ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

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長くなってすみませんでした。

OP「~たった1つの想い~」

ED「あさきゆめみし」


第126話「切り裂きジャック」

パリの街

 

「はぁ~やっと全部終わった・・・・まったく軍の連中は石頭ばっかりだな。電話や電報じゃあ信憑性が薄いからって細かい報告書やら書かせやがって。私は警察官であって軍人たちのパシリじゃないんだぞ・・・・」

 

と、夜中のパリの街を歩く銭形刑事がそう呟く。彼女は今、扶桑の大使館で扶桑皇国の軍部へ送る書類や連絡を全部終え、向こうに提出した後、本来の任務である疾風の付き添いをするためセダン基地へ戻ろうとしていた。すると・・・・・

 

「失礼・・・・」

 

「ん?」

 

急に後ろから声をかけられ銭形刑事は後ろを向くとそこにはフードを被った人物がいた

 

「銭形幸子さんですね?」

 

「・・・・・・あんた誰だ?」

 

警戒した目でそう言う銭形にフードの人物は

 

「なに心配いりませんよ。私は怪しいものじゃありません」

 

「いや、フードを被ってい時点で怪しいだろ?」

 

「その根拠は?」

 

「私は刑事だ。あんたの雰囲気というか、オーラですぐにわかる。噛みつく相手は選んだ方がいいぞ?じゃないと痛い目見るぜ」

 

と、懐から拳銃を取ると、そのフードの人物はふっと笑い

 

「そう言うわけにはいかないね・・・・・・こっちも仕事なんでね。それに貴様は明日の夜の血祭のリハーサル相手になってもらいたいしな」

 

「なに!?どういうこ・・・・」

 

銭形刑事がそう言った瞬間フードの人物は目にもとまらぬ速さで彼女を通り過ぎ

 

「あらら、こんなものなのね・・・・」

 

と何か興ざめした言葉を発した瞬間。赤い血が飛び散るのであった。

 

 

 

 

 

 

あの夜間哨戒から二日後、とうとう例の殺人鬼であるジャックザリッパーの予告日の意がやって来た。その日にはディジョンにいるB部隊の皆もここ、本部であるセダン基地に来ていた。そして、格納庫では

 

「久しぶりだなエミリア」

 

「ええ、あんたも元気そうね。たった数日だけど。で、あんたA部隊で上手くやっている?」

 

「まあ、悪くはなっていないよ。基地とのみんなと打ち解けてるし、そっちはどうだ?」

 

「こっちも似たような感じよ」

 

と、俺とB部隊にいたエミリアも久しぶりの再会しそう話し合うと

 

「ふん。どうやらあの姫様にいじめられていないようでよかったな疾風大尉」

 

「やあ、カール大尉。久しぶりだな」

 

と、そう言うとマリアンは

 

「・・・・ふん」

 

と少し顔を赤くしそっぽを向いてしまう

 

「あれ?俺なんか変な事言ったかな?」

 

と、首をかしげるとジェニファーと黒田とカーラが

 

「気にする必要はないですよ疾風大尉。マリアンはあんな態度だけど、本当は疾風さんに会えてうれしがているんですから」

 

「そうですよ疾風大尉。それにじっちゃんいてましたよ。ああいう無愛想な人ほど根はとても優しいって」

 

「そう、そう。ああ見えて内心は夢にまで見たシンデレラの王子様に再び出会えてうれしいんだよ」

 

「な、ななな///何を言っているんだ!!?私は別にそんなんじゃ!!?」

 

と顔を真っ赤にしてそう言うマリアンに俺は隣にいるエミリアに

 

「なあ、エミリア。マリアンはなんであんなに顔が真っ赤なんだ?」

 

と、そう言うとエミリアは

 

「疾風・・・・お前ってやつは」

 

と呆れた顔をされた。なんで?と、そんなことを思っていると

 

「疾風大尉、黒田中尉。そこで何をしているのじゃ、もうほかの奴らはブリーフィングルームに集まっておるぞ」

 

とハインリーケがやってきて格納庫にいる俺たちにそう言うと偶然にマリアンと目線があってしまう。そして・・・・

 

「・・・・久しぶりじゃの・・・・・カール大尉。なぜここにいるのじゃ?」

 

「知れたことだろ。例の殺人鬼討伐の為に来たんだよ。そんなことも忘れたのか姫さん?」

 

 

と、二人はにらみ合って今にも喧嘩しそうな雰囲気だった。俺はジェニファーに

 

「なあ、ブランク大尉。もしかしてあの二人仲が悪いのか?」

 

「ええ・・・・まあ、喧嘩友達っていうかなんていうか。黒田さんが506に入ってからは二人とも前に比べて仲が少し良くなったのですが・・・・」

 

「まあまあ、喧嘩するほど仲がいいって言うしね~」

 

「そうそう」

 

苦笑を浮かべてそう言い黒田とカーラがそう言う。なるほど喧嘩友達か。例えていうなら、銀さんと土方。安藤と押田とかかな?そう思っているとエミリアが

 

「あの二人・・・・まるでルイズとキュルケだね」

 

『それだ!』

 

と、エミリアの言葉に俺と黒田カーラはまるでどこかの歴女のようにそう言い返す。と、言うより日本通のエミリアはともかく、なぜ黒田とカーラがその言葉でわかるんだ?

 

「あ、あの・・・黒田さん。カーラ。今の意味わかったの?

 

その疑問に俺の代わりにブランク大尉が訊くと二人は

 

「「ん?なんとなく?」」

 

二人はそうあっさり答えるのであった。そしていつの間にかハインリーケとマリアンは

 

「さて・・・・口喧嘩もここまでにして、そろそろ行かないとな・・・隊長たちも待っているしな」

 

「そうじゃの・・・・ほら、お主たちもそこで無駄話をしとらんでそろそろ行くぞ。ほら疾風大尉行くぞ!」

 

「お、おろ!?」

 

と、一息ついたのか二人はため息をつき、俺たちにそう言った瞬間二人は俺の両腕を掴みブリーフィングルームへと引っ張っていった。それを見た格納庫のみんなは

 

「疾風大尉。いつの間にハインリーケ大尉と仲良くなったんだよ邦佳?」

 

「さあ?でも大尉。前に疾風大尉と一緒に夜間哨戒に行った後からあんな感じだよ?マリアンさんは?」

 

「マリアンは、前に疾風大尉が基地に着いてからああだけど?」

 

と、そう話す中エミリアはため息をつき

 

「たった数日で二人に好意持たれるなんて、あいつは天然の女ったらしだな・・・・・」

 

とあきれ顔でそう言うのであった。そしてブリーフィングルームに集まった俺たちの前にグリュンネ少佐やジーナ中佐。そして諜報員のキーラ少佐が入ってくる。そしてキーラ少佐が

 

「さて、君たちA部隊の他にB部隊の皆に来てもらったのはご存知の通り。今日は例のジャックザリッパーの殺人予告した日だ。そこで君たちの中から疾風大尉やエミリア大尉を除く数名に殺人鬼に狙われている将軍の護衛をしてもらう」

 

「その護衛をするウィッチは誰なんですか?」

 

「上層部からの指示では護衛はカール大尉、ヴィトゲンシュタイン大尉。黒田中尉にそしてカーラ中尉の4名だ。残りは万が一ネウロイの襲撃に備えて残るようにのことだ。その4名と助っ人である2名は今夜、ガリア陸軍の将軍であるモウロ将軍の屋敷に行ってもらう・・・・・・あ、それとだ」

 

と、キーラ少佐が懐から一枚の書類を出す

 

「キーラ少佐。なんですかそれは?」

 

「プレディ中佐。これは例のジャックザリッパーについての数少ない情報さ」

 

「なんだと!?本当か!?」

 

「ああ、奇跡的にジャックザリッパーに襲われた人物の護衛をしていた者が一名、生き残っていてな。そいつから話を聞いた」

 

みんなが驚く中、俺とエミリアは黙って話を聞く。そしてキーラ少佐はその書類を読み上げた

 

「そいつの証言によると『ジャックザリッパーはいつも漆黒のフードを被って顔が見えないが背が低くすばしっこく接近戦が得意な殺人鬼である。私たち護衛は拳銃やライフルで交戦しようとしたが、奴と目が合った瞬間、急に奴の目が光った瞬間、急に体がまるで金縛りにあったかのように動かなくなり、そのまま俺たちは銃の引き金を引けないまま奴に斬られた』‥‥とのことだ」

 

「目を見た瞬間動けなくなったって、どういうことですか?」

 

「このレポートに書かれた通りのことだよ少佐。後はどう聞いても同じ答えしか返ってこなかった」

 

「相手の目を見て金縛りにする・・・・・もしや相手はウィッチなのか?その技も固有魔法とか?」

 

とみんながそう言う中、エミリアは

 

「(相手の目を見て動けなくし、斬り殺す・・・・・・確かに一見すればウィッチの固有魔法に似ている、だがけど確か前にドイツ武装親衛隊の中で似たような技を持っていた奴がいたっけ・・・・・たしかそいつの使っていた技は・・・・)」

 

とエミリアがそう考えていた時・・・・・・

 

「二階堂平法・・・・・心の一方だな」

 

疾風のその言葉にみんなが疾風の方を向く。そして疾風は

 

「その殺人鬼は恐らく、もとは軍属出身だろう。だが、戦場での血の色と匂いに心を奪われ殺人という暴虐を始め、それががやめられなくなっったんだろうな。ある意味哀れな奴だ・・・・・」

 

と、腕を組んで少し悲しそうな顔をする疾風であった。

 

 

 

 

 

 

 

その夜。ガリア将校であるモウロ将軍の屋敷ではキーラ少佐が護衛対象であるモウロ中将と会っていた

 

「・・・・・・・手ぬるい、キーラ少佐。たったウィッチ数人だけであの殺人鬼を止められるとそう思っているのかな?護衛は私の率いるガリア陸軍から集めた精鋭だけで事足りるわ」

 

と、モウロ中将がそう言うとキーラ少佐が

 

「お言葉ですが中将閣下。相手は例の殺人鬼ジャックザリッパー。例え閣下のお持ちする兵が精鋭と言えども、正体不明な手を使う相手にそれが防げると?制服さんの悪い癖ですな」

 

「な、なんだと!?」

 

「これはガリア政府の命令ですよ閣下。506統合戦闘航空団のウィッチの護衛はすでに決まっているのです。もしこれを断ればガリア政府は世界に大きな恥をかくことになります。無論、政府の命令を無視し勝手な行動をした閣下にも責任が生じ恥をさらすことにますよ。愛国心のある閣下ならその意味お分かりでしょ?」

 

「ぐっ・・・・・」

 

「仕方ありません。護衛の兵士はそのままでいいですから、代わりにウィッチも一緒に護衛することを承諾してください」

 

「ぐっ・・・・・わ、わかった」

 

「理解が早くて助かります。では閣下これで・・・」

 

と、そう言いキーラ少佐が出ていくとモウロ将軍は悔しそうに顔をゆがませ

 

「ん゛ん゛・・・・くっそぉ・・・・・・諜報部の青二才がぁっ!!」

 

そう言うのであった。そして数分後、モウロ将軍は大部屋に移りその部屋には護衛のガリア兵士とそして506のウィッチ、そして疾風とエミリアがいた。殺人鬼が来るそんな緊迫した中506メンバーは

 

「へ~エミリアさん。扶桑の仁侠映画見たんですか!?」

 

「ええ、こう見えて私、に・・・・扶桑文化が好きでね。よく映画とか見ていたのよ。最近見たのはあれね。この前カーラと一緒に見た「男たちの仁侠道」って映画ね」

 

「あ、それ扶桑でも見ました!あれ扶桑でも人気なんですよ特にあのセリフはかっこいいですよね!」

 

そう言うと黒田はサングラスをかけて

 

「『あんたらわしらが漕ぐ船じゃないの!』」

 

「ああ、それか『船が勝手に進む言うなら、進んでみいやぁ!!』」

 

とカーラも続いてサングラスをかけてそう言うと

 

「『ささら、もさら、みせちゃれぇ!!』・・・・・だね」

 

と黒田とカーラのセリフにエミリアはそう力強く映画のセリフを言いあい盛り上がっている。なんだろうエミリアってドイツ人だけど、日本人よりも日本人ぽいな・・・・刀差してるし。するとマリアンが

 

「そう言えば疾風大尉。さっきセダン基地で『二階堂平法、心の一方』とかなんとか言っていたが、お前何か知っているのか?」

 

「それはわらわも思った。お主何か知っておるのか?」

 

「まあ、知っているっちゃ知っているかな・・・・・・・だろ?エミリア」

 

と俺がエミリアにそう言うとエミリアは

 

「そうね・・・・・私もその「二階堂平法」については聞いたことがあるわ。特に私の所属していた部隊にそう言う手の奴がいたわね・・・・・・」

 

「エミリアさんの所属していた部隊?どういう部隊なんですか?そう言えばその襟にある「ss」って何ですか?」

 

「え?ああ、武装親衛隊という部隊よ。それにこのssと言うのは武装親衛隊を意味するSchutzstaffelを略した文字よ」

 

「武装親衛隊?聞いたことないの?カールスラントにそんの部隊あったかの?」

 

と、ハインリーケが首をかしげると

 

『ぎゃあぁーーーーー!!!』

 

「「「「っ!?」」」」

 

外から悲鳴が聞こえ、皆がその悲鳴に驚く

 

「エミリア!」

 

「ええ!!」

 

とそう言い俺とエミリアは窓を開け外を見ると外を見張っていた兵士が血を流して倒れていた。それを見た俺は

 

「ジャックザリッパーだ!全員戦闘配置!」

 

「ほら、急いで!!」

 

とその指示で見な配置につき部屋の入り口である前衛は俺とエミリアそして506のウィッチそして残りの兵士は背後は護衛であるモウロを守る形にいる。緊迫した中、部屋の向こうでは銃声やそして悲鳴が上がる屋敷内の護衛がやられているのだ。そしてそれと同時に

 

「~~~~♪」

 

「な、なんだこの歌声は?」

 

と急に屋敷内から歌が聞こえた。その声はまるで悪魔が歌っているような声であった。

 

「な、なんなんだよの歌は?」

 

「これは・・・・・カールスラント語か?」

 

と、カーラやハインリーケが言う中エミリアと俺は顔を険しくし

 

「この歌は・・・・・・「親衛隊は敵地を進む」か!?」

 

「ええ、やっぱりジャックザリッパーは・・・」

 

と、そう言っった時、部屋にあった時計が鳴る。殺人予告の時間になったのだ。そして時計が鳴り止むと先ほどの歌声は聞こえなくなった

 

「あれ?歌が聞こえなくなりましたよ?」

 

「馬鹿者。黒田、油断するでない」

 

「だが、静かなのはいささか不気味だな・・・・」

 

黒田たちが拳銃や機銃を持ち警戒する中、将軍を守る護衛兵士たちは

 

「な、なんだよ・・・・・予告時間過ぎてるし、出まかせだった・・・・・」

 

と窓際にいた兵士がそう言った瞬間、

 

「ぎゃぁ!!」

 

背後から刃物が振り下ろされ兵士の一人が悲鳴を上げて倒れる

 

「「「「「っ!?」」」」」」

 

その声に皆が振り向くとその兵士がいた窓は開けられており、そしてその窓には黒いフードを被り長いナイフを持った人物がいた。そしてその人物は

 

「ふふふ・・・・・いるいる・・・私に狩られる愚かな羽虫たちが・・・・」

 

と不気味な笑みを見せてそう言うのであった

 

 

 

 

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