ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

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第197話「嵐を切り裂け!ガーディアンウィッチーズ!!」

大本営海軍部、

 

「茅場中将!」

 

扶桑海軍中将であり、そして疾風と同じく異世界人であり本土防衛隊NACの責任者である茅場明彦のもとに一人の眼鏡をかけた軍人が入ってくる

 

「・・・・・・菊岡君か。陸軍である君がよく海軍部内に入れたね?」

 

「あ、それはちゃんと許可を取って・・・・て!そんなことはどうでもいいんです!」

 

茅場の前に現れたのは扶桑皇国陸軍の菊岡誠二郎中佐であった。彼は萱場と同じ新たな部署本土防衛陸軍部を任せられている将校だ。

 

「何を慌てているのかわからないが、落ち着きたまえ。コーヒーでもどうだ?それとも扶桑茶のほうがいいかね?」

 

「私はどちらかといえば紅茶派で・・・・・・て!そうじゃありません!わかっているんですか茅場中将!ネウロイが!!」

 

「ネウロイが…しかも下田を襲撃した中型が神津島に出現した・・・だろ?ならば心配はない」

 

「いいえ、心配です!ネウロイが本土へ近づいているのですよ!また下田のような被害が出る前に・・・!!」

 

「心配ない。先ほどNACが出撃し、神津島でその中型ネウロイと戦ってくれている」

 

「しかし、彼女らは先の戦いで敗北しています!また敗れて本土に来られたら今度は東京・・・・・いいや。この扶桑が滅ぶかもしれないんですよ!ここは援軍として横須賀のウィッチ航空隊にも出撃を・・・・・」

 

「少々待ってください」

 

「若本中尉!?」

 

そこに若本が入って来てそう言う

 

「菊岡中佐。今回の戦いは疾風少佐らNACのリベンジ戦です。ですので今回の戦いは彼らNACにやらせるべきです。無論、NACがまた敗れた時は我々が出撃します」

 

「何があってからじゃ遅いのだぞ若本中尉!」

 

「それは承知しています。しかし本土防衛がNACの使命です。それにNACには元501隊員の疾風少佐が指揮してます」

 

「そんなことは分かっている中尉。しかし今の疾風少佐は魔法力を失ったただの戦闘機乗りだ」

 

「それだけではありません。戦闘隊長には私や美緒・・・・・坂本少佐の後輩である宮辺大尉もいます。彼女らがいれば必ず勝ちます。俺はそう信じている」

 

「宮辺大尉のことは扶桑海事変やリバウでの戦果で知っている。そして戦闘隊長の件も森喜子中尉のことも君の推薦だということも!しかしだその他は皆訓練を終えたばかりの素人だ。本土防衛ならベテランを中心とするべきだったんじゃないか!」

 

菊岡はそういうと、若本は

 

「俺たちもかつて起きた扶桑海事変の時はネウロイとの戦い方も知らなかったド素人‥‥いや、あの戦いを経験したほとんどのウィッチたちがそうだったでしょう。彼女らにとってはこの戦いこそが彼女らの扶桑海事変なのです。ですので彼女らにもう一度機会をください」

 

若本はそう言うと茅場は

 

「菊岡君。確かに君の言うことも一理ある。しかし訓練上がりとはいえ今回抜擢されたウィッチは国内中で推薦され選ばれた者たちだ。陸軍、海軍のベテランが選んだものだ。腕は確かだと思うよ。それに扶桑最強の異名を持つ岩本君がそこまで言うんだ。ここは彼らを信じてみようではないか?」

 

 

茅場の言葉に菊岡は少し考える。そして

 

「わかりました・・・・茅場中将がそこまでおっしゃるのであれば宍道目見ます・・・・・では」

 

「おや?もう帰るのかね?」

 

「陸軍の頭の固い人たちを説得するためには迅速に動かないといけないので」

 

「君も大変だね」

 

「NACの総司令をしている茅場さんもね・・・・では」

 

そう言い菊岡中佐は部屋を出るのであった。そして若本も

 

「では閣下。俺も出撃の準備をしてきます。できればそれはないと思いますが・・・・」

 

「うん。よろしく頼むよ・・・・・・それよりも」

 

「はい?」

 

「NAC設立の時、君を戦闘隊長に任命した時、断られて代わりに宮辺君を推薦したのは驚いたよ。君のことだから喜んで引き受けると思ったのだがね」

 

「今は教官配置ですが、俺にはいずれここを去って機動部隊での任務がありますし、何より俺はもうすぐ二十歳を迎える。美緒と同じようにな・・・・それに比べ宮辺大尉は時間もあるし、腕のほうもなかなかだ。だからあいつならあの少年のことを支えられるんじゃないかと思ってね」

 

「なるほど・・・・・君もそろそろか」

 

「ええ。覚悟はしていましたがね。まあその時は疾風少佐と同じように戦闘機乗りにでもなりますよ」

 

「君なら零戦のパイロットでも十分やっていけるよ。零戦虎徹ってやつだな・・・・」

 

「なんですかそれは?」

 

「いや、なんでも昔そういう異名を持った戦闘機乗りがいたんだよ」

 

「そうなんですか・・・・」

 

二人はそう言い窓を見る。窓の外は暗雲が広がり風が強く吹いていた

 

「嵐が来ますね・・・・・」

 

「ああ‥…だが大丈夫だろう。嵐を切り裂く勇者がいるからな・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

神津島

 

「小型ネウロイ!後何体だ!!」

 

「さっきので全部!後はあの中型二体だけです!」

 

宮辺の言葉に疾風はインカムで

 

「NAC隊員全機に告ぐ!神津島上空にいる二体の中型ネウロイに一斉攻撃をかけろ!」

 

「「「了解!!」」」

 

疾風の言葉に全員が返事をし、二体の中型ネウロイに向かって一斉攻撃をかける。

 

「二手に分かれて攻撃を開始!」

 

「了解!」

 

そしてウィッチ隊。そして疾風の乗る零戦は中型ネウロイ二体に向かって二手に分かれて機銃を放ち攻撃をする。銃弾を食らって装甲に傷をつけられた二体のネウロイは反撃のためNACの隊員たちに向けて真っ赤なビームを乱射する

 

「うわっ!?これまたすごいビームだね!」

 

「護衛する仲間がいないから必死なんでしょう!?」

 

「と、言うよりビームが強すぎる!」

 

森の言葉に椛、因幡がシールドを張りながらそう言い、ネウロイの攻撃を防ぐ。そして宮辺やゆりかももう一機の中型に攻撃を仕掛けるが、もう一体もビーム攻撃をする。

「はわっ!?」

 

「大丈夫、虹野さん!」

 

「は、はい!!」

 

必死に相手のビームをシールドで防ぐゆりかに宮辺が援護射撃をする。そして戦闘機に乗っている疾風も相手のビームを避けて機銃で攻撃する。

しかし、攻撃されていた二体の中型ネウロイはまるで意思疎通をしているかのように突如赤いライン部分が不気味に光りだし、そして宮辺たちの攻撃を受けているにもかかわらず素早い動きで合体し始める。

そして合体した二体の中型ネウロイは徐々に回転し始め、そして激しく回転し突風を引き起こす

 

「まずい!スピン攻撃だ!」

 

疾風が言ったのと同時にスピンをする二体のネウロイから、竜巻が発生し、さらに強風が吹き荒れる

 

「「「うわっ!?」」」

 

いきなりの突風にウィッチたちは吹き飛ばされバランスを崩す。

 

「こ、この!!」

 

因幡は回転する中型ネウロイに向かって機銃を撃つが放たれた銃弾は二体の出す竜巻の手前で止まりそしてネウロイの放つ強風によって無数の銃弾が押し返され、因幡のもとへと向かってくる

 

「っ!?」

 

「シールドを張って、鈴仙さん!」

 

宮辺は慌ててそういうが因幡は銃弾が押し返され、そして自分に向かってくることに驚いてシールドを張るのが遅れてしまった。そして自分の放った銃弾が彼女に当たろうとしたとき。突如何者かが彼女の前に出てシールドを張り。銃弾から彼女を守った。そのシールドを張った者とは・・・・・

 

「大丈夫ですか!?因幡さん!」

 

「鳳さん!」

 

因幡をシールドで守ったのは、きりもみキックの特訓を終えた麗央であった。

 

「鳳さん!完成したんですね!」

 

「ごめん遅くなっちゃいました」

 

ゆかりの言葉に麗央は申し訳なさそうに言う。麗央がそう言う仲、合体したネウロイは巨大な竜巻と強風を発生させる。そして徐々に動きだし始めた

 

「隊長!中型ネウロイ!移動を開始しました!このままだと本土にたどり着きます!」

 

宮辺の言葉に疾風は動き出したネウロイを見る。そして疾風はインカムで

 

「麗央。チャンスは一回きりだ・・・・・できるな?」

 

「はいっ!!」

 

疾風の言葉に麗央は頷く。すると、中型ネウロイの放つ竜巻から小型ネウロイが7機現れた

それを見た疾風は

 

「第二作戦を始める!全機麗央を援護せよ!」

 

「「了解!!」」

 

そう言いまずは麗央を守るように宮辺たちが先行し、小型ネウロイを迎撃する。そしてそのすきに麗央は中型ネウロイに迫り急上昇する。ネウロイのコアは竜巻の中心にあり中型ネウロイを倒すためのきりもみキックは敵の頭上でやらなければならなかった。

強風が吹き荒れる中、麗央は上昇する。

しかし、その瞬間、竜巻からビームが放たれる。そして一つのビームが麗央の左足のユニットに被弾してしまい、ユニットが壊れバランスを崩した。

 

「うわっ!?」

 

左足のユニットが煙を吐き、速度が下がり高度も落ち始める

 

「(どうしよう…この速度じゃ頂上につけないし、きりもみキックもできない)」

 

作戦失敗・・・・・、一瞬思った麗央だったが、急に誰かが背後から自分の両肩を持つ

 

「え!?」

 

麗央が振り向くと、そこには・・・・

 

「ゆりかさん!?」

 

「あきらめないで麗央さん!私が運びます!!」

 

ゆりかが麗央に向かってそういう。そしてゆりかは魔法力を増幅させ速度を上げるそしてゆりかは

 

「麗央さん行きますよ!」

 

「うん!ありがとうゆりかさん!!」

 

ゆりかがそう言うと麗央は頷く。そしてゆりかは

 

「そぉーれー!!!」

 

魔法力を使い、力いっぱい、麗央を上空に放り投げた。そして麗央は体を回転させ、きりもみ状態で上昇する。そして、竜巻を発生させている中型ネウロイの真上に立つ寸前に、麗央はユニットを脱ぐとネウロイの頭上で激しく回転させる。

そして麗央は固有魔法である氣を足にためると両足が真っ赤に燃え始め、そして自然落下でネウロイの頭上へと落ちていく。合体した中型ネウロイは麗央を吹き飛ばそうと突風を発生させるが麗央のきりもみキックはその突風を切り裂き、そして二体の合体したコアへと到達しそして麗央は両足を交互にネウロイのコアに強烈なキックを炸裂させた。

そう、これが麗央が編み出した新技である

 

きりもみキック!!!

 

麗央のきりもみキックは二体のコアを破壊し、コアは白い結晶となって粉々に破壊される。

コアを破壊された二体の中型ネウロイは全体が白く光りだし、

そして先ほどのコアのように白い破片となって粉々に砕け散るのであった

 

「やったぁー!!」

 

「鳳さんやりました!」

 

ネウロイを履かしたのを見た因幡や椛はそう言い疾風も

 

「(麗央…よく頑張ったな)」

 

彼女の頑張りを称賛した。その後麗央は落下する中、水面ギリギリのところで宮辺大尉に拾われる

 

「隊長!やりました!!」

 

「うん。よく頑張ったな麗央。そしてみんなも。みんなのおかげであの二体を倒すことができ扶桑を守ることができた」

 

疾風がそう言うと、ゆりかは

 

「でも、ネウロイの巣は小笠原にいるんですよね?またさっきみたいなネウロイが来たら、私たちはまた勝てることができるんでしょうか?」

 

「確かに。私も初めての実戦で苦戦してしまいました」

 

「確かに私も至らないところばかりでした」

 

「隊長。森さん、宮辺さん。私たちはこれからも強力なネウロイと戦うことができるんですか?」

 

初めての実戦で不安そうに言うゆりか、因幡、椛がそう言うと疾風は

 

「大丈夫だ。慌てる必要はない‥‥焦ることもない。お前たちは必ず強くなれる。だから・・・・」

 

そう一呼吸いれると疾風はみんなにこう言った

 

「どんな時でも仲間を信じ‥‥どんなに苦しい時で辛い時でも自分自身を信じていれば。きっと見えるはずだ。大切な者を守ろうとする希望の光がな・・・・・」

 

「希望の・・・・・」

 

「光?」

 

「ああ・・・・君たちに足りないのは経験だ。それさえ埋まればきっと強くなる」

 

「隊長・・・・・・」

 

疾風の言葉に皆は心の底から熱くなるものを感じた。すると森は

 

「そう言えば、隊長。私たちのチーム。なんか仇名みたいのありませんか?」

 

「仇名?」

 

「確かに、NACは部隊名の略称ですしね?」

 

宮辺がそう言うと森は

 

「そうそう!統合戦闘航空団みたいに何とかウィッチーズみたいな名前とか付けたほうがいいんじゃないですか?」

 

「仇名か……そうだな」

 

森の言葉に疾風は少し考えると・・・・・

 

「じゃあ、ガーディアンウィッチーズってのはどうだ?」

 

「ガーディアンウィッチーズ?」

 

「そうだ。扶桑だけじゃない地球の空を守護するウィッチたち。ガーディアンウィッチーズ。それがNAC・・・・俺たちの名だ」

 

疾風がそう言うと宮辺は

 

「ガーディアンウィッチーズ・・・・・いい名前ですね」

 

「確かに!みんなはどうだ?」

 

「私はそれでいいと思います。なんかかっこいいです!」

 

みんな、その名が気に入ったのか嬉しそうにそう言うと、零戦のコックピット越しで見ていた疾風はふっと笑い

 

「よし!じゃあ、ガーディアンウィッチーズ。基地に帰投するぞ!」

 

「「「「了解っ!!」」」

 

疾風の号令とともに皆は返事をし、そして全機、NAC基地に帰投するのであった。

 

しかしこの戦いはまだ始まったにすぎなかった。

疾風たちNAC・・・・・ガーディアンウィッチーズの戦いは今始まったばかりであったのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

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