ゲス提督のいる泊地   作:罪袋伝吉

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 深海山城と深海大和が登場。

 なお、話が遅々として進まないけど、南方棲戦姫の乳は元々出てます。

 まぁ、風呂回(?)なので半裸でもオッケー?


【過去話】怨霊艦隊~ゴーストシップ⑬

 『あぎょう丸』はゲシュペンストによって足止めをくらったものの、計画通り現地時間の1200時、つまり正午に目的地である無人島、つまりゲシュペンストが救助した艦娘達の療養所として拠点を構えた島に上陸した。

 

 何故予定通りに到着出来たのかと言えば。

 

 深海棲艦との停戦協定を深海瑞鶴こと、深海鶴棲姫と結んだ事によって、グネグネ曲がるような航路をとる必要が無くなり、ほぼ一直線に進めたからである。

 

 レーダーに映っていた深海棲艦の反応がものの見事に『あぎょう丸』の前から消え失せ、左右に分かれてモーゼの十戒よろしく航路から退き、その航路上に一体出現したヲ級エリートが、

 

「ススメ。我ラ二交戦ノ意志ハ無イ」

 

 と伝えた時にはもう、

 

「コイツ喋ったぁ?!つか、ヲしか言えねぇんじゃ無かったのか?!」

 

 などと驚いたが、まぁ、驚く所はそこじゃないだろ、どう考えても。なお、そう伝えたヲ級エリートさんは、空母水鬼さん(赤城さん)の所の参謀さん(MMDのモデルのモンテコア氏のヲ級さんを想像していただけるとありがたい)であり、かなり美人だったりする。

 

 まぁ、それはさておき。 

 

 近藤達は、無人島に着いて驚いた。

 

 いや、ゲシュペンストから、傷ついた艦娘達の為の療養所を建てたとは聞かされてはいたが、近藤は野戦病院のようなバラック小屋のようなあまり衛生的ではない簡易的なものを想像していたのである。

 

 それがどうだろう。浜辺から歩いてすぐの小高い丘に見える立派なログハウス風の本格的な真新しい木造建築物がずどぉぉん。

 

「南国リゾートの別荘じゃねぇかぁっ!!」

 

 それは、ゲシュペンストが夜に暇だから、と夜な夜な建物の周りを整地したり、建物増設したりした結果、もはやどこぞの金持ちの避暑地的な大きな別荘のようになってしまった拠点のなれの果て、いや、完成型であった。

 

 丘の上までの道は周りは確かに野生の木々で埋め尽くされてはいるが、道そのものは綺麗に石畳で整えられ、そしてその横には雨などの水を流す為のやや広い側溝があり、それもまた穴の開いた石のブロックで蓋をされている。

 

 また、丘の傾斜を考えて拠点までの道は歩きやすいようにやや蛇行して作ってあり、ここまでやるか?と言うような出来である。

 

「……高雄さん、アイツが全部作ったのか?これ」

 

 近藤は、浜辺まで迎えに来てくれた高雄に聞いたが、高雄は微妙な笑みを浮かべて、

 

「ありのまま起こった事を話しますと。私は食糧確保の為に、動ける艦娘達を連れて山に行ったんです。幸い、破棄されていたバナナ園や芋の畑を見つけることが出来まして、とりあえずみんなで食べる分持って帰って、昼頃に帰りましたら、もう、あの何も無かった丘にあの建物が出来てました。魔法か何かか?と目を疑いました。一体彼がどのように建築したのか、見学しても良いか?と申し出まして、彼に許可をとって、お風呂を作るから見てて、と言われまして、建てている所を見せていただきましたが……」

 

 そう言いつつ、その顔に冷や汗がたらーりと浮かぶ。

 

「ゴクリ」

 

 と、近藤は生唾を飲み込む。

 

 単に普通に聞いただけだったが、根が真面目な高雄が説明しようとそんな微妙な表情で真面目に話し始めたので、近藤は聞いちゃいけない事だったんじゃね?的に思ったが、高雄は止まらなかった。

 

「大きな岩をレーザービームでスライスしてタイルを作るわ、デカいドリルで穴を掘るわ、超スピードで、有り得ない速さで、ガガガッ!と、ガガガッ!と、側溝から排水までガガガッ!ですよ?!しかも粘土こねて風呂の形作って、ビームで焼き固めて浴槽作って、ドッカーン!!ですよ?!超科学ですよ?!万能科学、ドッカーン!!風呂から洗い場までオール陶器、一つの焼き物ですよ?!ありえなーーーい!!そんなお風呂、ありえなーーーい!!どんな作り方ですかっ!!つか、そんな非常識、お父様でもやらんわっ!!」

 

 高雄は錯乱したように、まるで恐ろしいものを見てしまって、今までそれを誰にも告白出来なかったのが、ようやくその話が出来る人を見つけたかのように、ダーッとぶちまけるように話した。

 

 はっきり言おう。

 

 この高雄は、歴戦の高雄であり、近藤も尊敬する大提督『菅原大将』の旗艦を勤めていた、いわばレジェンド級の高雄なのである。

 

 頭脳明晰、冷静沈着、常に慎みを持ち、しかし戦場に置いては剛胆、そういう艦娘だったはずなのである。

 

 ある種、近藤にとっては雲の上の艦娘とも言える彼女が、ガガガッ!とかドッカーン!!などと言って取り乱したかのように身振り手振りで説明する姿に、ああ、この人(艦娘)でも錯乱するんだ、と思い、シンパシーを感じてしまった。

 

 なお、高雄の言う『お父様』も、ビアン・ゾルダークである。非常に非常識な事ばかりやっていた様子であるが、それはさておき。

 

 近藤の後ろを大和と一緒に歩いていた扶桑姉妹が、

 

「まぁまぁ、高雄。落ち着いて、ね?どうどう」

 

「あのバカがやることをいちいち気にしてたら負けよ、負け」

 

 と、高雄を宥める。ゲシュペンストの非常識に散々巻き込まれた彼女達である。高雄の気持ちも良くわかる。

 

 高雄はぜーはーぜーはー、と肩で息を吐くもなんとか落ち着いた。

 

「……と、いうかバカって、ゲシュペンストさんをお二人は知っているのですか?」

 

「ええ、五年前に助けていただいて。それからちょくちょく、いろいろな所で、その……助けていただいてばかりで、ご迷惑をかけてばかりで……」

 

 扶桑は申し訳なさそうに謙虚に、肩を縮こませるようにして言った。実際、ゲシュペンストには命ばかりか貞操や望まぬケッコン歴からまで救われている二人である。

 

「……なにか、こう、行く先々で会うのよねぇ。その度に、派遣先が壊滅している気がするわ」

 

 まぁ、清々したけど、とは山城である。

 

「いえ、気がするんじゃなくて、壊滅させられた、が正しいわよ山城。ええ、間近で為す術もなく見てた私が言うのだから、確かよ……」

 

 土方が、うへぇ、と嫌な顔をするが、よくよく考えたら、江ノ島でもルソンでも、あちこちで基地が壊滅するたびに、この扶桑姉妹を保護している気がする。

 

「……ええっと、でも悪い人じゃないですよ?多分」

 

 吹雪が扶桑姉妹の横からひょっこりと困り顔で、えへへ、と笑いながらフォローする。

 

「そうねぇ……。沈みかけてた私を助けてくれましたし……うふふっ」

 

 如月は可愛いが小悪魔的に笑う。なんというかこの如月、普段はおっとりした中学生という感じなのにゲシュペンストが絡むとやたらと妖艶な雰囲気を醸し出す。

 

「……如月ちゃん、ゲシュペンストさん大好きだもんねぇ」

 

 山城が何か少し複雑そうな表情で言うが、如月は

 

「え?というか、皆さんもお好きでしょう?」

 

 と返して返された山城はウゲッ?!と墓穴を掘ったような顔をした。

 

 その様子を見た近藤はなんとも情けないような悲しいような、そんな気持ちになりつつ。

 

「……なんだろうな。この自分の娘達が知らないうちに知らない奴に誑かされた感」

 

 そんな事を呟く。吹雪も如月も舞鶴で預かっているのだが、女衒鎮守府だった当時の艦娘達とは違い、この二人は全く純真無垢で素直な子達であり、ある意味近藤にとっては心のオアシス的で清涼剤、さらに言ってみれば娘のように可愛がっている子達だったのである。

 

 と、近藤の後ろからササッ、とその両脇からしがみつく二人の影。

 

「まぁまぁ、お父さん、娘達もお年頃ですし、それにあなたには私達がいるじゃないですか、うふふふふ」

 

「そうそう、うふふふふ」

 

 舞鶴の高雄姉妹が近藤の両腕を組みつつ、にまっ、と笑いかける。

 

「どわわわわっ?!なんで、いつの間にっ?!つか何故お前らが母親ポジションなんだ?!」

 

「あら、船内厨房の間宮さん達から伝達があったから伝えに来たのよ。炊き出しおにぎりと豚汁、それとアイスが出来たから、運びにかかります、って」

 

「みんな、お米のご飯に飢えてるんじゃないかしらぁ?って、炊き出ししてくれてるのよぉ?」

 

 二人を見て、あらっ?と高雄が驚く。その高雄に舞鶴の高雄シスターズも気づき、にこやかに挨拶する。

 

「菅原大将の高雄さん、はじめまして。私は舞鶴の高雄です」

 

「ぱんぱかぱーん!舞鶴の愛宕よぉ?高雄おねぇさま、よろしくねぇ?」

 

「え、ええ、よろし……く?」

 

 高雄は高雄の……わかりにくいので、以後、菅原大将の高雄を高雄(菅)、舞鶴の高雄を高雄(乳)いや、高雄(舞)と表記する……のおっぱいを見て、はぁっ?!となった。

 

 高雄(菅)の乳の約1・5倍以上はある高雄(舞)の乳に、驚いたのである。そして、その隣の愛宕の乳は、さらにそれよりデカい。

 

 その視線に、愛宕は、

 

「そこは改造してないわ、自前よぉ?」

 

 と、高雄(菅)にウィンクして言った。つまり、天然物である。天然物の超乳、愛宕乳なのである。

 

「……ええっと。同じ艦種でも、こ、こっ、個体差はあるものね、ええ」

 

「まぁ、そういう事ですね」

 

 高雄(舞)は苦笑した。

 

「はぁ、お前ら、菅原閣下の高雄さんの爪の垢でも煎じて飲ませたいぜ……っと、ようやく着いたな。というか近くで見るとなおすげぇな。ログハウス風か……」

 

 拠点の入り口を見て、近藤は唸る。

 

 高床式調になっているが、頑丈な作りになっており、その入り口には大きな石材を切った階段がドン!と置かれている。おそらく、この岩の階段も高雄(菅)が言ったようにレーザーで切って加工したものなのだろう。

 

 磨いた黒大理石のように艶々でピカピカである。

 

 その階段の上に、包帯を巻いたタンクトップ姿の沖田少佐が軽く海軍式の敬礼しながら苦笑しつつ立っていた。その隣には、内閣軍視局の大淀が会釈している。

 

「あはは、まさか近藤さん達がここに来るとは思いませんでしたよ」

 

「というか、お前の事だから生きてるとは思ってたが、はぁ、エラいことんなってんなぁ、フィリピン泊地は。というか、軍視局のあんたまで来てるって事は、政府はフィリピンの状況をとっくに知っていたのか?」

 

「いいえ、私達はフィリピン第一基地の提督を検挙するために来たのですが、まさかここまでの事態にあの提督が関わっていたというのは知りませんでした」

 

「……あんたが出張って来た、ってなぁ、長倉平八郎氏の暗殺犯を追ってた、って事か?」

 

 近藤は、この大淀が長倉平八郎を爆殺した実行犯を追っていることを知っていた。大淀はずっと長倉の仇を討つために暗殺に関わったもの達を一人一人討つ為に内閣軍視局に在籍し続けている。そして、その最後の一人が長倉の乗った車に時限爆弾を仕掛けた奴であることも。

 

 おそらく、第一基地の提督とやらが、長倉平八郎の乗った車に爆弾を仕掛けた犯人だったのだろう。だが……。

 

「……残念ながら、本人は亡くなってしまいました。とは言えそれは仕方ない事です。今はこの状況をなんとかせねばなりません。ですので、ゲシュペンスト氏に協力をしております」

 

「そう、か。で、当のゲシュペンストはどこに行った?この島に先に帰るって言ってたんだが?」

 

「彼は、ここの反対側に深海棲艦用の入渠施設を作ると言って、工事に行きました。こちら側だと来る途中で寄生生物を落としてしまう可能性がある、と」

 

 大淀は階段の下やあちこちに置いてある高速修復剤のバケツに目をやりつつ、そういった。

 

 バケツ一杯10万円。縞傘のものでそうなのだ。ならばこの造田博士オリジナルのバケツは一体いくらになるというのか。

 

 そんな代物を湯水の如く……いや、まさに風呂で湯水に使っているのだが、そのような価値のあるものを惜しげもなく艦娘どころか深海棲艦にすら使う。

 

 ゲシュペンストの目的が近藤にはわからなかった。

 

「……しかし、アイツは何の目的で動いてんだろうな。とんと俺にゃわからねぇ。何の得があるってんだ?」

 

 だが、近藤のその言葉に沖田が笑いながら言う。

 

「あんたとおんなじですよ。つまり無償の善意ですね。彼の行動は全て、いやむしろ損しか無いとしか考えられません。ありゃあ、近藤さん達の同類ですよ。きっと仲良くなれるんじゃありませんか?」

 

 沖田はイイ笑顔でそう言いつつ、ここじゃなんですんで、と拠点の中へと近藤達を通した。

 

 

 

 一方その頃、島の反対側、つまりフィリピンの方向で、小型のプールほどもある風呂を作ったゲシュペンストは。

 

(……深海棲艦にも、美人っているもんだなぁ。うん)

 

 などと、高速修復剤をいくつもデカい湯船にざばーっ、ざばーっ、と入れつつ、ヒートホークを湯に漬けながら、水温を計りつつ沸かしていたとさ。

 

「……何よ。何か言いたい事あんの?」

 

 玄一郎の視線が自分の顔に向かっているのを見て、深海山城こと海峡夜棲姫の片割れが言った。

 

「いや、本当に君は山城なんだなぁ、と思ってさ」

 

 そう、この海峡夜棲姫は角や艤装を除けば非常に艦娘の山城そっくりであった。

 

 玄一郎は艦娘の同じ山城の別個体にもその姉の扶桑の別個体にも会った事があるが、この深海山城は元小島基地の山城に瓜二つで、その性格も非常によく似ていた。

 

 玄一郎はスコール除けのためにこの急拵えの大浴場の周りにポールを立てて、テントのシートで屋根を張りつつ、

 

「知り合いに、扶桑姉妹がいるんだ。その山城に君はとても良く似てるんだよ」

 

 と、説明した。すると深海山城は、ふぅっと溜め息を吐いて、 

 

「ああ、ぞっちにもいんのね。複雑な気持ちだけど。はぁ~っ、不幸だわ」

 

 といつもの山城の口癖、不幸だわ、と言った。その声までそっくりだ。

 

(セリフまで同じなのかよ)

 

 と、その深海山城の隣で風呂に浸かっている大和がうふふふふ、と笑った。

 

 こちらの深海大和は、近藤大佐の所の大和とは全く似ておらず、髪型もツインテールである。むしろ、大和よりも若く見えるのは髪型のせいだろうか。

 

 大和が大和撫子だとすれば、深海大和は小悪魔風ラスボスといった感じがした。

 

「……しかし助かります。あなた達の恩情、感謝します」

 

 口調は非常に丁寧であり、声は近藤大佐の大和そっくりである。

 

 日本海軍で言うところの深海棲戦姫が、ふぅぅーっ、と気持ち良さげに息を吐く。

 

 あの『ムサシ』の姉である大和はかなり温厚な性格であるらしく、見た目によらず礼儀正しい。

 

(……ムサシの姉だからな。アレと戦ったなんて知れたら、どうなることか……!!)

 

 と、玄一郎は思ったが、それを読んだかのごとく深海大和はくすくす笑って玄一郎に言った。

 

「ああ、あなたが武蔵と戦ったのは知ってますよ?でも、あの『武蔵』はガテン系ビッチですから、大方、貴方が男性の魂を持ってるのに反応して襲いかかったのでしょう?まぁ、いいお灸ですよ。私は気にしてません」

 

 優しげな笑みで丁寧な言葉だったが、なにか『ムサシ』に含みありそげである。

 

「……ええっと、ガテン系……ビッチって。いや、あんたら仲、悪いんか?」

 

 いや、特に表現的には間違っていないような気がするが、だが間違っても姉妹に使う言葉ではない。

 

「いいえ?姉妹仲は良いですよ?でも、力を振りかざして暴力で男性を、という所はいただけません。やはり、大和型といたしましては大和撫子、乙女として振る舞わねば。そう思われません?」

 

 深海大和は艶っぽい声でそう言い、そして流し目で玄一郎を見つつ舌なめずりした。

 

 いや、乳放り出しで大和撫子と言われても困るんですが。つか、ここに来た時からあんたノーブラで、乳ゆさんゆさん揺らして見せつけてたのに、乙女云々って。

 

「……ええ、ソウデスネ」

 

 なんとなく、この深海大和の流し目に危険な物を感じ、玄一郎は一歩退く。

 

 なんとなく、清楚系ビッチという言葉が玄一郎の頭に浮かんで逃げたくなった。

 

「……とりあえず、高速修復剤の追加を持ってきますんで、お二人はそのまま浸かってて下さいねー」

 

 と言って、ヤバいと思った深海大和から玄一郎は離れた。

 

 と、大和が手を伸ばして来たが、玄一郎はいち早くするりと移動して事なきを得た。

 

「あん、つれない人。いけず……」

 

 離れるのがもう少し遅ければ掴まれ、おそらく湯船に引き込まれていただろう。

 

 引き込まれたならば、果たしてどうなっていたかわからない。

 

(あぶねぇ、あぶねぇ。早く湯沸かし器を作ってここを自動化させねば)

 

 どうも大和型は玄一郎には鬼門のようである。

 

(あの近藤大佐ん所の大和さんは、とても清楚で良い人だったのになぁ。やっぱ深海側になると暗黒面か何かが出てくるんだろかな)

 

 玄一郎は屋外温水プールとしか言えない露天大浴場から、高速修復剤を置いた急作りの仮設倉庫へと向かった。

 

「急いで作業を終わらさなければ、研究施設にいる二人が心配だからな」

 

 幸い、龍田達に送ったドローンから送られてくる様子では、龍田達はドローンに持たせた食料で昼飯を食っている最中であり、特に危険は無いようである。

 

 また、追加でフィリピン泊地に送ったドローンに搭載した対寄生生物用試作武器も効果的で、かなりの範囲で寄生生物を駆除していっている。

 

 とはいえ、保護するまでは心配なのは当たり前である。

 

 ゲシュペンストと玄一郎は簡単な湯沸かしシステムを作り出し、いくつかの高速修復剤を持つと、大浴場に大急ぎで向かった。




 玄一郎と海峡夜棲姫(山城)の出会いは、ラストに影響します。

 なお、このフィリピン周辺海域での深海棲艦達との停戦は、後の同盟深海五大艦への布石となりますが……。

 その中に入っていない深海棲艦は……。

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