ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~ 作:疾風海軍陸戦隊
OP「アシタノツバサ」
EⅮ「Starear」
俺はエイラのお姉さんであるアウロラさんにペテルブルグ基地までトラックで送ってもらった。
「アウロラさん本当にありがとうございました。」
「いいって、いいって。それよりもイッルのことは任せたぞ疾風。もし泣かせるようなことをしたらただじゃ置かないからな」
そう言いアウロラさんは去っていった。妹想いな人だ。
さて俺は、この基地の隊長に会うため隊長室へと向おうとしたが、まずはユニットを格納庫へ置かないと・・・・
格納庫
基地の格納庫についてユニットを整備渡し私周りをみると向こうの整備兵がユニットを整備している傍ら、三人のウィッチが正座をしていた。
その三人を厳しい眼差しで監督する二人のウィッチ。三人の内二人は気まずそうにする中、一人は涼しそうな表情をしていた。いつものことなのだろうか・・・・
「全く、あなたたちはいつもいつも……」
「ユニットだってタダじゃないって、もう飽きるほど言ったはずよ?」
「うぅ…」
「ご、ごめんなさい…」
「~♪」
「ったく、このエセ伯爵は…」
「あ、そう言えばサーシャさん。今日新しい隊員がくるってきたんだけど・・・」
短い少年ヘアーが特徴のニパがサーシャに訊いた。
「そう言えばそんな話聞いたな・・・」
ガキ大将みたいな勝気な少女菅野直枝がそう呟く。
「なになに?この基地に新しいカワイ子ちゃんが配属になるの?」
茶髪が特徴の似非伯爵言クルピンスキーがそう言う。
「カワイ子ちゃんかさておき、ニパさんの言うとうりこの基地に新しい隊員が配属になるわ」
銀髪髪が特徴のロスマンが言う
「えっ?でも、この前ひかりが配属されたばかりだよ?」
「へえ、どんな子かなぁ♪楽しみだな~」
「あの・・・・ちょっといいですか?」
「「「?」」」」
5人が振り向くとそこには扶桑人だろうか、黒い服、黒いコートを着て背中には刀を差した少年がいた。
「・・・・誰だてめぇ」
管野はぶっきらぼうに言い
「おっ!君、可愛いね!整備兵の娘?短い髪形もいいけど君には長い髪の方が似合うよ♪」
クルピンスキーは口説いていた。
「は、はぁ・・・・そうですか」
この人完全に俺を女と勘違いしている・・・・まあそれは無視して。
「あの…ここの隊長に会いたいんだが、隊長室はどこにあるんだ?」
「隊長にか?」
「ああ、そうだ」
「私が案内します。サーシャさんここを頼めますか?」
「は、はい」
そう言い俺は銀髪の女性に隊長室まで案内されるのであった。
隊長室
「君が疾風大尉か?遅れた理由はユーティライネン大尉から聞いている」
椅子にかけていたのはカールスラント人の少女だった。ミーナさんと違い、クールビューティーがよく似合うこの人物こそが、この部隊の隊長というわけか
「あ、あの・・・・・」
「自己紹介が遅れたな。私はこの502の隊長をしているグンドュラ・ラルだ」
「そして私はここの教育係を務めている。エディータ・ロスマンです」
「疾風村正大尉です。よろしくお願いします」
「さて、大尉さっそくだがお前に訊きたいことがある」
ラル隊長はキツい眼差しをした。
「・・・・なんでしょうか」
「君はいったい何者だ?」
「‥…どういうことでしょうか?」
「聞いたまんまの通りだ。私の部隊には3人扶桑人のウィッチがいるがその一人にお前のことを調べてもらったが、扶桑海軍にお前の名はなかった。他にもお前の原隊である343航空隊も存在しない。もう一度聞くお前は何者だ大尉?」
ラル隊長以外ロスマンもキツい眼差しを送ってきた。
これは隠すのは無理だなっと疾風は思い
「確かに私は扶桑海軍でも扶桑皇国のものでもありません。俺は日本国海軍の疾風村正大尉です」
「日本国?どこだそこは?」
「聞いたことがありませんね・・・・」
二人とも首をかしげる。まあ当然だろう異世界にある国家なんだから。
「扶桑とよく似た国ですよ。ただ異世界の国ですがね」
「異世界!?あなたは何を言ってるの?」
「待て先生。大尉詳しく話してみろ」
俺はこの世界に来るまでのことを話した。こことは違い人同士の戦争のこと、そして機体の機銃が暴発し墜落したと思ったがなぜかこの世界に来たこと。そして俺の愛機がストライカーユニットとなってウィザードとして戦うことになったことなどを話した。
「異世界か・・・・信じられない話だが大尉の不明な点を考えると納得がいくな」
「そうですね…‥それと大尉。もう一つ聞きたいことがあります。報告書では人型ネウロイと接触したと書かれてますが、本当ですか?それについて詳しく聞きたいんですが」
「・・・・・・本当だ。ただし501については軍規につき、詳しくは話せない」
「…‥そうか・・・・」
ラル隊長はこれ以上501についての質問はしなかった。
「それとだ大尉。もう一つだけ聞きたいことがある」
「‥‥何でしょう少佐」
「君は本当に男なのか?見た感じは女性にしか見えんが」
おいおい・・・・またこれか。元の世界でもさんざん言われた質問だ
「はい、もちろん男ですよ。なんなら触ってみます?」
俺がそう言うとロスマン曹長が近づいてきて俺の胸を触る。
「どうだ先生?」
「はい、間違いなく男の人です」
そう言いつつもまだ俺の胸を触っている
「あ、あの・・・・ロスマン曹長?」
「あっ!失礼しました大尉。」
「疾風でいいです。いつもこう呼ばれていますから」
「では私もロスマンで疾風さん」
「さて、疾風。あと一時間もすれば夕食になる。お前の自己紹介はその時にでもしようと思うんだが、構わないか?」
「ああ。問題ない」
501でもそんな感じだったからな
「それじゃあ、時間になったらミーティングルームへ来てくれ。それまでは部屋で待っていろ」
「了解」
「誰か案内をつけたほうがいいか?」
「大丈夫ですよ。ひとりで行けます」
「そうか・・・」
そんなこんなで時間は訪れ、ミーティングルームへと足を運んだ俺を待っていたのは、この部隊のウィッチたちとテーブルに並べられた暖かい食事だった。きっちり俺の分も用意されている。それにしても当然というか、誰もが皆俺を珍獣でも見るかのような眼差しを送ってきている。501の時もなんか転校生を始めてみるようなまなざしだったからな。
…正直いってちょっと緊張している。やはりこういうのは慣れない
「では、この度新しく配属された隊員の自己紹介に入る」
「日本国海軍343航空隊501戦闘隊隊長の疾風村正だ。因みに女と思っている人もいるらしいが俺は男なのでそこんところよろしく」
俺は自己紹介の時のことをラル少佐に訊いたら
「元の世界の出身国所属部隊を言っても構わない」と言われたので俺は元の原隊を名乗ることにした。
その後はいろいろ自己紹介をしたのだが・・・・
「・・・・ケッ」
不機嫌そうな顔で頬杖を突いて目線を逸している黒髪の扶桑少女がいた。…部下の杉田清美曹長の例もあるからな、その姿はいわゆる不良軍人だ。てかこの少女も杉田と同じ感じがするな。
彼女の隣りに座るニパが小声で話し掛ける。
「ちょっと管野。疾風さんは大尉だよ、失礼だって」
「そうですよ。敬わないと」
「うるせーよニパ、ひかり。大体異世界だぁ日本だとか胡散臭え奴に払うもんねえよ」
「ご、ごめんなさい疾風さん。こいつは管野直枝少尉。。私はニッカ・エドワーディン・カタヤイネン。階級は曹長。、ニパでいいです。えっと、よろしくお願いします」
「別に問題ないよ。元の世界にいた部下にも少尉みたいな子がいたから。よろしくなニパ」
なんだろう、どことなくニパの雰囲気が堅苦しくなっている気がする。ひょっとして俺が大尉だから気を使ってるのかな・・・・
その後最期に俺が入る少し前に着任した雁淵ひかり軍曹の自己紹介が終わり02JFWのメンバーの紹介は終わった。
「まさか、さっきの整備へと思ってた子が新人ウィッチ、いやウィザードだったなんてね。ねぇねぇ、君って本当に男?実は女の子じゃないの♪」
「男ですよ・・・・あんたは確か・・・・」
「ヴァルトルート・クルピンスキー。中尉だよ、よろしく。どうか伯爵と呼んでほしい疾風大尉」
「伯爵ね・・・・似合わんな」
「所詮偽伯爵ですから」
、ロスマンが不機嫌そうに言った。先程のクルピンスキーの言動はこの部隊では普通な事らしく、誰も気にしていなかった。恐らく彼女はこの隊のムードメーカーなんだろう
「おい、お前!」
「ん?なんだ?菅野少尉」
「俺と模擬戦をしろ!」
「え?」
今回は少なめです。
次回は菅野と疾風の模擬空戦です。因みにブレパンで好きなキャラは直枝です。
次回もお楽しみに。感想、評価バンバンお願いいたします。