ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

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番外編「歴史は繰り返す(パート2)」

「遅いですね?疾風さんとヴィトゲンシュタイン大尉?」

 

ダイニングルームで朝食の準備ができ、A部隊とB部隊が集まる中、、定刻をかなり過ぎても疾風とハインリーケが来ないことに黒田がそう言うと

 

「確かに遅いわね二人とも・・・・・ハインリーケさん。疾風さんを起こすのに時間がかかっているのかしら?」

 

「もしかして姫さん。寝込みを襲っているとか?」

 

「あり得る話だね・・・・」

 

「まさかそんな?」

 

「いや~もしかしてあり得るかもよ~」 

 

グリュンネ少佐の言葉に、アドリアーナとアイザックはもしかしたらハインリーケが疾風を襲っているのでは?とそう言う。ジェニファーは否定するのだが、カーラはもしかしたらあり得るんじゃないか?とそう言うと

 

「よし!ならば確かめないとね。寝取られシーンをこのスマホに録画するチャンス!!」

 

「なんでエミリアさんが嬉しそうに言うんですか?」

 

エミリアの言葉に黒田はジト目で見ると

 

「じゃあ、私が見に行く。どうせ起こすのに手間がかかっているだけだろまったく・・・・・」

 

そう言い、マリアンが立ち上がりハインリーケたちを呼びに行くのであった。

 

「(まったく・・・・何をしているんだあいつは)」

 

内心苛立ちながらマリアンは廊下を歩く。するとふと立ち止まり

 

「(そう言えば疾風の奴、この前姫さんと夜間哨戒の時ネウロイの攻撃を食らったって・・・・まさか!怪我が悪化したのか!?こうしてはいられない!)」

 

そう言い駆け足で、疾風の部屋に向かう。そして部屋に着くと

 

「おい。疾風!いつまで寝ているつもりだ!それに姫さんも起こすだけで何分かかっているんだ!」

 

ドアをたたきそう言うと、ドアがそっと開くとハインリーケが人差し指を口に当て

 

「しぃー!大声を出すでないカール大尉!まあいい。いいところに来た入ってくれ」

 

「ん?」

 

そう言い手招きする。マリアンは彼女の『ちょうどよかった』という言葉に疑問を感じながら中へ入る。

すると部屋の中にはハインリーケが若干困った表情をし、そしてベッドの方には・・・・・

 

「……? おねえちゃん、だれ?」

 

「え?ああ。私はマリアン・E・カールだ・・・・・・てあれ?」

 

部屋にいたのは疾風ではなく3歳くらいの小さな男の子であった。

 

「おい、姫さん・・・・・まさかこの子供は」

 

「ああ、実はのう・・・・」

 

「まさかお前の隠し子か!?」

 

「ちがっぁーう!!妾の子ではないわ!!いや、むしろ養子に・・・・て、そうじゃなくて、よく見ろ!!」

 

「ん?」

 

ハインリーケの言葉にマリアンはその男の子をじっと見る。女の子みたいな中性的な顔立ちに黒い短い髪。そして顔からして扶桑人。

 

「ん?誰かに、似ているような……?お、おい・・・姫さん。もしかして」

 

「もしかしなくてもだ」

 

「い、いやまさか。そんなことは・・・・・な、なあ?お前の名前はなんていうんだ?」

 

マリアンが意を決してそう訊くと

 

「うん!はやてむらまさです!!」

 

「っ!?」

 

男の子の自己紹介にマリアンは固まる。

 

「お…おい。姫さん」

 

まるでブリキのロボットのようにぎこちない動きでマリアンは疾風の方を指さし顔をハインリーケに向けるとハインリーケは

 

「う、うむ・・・・・察しの通り。こ奴は疾風大尉じゃ・・・・」

 

「で、でもなんでこんなんことに?」

 

「う、うむ…実はの・・・・」

 

ハインリーケはマリアンに説明する

簡単に説明すると、朝起きた疾風が突然倒れ、そして、しばらくすると疾風が赤い光に包まれた。

そして、光が消えると、疾風が元いた場所には3歳くらいの男の子が。

ハインリーケは何となくそれを察して名前を聞いてみると、案の定その男の子は疾風だったというわけだ。しかも今目の前にいる疾風は今年…つまり今、出会った人のことしか覚えていないということらしい

 

「まさかそんなことってあるのか?」

 

「妾も信じられぬが、事実、大尉はネウロイのビームのせいで今は子供の姿になっておるのじゃから」

 

「それは…そうだが・・・・隊長に報告するべきか?」

 

「それもそうじゃが、それだとまた面倒なことになるぞ?」

 

「確かに・・・・・」

 

もし、疾風が子供になってしまったとすれば大騒ぎになる。しかもこの姿の疾風を黒田やカーラやアイザックたちが見たら間違いなく冷やかされるのは目に見える。二人はどうするべきか考えると・・・・・

 

「・・・・?どうしたのハインリーケおねえちゃん?マリアンおねえちゃん?」

 

「「なっ///!?」」

 

子供疾風は無邪気な笑顔でそう訊くと二人の顔が真っ赤になる。そして・・・

 

「お…おい。姫さん。鼻血、鼻血が出ているぞ!それにそのにやけ顔はやめろ気色悪い!」

 

「その言葉そっくり返えさせてもらうぞカール大尉。お主も洪水みたいに鼻血が出ているのと物凄くにやけておるぞ?」

 

そう、二人は疾風の無邪気な笑顔に思わず鼻血が垂れ顔がにやけていた。

 

「じゃ、じゃが、これは仕方のないことじゃ大尉」

 

「ああ、そればっかりは姫さんに同意だ。こいつのかわいさは勲章モノだ///!!」

 

二人は鼻血を拭きながら、そう言う

 

「…で、姫さん。これからどうする?」

 

「大尉が元の姿に戻るまでこの部屋は封鎖じゃ、何かあるかわからぬからの。この事は機密事項にしておく必要があるからの。これは妾二人だけの秘密にした方がよい」

 

「確かにその必要はあるな。よし、今回だけは協力する。ヴィトゲンシュタイン大尉」

 

「ふっ…心強いマリアン・E・カール大尉」

 

そう言いがっしりと握手を交わす二人。二人とも小さき疾風の無邪気な可愛さに悩殺されたみたいだ。いや、二人とも疾風に恋心があるから協調するところがあったのかもしれない

 

「ではまず。大尉の朝食をどうするかじゃ・・・・・」

 

「任せろ。私が行って。料理をここに運んでくる。みんなには今日は疾風の体調がすぐれないからと説明しよう」

 

「すまぬのカール大尉」

 

「別に礼を言われることじゃない。お前のためでなく疾風のためだ」

 

と、そう言うマリアン。すると・・・・・・

 

「ヴィトゲンシュタイン大尉。みんな待ってますよ?早くしないと朝ごはんが冷めてしまいますよ~?」

 

「マリアンもだよ~もしかしてヴィトゲンシュタイン大尉と一緒になって疾風大尉にいたずらでもしているの?」

 

と、いつまでたっても来ないことに、黒田とカーラが部屋に入ってくる。

 

「「(げぇ!?黒田(黒田中尉)にカーラ(ルクシック中尉)!?)」」

 

突然の来訪に二人は驚くが・・・・・

 

「「お引き取りください」」

 

「「えええぇーーーー!!?」」

 

冷静な声ですぐさま、二人は黒田とカーラの背中を押し部屋から追い出そうとする

 

「ちょっ!?ちょちょちょちょ!! 何でですか大尉!?」

 

「マリアンもいきなりどうしたんだよ!?それに疾風さんは!?」

 

いきなりのチェックアウトに驚く二人。すると・・・・・

 

「おねえちゃんたち・・・・だれ?」

 

「「え?」」

 

急に幼い子供の声が聞こえ二人は後ろを見るといハインリーケとマリアンの後ろ。しかもハインリーケの服の裾を掴みながら、少しおびえた様子で尋ねる。

 

「え?男の子?なんで?」

 

「ま、マリアン?この子ってもしかして・・・・・・」

 

二人は小さな子供に少し驚き、そして子供を見た後ハインリーケとマリアンを見る

 

「それは・・・・そのじゃな」

 

「カーラ・・・・これはなんていうべきかな・・・・」

 

子供の姿になってしまった疾風を見られてしまい気まずそうな顔をする二人に黒田とカーラは

 

「な~んだ・・・・そう言うことだったんですね大尉?」

 

「あははは・・・・・ごめんマリアン。邪魔しちゃって・・・・・」

 

と、二人はにこにことした表情で部屋を出る・・・・・そして・・・・

 

「た、大変です(だー)!!ヴィトゲンシュタイン大尉(マリアン)と疾風さんの隠し子がぁ!!!」

 

「「ちょっとまてぇーーーーー!!!!」」

 

大声で食堂へと廃止りだす二人にハインリーケとマリアンは慌てて追いかける

 

「違う誤解じゃ!!」

 

「何が誤解ですか!あれはどう見たって隠し子でしょ!疾風さんそっくりでしたし!!」

 

「ちがぁーう!!」

 

「カーラ待て!違うんだこれは!!」

 

「隠さなくていいんだよマリア~ン。まさか妻子持ちの人に手を出すなんて隅に置けないね~」

 

「だから違うって言っているだろ!この○○○○野郎がぁっ!!!

 

「ま、お下品~」

 

と、その瞬間、セダン基地の廊下は大騒ぎになるのであった・・・・・・・

 

 

「?」キョトン

 

 

 

 

 

 

 

 

 




また疾子ちゃんになると思った方。すみません今回は疾風が子供になってしまう形にしてみました
さて、頭脳は子供。見た目も子供になってしまった疾風が一体どうなってしまうのか
頑張って書きたいと思います
コメント、指摘なんか、もらえたらとても嬉しいです

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