ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

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主題歌「鋼鉄の鳥」


第162話「復活の悪魔」

突如現れたリベリオンの刑事、サマンサ・スペード。彼女を連れてB部隊のセダン基地へと向かった疾風たち。すると突然、基地に謎のロボット型ネウロイが現れる。

黒色に輝くボディ。太く強靭そうな手足、頭部に当たる部分や胸では内蔵されたランプが規則正しく明滅し、鳴き声のように特徴的な機械音を流し続けていた。そしてロボット型ネウロイはずんずんと基地の方へと向かってくる。そしてセダン基地からM1 90ミリとM1 120ミリ高射砲が上空にいるロボット型ネウロイに向けて放つ。砲弾は命中はしたがそのロボット型には傷一つ付いていなかった。

 

「クソッあいつびくともしてない!」

 

「すぐにストライカーユニットに乗って出撃するぞ!!」

 

そう言い、その場にいたカール大尉大尉たちは急いでユニットのある格納庫へと向かおうとした瞬間。格納庫から爆発が起きる

 

「なっ!?また爆発!?」

 

格納庫の爆発に黒田が驚くとそこへジーナが駆けつける

 

「大丈夫かみんな!」

 

「ジーナ隊長。ええ、何とか・・・・」

 

全員の安否を確認すると、そこへ整備士がやってくるとジーナは

 

「整備士、格納庫の被害はどうなっている!?」

 

「は、はい!格納庫の弾薬が爆発し現在消化中!、使用できるユニットはほとんど破損し飛ぶことができません!」

 

「一つも残っていないのか!?修理は!?」

 

「そ、それが予備で置いているF4Fが一機、別の場所に置いてあります。修理も今初めてもい一時間・・・・・」

 

と整備士がジーナに話している最中、疾風はちらっと燃えている格納庫の傍を見ると、そばで怪しそうにうろつく白い白衣の着た女性が見えた。そしてその女性は疾風のほうを見るとニヤッと笑い走り出す

 

「っ!?待て!!」

 

「おい、疾風何処に行く!!」

 

その笑みに何かを感じた疾風はカーラの制止を振り切り、その女性を追いかける。そして疾風は白衣の女性を追いかけ。そして彼女に追いつくとそこは小さな格納庫でありそのそばには一機のユニットが置かれていた。恐らく整備士の言っていた予備のストライカーユニットが置かれている場所だろう。その場に着いた時、白衣の少女は振り向き、ニヤァッと気味の悪い笑みをし、疾風はホルスターからワルサーP38拳銃を取り出す

 

「お前・・・・・この基地の人間じゃないな?基地の格納庫を爆破したのはお前か?」

 

俺は彼女にそう言うと、彼女はニヤニヤしたまま何も喋らない

 

「どうした?なぜ黙っている!」

 

そう彼女に言うと、彼女は目を細め

 

「疾風村正。私の声に聞き覚えはないか?」

 

「っ!?」

 

疾風はその言葉に硬直すると

 

「貴様・・・・・貴様は!!」

 

と、疾風は目を見開き、その少女に向かって銃口を向け

 

「貴様っ!俺から300円盗んだ奴だな!俺の300円返せ!!」

 

「・・・・いや、300円盗んだ奴じゃない#」

 

「え?お前、元の世界の大戦中、俺をだまして300円仮パクした奴じゃなかったけ?」

 

「いや、それじゃないわね」

 

「じゃあ、400円?」

 

「400円とか300円とかそういうの関係ない。それ以前に戦争中に仮パクされたのか貴様は?」

 

「い、いや、そうだ俺の勘違いだ。え・・・と確か貴様は」

 

そう言い頭を悩ます疾風すると何かを思い出したのか

 

「はっ!?そうか貴様は」

 

「ようやく思い出したか?」

 

「ああ・・・・貴様。俺に300円貸した奴だな?」

 

「いや、ちげぇーよ!!300円貸した奴じゃないよ#」

 

「え?そうだったのか?それはよかったホントは300円じゃなくて800円だったから」

 

「300円とか800円とか関係ないなそれ以前に借金するな!それと今後一切300円とかの話関係ないからな#!!」

 

眉間に青筋を出してイラつきながら言う少女

 

「まったくコケにされただけでなく、殺伐とした雰囲気を壊し、私のことを忘れるとは・・・・・」

 

「忘れちゃいないさ・・・・・・・なぜヴェネチアの空で散ったお前が生きているヤプール」

 

そう疾風が訊くと少女はニヤァと笑い

 

「ハハハ・・・・・・ハハハハハアァッ!!!!なんだやっぱり覚えていたか」

 

「お前の声は忘れようにも忘れられないからな・・・・・・」

 

「ほぉ…それは光栄だ」

 

「なぜ生きているヤプール。貴様は確かヴェネチアのオペレーションマルスで俺と戦い・・・」

 

「そうだ。貴様と戦い敗れ死んだ。だが、俺は貴様に言ったはずだ。『怨念となって必ず甦る』とな・・・・・そして今、この通り怨念となり貴様に復讐するために復活したのさ。この体は俺と契約を結んだウィッチの体を借りた。馬鹿な女だ俺と契約すれば命墜とすのはわかってたはずなのにお前に復讐したいからと言って先のことまで考えていなかった哀れな女だ」

 

「この外道め・・・・・やはり貴様は邪悪な存在だな」

 

「褒め言葉として受け止めておこう大尉。俺はは暗黒から生まれ、全てを暗黒へと染める者さ」

 

「あのネウロイも貴様の差し金か?」

 

「ああ、そうだ。あの中型ロボットネウロイ。『キングジョーダーク』は俺が派遣した。それだけじゃない。ペテルブルグのサソリ型ネウロイスカルリーパー。Ⅴ2の弾頭を運んだ列車を襲撃した大型ネウロイスーパーフォートレスを刺客として送ったのもこの俺だ。ま、今いるキングジョーダークはとある同盟者からレンタルしたのをネウロイ化させ改良したものなんだがな」

 

「随分前から復活していたんだな?」

 

「ああ・・・・さて、疾風大尉。キングジョーダークがこちらに迫っている。君ならどうするかな?」

 

「無論倒す・・・・・・その前に」

 

そう言うと疾風は彼女ことヤプールにワルサーを向け

 

「貴様を倒すヤプール!!」

 

そう言い発砲するがヤプールはひらりと宙返りをし弾丸を避け、

 

「フフッ・・・・残念だが貴様と勝負し復讐を果たしたいところだが、それはキングジョーダークがやってくれるだろう。ま、せいぜい頑張りたまえ異世界からやって来た英雄君」

 

「待て、ヤプール!!」

 

疾風は再びヤプールに向けて発砲しようとしたが、ヤプールは薄気味悪い笑みを見せ消えるのだった。そして聞こえるのは鳴り響くサイレンと雷鳴のように鳴り響く高射砲の砲撃音が響いていた。時間がない。そう思い疾風はすぐそばにあった、先ほど整備士が予備装備としてハンガーに置いてあるF4Fを見てすぐに走り出し、梯子を上がり

 

「武器は・・・・・・・ないか。あるのは腰にあるワルサーと弾丸が24発。そしてこの薩摩太刀だけか・・・・・・まあ、何とかなるか。・・・よしっ!!」

 

そう言い、ユニットを装着しようとした瞬間

 

『待つのじゃ、疾風!!ユニットを履いてはならん!!』

 

突如、頭の中で使い魔である宗近の声が響く。

 

「宗近・・・・」

 

『疾風よ。ユニットを履いてはならぬ!履けばおぬしの命の保証はない!!』

 

そう必死に警告する。今まで普通にしている疾風であったが、実際の疾風の体は限界に近づいていた。演劇の時もひょうひょうと演技をしていたのだが、実際には体の不調と戦っていた。だが、疾風の不調は治らず、むしろ悪化していた。そんな中、疾風は今戦おうとしたところ使い魔であるニホンオオカミの宗近が彼を止めたのだ。

疾風はその言葉に一瞬ユニット履くのを躊躇する。しかし外に見える爆炎と交戦を発射している姿は見えた。その姿を見た疾風は

 

「(こんな事態に・・・・・ただじっとしていられるか!!)宗近・・・・・すまない!!」

 

『っ!?待つのじゃ疾風!!』

 

疾風は宗近の制止を振り切り、疾風はリベリオン製のストライカーユニットF4Fワイルドキャットを装着する。そして

 

「元日本国海軍、343航空隊剣隊、戦闘501『抜刀隊』隊長。疾風村正出る!!』

 

魔力をユニットに注ぎ込み、エンジンをかけ疾風は勢いよく飛び出す。そして疾風の前にはディジョンを襲撃している中型ロボット型ネウロイ『キングジョーダーク』が立ちはだかる。疾風は背中に差してある刀を掴み

 

「・・・・・行くぞ」

 

鋭い眼光でキングジョーダークを睨む疾風であった

 

 

 


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