ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

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ハインリーケと疾風の会話シーンはぜひシューマンのイの短調をお聞きください


第181話「史上最大のガリア侵略、ノーブルウィッチーズ西へ(後編)」

「遅い・・・・・」

 

セダン基地では黒田たちの帰りを待っていたのだが、一向に戻ってこない。そのことにその場にいたハインリーケがそう言い、その場にいたA部隊の皆もうなずいた

 

「おかしいわね・・・・クロステルマン中尉からは二人をUボートまでちゃんと誘導したって報告してくれたんだけど・・・・」

 

すでに空は暗くなり、星空が輝いていた・・・・・すると

 

「グリュンネ少佐!ル・アーブルにいるカーラルクシック中尉達から連絡です!」

 

「なんですって!?」

 

ガイア兵の言葉にグリュンネ少佐は無線機を取ると

 

「ルクシック中尉!ルクシック中尉応答して!!」

 

『こちらルクシック。セダン基地聞こえますか!」

 

少し慌てた様子の声が聞こえるが間違いなくカーラであった

 

「こちらセダン基地のグリュンネよ。カーラさん。ジェニファーさんはどうなったの!?」

 

『私なら無事です!』

 

「ジェニファーさん。よかった無事で・・・・・『少佐。それどころじゃない!まずいことになったんだ!』・・・え?」

 

ジェニファーを救出できて安堵するグリュンネだったが、カーラの言葉に思わずきょとんとする

 

「え・・・・?どういうこと?それにまずいことって・・・・・」

 

グリュンネ少佐がカーラに訊くとカーラは

 

『黒田が・・・・黒田がネウロイに攫われた!!』

 

「「「っ!?」」」

 

カーラの黒田がネウロイに攫われたという報告に驚きハインリーケが

 

「おい!ルクシック中尉どういうことじゃ!黒田がネウロイに攫われたというのは本当なのか!!」

 

「ちょ、姫さん。落ち着きなって」

 

興奮してそう言うハインリーケにアドリアーナが窘めると、グリュンネは・・・・

 

「それで、黒田さんをさらったネウロイは・・・」

 

『あいつだよ!以前ディジョンを襲撃して疾風に深手を負わせた奴だよ!』

 

「あやつか・・・・・」

 

カーラの言葉にハインリーケはこぶしを握り締めわなわなと震える

 

「それでカーラさん。ジェニファーさん黒田さんをさらったネウロイは今・・・・」

 

『すまない。目撃してすぐに追いかけたんだけど、向こうのほうが早くてあっという間に振り切られちゃった』

 

「そう・・・・それでクリス・キーラと名乗る人物は?」

 

『わからない。もしかしたら、あいつが黒田をさらったネウロイをあやつっているのか・・・・・ザザ・・・・・ザザ・・・』

 

カーラが話している最中に突然、雑音が鳴る

 

「どうしたのルクシック中尉!応答して!!」

 

そう呼びかけるが、突如無線が切れる

 

「・・・・切れたわ」

 

「どうなっているんじゃ?・・・・・それよりも早く黒田を助けなければ!」

 

「助けるってどうやってだ姫さん?」

 

「そうだよ。黒田さんを攫ったネウロイが何処にいるのかも解らないのに、無鉄砲に探せばそれこそキーラの思う壺だよ」

 

「くっ・・・・・」

 

ハインリーケは黒田を助けたくても助けに行けない悔しさで顔をしかめる7。それはこの場にいた皆も同じ気持ちだろう。助けに行きたくても、黒田を捕らえたネウロイが何処にいるのかわからないのだから・・・・・・

 

 

 

 

 

同時刻セダン基地で疾風はベッドに横になっていた。それは以前の怪我が回復してきた瞬間。急に体調を崩したのだ。しかし疾風はそのことをグリュンネ少佐やハインリーケに秘密にし、ベッドで横になっていた

 

「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・」

 

冷や汗をかき、息が荒くなる疾風。そして彼は自分の状態を見る

 

「脈拍360・・・血圧400・・・・体温が90近くまである」

 

ウィザードじゃなければ普通に死んでしまうくらいの尋常じゃないほどの体の異常に疾風はそう呟く

 

「やはり・・・・・限界なのか・・・」

 

力のない声でそう言う疾風。すると・・・・・

 

『ふふふ……無様な姿だな疾風よ』

 

「っ!?」

 

聞き慣れた声がした。その言葉に疾風はカッと目を見開き起き上がり、そばにかけてあった刀を取る

 

「その声は・・・・・・ヤプール!!」

 

『そうだ。まさかあの絶体絶命のところを潜りぬけるとは大したものだな・・・・・』

 

ヤプールはそう言いそして疾風の目の前に人間姿の状態で疾風の前に幻影として現れる

 

「何の用だ・・・・・俺を暗殺しに来たわけじゃないな?」

 

警戒した眼でそう言う疾風するとヤプールはにやりと薄気味悪い笑みを浮かべ

 

『ふふふ・・・・・ここで貴様を暗殺というのも悪くはない・・・・だが、それではゲームにならない。私が求めるのはお前の死、しかも屈辱的な敗北という死だ。そこでお前に言い情報を与えてやろう・・・・・』

 

「情報だと?」

 

『そうだ・・・・・・現在我々は黒田邦佳中尉とクリス・キーラと名乗る女を捕らえた』

 

「っ!?」

 

『そして我々は今からガリアを再び侵略する。まず手始めに他国との貿易及び軍艦が多数停泊するパ・ドカレーを破壊する。そしてそこを皮切りに地中から我々過激派が本格的に侵略する予定だった地底ミサイルを発射し、この地球にあるありとあらゆる都市を破壊する」

 

「な・・・・なんだと!?」

 

『ふふふ・・・・・確かに地球人は空と地上と海での防御はそこそこ強いところは認めてやろう・・・・だが、地底では全くの無防備だ。あいつらの原始的な科学力では我々の猛毒の入った瘴気を包み込んだ地底ミサイルによって全地上は破壊されそして全人類は絶滅する。まあ、我々に降伏するなら二等市民として奴隷として死ぬまで働かせるか、優れた魔力を持ったウィッチがいれば洗脳し強力な戦闘ネウロイに改造してやるがな』

 

「相変わらずの外道だなヤプール」

 

『誉め言葉として受け取っておこうか・・・・・・疾風あのヴェネチアで勝負がついたとは思わないことだな』

 

「いい加減に復讐なんてやめたらどうだ?勝ち負けはとっくについているはずだ!」

 

『そうだ。お前はあの戦いで勝った。勝ったものは生き残り負けたものは地獄へと落ちる…しかしこれだけは覚えておけ、勝ったものは常に負けたものの恨みと怨念を背負って生き続けるのだ。それが戦って生き残るものの運命(さだめ)だ。お前が生き残るか地獄へ行くかはパ・ドカレーで決まる。二人を助けたければお前ひとりで来い・・・・・・・・・お前の最後の花道を飾ってやる。血で赤く染まった花道をな・・・・フハハハハハハッッ!!!』

 

そう言いヤプールは疾風の前から消えるのであった。そして一人残された疾風は

 

「黒田が・・・・ガリアが危ない・・・・・・これはゆっくり寝ている場合じゃない」

 

ロフトクラッチ杖を持ち、立ち上がるのであったが・・・・

 

 

 

「・・・・・・」

 

その後、ハインリーケは疾風の部屋に向かっていた

 

「どうすればよい・・・・・・事態は深刻なことになってしまった。これはあやつに話すべきか・・・・いやいや、あやつのことじゃ。きっと無理に出撃するに決まっておる。あ奴、頑固なところがあるかなの」

 

ため息をつき、そう言うハインリーケ。ハインリーケはいつの間にか見舞いに行くのが彼女の日課になっていた。

 

「妾は・・・なぜ、こんなにあいつの見舞いに行くのじゃろうか・・・・いいや。それはもうわかっておるはずだ。妾が・・・妾があやつのことを恋心を・・・・好きだって言うことが・・・・・じゃが・・・あやつにはもう」

 

疾風が恋人であり婚約者であるエイラのことを心から愛しているのはハインリーケにも十分わかっていた。そのことにハインリーケは嫉妬していたのだ。だが、ハインリーケは顔を左右に振ると

 

「いかんいかん・・・・嫉妬など貴族にあるまじきものじゃ…だが一人の女としては・・・・」

 

そう、ぶつぶつといいながらやがて疾風の部屋へ着く。そしてノックをするとドアが開く

 

「・・・・ん?開いておる?」

 

いつもは鍵をかけているはずなのだが、閉め忘れと思ったハインリーケは部屋へ入る

 

「疾風・・・おるのか?」

 

そう言うが部屋には疾風の姿はいなかった。そして壁に立てかけられていた刀もなくなっていた

 

「疾風・・・・・・・あやつ、まさか!!」

 

そう言いハインリーケは顔色を青くし走り出すのであった。

 

 

一方、格納庫へ続く道にカツン、カツンと杖の付く音が鳴り響く。しかもその音はゆっくりでなくとても早く鳴り響いていた。その音の正体は疾風であった。

そして疾風は誰もいない深夜の格納庫にたどり着き、自分の愛機紫電改が搭載されているハンガーに上る。そして疾風は自分の愛機を見る。紫電改は所々に傷だらけで銀色の肌が見えるところがあり彼の今までの激戦を物語っていた

 

「・・・・・・」

 

疾風は杖を投げ捨て、ユニットを履こうとすると、彼の目の前に使い魔である宗近が姿を現す

 

『やめろ!やめるんだ疾風!!今度こそ、本当に死んでしまうぞ!!』

 

宗近が必死に相棒である疾風を止める。そしてその言葉に疾風は動きを止めるのであった。すると・・・・

 

「疾風大尉!!」

 

そこへハインリーケがやってくる

 

「ハインリーケ大尉・・・・・」

 

疾風はハインリーケを見るとハインリーケは走って来たのか息を荒くしていた

 

「おぬしは・・・・お主はケガ人なんじゃ。出るでない・・・・・ジェニファーのことなら黒田たちに任せろ・・・・・じゃからお主は部屋で、怪我を直せ・・・」

 

そう言うハインリーケだが、疾風は

 

「黒田が・・・・黒田がヤプール・・・・・ネウロイにとらわれているんだ。俺は助けなければならない」

 

「っ!?」

 

ハインリーケは黒田がネウロイに攫われたということを知らないはずの疾風の発言に驚く。そして疾風はゆっくりとハインリーケに振り向き

 

「・・・・びっくりしただろ?」

 

「お主・・・・・なぜ、そのことを・・・・・」

 

「ハインリーケ。実は隠していたことがある・・・・・」

 

そう言い疾風はなぜ、黒田が攫われたことを知ったのか説明し、さらに自分の魔法力が尽きる寸前に達しているのと、今までの戦いのダメージで体調を壊していること・・・・そしてヤプールに黒田を救いたければ一人でパ・ドカレーに来ることなど話した。

 

ハインリーケは疾風の言葉をただ黙って聞いていた。しかし彼女の目は涙を流していた

 

「・・・・・・今話した通り、俺は黒田たちを救うために行かねばいけない」

 

そう言い疾風は夜空を見て

 

「西の空に・・・・・明けの明星が大きく光り輝く、そしてその明星は最期に光り輝いて空の彼方へと消えていく・・・・・・・その明星が俺だ・・・・・・」

 

そう言うと疾風は手すりにつかまり

 

「今まで世話になったハインリーケ。ありがとう」

 

そう言いユニットを履こうとした瞬間

 

「待て!待つのじゃ疾風!!」

 

もうそこに貴族でもなければ軍人でもない一人の少女ハインリーケが涙を流し、疾風の腕につかまり止めるが、疾風は

 

「・・・・黒田たちがピンチなんだ」

 

柔和な笑みでそう言うと刀の柄でハインリーケの腹を打つ。その衝撃で気絶はしなかった者のハインリーケは腹を押さえ

 

「は・・・疾風」

 

そう言い彼に手を伸ばそうとするが疾風は

 

「デュワッ!!」

 

そう言いストライカーユニットを履く。そして彼の体からマルタ島で二刀流を発動させた時と同じ青白いオーラが流れ始め使い魔が発動し、そして疾風は暗い星空の中、仲間を救うため、パ・ドカレー港に向かって飛び上がるのであった。

 




結局終われなかった・・・・・・それに書いているうちにハインリーケがヒロイン化してしまっている・・・・なぜこうなった
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