ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

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今回は次回に向けての閑話話となり少し短めです


第200話「ガーディアンウィッチーズ、結成パーティー」

「ふ~ん・・・・・・」

 

「どうしたんですか少佐?」

 

コーヒーを飲み疾風は一枚の書類を見ていると、そばにいた宮部が話しかける

 

「ああ、宮部さん。実は新たに部隊に入る人が来るみたいなんだよ」

 

「新人ですか・・・・・と、すると遅れてくるという隊員ですか?」

 

「いいや。その人とは別の人だ。なんでも兵器開発の技術者らしい」

 

そういい疾風は宮部に書類を渡すと

 

「『河城にとり・・・・・階級は技術中尉で、海軍技術開発部に所属・・・・・魔法力はあるが実戦の経験は欧州にて少しの経験があり・・・・・』隊長。なんで上はこの人を?」

 

「この基地には新たに現れたネウロイの巣『ブラックスター』攻略のため、新兵器が必要となる。そこで上層部は新兵器開発をし続けてきた彼女をここに配属させたいのだろう」

 

「つまり、試作型の実験データをとるため・・・・というわけですか」

 

「そうなるな・・・・・・できればv2のような超兵器なのはごめんだがな」

 

「え?」

 

「いいや。なんでもないよ。それで彼女は明日来ることになっている。なんでも新型のストライカーユニットを持ってくるそうだ」

 

「新型ですか?どんなのですか?」

 

「それが俺にもわからない。彼女直々に話すと上は言っていたよ・・・・・さて、宮部さん。確か今日は・・・・」

 

「はい。742防衛隊ガーディアンウィッチーズの結成パーティーをする予定です。隊長や鈴仙さんたちが手伝ってくれたおかげで既に準備は整っています」

 

「そうか。あとは麗央たちがパーティから戻ってくるのを待つだけだな」

 

そういい疾風は窓を見てそういうのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「われ~ら、ナック!大空を♪」

 

「はし~るナック!輝いて♪」

 

「「美しい地球!いま守るウィッチたち!♪」」

 

夕方、哨戒飛行をして陽気に歌う麗央と椛。天気は晴れていて夕日が太平洋を真っ赤に染めていた

 

「今日も異常なしだね」

 

「そうだね。あの二体の中型ネウロイ以降、まったく姿を見せてません」

 

麗央の言葉に椛がそう言う。あの戦いから3日が経つがネウロイの襲撃はなかった。だが、鳳たちは常にパトロールをしていた。今回のパトロールは麗央、椛と喜子、ゆりかの二班に分かれてパトロールをしていた

 

「こちら鳳軍曹。西に異常なし。どうぞ」

 

『こちら森中尉だ。東にも異常はない。そろそろ切り上げるか。今夜は隊員全員でパーティーがあるみたいだぞ?』

 

「え?パーティ?」

 

『ああ、なんでもNAC設立を祝っての宴会らしいよ。隊長たちが豪華な食事やケーキを作ってるの見たよそういえば宮部大尉の実家はケーキ屋だったとか?』

 

「ケーキですか!いいですね!」

 

『私もケーキ大好きです!』

 

インカムの向こうでゆりかが嬉しそうに言う。しかしながら良子も心なしか嬉しそうな声で麗央と話していた。彼女もどうやらケーキが好きなのだろう。いや、まずケーキが嫌いな女子はまずいないだろう

 

『じゃ、早く戻ろうか。虹野ったら、さっきからよだれを垂らしているしね』

 

『ちょっ!?よだれなんか垂らしてませんよ~!!』

 

ゆりかが慌てて言うことに麗央たちは思わず笑ってしまうのであった。

そして4人は基地に帰り、その夜に疾風以下。NACことガーディアンウィッチーズの隊員と荒磯整備長、そして看護長の八意永琳大尉。そして取材に来た銀城とシーモアを含め、724本土防衛隊の結成を祝って、ささやかなパーティーが行われた。

 

「それじゃあ、第724扶桑本土防衛隊ガーディアンウィッチーズの結成を祝して、乾杯!」

 

「「「「乾杯!!」」」」

 

疾風が乾杯の音頭を取るのと同時に皆グラスをカツンとぶつける。そして基地の大広間で皆、料理やら、ケーキやらと美味しそうに食べ始める。

 

「うわっ!おいしいですこのケーキ!これ宮部さんが作ったのですか!?」

 

「ええ。家がお菓子屋さんでね。でもケーキのデコレーションは鈴仙さんがしてくれたのよ」

 

「そうなんですか鈴仙さん!」

 

「すごいです鈴仙さん!」

 

「は、はい…お恥ずかしながら」

 

宮部がケーキのデコレーションをしたのは因幡だというと麗央とゆりかは目を輝かせてそういうと因幡は恥ずかしそうに顔を赤く染めて頷く。

 

「ケーキもそうだけど。このハンバーグ料理も美味しいね」

 

椛はハンバーグを食べてそう言い喜子も食べると

 

「ほんとだ。この料理も宮部さんが作ったの?」

 

喜子はハンバーグを作ったのは宮部かと聞くと宮部は首を横に振り

 

「いいえ。それは疾風少佐が作ったんですよ」

 

「え!?隊長が!!」

 

宮部がこのハンバーグを作ったのは疾風だと聞いて、ゆりかが驚く

 

「なんだ?そんなに驚くことか?」

 

みんなに驚かれた疾風は自分が作ったことがそんなに変かと言いたげな顔をしてそう言うと喜子が

 

「いや、だって、隊長。料理とかできなさそうと思ってたので」

 

「いや、俺だって料理とかはするよ。それに自炊できないと生活が大変だしな」

 

疾風は小さい頃は義母親に料理とか習い、特にハンバーグ料理に関しては自分に空戦技術を教えてくれた逸見かおりに徹底的に叩き込まれており、ハンバーグ料理では一流シェフにも引けを取らないほどの腕となっているのだ。しかも料理を教えた母親である華琳もかなりの料理上手であり、料理を一口食べただけで、材料や調理法や時間などを正確に言い当て、それを再現するほどの超人的な腕前で、

その二人の料理指導を受けた疾風は料理の腕は普通の料理人よりも上手いのだ。

 

「へ~黒の剣士の意外な一面を発見だね」

 

「よく言われますよ」

 

と、一緒に食事をとっていたシーモアがそう言う。そしてパーティーは盛大に盛り上がり、皆は楽しく笑っていた。

そんな中、疾風は、こっそり部屋を出たのだった。

 

 

 

 

 

「ふぅ・・・・・きれいな星空だな」

 

大広間を出た疾風は、海岸へと出て星空を眺めていた

 

「どこの世界も星空が奇麗なのは一緒・・・・いや、俺のいた東京じゃここまで奇麗な星空はなかなか見れないな」

 

真っ暗な空間にまるで宝石を散りばめたように輝く星を見て疾風がそうつぶやく

 

「俺がこの世界に来て一年半過ぎか・・・・・・すっかりこの世界の住人として馴染んじゃったな・・・・・」

 

初めてこの世界に来た時を疾風は思い出す。戦争の最中、愛機の機銃が暴発し、そしてどんどん降下する自分の戦闘機に自分の最期を覚悟したと思ったら、この世界に来て、そして今と同じ奇麗な星空で、最愛の人Tでアイ。そして共に戦ってきた。たった一年半のことだが、疾風にとっては長く感じた。

 

「エイラはアイは元気だろうか・・・・・」

 

疾風は北欧にいる最愛の恋人のエイラと愛娘であるアイのことを思った。電話では大丈夫だと言ってはくれるが、本当は心配しているんだろうなと疾風は思っていた。

だが、今ここで帰ることはできない。過激派のネウロイは今度は扶桑を狙っているのだ。

それに今はそのネウロイから扶桑を守るための組織の隊長だ。投げ出したくはない。特に麗央は訓練所を出たとはいえ、まだ戦闘経験がなく、早急に鍛えなくてはならないという焦りも少しはあった。

 

「やるしかないな・・・・・」

 

疾風は星空を見上げそういうと・・・・・

 

「隊長。ここにいたんですか?」

 

そこへ麗央がやってくる

 

「ああ、麗央。いや、ちょっと星空を見たいと思ってな。お前はどうした?」

 

「いえ、隊長の姿が見えなかったので、探していたんですよ」

 

「そうか・・・・みんなはどうしてる?」

 

「陽気に歌ってます。なんでもオラーシャ民謡の『一週間の歌』の歌詞を変えた『NACの一週間』を歌ってますよ

 

「あはは・・・ワンダバ一週間だな」

 

疾風が軽く笑いながらそう言うと麗央は彼の隣に並び

 

「奇麗な星空ですね隊長」

 

「ああ・・・・・麗央。俺たちはこの世界を守らなければならない」

 

「はい。この扶桑・・・・・いえ私にとってこの地球そのものが故郷です。ですから地球の人たちはみんな私の家族のようなものなんです」

 

「俺にとっても同じだ。麗央、二人で・・・・いや、みんなでこの地球を守ろう」

 

「はい!隊長…これからもよろしくお願いします!」

 

「過酷な道だぞ?やれるか?」

 

「それでもです!!私はもう自分のように故郷を失い悲しみ涙を流すような人を増やしたくない、だから私は強くなりたいんです!」

 

疾風の言葉に麗央は力強く頷きと、疾風はニコッと笑い

 

「よし、分かった。なら俺の知っている限りの空戦技術をお前に教える。明日から覚悟しろよ麗央」

 

「はい!!」

 

と彼女は元気いっぱいにそう答えるのであった。

こうして疾風は弟子を持つことになり、そして麗央は大切な地球を守るために疾風から空戦技術を学ぶため厳しい修行を始めることになるのであった。

そしてそんな二人を見守るように月が優しく二人を照らしているのであった。

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