ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

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OP「アシタノツバサ」

EⅮ「Starear」






久しぶりの更新です。駄文ですみません


第16話「白いたちの新たな感情」

ペテルブルグに配属になって早や2週間。最初は堅苦しい雰囲気だったが次第に打ち解けていた。今俺は基地の庭にあるベンチで本を読んでいた。すると・・・

 

「おい、何やってんだよ」

 

管野が来た。

 

「見てのとうり読書だよ菅野」

 

「・・・・おめえ本が好きなのか?」

 

「え?ああ、暇なときはよく読書してたし、好きっていえば好きだな」

 

士官学校の頃じゃ、図書室の主だったしな。特に読んでいたのはラノベもそうだが、一番好きだったのはロバート・ウェストール作の『ブラッカムの爆撃機』が一番好きだった。因みに今俺がが読んでいるのはフランスいや、ガリアの物語の本だ。

 

「それ、面白いのか?」

 

「ああ、菅野も読んでみるか?もう1冊あるから」

 

と、俺は読み終わった方の本を渡した。その後俺たち二人はそのまま静かに本を読んでいた。荒っぽい性格の少尉もこういう一面があるんだな・・・・

しばらくすると・・・・

 

「あれ?管野さん、疾風さん」

 

雁渕とニパがやってきた。

 

「あれ?管野何やってるの?」

 

「あぁ?見てわかんねえのかよ。本を読んでるんだよ」

 

「菅野は読書が好きだからね」

 

「疾風さんは何を呼んでるんですか?」

 

雁渕が興味津々に聞いてくる。

 

「ん?ああ、ガリアの本を読んでるんだよ」

 

「え?疾風さんガリア語読めるんですか?」

 

「ああ、まあね」

 

因みに俺はフランス語を含め英語、ドイツ語、ロシア語、イタリア語なんかも読める

 

「あ、そう言えば疾風さんは501にいたんですよね。扶桑にいた時、新聞で見ました!」

 

え?俺新聞に載ってたの。初めて知った。

 

「そう言えば疾風。おめえ確か異世界から来たって言っていた。どんな世界なんだ?」

 

「あ、それ私も知りたいです」

 

う~んそうだな。言う必要があるかな・・・

 

「そうだな・・・・・俺の世界にはネウロイなんかはいないな」

 

「ネウロイがいない!?」

 

「ほんとかよ!」

 

管野とニパが驚き

 

「そうなんですか、疾風さんの世界は平和なんですね」

 

「平和か・・・・残念だけど雁渕それは違うな・・・」

 

「え?どうしてですか?」

 

「人類の敵が現れなかった世界は、人間同士が戦争を起こしていたよ」

 

「「「!!」」」

 

俺の言葉に3人は驚く。

俺は自分の世界のことを話した。

 

 

「・・・・・・」

 

「でも、疾風さんはいい人です」

 

雁渕がそう言う。

 

「ふっ・・・・宮藤と同じことを言うな雁渕は」

 

「宮藤?誰だそいつ」

 

「ああ、宮藤は俺と同じ501と同じ仲間だよ。ほらこの子だよ」

 

そう言い俺は、501の集合写真を3人に見せた。

 

「あ、イッルが写ってる。」

 

「これは坂本少佐か?新聞の見出しで見たことある」

 

「これが宮藤さんか~・・・・ん?この人新聞で見たことがある。あの宮藤さんてどんな子なんですか?」

 

「そうだな・・・・宮藤は友達思いで義理堅く、諦めず常に前向きな子かな」

 

「そうなんですか・・・」

 

その後俺たちはそんな話を終え解散した。

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして、ラル隊長から作戦室に来るように言われ、作戦室に着くと全員がいた。

 

「これで全員揃ったな?揃ったところでブリーフィングを始めるぞ」

 

そう言いと、スクリーンからネウロイの写真が写る。大型のネウロイと中型のネウロイだ

 

「この前、スオムスの偵察機が撮ったものだ。因みにこいつがいたのは高度1万メートルだ」

 

「1万メートル!?」

 

「これは爆撃機型ですね・・・・・見たこともない形ね」

 

「中型も変わった形だな・・・・」

 

この形は見覚えがある。

 

「・・・・・JU390 ヨルムンガンドとⅯe262シュヴァルベ・・・」

 

そうこの大型と中型は向こうの世界でよく見た、ナチス第4帝国の超大型爆撃機とジェット戦闘機に酷似していた

 

「え?疾風さん知ってるの?」

 

「ああ、ナチスの兵器によく似てる」

 

「何!?」

 

「じゃあ、あれは君の世界の兵器を兵器を真似てるのかい?」

 

「ああ、なぜだか知らんけどな」

 

ありえなくはない。かなり前に坂本少佐が見せてくれた資料には、この時代にはない、SR-71を模したネウロイについて書かれていた もしかしてネウロイは人類の技術を先取りしているのかもしれない

 

「どんな相手だろうがぶっ潰す!!」

 

「うん。そのいきだ菅野。疾風」

 

「はい」

 

「このネウロイがお前の世界の兵器に似ているのならその兵器のスペックを詳しく聞きたい」

 

「ですが隊長。必ずしもそのネウロイと疾風さんのいた兵器が同じとは限りません」

 

サーシャがそう言うが・・・

 

「それでも情報がないよりはましだ。では疾風説明を頼む」

 

「わかった」

 

そうして俺はこの2つのネウロイの説明をした

 

「まずこの大きなネウロイの名はJU390ヨルムンガルド。この中型の奴はⅯe262シュヴァルベ。俺の世界でナチス第4帝国という国家が所有していた機体だ」

 

「スペックは?」

 

「ヨルムンガルドの最大速度は710キロ。シュヴァルベは890キロ出る」

 

「そんなに早いんだ・・・・疾風さん弱点とかあるんですか?」

 

ニパが質問をする

 

「ヨルムンガルドは装甲は固いが、翼に付け根やエンジン、コックピットが弱点でシュヴァルベは速度は速いが、旋回が遅いのが弱点だ」

 

「なるほど・・・」

 

全員が頷いていると・・・・

 

ウゥゥゥゥ!!

 

「警報!」

 

「ネウロイか!!」

 

そう言い俺たちは格納庫に向かいユニットを履いて出動する。

 

しばらく飛んでいると

 

「見えたわ!」

 

下原が指をさす方向にネウロイがいた。しかもそのネウロイは・・・・

 

「・・・あれが、ヨルムンガルドか・・・」

 

そう、作戦室で見たヨルムンガルドだった。

 

「でけぇー」

 

管野は唖然する。

 

ゾク・・・・

 

すると俺は殺気を感じた。上を見ると・・・・・

 

「っ!?ニパ!雁渕!避けろ!!」

 

「え?」

 

俺はすぐに彼女のもとに行きシールドを出す。するとビームが降ってきた。

 

「な!っ」

 

するとビームが降ってきたところから中型ネウロイが現れた。

 

「シュヴァルベ!!」

 

「少佐!シュヴァルベは俺がやる!少佐たちはヨルムンガルドを」

 

「分かった。疾風無理はするなよ」」

 

「分かりました」

 

「疾風さん気を付けてください」

 

 

俺はラル隊長と別れシュヴァルベとの戦闘に入った。

 

シュヴァルベは格闘戦が苦手だ!格闘戦に持ち込めば・・・・だがシュヴァルベネウロイは速度を活かして俺の後ろに回り込みビームを放つ俺は剣で防ぎ3式機銃で攻撃する。しかしこのネウロイ。501でも戦ったようにまるで人が乗ってるみたいに動いている。しかもこのネウロイの動きどこかで見たことがある。シュヴァルベで格闘戦ができる奴といえば・・・・

 

(こいつの動き・・・・まさかヴィルターか!?)

 

ヴィルター・・・・ナチス第4帝国武装親衛隊中佐でエースパイロットの一人。格闘戦が苦手なシュヴァルベを見事な腕でそれを成し連合軍から恐れられた。しかし最後は俺との1機打ちで最終的にはジェットエンジンに20㎜が命中し爆散して戦死となっている。最初はエミリアかと思ったが彼女はジェットよりもレシプロで戦うのをこよなく愛する奴だ。

だが、格闘戦ができるシュヴァルベも紫電改の機動力には敵わない。俺はすぐに宙返りをしそのまま急降下そして機銃を撃つ。するとシュヴァルベの装甲が剥がれ剥がれたところからコアが見える。

俺は3式機銃の照準をコアに合わせた。

 

「・・・ジ・エンド」

 

俺は引き金を引き、13ミリ機銃弾を奴のコアに浴びせる。そしてコアが砕けシュヴァルベの形をしたネウロイは白い破片となって消えた。

 

 

 

 

一方ブレイブウィッチーズたちはエルムンガルドを攻撃していた。

ロスマンがフリーガーハマーで攻撃し、他の隊員も機銃をヨルムンガルドに向かい撃つ。

そして・・・・・

 

「剣!一閃!!」

 

管野が肉薄しコアを拳で砕いて撃墜させた。

 

「何とか倒したわね・・・」

 

「ああ、こちらラルだ無事コードネームヨルムンガルドを撃墜した。疾風。シュヴァルベはどうだ?」

 

ラルが通信で疾風に訊く。

 

「こちら疾風。こちらもシュヴァルベを撃墜した。すぐに本隊と合流します」

 

数分後疾風は本体へと合流した。

 

「あ、疾風さん」

 

雁渕が元気そうに手を振る」

 

「お疲れ疾風さん」

 

「お疲れな疾風」

 

ニパも菅野もそう言う

 

「雁渕も菅野もニパヤみんなもお疲れ様」

 

俺がそう言った瞬間

 

バババ・・・

 

ニパのストライカーが煙を吹く

 

「え!なんで!?・・て、嘘ぉー」

 

ニパのユニットエンジンが止まりそのままニパは墜落する

 

「ニパさん!」

 

「ニパ!!」

 

俺と管野と雁渕が急いでキャッチしようとする

 

「間に合えぇ!!」

 

地面まで数mの地点でニパの手を何とか握り、体を抱き寄せ、機首を起こす 。よかった間に合った・・・

 

「怪我はありませんかニパさん」

 

「え、うんありがとう疾風・・・」

 

頬を赤くし、そう言うニパ。そして他の隊員が着くのだったが・・・

 

「ニパさん無事でよかったですね…‥でもその格好て」

 

「ええ……それにしても、なんていうか…」

 

「君も見せつけてくれるね~。疾風」

 

「は?」

 

雁渕やロスマン、クルピンスキーが言うことにみんな同様の反応をしていた。 一体なんの話だ?

 

「疾風・・・・今自分がどうしてるか見てみろ」

 

そう、いま疾風はニパをお姫様抱っこしている状態だ。ニパもそれに気づき顔を真っ赤に染め上げるそしてじたばたと暴れる

 

「ちょっ!おいニパ暴れるな!!バランスが崩れるから!!」

 

そう言いながら俺たちは基地に戻った。

 

 

 

 

 

夕方

 

基地の周りをニパが歩いていた。サーシャからの長い説教が今終わったところである。でもニパは今そのことよりも別のことを考えていた。

 

(・・・・お姫様抱っこか・・・・初めてされたな・・・・)

 

あの時を思い出すとニパはまた顔を赤くしてしまう

 

(ダメダメ!!疾風さんにはイッルがいるんだから・・・・でもイッル疾風さんのことを友達っていてるけど・・・・ん?あれは疾風さん)

 

基地のそばにあった木のそばで疾風が座って寝ていた。ニパはそばに行くとまるで無邪気な子供のように寝ている。

 

(疾風さんもイッルもお互いにどう思ってるんだろう。恋仲なのかな・・・・それにしても疾風さん可愛い寝顔だな・・・まるで女の子みたい)

 

ニパはそっと疾風の頬を撫でた。もしクルピンスキーだったら絶対に襲っているほどの可愛い寝顔をしていた。

 

(イッルが好きになったのもわかる気がするな・・・・・)

 

ニパは疾風の隣に座り疾風の方に頭を置きそしてこう思った。

 

(イッルごめんね。私も疾風さんのこと好きになったかも・・・・・)

 

そう思うニパだった。




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