ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~ 作:疾風海軍陸戦隊
73年前・・・・・・それは世界各国が戦争をした時代・・・その戦争で多くの命が失った。その悲劇を私たちは忘れてはいけない・・・・
深夜0時、作戦開始の時間が来た。静だった飛行場から重々しいエンジン音が鳴り響き、核弾頭を運んだB17重爆撃機や最新鋭の戦闘機fw190Ex。私は戦闘服に着替えExに乗る。そんな中私が地上で最後に見たのはB17爆撃機に乗り親友の姿だった。彼女は一度私に振り向くその顔は悲しみに満ちていた。まるでこの世の終わりみたいな顔であった。もしB17がペーデミュンメにつき核弾頭が大量生産され世界各国に発射されればこの地球はだれも住めないしの星となり多くの命が消える。そんなの私も彼女も望んでいない。だが今の私にはどうすることもできず私は無言でキャノピーを閉めるのであった。
そしてB17は大空へと飛び立ち私の乗るヴュルガーもそれに続いて飛び立つのであった。そしてB17の機内では
「大佐、私はあなたとご一緒出来て誠に光栄です。総統閣下もお喜びでしょう何せあなたはナチスの野望を叶え勝利に導いた最大の功労者といわれ全世界に名を残すことになるでしょう」
「そう、でも私には関係ないわ中佐・・・・・」
と、テアは窓を見てたなりで乗る親友が乗るフォッケウルフを見ていた。すると中佐は
「それにしてもエンゲル博士は本当にお気の毒でしたな。完成した兵器の威力を見ることもなく天寿を全うされるなんて」
と、そんなことを話している中佐にテアは上の空であった。そしてB17が目的地であるペーデミュンメまであと30分を切ったころB17の操縦士があるものを見た。それを見た操縦手は目を丸くし
「敵機です!機種はイギリスのスピットファイア!!」
と、そう叫ぶとB17の機銃手が弾丸を装填し相手を迎え撃つ準備をする。すると中佐がテアの方へ顔を向け
「ご安心を大佐。ハルトマン大尉は優秀なエースパイロットです。撃ち落とされることはありません。・・・・ハルトマン大尉、頼むぞ」
と、無線でそう言うとエミリアの乗るヴュルガーは天高く上昇する。そして三機のうちの一機のスピットファイアがB17に狙いを定め今にも引き金を引こうとしたその瞬間、すさまじい衝撃が起きスピットファイアは火に包まれ堕ちていく。それを見た二機のスピットファイアは慌てて上昇し逃げようとするが、エミリアはそれを追いかける。その様子を見た中佐は
「さすがハルトマン・・・・いやfw190Exといったところか」
「・・・・・」
とそう言う中テアはただひたすら無言であった。そしてエミリアはどんどん上昇するスピットファイアを追っていた。すると二機のスピットファイアは二手に分かれて逃げるそれを見たエミリアは
「逃がすか!」
と、そう言いニ機中の一機を追いかける。そしてエミリアはスピットファイアを照準に捕らえると引き金を引く。そして彼女の乗るヴュルガーの機首の13㎜や翼内の20ミリ弾が一斉に発射される。スピットファイアはそれをよけ旋回して逃げようとするがエミリアは回り込み引き金を引く。そして数発の弾丸がスピットファイアに命中しスピットファイアは火だるまになりまるで流星のごとく堕ち爆散するく。それを見て中佐はにやりと笑い
「高度一万メートル上空でもスピットファイアよりも数段に機動性が高く速い。敵は逃げるので精一杯だな」
と、そう言う中、エミリアは最後に残ったスピットファイアを追っていた。スピットファイアは上昇し続け気が付けばかつて到達できなかった成層圏が広がっていた。そして敵を捕捉。引き金を引けば確実に撃墜できるだろう。その時エミリアの脳裏には先ほどのテアの言葉を思い出した。その時エミリアは引き金を引くことをためらう
『本当にあの積荷を…核弾頭を届けていいのだろうか?本当にそんなことをしてテアが救えるのだろうか・・・・・それに・・・』
そう思いエミリアは瞼を閉じると一人の日本人の少年の顔が浮かぶ。あいつとは宿敵ではあったが同時に無二の親友であった。もし、この任務が成功すれば間違いなく私は彼を超えて最強の称号を得るかもしれない。だが、核という悪魔の兵器を輸送する手伝いをした私がもし、あの世に行ってあいつと出会ったらあいつはなんていうのだろうか・・・・・いや、それ以前に私はあいつに胸を張って会うことができるのだろうか・・・・・そんな思いが彼女の中で渦巻き、そしてエミリアは
『私の今すべきことは・・・・・』
と、そう言い彼女は引き金を引くのであった。
「ペーデミュンメまであと15分です」
一方核弾頭を積んだB17は順調にペーネミュンメまで飛行をしていた。そして高度を7銭から5千に降下したところ中佐は窓の外に一機の戦闘機が飛んでいるのを見た。
「ご苦労だ、ハルトマン大尉」
と彼女を労うが、中佐は何か違和感を覚えた。そして彼がエミリアの機だと思っていた戦闘機がゆっくりと近づいてくる。中佐はじっとその戦闘機を見ているとその戦闘機の姿をはっきり見た。それはエミリアの乗るfw190Exではなくイギリスのスピットファイアであった
「っ!?」
その事実に驚くとスピットファイアはB17に向かって機銃を発射する。そして中佐は無線機を取り
「ハルトマン!ハルトマンはどこだ!?」
「ミリア・・・・・」
と、そう叫ぶとテアは何かを察したのか小さくそう呟く。そしてB17の機銃手は必死に機銃を撃ちスピットファイアを撃ち落とそうとするがスピットファイアはその銃撃をひらりと避けB17にありったけの弾丸を叩き込みB-17の巨体を引き裂いていく。
『ハルトマン大尉!応答願います!ハルトマン大尉!!こちらシュバルツァーブリッツ!こちらシュバルツァーブリッツ!!ハルトマン大尉!応答願います!!』
「・・・・・・」
エミリアは無線でそのことを聞いていたが彼女の乗る機体は雲の中にいて、一向に出る様子はなく彼女はただ無言でその無線から聞こえる声を聞いていた。そして一方B17は機銃を撃つがスピットファイアには当たらずスピットファイアはお返しとばかりに機銃を撃ちそしてB17の胴体に穴を開ける
「ぐわぁっ!!」
と、その瞬間機内から中佐の悲鳴が聞こえ血にまみれた軍帽が床に落ちる。そしてB17は瞬く間に火に包まれる。そして機内に乗っていたテアは
「ミリア・・・・・わかってくれたんだね」
と、炎に包まれた機内の中でテアはそう呟く。その顔はどこか満足気な顔をしていた。そしてその時テアは無線機を取り
「ミリア・・・・・・・ありがとう」
と、そう言った瞬間彼女の乗るB17は爆散するのであった。
『ミリア・・・・・・・・ありがとう』
「っ!?」
私は無線から親友であるテアの声を聞いた。そして、その瞬間、彼方から機体が爆発する轟音が耳に突き刺さったのだ。そう、彼女の乗る機体が墜とされたのだ。私はその音を聞いた瞬間エンジンをフルスロットルにし上昇する。そして再び成層圏に到達した私の目の前にいたのは先ほどのスピットファイアだ。私は照準に奴を捕らえ機銃、機関砲をありったけ奴にぶち込む。そしてスピットファイアはその銃撃に耐えられるはずもなく爆散するのであった。
そして最後に残ったのは静けさと空に輝く星だけであった。
「・・・これでいいか、テア・・・・疾風・・・・」
と、そう呟き私はたった一人空を飛ぶ。この時以来、私は終戦までナチス仲間に久に卑怯者の烙印を押された。卑怯なふるまいを二度も犯した。だが私は後悔はしていない。だからから汚名は甘んじて受けよう。
私の名はエミリア・ハルトマン
悪魔に魂を売らなかった女だ・・・・・・・
「‥‥‥というわけさ。私は仲間を友人を見殺しにしてしまった」
「・・・・・・・」
エミリアがそう言い炭酸水を飲む。俺はただ何も言えなかった。するとエミリアは
「・・・・なあ、疾風」
「なんだ?」
「さっきの話を聞いて私は卑怯者かな?」
と、そう訊くと俺は炭酸水を飲み
「さあな。ただお前は後悔しない道を選んだ。例えほかの奴らに何と言われようとも自分の信念を貫いた・・・・・それにもし俺がお前と同じ立場だったらきっと同じことをしただろうな・・・・・」
「そうか・・・・・・」
エミリアはそう言うと俺は自分のグラスとエミリアのグラスに炭酸水を注ぎ俺はグラスを持つ、そしてエミリアも何かを察したのかグラスを持ち
「あの戦争に死んで行った勇士たちに・・・・・」
「勇士たちに・・・・」
と、そう言い俺とエミリアはそう言い黙祷をささげそして静かにその炭酸水を飲み干すのであった。そして俺とエミリアはこの世界でもそして俺たちのいる世界でも二度とあんな悲劇が起きないように祈るのであった・・・・・・・・・