ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

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第176話「追跡、マルセイユ・コネクション」

「来いっ!!」

 

マルセイユの町の中、拳銃を持ったキーラはジェニファーの手を取り待ちの中を走っていた。そして背後から黒づくめの男、つまりガリア諜報員たちたちが彼女たちを追っていた

 

「いたぞ!裏切り者だ!!」

 

「マルセイユにて二人を発見!これより消去する!!」

 

そういうと諜報員たちは街中で二人に向かって発砲するそれを見たジェニファーは

 

「こんな街中で発砲を!」

 

人のいる。しかも昼間の中、ちゅうちょせず発砲してきた諜報員に驚く中キーラは

 

「後ろを振り向くな!こっちだ!」

 

と、強引に手を引きそして、二人は走り回り路地裏へと隠れる。そしてキーラはそっと外を見ると諜報員たちがうろつくのが見えた

 

「ふっ・・・・クリス・キーラ少佐と名乗る女と協力者のデ・ブランク大尉は逮捕に抵抗しこちらに発砲、正当防衛のためにやむなく射殺・・・・・そう言うシナリオが向こうで完成しているんだ」

 

「・・・・・」

 

そう言うとキーラの言葉にジェニファーは無言のまま、そして二人はとある店に入る

 

「電話を借りるぞ」

 

そう言いキーラは寝ている店主にそう言い電話の受話器を取る

 

「何をする気なんですか?」

 

「こちらの連絡員と接触する。ブリタニア行きの船を手配しているはずだ」

 

そう言いキーラはその連絡員の番号を押し、受話器に耳を当てる。すると・・・・

 

「・・・・・・もしもし(アロー)?」

 

「っ!?」

 

電話の相手の言葉を聞きキーラは慌てて電話を切る。そしてその表情は焦った顔をしていた

 

「どうしたんです?」

 

「・・・・合言葉がなかった。どうやら向こうは敵の手に落ちたらしいな。場所を変えるぞ」

 

そう言いキーラはジェニファーを連れて店を出るとジェニファーは

 

「セダンかディジョンに戻りましょう。隊長たちならきっと悪いようには・・・・」

 

そう言いキーラを説得しようとしたがキーラは首を横に振り

 

「いいや。まだゲームを降りるには早すぎる。とはいえ、私たちがマルセイユにいることは諜報部の過激派に知れた。数時間以内に今の数倍の諜報員が集まってくるはずだ」

 

「それで、どこに行くつもりなんですか?」

 

「港だ」

 

「でも連絡員が捕まったのなら船は使えないはずでしょ?なのになぜ港に?」

 

「他によるところがあるのさ」

 

そう言い話していると背後から黒づくめの男性、諜報員が飛び出し

 

「いたぞ!奴がいたぞ!!」

 

そう言い拳銃を二人に向けるとキーラは軽くため息をすると

 

「やれやれ。こうも躍起になっておってくれるとは光栄だな!」

 

そう言い懐からワルサーを取り出すと迫ってくる諜報員の一人の足を撃ち抜く

 

「ぐわっ!」

 

撃たれた諜報員は倒れ、背後にいた仲間がキーラに向けて発砲すると、

 

「自分の身は自分で守れ」

 

と、ジェニファーに拳銃を渡し、どこに隠していたのだろうか二丁のワルサーを取り出す。するとキーラの背後から別の諜報員が現れ挟まれる。しかしキーラはふっと笑うと拳銃を持った両腕を二人の諜報員に向けて発砲し射殺する

 

「ふん。この程度か・・・他愛もない」

 

そう言うと、キーラは先ほど足を撃ち抜いた諜報員に近づくと諜報員は

 

「くっ・・・ネウロイと結託するとは・・・・こ、この人類の裏切り者め・・・・」

 

苦しそうに言うとキーラは二っと笑い

 

「先に裏切ったのはそっちだ。そしてこれもすべて古き良きガリアのためなのだよ。悪く思うなよ」

 

そう言いその男に向けてキーラは額を撃ち抜いてとどめを刺した

 

「さて、片付いた。行くぞ」

 

そう言いジェニファーを見ると

 

「動かないで!」

 

ジェニファーがキーラに渡されたワルサーp38を向けていた

 

「何をしているんだデ・ブランク大尉?」

 

「私は本気ですよ!武器を捨てて両手を上げなさい!!」

 

「忘れたのか大尉?私に逆らえば・・・・・」

 

「覚えています。『内通者が隊のみんなの命を狙う』・・・でしょう?でも気づいたんです。あなたはその内通者らしき人物と一度も連絡を取ろうとしていない!基地に潜入している内通者はあなたの指示では動いていないんですよね!?」

 

ジェニファーはキーラを見てそう言う。そうキーラはパリから移動する際。一度もセダンに潜伏しておるはずの内通者と連絡を取っていない。つまり先ほどキーラが言っていた言葉はブラフだと気づいたのだ

ジェニファーの言葉を聞いてキーラはにやり

 

「・・・・いい読みだ!」

 

そう言いジェニファーに向かってくる。ジェニファーは丸腰のキーラに銃口を向けるが

 

「(やっぱり、撃てない)」

 

元来心優しい彼女には人を撃つことなんてできず、キーラを撃つことを躊躇してしまう。その隙にキーラは彼女につかみかかろうとするがジェニファーは海兵隊式の体術で応戦したが、実戦経験になれているキーラのほうが上手で足を掬われ倒されるとキーラに首を掴まれる

 

「ふっ!甘いな。この銃を使えば勝てたものを・・・・・」

 

そう言うとキーラは落ちている拳銃を広い建物に向ける

 

「さて・・・今私はあの建物に向けて銃を向けている。誰でもいい。君が逆らえば私はトリガーを引き、あの建物の住人の誰かに必ず当てる。無論君にとって見知らぬ相手だ。さあどうする?」

 

「・・・っ!?」

 

キーラの脅迫にジェニファーは抵抗するのをやめ大人しくなるとキーラは

 

「そうだ。それでいいんだ」

 

と、彼女の胸に銃口を押し当てる。殺される!ジェニファーがそう思ったが、キーラが引き金を引くと弾丸は飛び出ず、代わりに空撃ちの音が鳴る

 

「・・・・え?」

 

いきなりのことにジェニファーは驚くとキーラはクククと笑い

 

「確認しなかったのか?マガジンは空さ。お前に武器を渡すわけないだろ?」

 

あざ笑うかのようにそう言うとジェニファーはキーラを睨み

 

「なっ!試したの!?それとも面白がっていたぶっただけ!?」

 

「ふふふ…半々さ・・・・さて。時間がない。行くぞ」

 

「…行くってどこへです?」

 

「古い知り合いのところさ」

 

そう言いキーラはジェニファーを連れてどこかへと行くのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

一方同じころ、マルセイユのとある喫茶店で

 

 

「何とかマルセイユに知多はいいものの情報規制で情報が手に入らないな。なあミリア、さっきのネズミ女からまた情報聞き出せないの?」

 

「それは無理よサム。アルゴは神出鬼没。私や疾風でも早々会えるわけじゃないわ。たいてい向こうから接近して情報を売りつける人だから」

 

「そうか。それは残念だな・・・・・・」

 

喫茶店でエミリアとサムがコーヒーを飲み、キーラたちの情報を探っていた。彼女らがブリタニアへ逃亡することはわかっているがどのルートを行くかはまだつかめていないのだ

 

「まあ、少なからずドーバー海峡で待ち伏せする方法もあるんだけどねドーバーも広いから確実な航海ルートを掴めなければ網を抜けられるからね」

 

「全くだな・・・・・・・それよりも黒田にカーラ。お前たちはよく呑気に飯が食えるな・・・・・」

 

と、サムはサンドやブイヤベースを食べている黒田やカーラに呆れながらそう言う

 

「だって、このところろくに食べてなかったし、たまには補給しないとな!それにしてもぱりとは違いここの町の人は親切でいいな!」

 

「そうだね!それにこのブイヤベースも美味しいし!」

 

と嬉しそうに料理を食べる黒田にエミリアは

 

「まあ確かにここのところ食事もとっていなかったしちょうどいいかもしれないわね・・・・・・さてと」

 

そう言いミリアは席を立つ

 

「あれ?どこに行くんですかエミリアさん?」

 

「ちょっと、人に会いに行くのよ」

 

「誰に?」

 

「このマルセイユを取り仕切るギャングのボスよ。あの髭おやじならキーラについて何か知っていると思うからね」

 

「ギャングって・・・・なんでミリアがそんなことを知っているのさ?」

 

「簡単だカーラ。私はヴェネツィアの戦い。501が解散した後、私は自分探しの旅の際、しばらくがりあをうろついていたのよ。で、そこでギャング連中と派手にドンパチやって今は普通に仲良くやっている。それ以降、たまにあいつらから情報を聞いているのよ。奴らは裏の世界に詳しいからね」

 

「へ~すごいですね。よく仲良くなれましたね?」

 

「私もこう見えて元テロリストよ。奴らと通じるところはあるわ。夜までには戻るから」

 

そう言い、エミリアはその場を立ち去るのであった

 

「大丈夫かな?ミリア?」

 

「あいつなら大丈夫だとは思うんだけど・・・・・」

 

と、黒田たちは心配そうにエミリアを見るのであった

 

 

 

 

 

そしてエミリアは路地裏の狭いところを歩いていると・・・・

 

「そろそろ出てきたらどうなんだい?諜報部のネズミさん?」

 

エミリアがそう言うと背後から黒づくめの男たちが現れ拳銃を向けていた

 

「貴様、キーラの仲間だな?」

 

「あいにく私は仲間じゃない。むしろ奴を追っているものさ」

 

「ふっ!言葉ではどうといえる。これ以上我々の追跡の邪魔をするならたとえ506のウィッチでも射殺しても構わないと言われているんでね」

 

「・・・・なるほど、そっちが本命っというわけね。邪魔者は誰であろうと闇に消す。流石諜報部。闇仕事のプロってわけね・・・・・でもね」

 

そう言いエミリアは腰に差している日本刀を抜き

 

「それはこっちのセリフだ。これ以上仲間救出の邪魔をするのであれば容赦なく殺してヴァルハラに送るぞ、ドブネズミども」

 

殺気を含んだ眼でそう睨むと諜報員たちは

 

「ええい!構うな相手は一人だ、撃ち殺せ!!上にはこいつはキーラの手にかかって死んだことにすればいい!!」

 

そう言い諜報員たちはエミリアに向けて発砲すると、エミリアハニヤっと笑い

 

「いいね・・・・・昔を思い出すわ」

 

と、そう言言うのと同時に、その路地裏の道は複数の悲鳴とともに真っ赤に染まるのであった

 

 

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