ゲス提督のいる泊地   作:罪袋伝吉

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 お風呂回。

 いや、多分風呂の建設シーンはいらんかったかなー。

 なお、艦娘にはそれぞれ個体差があり、例えば高雄さんと舞鶴の高雄さんでは、おっぱいのサイズや体型がやや違い、また顔も個体差がある、という感じです。また、ここに出てくる艦娘達は、ここに出てきた艦娘達の体型であり、余所には多分、皆様の理想の体型の艦娘もいるさ、という感じに思っていただけますと幸いです。

 今回は非常におっぱいがいっぱいな回です。

 主人公の変態性を見たくない方は、気にしないで下さい。




【過去話】怨霊艦隊~ゴーストシップ⑨

 

 ゲシュペンストによる大浴場建設。

 

 使った道具。

 

 ギガドリル

 レーザーカッター

 ゲシュペンスト

 

 使った材料。

 

 丸太

 岩

 大量の粘土

 

 以上。

 

 昨日の夕方には全く何にも無かった場所に、朝起きて見てみれば大量の木材と四角い岩のプレート、そのプレートを切った後の欠片、そして大量の粘土が積まれて整頓されていた。

 

「まず、風呂の位置を決めます。ええ、最初に作るのは洗い場と浴槽ですから」

 

 玄一郎は浴場作成の見学に来た高雄や他の艦娘達にそう説明する。

 

「えーと、この位置が良いですかねぇ。とりあえず焼き払うので多少母屋から離れてた方が良いですね。うん、焼成の熱量的にここ。この位置です」

 

 女の子達が見ている、というので玄一郎もやる気満々で、喋っている口調もなんというか、動画配信サイトのクラフト系の動画配信者のような感じである。

 

 とはいえ、おそらくこの様子の動画配信は出来ないだろう。なにしろこの世界では一般にPCどころかネットすら無いのだ。テレビ局も無い。

 

 どう見ても敵を破壊する為のドリルとしか思えないギガドリルを取り出し、

 

「はい、ざっくりとこの辺を掘ります。ええ、排水口とかそんなんですね。では行きます。俺のドリルはぁぁっ!!風呂を掘るドリルだぁぁぁぁっ!!」

 

 ギュイイイイイイイイイン!!ガガガガガガガガッ!!

 

 ブースト噴かして一気にドリルの先端でラインを掘って行くゲシュペンスト。

 

 風呂の浴槽の位置やら柱の位置、そして海までの排水溝までガガガガガっ!!と一気に掘り進める。

 

「女の子のぉ為ならえーんやこーらぁぁぁっ!!」

 

 怒涛の掘削作業である。

 

 土も岩盤も粘土もなんのその。

 

 あっと言う間に、基礎部分を掘ってしまった。

 

 高雄達は皆、目を点にして、えぇ……?と言うような顔をしている。どうやって建築してるのかと不思議に思って半ば好奇心から見学を申し出たのだが、もうこの時点で彼女達は退いていた。

 

 出鱈目である。なのに如何なる土木機械も敵わない程正確かつ、速い作業スピードとパワーである。

 

「はい、ざっくりと出来ました。では、岩と粘土で土台と洗い場、大浴槽を作ります」

 

「あの、そんな大量の粘土、どこから?」

 

「うん?いや、母屋を整地するときに土地を削った時に掘り当てたんだ。この辺の土は良い粘土層でね。厨房の素焼きを水瓶とかもその土で作ったんだけど、うん、釉薬が欲しくなるぐらい良い粘土だよ」

 

 そういえば、と高雄は思い出した。

 

 救助された時にはもう命からがらだったのであまり付近の地形も注意などしていなかったが、確かにかなり土地の隆起が確かにあったのである。

 

 というか朝に食糧調達に出て、帰ってきたらもう拠点というかデカい建物が出来ていたその驚きで頭からそんな事もすっぽ抜けていた。

 

(というか、あのかなり凸凹した地形を真っ平らにしたの?!)

 

 なお、整地にはドリルブーストナックルで一気にやった模様。

 

「石灰があればコンクリートでやるんだが、まぁ、粘土も使いようだよね、うん」

 

 そう言いつつ、ゲシュペンスト(=玄一郎)は、だだだだだっ!!と作業に入った。

 

 岩を積み上げ粘土を盛り、その粘土をヘラやらコテでしゃっしゃっ、と佐官工事のように滑らかにしたり、レーザーカッターで切った大岩のプレートを貼り付けていったり、木の杭で先ほど掘った排水口への穴を開け、そして床面になる部分にも岩のプレートを貼り付けて、見た感じにもああ、大きな風呂だなぁ、という形に素早く造形していく。

 

 床の水捌けの緩やかな斜面も計算され、詰まりにくくして、粘土で造形していく。

 

 形作られて行くに、なるほど確かに風呂だという形になっていく。しかしながら材質はセメントやモルタルではなく粘土であり、

 

(そのままでは湯を使ったら粘土が流れるんじゃないかしら?)

 

 と内心、高雄は思ったが、ゲシュペンストの非常識さはむしろここからだった。

 

「ほい、洗い場と浴槽はこんなもんかな。広さ的に」

 

 ゲシュペンストはうんうん、と頷き、そして高雄達に言った。

 

「ほいほい、今から焼いて固めるからもう少し離れてくれないか?かなーり熱いぞ?」

 

「は?」

 

 ゲシュペンストは高雄達を下がらせると、ブースターを噴かして飛び上がり、そして胸部メガキャノンを展開させた。

 

「超極小出力っ!!っメガっキャノンっっっ!!ミニマムシュートぉぉぉっ!!」

 

 ぶぉぉぉぉぉぉぉっ!!

 

 割と後ろに下がったというのに、高雄達のところまでかなりの熱を含んだ強い風がゴォッ!!と吹く。

 

 艦娘達はたじろぐようにそこよりも後ろにさらに下がってその暴風に耐えるべく、足を踏ん張った。

 

 強風ではためくスカートが捲れたり、シャツやらなんやらが熱を帯びた風でバタバタとなびく。

 

 熱風疾風サイバスカート捲れていやーん。

 

 高雄のスカートはタイトスカートに見えて、スリットがあちこちにある前たれのような構造であり、捲れるときは盛大に捲れる。丸見えな程に気前よく捲れ上がったスカートから見える高雄のおぱんてぃは白のレース。ガーターベルト付きな大人の純白であった。

 

 他の駆逐艦娘達のスカートも捲れているが、どうも駆逐艦娘達のパンツは子供子供していて、やはり高雄さんの大人パンティはエロいね?とか玄一郎は思いつつ、極最小出力のメガキャノン放射を続け、粘土で作られた風呂場を焼いていく。

 

 たったの20秒ほどのメガキャノン放射だったが、陶器一体型の風呂場がしゅうしゅうと赤熱し、焼きあがっていく。

 

 玄一郎は焼き色を見て、メガキャノン放射を止めて艦娘達の近くに降りて来た。

 

「はい、これで約二時間放置したら冷えますんで、その上に小屋を建てて川から浄水器に水ひいたら浴場は完成です」

 

「「「「「「…………」」」」」」

 

 艦娘達は口をあんぐり開けてポカーン、と何も言えなくなった。

 

 それはそうだろう。こんなデタラメな風呂場の作り方など、あってたまるか。

 

「えーと、みんな、どうしたの?おーい、おーい?」

 

 なんでもないように、艦娘達に声をかけてくるゲシュペンスト(=玄一郎)。しかし、高雄達はこの目の前のロボットの非常識かつとんでもない力に、

 

「あは、あはははははは……」

 

 と笑うほか無かった、という。

 

 

 

 さて、その高雄は大淀の艦隊の木曾と共に今、風呂に入っていた。

 

 艦娘達全員入れてやると、どうしてもそうなるのである。どの艦隊も駆逐艦が多くこのゲシュペンストの作った療養所には現在、軽巡は球磨型姉妹と大淀、重巡は高雄のみなのである。

 

 軽巡の球磨型姉妹と高雄で駆逐艦娘達の入浴の面倒をみてやっていたら、自分達の入浴は必然的に遅くなってしまったというわけである。

 

 とはいえ、ある種の残り福とでも言うのだろうか。みんなを入れた後の風呂はゆったりのんびり出来る。

 

 木曾などは姉達が出て行った後で羽を伸ばして開放感を存分に堪能している。

 

 高雄のおっぱいは、舞鶴鎮守府の高雄(全高雄中一位のバストサイズ)よりは小さいが、それでもやはり大きい。くびれもあり、尻も太ももだってちょうど良いむちむちさである。木曾もスレンダーに見えてやはり出るところは出ており、やや筋肉質ではあるもののスタイルは健康的に抜群、いやぁ、ホント文章じゃ伝わらないナイスバディ、ご一緒したいものですなぁ。

 

 などと思うわけだが、無論我らが主人公はしっかり風呂場にカメラとマイクをこっそり仕掛けており、やはり見ていた。

 

(……いや、これも情報収集なのだ。けして女の子達の裸を見たいわけではない。そう、大淀さんとか土方さんとか、なんか隠している事もありそうだからな)

 

 と、言いつつ、もう高雄と木曾の裸に集中している辺り、信憑性はない。しかも録画もしているのだ。

 

(うっひょーっ、やっぱり高雄さんの乳、すげぇなぁ。うん、木曾だってスタイル良いねぇ、うひひひひひ)

 

〔……玄一郎。お前がどうも怪しい艦娘が居るからと言うから隠しカメラを作ったが、やはり盗撮の為だったのか〕

 

(いやいや、ちげぇって!大淀さんとか沖田少佐とか、やっぱりなんか怪しいだろ?今、二人は風呂に向かってんだ、なにかそこで話すかも知れねーだろ?)

 

 とはいえ、玄一郎はカメラで高雄さんのおっぱいガン見中。

 

 高雄のおっぱいは大きな円型タイプであり重量型だが乳首は正面を向きやや赤褐色というのか、色は濃いがそこがまたエロい。

 

「あー良い湯だぁ。しかも修復剤も御丁寧に入れてくれてるって所がありがてぇなぁ。至れり尽くせりだぜ」

 

 覗かれているとは知らず、木曾が湯船の中で背伸びし身を震わせる。高雄と比べると小さいが形の良いおっぱいがふるふると揺れる。木曾のおっぱいは釣鐘型で、乳首がツンとやや上を向いている。

 

(どういたしまして。いや~、おっぱい御馳走様です!!やはり頑張って風呂作った甲斐があったなぁ!木曾のおっぱいも良い!うひょーっ、ボーイッシュだけどおっぱいの形、良いなぁ!)

 

 もはやこの主人公、変態犯罪者である。

 

「しっかし、ホント、あんときゃ艦隊壊滅って覚悟してたのになぁ。『未確認敵性物体一号』なんて戦場の与太話だとばかり思ってたら本当に居やがって、しかも親切で飯も作るのうめぇし、かぁ~っ、ここは極楽みてぇたし!」

 

 木曾はゲシュペンストが作ったこの療養所というか拠点が気に入っているようである。

 

 この木曾は、いや、球磨型姉妹は内閣軍視局に所属する艦娘である。つまり海軍では無く政府直轄の艦娘なのだが、政府の任務は、というよりも政府の役人の下で働くというのは軍艦であった彼女達にとって不服なものであるらしく、彼女もそれにストレスを感じていたようである。

 

「そうねぇ。私は以前、彼に助けられたという子達に話は聞いていたけれどあんなに友好的というか、世話焼きというか……」

 

 最初にゲシュペンストに救出された高雄は、この建物の建築現場をある程度見ているし、この風呂場を作っているところも実際目撃していたので、ゲシュペンストがどれだけ非常識な存在なのかわかっていたが、それよりも。

 

「善良過ぎて裏切られないか心配になるわ。こう、悪い女にだまされないかしら?って感じで」

 

 まるで姉が弟に対して持つような感想である。

 

「あ~、高雄さん的にはそう見るかぁ。つーか、ウチの旗艦にだまされそうで怖いな、そりゃ」

 

 木曾はそう言うと、カラカラカラっ、と風呂の入り口の木戸が開いた。

 

「だまさないですよ?」

 

 そこには風呂桶を持った大淀がいた。いや、風呂桶以外に、スカートとパンティを持っている。

 

「あ、大淀さん」

 

 木曾はタハハハハ、と笑った。なんのかんの言っても木曾にとっては大淀は艦隊のリーダーであり、気心はわかっている。悪どさは多少あるが、悪人ではない。それに男を誑かすような、いわゆる悪い女にはなれないタイプである。何しろ根が真面目過ぎる。

 

「はぁ~っ、なんというかいやはや……」

 

 沖田少佐も大淀の後ろから入って来る。

 

 大淀と沖田少佐は木の風呂桶でまず湯を汲んだ。流石に湯の出る蛇口もシャワーも無いので、身体を洗う湯をまず汲まなければならないからだ。

 

 カメラの向こうで玄一郎は、よっしゃ!とかおもった。

 

 ちょうどカメラの良い位置、洗い場の椅子に二人は腰掛け、タオルで身体を洗い始めた。

 

「石鹸があるのはありがたいわねぇ。しかしどこから持って来たのかしら?」

 

 沖田少佐がワシワシとタオルに石鹸をこすりつけて言う。

 

「ああそれ、この島の廃棄されてた民家からとって来たんです。タオルもそこからですよ」

 

 高雄が湯船から少し身を乗り出しつつ言う。

 

「はぁ、でも助かります。洗濯できますから……」

 

 大淀は少し力無く、湯で石鹸を溶かしてなにやらスカートとパンティを洗い始めつつ言う。

 

 大淀のパンティは意外にも黒のレースだった。

 

「あり?なんで洗濯を?」

 

 木曾が首を傾げるが、沖田少佐が大淀をフォローする。まさか上司である大淀が失禁……バラスト水漏れを起こした、などと部下に知られたくないだろう。

 

「明日の朝食に出る料理の味見をしてたらこぼしちゃったのよねぇ。でも明日出てくるのすごいわよぉ?本国じゃ高級フルーツだもの!」

 

「へぇ?それは楽しみだなぁ。はぁ~ホント、厄介な案件さえ無けりゃあなぁ……」

 

 木曾はフィリピン周辺海域や泊地の状況を考えてそうぼやく。が、しかし、そんな彼女に大淀はぼそりと落ち込んだテンションで

 

「……木曾さん。私達の任務はある意味、実行不可能、というか遂行の必要が無くなってしまったようです」

 

 と、少しうつむきつつ、パンティをもみ洗いしつつ言った。声のトーンが沈んでいるのは何も良い年して失禁してしまったパンツを洗っているからではあるまい。

 

「まぁ、そうなるかなぁ。第一基地の提督はとっくに死んでたってわけか?」

 

 周辺海域をぐるりと深海棲艦に囲まれちゃあなぁ、と木曾は言う。

 

 どうやら内閣軍視局の艦隊、つまり大淀達の目的はフィリピン第一基地提督を捕らえる事だったようだ。

 

「ええ。対象が死亡しました。また、縞傘製薬ならびに縞傘財閥も今回の件を以て、壊滅させる事が出来るでしょう。証拠は今、ゲシュペンスト氏が集めて下さってますが……」

 

(……なんかとんでもない裏側が出て来たよなぁ)

 

〔権力抗争か、あるいは組織犯罪か。どちらにしても我々に直接は関係ないが、考察材料にはなる、か?〕

 

 そこはそれ、玄一郎はデバガメしつつも重要と思われる情報には注意をはらう。

 

 と、高雄がとっさに動いた。

 

「大淀、あなた……あんな危険な場所に彼をいかせたの?!」

 

 高雄はゲシュペンストが単独でフィリピン泊地に行ったと勘違いしたようだ。

 

 湯船から勢いよく立ち上がったせいで大きなおっぱいがまるでスパロボシリーズの女キャラの必殺技カットシーンのようにバイン!と持ち上がる。巨大なおっぱい故の、ど迫力のカットインである。

 

 ドバイーーーン!!

 

(おおっ!!なんと豪快なおっぱいバイン!!心配してくれてんだなぁ、ああっ、俺、高雄さんみたいなねぇちゃん欲しかったなぁ。ありがとうございます、ありがとうございます)

 

 心配されているアホはカメラの向こうでデバガメ中である。はっきり言って高雄の心配を無碍どころか仇で返している。

 

「いえ、彼自身はここの厨房に居ますよ。現地の調査は彼の哨戒機が行っています」

 

 大淀が端的に説明すると、高雄はほっと胸をなで下ろし、また座り、湯船に浸かる。おっぱいは水に浮くというが、しかし高雄のおっぱいは詰まったように質量があるおっぱいである。浮かずに、どぷんとまた湯に沈んだ。

 

「ああ、なんだ。しかし、彼が何を持っててももう驚かないけど、そんなものまで……。戦闘機とか爆撃機とかも持ってそうね……」

 

「小島基地壊滅の時には、自在に飛ぶ円盤みたいなのを使ってたって土方中佐が言ってたわ。あるんでしょうねぇ、多分」

 

 沖田少佐は、イチチチチっ、と痛そうに傷だらけの身体を洗っているが、それを見た高雄が湯船から出てきて、

 

「沖田少佐、私が背中を流します」

 

 と、沖田少佐からタオルを取ってその後ろにしゃがんだ。

 

(ふぉぉぉっ!ナイスアングルっ!!)

 

 カメラには、沖田少佐の真正面、そしてしゃがむ高雄のおっぱい!高雄がタオルで沖田少佐の身体をやさしくこするたびに、二人のおっぱいがゆささっ、ゆさぷるん、と、揺れる!石鹸の泡がまた良い感じにぬるりとして、ふぉぉぉぉっ、ふぉぉぉぉっ!!

 

「んじゃ、俺はリーダーの背中を流しますかっと!」

 

 木曾も湯船から上がって洗濯を終えた大淀の後ろにしゃがみこむ。それも少し股を開いた感じで。

 

(ふぉわぁっ?!な、ななな、なんとっ!!これは……。禁断の花園っ!?なんというおっとこ前な豪快さ……!!木曾さん、かっぱぁ~っとご開帳っ?!)

 

「あ、ありがとうございます木曾さん」

 

 二人が並ぶと文学少女とスポーツ少女の対比のような、なんとも素晴らしいコントラストである。

 

 大淀のおっぱいはやわやわっ、としており白く透き通る肌に少し濃いピンク色の先っぽが美しい。対して木曾のおっぱいは少し褐色がかった肌にこれぞピンク!というコントラスト。

 

(対比で生まれる……おぱーいの美っ!!)

 

 おお、神よ!と玄一郎は祈りそうになる。

 

「あははは、たまには上司にゴマ擦っとくのもいいってもんさ。それにさ、任務は無しになったんだろ?なら今日ぐらいは羽を伸ばしだっていいじゃねぇか」

 

「……いえ、任務は無しですが、まだここから動くわけにはいかなくなりました。というか、動けません」

 

「おりょ?あぁ、深海棲艦が包囲網を広げた、とかか?」

 

「いえ、そうではありません。第一基地の提督を殺害したのは深海棲艦ではなく、指名手配コードS級、元第13特務部隊隊長、通称『血濡れの薙刀姫』でした。また、『殺人拳・那智』の存在が確認されました。おそらく私達の艦隊に三式弾を打ち込んで来たのは、『殺人拳・那智』だと思われます」

 

「うわ、そいつぁ厄介なモンが出て来たなぁ。つか、俺達になんとかしろ、と?」

 

「……場合によっては、なんとかしなければなりませんが、あなたの軍刀術で、太刀打ちできますか?」

 

「……出来る、と言いたいが相手が相手だからなぁ。せめて格上のサーベルがありゃあ良いが、俺のサーベルは政府に人質ん取られちまって、代わりの官給品だからなぁ」

 

 ぼりぼり、と木曾は頭を掻きながら苦い顔をした。

 

(……ふむ、木曾さんのサーベルはあんまり質が良くないのか)

 

「政府に取られた?それはどういう?」

 

「研究資料だってよ。霊力やらなんやらを測定したりおんなじモンを作れねぇか、とかいろいろ政府の軍需工業やらが弄くってんだ。で、今持って来てんのはあんまし良いもんじゃ無いんだよ。つか、近接が必要なんて思って無かったから、まぁいいかって思ってたんだが……」

 

「どこもおんなじねぇ。私も刀を大本営に返却させられて持たされたのが試作品の刀よ。どっかの沈んだ戦艦の鉄材で作ったらしいけど、霊力は抜けてて残りカスだわ、刀鍛冶の腕は悪いわ、で使い物にならないのよ」

 

(沖田少佐の刀もあんまし良くない、か)

 

 ふむふむ、と玄一郎はカメラの向こうで何事か考える。

 

〔出歯亀の対価を刀で払う、か?〕

 

(ん~、どのみち、沖田少佐はあの怪我じゃ戦えないしあの龍田って艦娘がなんでドローンに気づいてんのに見逃してくれたのかわからんけど、ま、研究施設に殴り込む間、こっちでなんかあってもいかんしなぁ)

 

〔それは確かにそうだな。艦娘達の砲弾も用意しておこう。残弾数が心もとないと言ってたからな〕

 

(……おぱーいだけでなく、ええ観音様も見ちゃったからなぁ。そんぐらいはバチも当たらんよな?)

 

〔お前にバチが当たるなら、私もとばっちりを食うと言うことだ。犯罪行為は自重しろ〕

 

 そうして、ゲシュペンストと玄一郎は武器の製作を監視と平行しつつ行うのであった。

 

(むひょーっ!高雄さん、尻もええなぁ~っ!!おおっ、沖田少佐、わりと毛深いんだぁ~!!おっとっなの魅力ぅ~っ!!うひひひひ、木曾さんの腹筋!ラインがエロすなぁ!!大淀さんも結構ええ乳しちょる!!バランスのとれたお椀やわやわおっぱい!!)

 

〔ええい、自重しろ!!〕

 

 そうして、夜は更けていくのであった。




 酒飲んで書くと、おっぱいを出そうとする。しばしば暴走しそうになる。

 そんな感じの年末。

 それでは皆様良いお年を。 
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