ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

149 / 246
OP「TAKE ME HIGHER」

ED「鋼鉄ノ鳥」

いよいよ始まった合同模擬戦。今ここにA部隊、B部隊の白熱戦が始まり、そして疾風とエミリアの長年の戦いに決着が・・・・・


第142話「白熱の模擬戦!」

「ついに始まりますね合同模擬空戦・・・・」

 

「ええ、そうね」

 

試合の説明をした後グリュンネ少佐とジーナ中佐がテントの中で話していた

 

「この前の模擬戦は散々だったけど、今度は上手くいくといいわね」

 

「そうですね。ですがこの前に比べて皆の中も良くなりました」

 

「確かにね。以前までいがみ合っていたハインリーケさんやカール大尉も以前に比べて仲良くなっていますしね。これも黒田さんのおかげかもしれませんね」

 

「ああ、それと疾風大尉もな」

 

「ふふ、そうね。本当に不思議ね扶桑人って。どんな状況になってもすぐにみんなと仲良くなって、それだけじゃなく周りの皆も仲良くなっていく」

 

「確かにそうですね」

 

二人は笑って言うと、ジーナ中佐が

 

「グリュンネ隊長。実は昨夜、この模擬戦を知ったガリア政府の高官から、この模擬戦B部隊にはわざと負けるようにと打診がありました」

 

「え!?」

 

「506JFWは貴族の優秀性、必要性を示すための存在。だから勝つのは貴族中心であるA部隊であり平民・・・特に成り上がちのリベリオン人中心であるB部隊がこの模擬空戦に勝ってもらっては甚だ都合が悪いそうだ」

 

「はぁ・・・・」

 

ジーナ中佐の言葉にグリュンネ少佐はため息をつく。506設立をしてからもガリア政府の特に貴族派の政治家たちはいまだに506のウィッチは皆貴族中心であるA部隊が主力で平民中心のB部隊は彼らにとっては目の上のたんこぶでありすぐにでも解散させたいところだったのだが、物資やガリア復興でリベリオンに多額の支援金や援助をしてもらっているため、強引に解散することはできず、ならば貴族vs平民の対決であるこの模擬戦でB部隊にはA部隊が強いということを強調させるため試合にわざと負けろと言ってきたのだ

 

「・・・で、プレディ中佐はなんて答えたんですか?」

 

「政府の高官さんには申し訳ないですが、うちの隊員は加減できるほど器用ではないとお答えしました」

 

「ありがとうございます、プレディ中佐」

 

「では、私も模擬戦に出ますのでレフリーお願いします」

 

「はい。頑張ってくださいプレディ中佐」

 

そう言いプレディ中佐はテントを出るのであった。

 

 

 

遂に始まった506統合戦闘航空団のA、B部隊の模擬空戦。試合会場の上空では、試合に参加するA部隊、B部隊のウィッチたちが待機していた。

 

「よし、全員空にあがったな」

 

「ああ、全員あがったぞ姫さん」

 

空にあがった両部隊のウィッチたちがいつ試合の合図が始まるのを待っていた。そして・・・・

 

『では、両者試合始め!!』

 

下の会場にいるグリュンネ少佐の試合合図とともに両者は一気に動き出した

 

「黒田中尉はわらわとともにプレディ機を挟撃!ヴィスコンティ大尉は・・・・」

 

「イザベルと二人で残りのウィッチを牽制・・・・・で、いいか?」

 

「うむ!そして疾風大尉は・・・・・・」

 

A部隊リーダ格のハインリーケは指示を出し、B部隊も同様、動き出し。B部隊隊長であるジーナ中佐はそれをじっと見る

 

「(・・・・マリアンにはバーガンデール少尉を牽制・・・・ジェニファーとカーラにはヴィスコンティ大尉。そしてエミリア大尉は遊撃をしてもらう・・・恐らくA部隊の疾風と同様だろう。そして残りの二人は私に向かう。予想通りだな・・・・・プランA続行だ)」

 

そう言い自身もM2を手に動き出し、後ろを見るとハインリーケが追いかけてきて彼女の傍にいた黒田はというとマリアンと空中戦をしていた。そしてハインリーケは

 

「待たぬか!正々堂々勝負せい!」

 

とそう言い追いかけるのだが、プレディ中佐はため息をつき

 

「戦闘隊長だというのに、あまり落胆させてくれないでくれプリンツェシン」

 

「落胆!」

 

その挑発の言葉にハインリーケは少し戸惑うと、ジーナ中佐はハインリーケの方へ振り向きM2を向ける

 

「(来る!)」

 

銃撃が来ると予感がしたハインリーケはすかさず、ジーナ中佐の銃弾をよけ

 

「ふ・・・こんなものか?たいした・・・・」

 

と、そう言おうとした瞬間

 

「狙いはあんたじゃないよ。姫様」

 

「な、なに!?」

 

ハインリーケが驚き、先ほどの銃弾が通た先を見ると・・・・

 

「うわっ!?」

 

「なっ!バーガンデール少尉!!!」

 

プレディ中佐の放ったペイント弾はハインリーケではなく遥か先にいてジェニファーとカーラを牽制していたアイザックに命中したのだ。彼女、ジーナ・プレディ中佐の固有魔法は、坂本少佐や雁淵姉妹と同じ魔眼の類で、ずば抜けた遠距離視と動体視力を併せ持つホークアイという固有魔法なのだ。

そしてアイザックが被弾すると会場から被弾を知らせるアナウンスが入る

 

『バーガンデール少尉。撃墜』

 

その言葉を聞いて、ハインリーケは・・・ジーナ中佐を見て

 

「(ずば抜けた遠距離視と動体視力を併せ持つ魔眼・・・やはり厄介じゃの。仕方がない今はバーガンデール少尉がやられて向こうが手薄になっている)勝負は後回しだプレディ中佐!」

 

そう言いハインリーケはプレディ中佐に背を向け味方の方へ援護しに行くのであった。それを見たプレディ中佐は

 

「まんまと引き離された時点では戦闘隊長失格だが、仲間を見捨てなかったところで軍人として人としては合格だな」

 

と、軽いため息をついてそう言い

 

「さて・・・・・この様子だとプランB発動かな?」

 

そう言い彼女はM2のコッキングレバーを引くのであった。そして・・・・

 

「そこにいるのはわかっているぞ疾風大尉。プランB・・・・ノーマークになった私がA部隊を狙撃しないように私を仕留める。それがお前の役割なのだろ?」

 

「ほ~よくわかりましたね」

 

「あの空戦地域にお前がいない時点で大体は想像できる」

 

「なるほど‥‥ではこの勝負受けてくれますか?仲間の狙撃をされたら困るので」

 

そう言い三式13㎜機銃のコッキングレバーを引く

 

「・・・・・」

 

疾風の言葉にジーナ中佐は彼を見る

 

「(戦いのプランを立案する際、不確定要素だった疾風大尉。異世界から来たウィザードでその実力はエミリアや新聞では書かれているが、この目ではまだ見たこともなく未知数・・・・・・試してみるか。そしてこの戦いでプランC発動だな)行くぞ大尉」

 

そう言い、ジーナ中佐は疾風に銃口を向けるのであった

 

 

 

 

 

一方、黒田はマリアンと空中戦をしていた

 

「なかなかやるな!黒田。隊長のおかげで一人減ってすぐに片が付くと思っていたのだが、見直したぞ!!」

 

そう言いながらマリアンはM2を黒田に向けて放つが黒田はそれを躱す

 

「ま、マリアンさんに褒めてもらうのは嬉しいんですけど、一つ質問してもいいですか?」

 

「なんだ?」

 

「黒田の言葉にマリアンはきょとんとすると黒田は真剣な顔でこういう

 

「これって、おやつ休憩とか入るんでしたっけ?」

 

「・・・・・・は?いや、知らん!というより普通でないだろ!!」

 

黒田の言葉にマリアンは最初言葉を失うのだが、すぐに黒田の言葉につっこみを入れる。そして下の会場では

 

「あはは!面白いやつ、あいつ楽しみすぎだよ!」

 

オブザーバーで審判の一人であるハルトマンが腹を抱えて笑うとその隣にいたバルクホルンが

 

「・・・・・まるで、誰かさんを見てるみたいだな」

 

「え?トゥルーデ、それどういう意味?」

 

「いや別になんでもない。しかしながらあの黒田とかいうウィッチ。一見、ふざけているように見えるがいい回避力だ」

 

「そうだね・・・・・・そう言えば疾風やミリアの姿が見えないけど?」

 

「そう言えばそうだな・・・・・・・」

 

会場でそう話し合う二人をよそに、マリアンは

 

「ええい!お遊びならここまで・・・・・」

 

と、そう言い黒田を撃とうとしたとき

 

「そうはさせぬわ!」

 

と、そこへハインリーケが上空から威嚇射撃をし、黒田を助ける

 

「まったく油断じゃぞ黒田中尉。そうは思わんかピンヒール大尉?」

 

「誰がピンヒールだ!!というより、その言葉、誰に聞いた!」

 

「ん?この前カーラルクシック中尉にな。お主隊の整備士たちから、ピンヒールで踏まれたい女性部門で一位じゃったそうだな?」

 

あいつか!とマリアンは青筋を立てるがすぐに

 

「それを言うなら、お前だってそうじゃないか姫さん!アドリアーナからお前は鞭でお仕置されたい女性部門で一位だったそうじゃないか!」

 

「・・・・・・・・・ヴィスコンティ大尉め後で覚えてろ」

 

「でもその姿、案外似合ってると思ういますよ大尉?」

 

「黒田、お主は少し黙っていろ#」

 

ハインリーケもマリアンと同様に青筋を立ててそう言うが、軽いため息をつき

 

「さて、罵り合いもここまでにして試合の続きでもしようか?ピンヒール大尉?」

 

「だぁー!!誰がピンヒールだ!!」

 

「二対一で挑むか、頭に血が上ったか」

 

と、ハインリーケの挑発にあっさり掛かり、向かおうとしたマリアンだったが

 

「だめですよマリアン。落ち着いて!」

 

「ジェニファー!」

 

そこへジェニファーがやってきて

 

「隊長が一人倒して5対4。身長に攻めてリードを保ちましょう」

 

とそう言いマリアンをなだめる。するとハインリーケは

 

「ふむ…確かに連携ではあちらが上じゃ・・・・・だが・・・黒田!」

 

「はい!!」

 

ハインリーケがそう叫ぶのと同時に彼女の前にいた黒田が足を上げるとその足の間からハインリーケは銃を構え銃弾を放ち、そのペイント弾はジェニファーの服を黄色に染めた

 

「なっ!?股抜き狙撃!?」

 

「生真面目なものにはトリッキーなプレイと相場は決まっておるでな」

 

とハインリーケは不敵の笑みでそう言いそしてジェニファーの撃墜を知らせるアナウンスが鳴りジェニファーは下へと降りる。そして残ったマリアンはカーラと合流するとA部隊も先ほどカーラと交戦していたアドリアーナと合流する

 

「さて、どうする姫様?」

 

「ふん。数的には勝ちらが有利じゃ。それにプレディ中佐には疾風が牽制してくれておるから狙撃される心配はない」

 

とそう言うハインリーケにアドリアーナは

 

「(確かに今の人数を考えるにこちらが有利・・・・しかも今回は疾風大尉のおかげで、この前みたいにあの二人が囮になってジーナ中佐の狙撃される心配はない・・・・・ン?ちょっと待て、二人・・・それに疾風大尉・・・)」

 

その瞬間アドリアーナは何かに気付いた

 

「(しまった私としたことが、彼女(・・)のことを忘れてた!)しまった!!みんn・・・・」

 

アドリアーナが何か言おうとしたとき

 

「あらあら、取り乱しちゃってま~でも今頃気付いた瞬間。お前はもう死んでいる」

 

と、声がした瞬間、頭上からペイント弾が降りアドリアーナを黄色に染め上げる。

 

「「っ!?」」

 

二人が驚く中、アドリアーナ撃墜を知らせるアナウンスが鳴りそれと同時に

 

「敵を攻撃する前にはまず、死角である上空と下を警戒するように軍の学校で習わなかった?」

 

「エミリア大尉!?」

 

アドリアーナを撃ったのはエミリアであった。それを見たハインリーケは

 

「まずいの・・・・そう言えば奴のことをすっかり忘れておった・・・・・黒田。お主はエミリアを頼む。このままではまずい」

 

「え?いいですけど、そっちの二人は?」

 

「一人で十分!疾風がプレディ中佐を引き留めているうちに早く!」

 

「わ、わかりました!」

 

と、そう言い黒田はエミリアに向かう中、マリアンが

 

「悪いが姫さん。そう簡単には撃墜される気はないぞ?」

 

と、そう言うとハインリーケはふっと笑い

 

「…構わん。むしろ簡単に墜とされては興がそれる・・・・」

 

と笑うのであった。

 

 

 

 




すみません。模擬戦書ききれなくて、次回はプレディ中佐vs疾風、エミリアvs黒田。そしてハインリーケvsカーラ&マリアンの戦いとなります。
模擬戦編、平成が終わるまで何とか書き終えたい・・・・
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。