ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

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第188話「疾風扶桑皇国に着く」

今から数週間前・・・・・

 

「ここが扶桑皇国か・・・・・」

 

「ああ。いや~久しぶりに戻ったわね~やっぱり欧州よりも扶桑の景色が一番だわ」

 

二人の乗る航空母艦天城は、欧州から長い航路を経てようやく扶桑皇国の横須賀港にたどり着いた。

 

「(横須賀か・・・・・40年代で古い感じがするが、懐かしいな・・・・そう言えば最後に日本を離れた場所も横須賀だっけ・・・・・あれから3年。異世界とはいえ日本の土を踏めるなんて夢のようだな)」

 

疾風は別世界とは言え日本と同じ国の土を踏めることが少しだけ嬉しかった。故郷を離れてから3年。この世界に来て2年。短いようで長い感覚だった。

 

「どうした大尉?」

 

「ああ、いや大丈夫だよ銭形さん」

 

「そうか・・・・じゃあ、行こうか?」

 

そう言い二人は空母の階段を降りると迎えの車が来ていた

 

「あれは・・・?」

 

「海軍省からの迎えだな。トヨダのAAか・・・・軍隊はさすが金持ちだな」

 

皮肉交じりに言う銭形さん。すると車から見慣れた人が下りてきた

 

「あれ!?坂本さん?」

 

「久しぶりだな。疾風」

 

そう疾風たちを出迎えたのは坂本少佐であった。そして疾風と銭形は坂本さんとともに車に乗りとある場へ向かった

 

「いや・・まさか坂本さんが出迎えてくれるなんて思いもしませんでしたよ」

 

「急にすまないな。扶桑に呼び出して。長い旅だったろ?」

 

「まあ、確かに船旅は長かったですが、その間、艦内の人たちと仲良くできましたよ」

 

疾風がにっこり笑いそう言うと坂本さんは豪快に笑う

 

「あははは!相変わらずだな。そうだ。エイラやアイは元気か?」

 

「はい。ガリアを立つ前に手紙が来ましてみんな元気にしているとのことです」

 

「そうか!!」

 

とそう話す中。坂本さんは銭形刑事に

 

「それよりもすまない銭形刑事。わざわざ欧州へ行ってもらって」

 

「いえ、仕事ですので。それにいろいろとありましたが少し欧州観光ができました。それに感謝したいのはこっちの方です。セダン事件の方を優先してくれて一週間以上も待ってくれたのですから」

 

「いや。お礼を言うなら、それを言ってくれた陸軍の樋口少将に言ってくれ。あの人がうちの海軍を説得してくれなければ偉いことになっていた」

 

「そのことなんだが坂本さん。俺がこの扶桑に呼ばれた理由は何ですか?」

 

「ああそれか・・・・実はだな。ある海軍の将官がお前について興味を持ってな。私が何度説明してもお前と直接会って話したいと聞かなくてな・・・・ああ、君が異世界から来たということは話していないぞ」

 

「それで、その将官さんが俺を扶桑に?」

 

「ああ。それだけじゃない。これは私の推測だが疾風。お前を正式に扶桑海軍所属にしたいんじゃないか?」

 

「俺を?」

 

「ああ。お前はいまだに無国籍扱いだ。一応はスオムス国がお前を引き取ってはいるが、事実上お前は義勇軍兵士で会って国籍はない。それだけじゃないお前を欲しがっている国は多々ある。その中でも三つの国がある。一つはカールスラント、一つは先ほどのスオムス。そして最後は・・・・・」

 

「扶桑」

 

「そうだ。お前は別世界の扶桑・・・・日本人だって言ってはいるが、そんなことはここの国のお偉いさんには通用しない。向こうは無国籍のお前をどうしても手に入れその国の人間にしたいと思っている可能性があるからな」

 

「・・・・・」

 

「だが、さっき言ったようにこれは私の勝手な推測でしかない。もしかしたら別の要件で呼んだのかもしれない」

 

「それは?」

 

「それは・・・・・私にもわからない」

 

坂本と疾風が話している中、銭形はただ無言で話を聞いていた。普段の彼女なら、いろいろ聞きたいと思うところだが・・・・

 

「(やはり大尉には何か秘密があるとおもったけど・・・・犯罪性も低いし私にどうすることもできないから、これ以上、深入りするのは止めよう・・・・・これ以上面倒ごとに巻き込まれたくはないからな・・・)」

 

そう思い、聞こえないふりをしていた。そしてしばらくした後、車は東京大本営海軍部へと着く。そして車を降りる銭形さんは降りなかった

 

「あれ?銭形さんは?」

 

「すまない私はここまでだ。警視庁に報告しにいかないといけないからな」

 

「そうですか…銭形さん。いろいろとありがとうございました」

 

「いいわよ。私も怪我とか大変な目にあったけど楽しかったわ。それよりも頑張ってね大尉」

 

彼女の言葉に疾風は頷くと車のドアが閉まり銭形刑事の乗る車は、警察庁へと走り出すのであった。そして俺と坂本さんは大本営海軍部内へと入った

 

「・・・・・それよりも疾風。聞いたぞ?魔法力を失い足まで大怪我を負ったらしいな?」

 

杖をつきながら歩く疾風に坂本さんがそう訊く

 

「ええ、欧州で少し無茶をしました。ですが魔法力を失った代わりにガリアを助けることができました」

 

「そうか・・・・足の方は直るのか?」

 

「軍医の人の話によれば足の神経がやられているみたいで直るのは難しいとのことです」

 

「そうか・・・・・疾風。お前も苦労したんだな」

 

「いえ・・・・それよりも坂本さん。眼帯をしてない坂本さんを見るの初めてですね?」

 

そう、疾風の言う通り、今の坂本少佐は眼帯をしていなかった。それを聞いた坂本少佐は笑い

 

「ハハハっ!!、魔眼が使えた時は目のバランスが悪くなるからつけていたからな!」

 

「そうだったんですか(あれ…なんかの趣味かと思ったんだが・・・・違かったのか・・・・・)」

 

そう思う中、坂本は

 

「それよりも疾風・・・実は私はこれが終わった後早急に欧州に戻らなくてはならなくてな・・・・」

 

「欧州に?」

 

「ああ、遣欧艦隊司令部から突然、遣欧艦隊附特命全権武官に任命されてな。急いで欧州に戻らなくてはいけない」

 

「そうですか・・・・終わった後ゆっくり話をしたかったのですが・・・・」

 

「それは私も同じだ。私と宮藤が戻った後のお前のことを聞きたかったがな。どうも時間がない」

 

「そう言えば宮藤の方は?」

 

「宮藤は実家の診療所で医者になるための勉強をしている。後で会いに行くと言い。宮藤もきっと喜ぶ」

 

「ええ。後で寄ってみます。そうですか。そう言えば宮藤は医者志望でしたね?」

 

「ああ。今でも診療所で勉強をしているんじゃないか?」

 

そう言いながら廊下を歩く二人。すると坂本さんは・・・・・

 

「そう言えば疾風。エイラとの関係はどうなっているんだ?」

 

「エ、エイラとですか?」

 

「そうだ。オペレーションマルスから結構立っているからな。今どういうのか知りたくてな?」

 

坂本さんがそう訊いた時、疾風は顔を赤くしそして恥ずかしそうにこう言った

 

「え・・・・・えっとですね・・・・実はエイラと婚約しまして」

 

「おおっ!そうか指輪をプレゼントしてたからまさかと思ったが、そこまで行ったのか~いやめでたいな!アハハハハ!!」

 

「ちょっ、坂本さん肩を強くたたかないでください。痛いです」

 

豪快に笑い疾風の肩を叩く坂本に疾風は苦笑してそう言う

 

「それで結婚式はいつになるんだ?」

 

「それは・・・まだ決めてなくて」

 

「ん?まだなのか?・・・・じゃあお前たちが、いつ結婚するか楽しみだな」

 

「は・・・・はぁ?」

 

と、そんな話をしながら、疾風と坂本少佐はある部屋に着く

 

「ここ・・・・ですか?」

 

「ああ。ここだ」

 

そう言い坂本少佐はドアをノックすると

 

「海軍少佐。坂本美緒。疾風村正大尉をお連れしました」

 

と、そう言うとドアの向こうから

 

『入りたまえ』

 

と、ドアの向こうから男性の声が聞こえ坂本少佐が

 

「入ります」

 

と一言言うと、ドアを開け、疾風と一緒に部屋に入る。疾風は部屋の中にたくさんの将校がいるのかと思えば部屋の中には一人の男性が座っていた。

 

「やあ、よく来た疾風大尉」

 

「スオムス義勇軍所属の疾風村正大尉です」

 

そう疾風は自己紹介すると男性は頷き

 

「私は大本営参謀部の茅場昌彦中将だ・・・・・遠路はるばる。着て申し訳ない」

 

「いえ・・・それで私を呼んだのはあなたなんですか中将?」

 

「ああ。そうだ。」

 

「それで何の要件で?」

 

警戒した眼で疾風がそう訊くと彼は少し真剣な目になり

 

「坂本少佐。すまないが彼と二人っきりで話がしたい。席を外してくれるかな?」

 

「はっ。わかりました」

 

そう言い坂本少佐は部屋を出るとまず彼が最初に開いた言葉は

 

「さて大尉。本題に入る前に私から一つ質問がある・・・・」

 

そう言い彼が疾風に訊いた言葉は・・・・・

 

「君は・・・・・・日本から来た人間かね?」

 

「っ!?」

 

その言葉に疾風は衝撃を受けるのだった

 

 

 

 

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