ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

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op「INNOCENCE」

ED「Fly Away」


第99話「腐れ縁」

「クルピンスキーさん。遅いですね。いつも朝食の時間には来るのに・・・・」

 

と、あの後、俺たちはみんな食堂に集まっていたのだが、クルピンスキーだけが来ていなかった

 

「またどっかでナンパでもしているんじゃないか?」

 

「いえ、さすがにそれはないんじゃ、近くの町はみんな避難して人はいないはずよ?」

 

「まさか、まだ薪を斬っているのかな?」

 

と、みんながそう話しているとロスマンが

 

「少しやりすぎたかしらね…あとでワインの一本でも送ろうかしら?」

 

と、そう呟くと・・・・・・

 

「いや~ごめんごめん。遅れちゃったよ。ねえまだ僕の分はあるかな?」

 

「あ、クルピンスキーさん」

 

と、そこへクルピンスキーが食堂に入っていつも道理にお気楽な笑みをこぼしながら入ってくる。するとみんなはクルピンスキーを見てあることに気付く

 

「中尉・・・・その背中にしょっているのはなんだ?」

 

と、ラル少佐がそう言うとひかりが

 

「それ人ですよね!?どうしたんですか!?」

 

と、驚き、ロスマンが

 

「前言撤回ね・・・・・あなた・・・・まさか、懲罰をさぼって、女性を攫っていたのかしら伯爵さま?」

 

と、まるでゴミを見る目でそう言う、。そう彼女が背負っているのは髪の長い金髪の女性だった。クルピンスキーは首を横に振り

 

「違うよ先生。僕はただ単に行き倒れていた子猫ちゃんを拾っただけだよ?」

 

と、慌ててそう言うと、俺はクルピンスキーの背負っている女性の顔を覗き込むと、その顔には見覚えがあった。顔はこけて目はぐるぐると回ってはいたが忘れもしないあの宿敵(ライバル)の顔であった。

 

「・・・・・・エミリア?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぐ!はぐ!ねえそこの君!スープとパンのお代わりもらえるかしら?」

 

「は、はい!」

 

と、現在、食堂ではエミリアがスープやらパンやらを口に放り込んで食べていて俺たちは唖然として見ていた。

 

「すごい食いっぷりだな・・・・・もう結構食べているぜ」

 

「あはは・・・・」

 

と、菅野がそう言い二パがその姿を見て苦笑する。するとサーシャが

 

「疾風さん。さっき彼女のことをエミリアって呼んでましたけど、知り合いなのですか?」

 

「ええ、知り合いったら知り合いですね。まあ、いろんな意味で腐れ縁の仲ですよ。」

 

「腐れ縁?」

 

と、サーシャは俺の言葉に首をかしげて、サーニャたちは

 

 

「はい、エミリアさんお水」

 

「後、おしぼりです」

 

「ああ、ありがとうサーニャ。アイちゃん。いや~かれこれ一週間、何も食べていなかったから本当に助かったわよ」

 

「お前、なんで生き倒れていたんダ?確かお前旅に出たんじゃないのカヨ?」

 

「ああ、実はな501が解散した後、さっきあなた達が行ったように自分探しの旅に出ていたのよ。で、旅に出たのは良かったんだけど途中で財布のお金が底をついてしばらく野宿をしながら生活してたんだけど挙句の果てには食べるものも見つからずおまけに道に迷っていたらね。偶然マ〇オに出てくるスーパーキノコを空腹のあまりについ食べちゃってね。そしてもうこれが大当たり・・・すぐに眼の前がぐるぐるしただけでなくよけいに空腹になって道もわからずに彷徨ってその挙句、力つきてばたりと倒れていたのをこの人に助けられたわけよ」

 

と、水を飲みながらそう言うエミリア

 

「おい、エミリア。それってマ〇オのスーパーキノコじゃないと思うぞ?」

 

「ええ、それは食べて私も思ったわ。だって大きくならなかったんだもの」

 

「いや、そうじゃなくてだな・・・・」

 

恐らくエミリアが食べたのはベニテングダケの一種だと思う。と、言うより、毒茸を食べているのに、平気な人なんて初めて見たぞ。どんな胃袋をしているんだよこいつは・・・・俺がそう思っていると、ラル少佐が

 

「・・・で、貴様は誰だ?大尉と知り合いみたいだが?」

 

と、エミリアにそう訊くとエミリアは二っと笑い

 

「ごらんのとおりの風来坊よ。名前はモロボシ・・・・・「エミリア。まじめに答えろ」ったく…疾風はジョークが通じないわね~まあ、良いわ。私はナチスドイツ第4帝国。武装親衛隊大尉エミリア・ハルトマンよ。ついでに言えば彼とは同じ世界の住人よ」

 

と不敵の笑みで答えるエミリア。するとその言葉に501メンバーを覗きみんなが驚く

 

「疾風さんと同じ世界の人!?」

 

「なるほど、お前が前にミーナが言っていたエミリア・ハルトマン大尉か・・・・・」

 

「ラル少佐知っていたんですか?」

 

「ああ、この前の合同会議の時に501のミーナから聞いた。なんでも疾風と同じくらいの凄腕のエースだとな」

 

「そ、そうなんですか?」

 

ラルの言葉にサーシャがそう言うとひかりが

 

「へ~疾風さんと同じ世界の人ということはお二人は友達なんですか?」

 

と訊くとエミリアは

 

「それは半分正解で半分不正解ね。確かに彼と私は非番の日では茶飲み友達となっているが、本来私と彼は敵同士だ」

 

「敵同士?・・・・・もしかして」

 

「私たちの世界ではネウロイはいない。その代わりに人間同士が殺し合った世界だ。それで私たちのドイツ。こっちで言うカールスラントはここの扶桑に当たる日本・・・いや、世界を相手に戦争をしていたわ。そして私と疾風は幾度と自身の命を懸けて対決したわ」

 

その言葉にみんなは驚く。エイラやサーニャそして二パやひかりや菅野は疾風の世界での出来事は前に疾風から聞いたが改めて訊くとやはり驚きを隠せない状態だった。

 

「じゃあ、エミリアさんも疾風さんも人を殺したことが・・・・」

 

と、ジョゼがそう言うとみんなは俺やエミリアのほうを見て俺は頷き

 

「ああ・・・・俺も国や仲間を守るとはいえ多くの敵兵の命を奪ってきた・・・・・・矛盾だよな・・・・人を助けるために人を殺す。国を守るために相手の国の住人を殺す・・・・」

 

「私もよ。人殺しなんて誰もやりたくないししたくはない。ただ戦争となれば自身の家族や仲間、そして自身を守るために敵である相手を殺す。本当に嫌になるわね」

 

と二人はふっと寂しそうな笑みをこぼす。その言葉にみんななんて声を掛ければいいのかわからなかった。そして疾風の傍にいたエイラもこの時は何も声を掛けられなかった。なぜなら自分は疾風のいた世界を体験したことがなかったからだ。そしてエミリアは水を一杯のみ

 

「とにかく私たちの世界はそう言う世界だったのよ」

 

「そうか・・・・・・で、大尉。お前はこれからどうするんだ?」

 

「そうね。まだ旅を続けたいけど私の使っていたfw190Exが故障しちゃったからね~どうするか少し悩んでいるのよ」

 

と、笑いながらそう言うとロスマンが

 

「では、エミリアさん。しばらく502にいてはどうですか?衣食住は保証しますし。どうです少佐?」

 

「ああ、私も同じ意見だ。それに今は少しでも戦力が必要だ。どうだ大尉?お前がここを出るまでしばらくここにいないか?もちろん書類云々は私がいろいろとやっておく。どうだ?」

 

と、そう言うとエミリアは少し考えるような素振りをし、そして

 

「そうね・・・・確かに路銀や食料がなくなった今はそのほうがいいかもしれないわね。わかったわ。ではお言葉に甘えようかしら?」

 

と、そう言うとラル少佐は少し嬉しそうな顔をし、

 

「そうか。ではよろしく頼むぞエミリア大尉」

 

「ええ、よろしくね。で、私はどこの部屋を使えばいいのかしら?」

 

「そうだな・・・・部屋は疾風大尉の隣がいいだろう。同じ世界の人同士ならいろいろと相談もしやすいしな。疾風大尉。その部屋まであんないしてやってくれ」

 

「了解した」

 

と、そう言うとエイラは少し不安そうな顔をする。するとエミリアはエイラに気付きそばによって小声で

 

「安心して、あんたの彼を取るような馬鹿な真似はしないから。そっれとあなたの彼女であるサーニャもね♪」

 

と、そう言うとエイラは顔を赤くし

 

「お、お前、何いってんダヨ///」

 

と、そう言いエイラにエミリアはふっと笑い疾風とともに部屋を出るのであった。そして残されたみんなは

 

「まさか、クルピンスキーが拾って来た奴がまさか疾風と同類の奴だったとはな」

 

「うん。びっくりだよ・・・・」

 

「ねえ、僕もただ子猫ちゃんとお話ししているだけじゃないんだよ?」

 

「それはただの偶然でしょ?それにしてもまさか疾風さんの世界が人類同士で戦争をする世界だったなんて、でも今思えばあの空戦テクニックのすごさの理由も頷けるわ」

 

「ああ、もしネウロイがいなかったら、私達の世界も疾風大尉たちの世界のように今いる仲間に銃を向けていたかもしれないな・・・・」

 

と、ラル少佐とロスマンさんがそう言うのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

廊下

 

「まさか、ここでもお前と再会するとは思わなかったな・・・・」

 

「そうね・・・・これも腐れ縁て奴かしらね・・・・・それにしても夏なのに少し肌寒いな・・・やっぱペテルブルグは・・・・」

 

「エミリア、お前ペテルブルグに来たことがあるのか?」

 

「ええ、私の初陣の場所が東部前線だったのよ。そこで初めてロシア連邦の戦闘機を叩き落したわ・・・・・」

 

と、どこか懐かしむようにそう言うエミリア。

 

「疾風、あなたの初陣はどこかしら?」

 

「・・・・・ポートモレスビー奇襲攻撃だ。あの時は空母飛龍に乗っていた」

 

「ポートモレスビー・・・・・ああ、あの現代版「真珠湾攻撃」と呼ばれたあれか。おかげでテルピッツとかしゅぺーとかアジアに配備していた艦隊兵力や航空兵器なんかやられちゃって立て直すの大変だったんだよね~そう言えばこの攻撃からだっけな。日本が第3次大戦に連合国として加わったの、あと台湾もか。中国は中立保ってたけど」

 

と、廊下を歩きながらそう話しているとエミリアが

 

「・・・・で、どう?エイラ中尉とは?」

 

「どうって?」

 

「決まっているでしょ?指輪渡した後どこまで発展したのよ?もしかしてとうとうxxxxまで行った~?」

 

「まだしてねえよぶった切られたいのか、てめえは#」

 

「アハハ!そう熱くなるなよ!そうか~まだなのね~あんたってば前から奥の手だったからね~そうね~まだ手を付けてないなら・・・・」

 

「言っとくがエミリア。例え人妻好きの性癖を持つお前でもエイラに手を出したら躊躇わずに斬るからな#」

 

「安心しな疾風。あんたの恋人に手を出すなんてそんな軍人の道を外れるようなせこいことはしないわ。それに私は断じて人妻好きではないわよ私が好きなのは寝取られNRTよ」

 

「いやそれよっぽど軍人らしくない性癖暴露してんじゃないかよ・・・・・て、あれ?前にも似たような話しなかったっけ?」

 

「ん?そうか?まあ、良いじゃないのよ。・・・・疾風、訳ありになっちまったがまた同じに場所で戦うことになった。またよろしくな」

 

「ああ、こちらこそ。よろしくな」

 

と、そう言い俺はエミリアを部屋へと案内するのであった。この時8月5日であった。そしてその翌日とんでもない事件が起ころうとしていたのであった。

 

 

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