ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~ 作:疾風海軍陸戦隊
ed「シルシ」
とある線路でガリアへ向かう一つの汽車があった。その汽車の中では疾風たちが乗っていた。なぜ疾風が乗っているかというと先日ガリアから来た諜報部の役人であるウドー・マリアからガリアを騒がせる危険な殺人鬼を倒すため協力をしてほしいという依頼を受けて一時的に502から離れ今、ガリアへと向かっているのだ。そして彼の隣には同じく彼の随行であり扶桑から来た刑事、銭形幸子も一緒だ。だがそんな中、一人のイレギュラーが紛れ込んでいた。そのイレギュラーとは・・・・・・
「うむ。やはり汽車の中できれいな景色を見ながら食べる弁当は美味いな。あ、疾風、銭形さん。それにマリアさんも食べるか?このエビフライ美味いぞ?」
「いや、俺はエイラからもらったサルミアッキがあるから」
「俺もおむすびがある」
「私は間食はしない主義ですので‥‥‥というよりなんであなたまでついているんですかエミリア・ハルトマン大尉?」
そう。汽車の客室にいるはずのないエミリアがいたのだ。なぜエミリアが一緒に来たというと・・・・・・・
数日前、502基地
「‥‥‥というわけだエイラ」
「・・・・・・」
あの後、俺はエイラに事の事情を説明する。ちなみにアイはエイラの膝の上でスヤスヤと寝ている。するとエイラはため息をつき
「はぁ~お前ってやつはなんでいつもそう面倒ごとに巻き込まれるんダヨ・・・・トライヤヌスもそうだったしナ~」
胸ポケットにしまっていたサルミアッキを口に放り投げそう呆れたようにそう言うエイラそして
「まあ、疾風の言いたいことはわかったよ。止めても行く気なんダロ?」
「すまないなエイラ」
「いいんだ。お前とは長い付き合いだカンナ。でも疾風、扶桑に行くのはいいとして、ガリアの件キケンだってことは、分かってるんダナ?」
「じゃなかったらこの依頼引き受けたりしないよ」
「ガリアと扶桑。この二つを終えたら戻ってくるのか?」
「ああ、なるべく早く済ませるつもりさ。まあ長くて数か月だ。永遠に会えないわけじゃないしな。」
「うん・・・・疾風」
「ん?なんだ?」
「アイのことなんだけどナ。アイはどうするんだ?一緒に連れて行くのカ?」
「今回は事情が事情だからアイは連れて行けない。俺だけで行くつもりだ」
万が一その殺人鬼の人質にされたら大変だからな・・・・・それだけは駄目だ
「わかった。じゃあ、アイの面倒はちゃんと見るから。疾風は心配しないで行ってくれ・・・・」
「ああ、ありがとうエイラ」
俺がそう言うとエイラの膝の上で眠っていたアイが
「お父さん・・・・お母さん・・・・・」
楽しい夢を見ているのだろうかアイが笑顔で二人の名を呼ぶ。その光景に二人は微笑み優しく頭を撫でるのであった。
そして翌日、
「それでは行ってまいります少佐」
「ああ、気を付けて行ってこい大尉」
俺は駅の汽車の前にいるラル少佐にそういう。そしてラル少佐の他にも502のメンバーが見送りに来ていた。だが・・・・
「あれ?そう言えばエミリアは?」
そう、その見送りにはエミリアの姿がなかった。すると・・・・
「やあ、ごめん。ごめん。ちょっと準備に手間がかかったわ」
「あれ?エミリアさん。準備って何ですか?」
「何って。私も一緒にガリアに行くのよ。もう少佐の許可はとっているわ」
「え?エミリア!?」
俺はエミリアの言葉に驚く。確かにエミリアの片手には旅行カバンがあったが、なんで彼女まで?そう思っているとエミリアはいたずらな笑みをし
「疾風・・・・一人だけそんな楽しそうなイベントに参加するなんてずるいじゃないか」
「いや、別に楽しくはないんだが・・・・・」
「それにな。私も近々旅に出るって言っただろ?ちょうど私アフリカに行きたいと思っていたからとちょうどいいわ。それにあんたが向こうで浮気しないか見定める義務もあるしな」
と、そう言いエミリアはエイラの方を見ってグーの字をだしエイラも頷きグッジョブポーズをする。
「ま、というわけで私も同行するわ」
と、そんなこんなでエミリアも行くことになったんだが
「あれ?エミリアさん。エミリアさんの扶桑刀はどこに行ったんですか?」
と、ひかりがそう訊く。その格好はいつもの武装親衛隊の黒服だったのだが・・・・・・
「え?私の愛刀?ああ、それってこのネウロイ殺しのことかな?」
と、背中に差してあるバスターソードみたいな大型の剣を指さしてそう言ううと
「嘘言うなエミリア!お前の愛刀、どう見たってそれじゃないだろ?」
「難癖付けるな疾風。少なくとも私の愛刀はこのぐらい大きいわ。たぶん育ったのよ」
「難癖言っているのはお前だろ?刀が成長するわけないだろうが・・・」
と、俺がジト目でそう言うと、エミリアの顔が真顔になりそして影が差した瞬間
『それは・・・・私の愛刀というにはあまりにも大きすぎた。大きく、分厚く、重く・・・そして大雑把すぎる嘘だった・・・』
「おい、エミリア。ベルセルク風のナレーションで後悔するなよ・・・・」
「じゃあ、この格好じゃダメか?」
と、エミリアはいつの間に着替えたのか。俺と似た真黒くそしてファンタジー系の服装を市髪型をツンツンヘアーにしていた。その姿はまっるで黒い妖精といったところだ
「いや、そう言う問題じゃないだろ?てか、なにその格好?」
と、そう言った瞬間。またエミリアの顔が真顔になり影が差すと
『それは・・・・・SAOというにはあまりにも進化しすぎていた。アインクラッドとかファントムバレットとかあれくらいのバトルや冒険が好きだった・・・・』
「いや、なんの話をしているんだよ?てかSAOってなに!?」
「あはは、なんでもないただの冗談さ。私の愛刀はこの大刀の中に入っているこの刀身は張りぼてだ」
「はぁ・・・・マリアさん」
「事件の邪魔をしないというなら別にかまわないわ。それに彼女も剣の腕が立つみたいだしね・・・・・・さて、そろそろ時間よ。早く乗んないと汽車が出るわ」
と、そう言うと
「ああ、わかった。それでは行って・・・・・・ん?」
と、俺が頷くと誰かが俺の袖を引っ張る。俺は下を向くと
「お父さん・・・・・・」
と、アイが寂しそうな顔で袖をクイクイと引っ張っていた。俺はアイの目線までしゃがむとアイは
「お父さん・・・・」
と少し涙目で言うと俺はアイの頭を撫で
「アイ。父さんは少し用事があるから。行かなくちゃいけないんだ。だからアイはエイラと一緒にいい子で待っててくれ。大丈夫。たったの数か月だよ」
「でも、寂しい・・・・・」
と、そう言うと俺はにこっと笑いアイを持ち上げる
「お父さん?」
「アイ。お前は一人ぼっちじゃないぞ?エイラやサーニャたちみんながいる。それにさっきも言った通り会えないのはほんの数か月だ。二つの仕事を終えたら俺は戻ってくるよ」
「・・・・・本当?」
「ああ、本当さ」
と俺はそう言いアイを下ろすと
「じゃあ、約束♪」
アイは小指を出すと俺はアイの小指に小指をかけ
「ああ、約束だ」
と指切りげんまんをする。そして俺はエイラの方へ顔を向け
「じゃあ、行ってくるエイラ・・・・・」
「ああ、気を付けてな疾風・・・・・あ、そうだこれ」
と、エイラはポケットからサルミアッキの箱を出す
「これは?」
「サルミアッキ。行く途中小腹がすくと思うからさ。持ってイケヨ」
「ああ、サンキューなエイラ」
と、俺とエイラが話す中、後ろでは
「サーニャさん。イッル最後まで弁当作り間に合わなかったの?」
「うん・・・・何度も練習していたみたいなんだけどね。自分の納得できないものが出来なかったみたいだから、好物のサルミアッキを上げることにしたらしいのよ・・・・」
「愛妻弁当がサルミアッキって・・・・・疾風さんならイッルの作ったもの喜んで食べると思うけど?」
「私もエイラにそう言ったんだけど。エイラったらヘタレちゃって・・・・・・」
と、ひそひそ声でそういう中、ついに出発の時間が来た。俺たちは汽車に乗り窓を開けると窓の下でエイラが
「疾風気を付けていくんだぞ!それと怪我はするなよ」
「ああ、行ってくるよ。エイラも体に気を付けてな」
と、そう言い別れを言う俺たち。するとクルピンスキーは
「君たち、しばらく離れるんだからここは行ってらっしゃいのキスとかしないのかい?」
「「ふぇ///!?」」
といきなりの発言に俺とエイラは顔を赤める。そして二人は
「「えっと・・・その・・・・」」
口をもごもごし恥ずかしそうにしているとみんなは
『なんでいつも肝心な時にヘタレるんだこの二人は・・・・・』
と、あきれ顔で見ていた。すると汽車の汽笛が鳴る。そう出発の時間だ。その汽笛の音と同時に汽車はゆっくりと動き出す。
「エイラ!汽車が言っちゃうけどいいの?」
とサーニャがそう言うとエイラは
「あ・・・・・ええい!こうなったら自棄だ!!疾風!!」
と、そう言うのと同時にエイラは俺の襟を引っ張りそして疾風の頬に口図付けをし
「・・・・行ってらっしゃい」
と恥ずかしそうに顔を真っ赤にしそう言うエイラに対し疾風も最初は驚いた顔を見せるのだったがすぐに笑顔になり
「ああ・・・・行ってくるよエイラ」
と、そう言うのであった。そして疾風たちを乗せた汽車はペテルブルグを離れガリアへと向かうのであったのだった。
やっと書き終えることができました。この頃リアルが忙しくてなかなか書けない・・・・・さて一応、Extra Edition編はここまでとなります。さて次回は劇場版序曲編を書きたいと思っています。
次回も楽しみにしてください