ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

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第203話「鋼鉄の鏃、その名はナックアロー!!」

新たにガーディアンウィッチーズの基地の新兵器開発チームに配属になった。河城にとりは、疾風らに扶桑の新型のユニット。ジェットストライカーを見せる。

 

「へ~これがうわさに聞いたジェットストライカーか・・・・」

 

「変わった形をしていますね?」

 

初めて見るストライカーに皆は興味津々で見る。

そのジェットストライカーは以前、疾風が501の隊員だった時に持ち込まれたカールスラント製のMe262ⅴ1の。翼上に噴流式魔導エンジンを左右2基搭載してたのとは違い、このジェットストライカーは胴体にジェットエンジンが積んであり翼もクリップド・デルタ型で、どことなく疾風のいた世界のF1支援戦闘機に似ていた

 

「性能はどうなんだ?もしかして足が速いだけで動きがよくないとか?」

 

森がそうにとりに聞くと

 

「そこは大丈夫!確かに足は速いけど旋回能力は最初と二度目、三度目の試作型に比べれば向上したんだよ。最初の試作型はカールスラントが提供してくれたMe262ⅴ1の設計図を基に作ったんだけど、速度はよかったけど動きが鈍くて、しかも上昇率が悪くってね、そこで二号機は設計を大幅に変更して茅場中将のアドバイスを基に胴体につけて翼も変えたんだよ。速度も上昇率もよくなったんだけど、今度は機動力があまりよくなくってね、で、次の三号機では翼を大きくして、紫電改に使われている魔導空戦フラップを使用したら、零式戦闘脚までとはいかないけど、旋回性は紫電改や疾風並みによくなったよ」

 

「速度は?」

 

「実験データでは巡航速度が700キロ、最大速度は最後の実験で時速1225キロを行ってたよ」

 

「時速1225キロ・・・・つまりマッハ1か……すごい性能だが、河城中尉。俺は以前、501に配属になっていた時ジェットで大変なことが起きたんだが・・・・」

 

疾風は前に501に配属になっていた時、義理の姉であるバルクホルンがカールスラント技術省から試験用として送られてきたジェットストライカーを使っていたのだが、そのジェットストライカーは相手の魔法力を大幅に吸い取り、バルクホルンは危うく魔法力を吸い取られ墜落し命を落としかけたという事件があり、疾風はジェットストライカーに少し不安を抱いていた。

 

「ああ、欧州のジェットストライカー事件ですね?もちろん存じてます。あの事件でウルスラ博士は魔法力を無制限に吸収するエンジンを変えて、ストッパー機能の付いた別のジェットエンジンを取り付けました。もちろん私のジェットストライカーもウィッチの魔法力を大きく吸収しないようにリミッター装置を取り付けています。そして危険数値に達するとアラーム表示がウィッチの視界に現れるよう設計、そして緊急事態には脱出装置も取り付け安全を重視に作っています」

 

「つまり・・・・もう落ちないってことだな?」

 

「はい。30回のテストを行って、安全だということを証明します」

 

「そうか・・・・それでリミッターの制限速度とかは?」

 

「一応900~1000キロまでです。それ以上の速度は緊急事態のときに使用してください。そしてそのリミッターを解除した時の速度の制限時間は3分までです。これ以上は危険ですので。まだジェットも研究段階で私たちも試行錯誤の手探りで成功方法を探しているところなので」

 

「そうですか」

 

安全だというにとりの言葉に疾風は少しだけ安心する。そして、にとりは

 

「一応この機体は予備も含めて8機もってきているんですが、どなたか試験飛行をしてくれませんか?現場の声が聞きたいんで」

 

「じゃあ、私が乗る!ここはベテランが乗るべきだろ?」

 

森が試験飛行に出るというとにとりは

 

「確かに森中尉ならいい評価を出せると思うけど、私としては他に新人を乗せた方がいいかな~って思うんだよ。若手のウィッチが乗ってどういう感じなのか、扱いやすいか知りたいし、それとシルバーシャークΣのテストもしたいからね」

 

「じゃ、じゃあ、私が乗ってみます」

 

と、次に志願したのは因幡だった。確かに因幡は説明上手だし、いい感想を出せるだろう。

 

「それでは準備します」

 

そう言うと、にとりはジェットストライカーの調整をする。そして調整が終わり8機のうちの二機がセッティングされ、喜子と因幡がジェットストライカーを履く。そしてほかのみんなは島の頂上に立ち待機していた

 

「改めて、二人に注意しますよ。ジェットは従来のレシプロストライカーとは違い。エンジンストールの危険があるから、急加速や急旋回はなるべく避けてください」

 

「わかった」

 

「わかりました・・・・・あ、あの河城中尉」

 

「なに?鈴仙少尉?」

 

「この滑走路につけられているレールは何ですか?さっきまでなかったんですけど?」

 

因幡は滑走をに取り付けられたレールを見てそう言うとにとりは

 

「それはジェット用のカタパルトです。この基地の滑走路では離陸するのは困難ですので、そのためカタパルトの力を利用して発射させます。そしてこのカタパルトは従来の火薬式のカタパルトではなく、莫大なエネルギーを取り出すことが可能な蒸気カタパルトを採用しています。ちなみにこのレールは下にしまうことも可能ですので通常のストライカーも使用できます」

 

「それは便利ね~」

 

にとりの説明に森は感心する。

 

「じゃあ、二人とも準備はいい?」

 

「「了解!」」

 

にとりが発射準備はいいか確認し、二人は了承する。そして滑走路頭上に設置してあるシグナルが赤から青に変わり

二人の履きジェットストライカーはカタパルトの力を利用し、一気に加速する。そして正面の二重ゲートが開き、一気に滑走路を飛び出し、上昇する。

 

「すごいな・・・・・もうあんな高くまで。宮部さん?」

 

「はい。計測終わりました。現在。速度910キロ。高度一万までの上昇時間は3分です。すごいです・・・・陸軍の疾風や海軍の紫電改での早くて5~6分でしたのにこの速さ・・・・」

 

「すごい・・・・」

 

皆が、ナックアローの速さに驚く中、疾風は無線で

 

「森、鈴仙。体に異常は…違和感はないか?」

 

『こちら森中尉!、現在高度一万を時速900キロ以上飛行中!なお魔法力の過剰消費は感じられない!旋回性能、急降下性能、機動性も悪くない!これはいけますよ!!」

 

「私も少しきつく動かしていますけど。コントロール性がいいです!まるで練習機を使っているみたいで使いやすいですよ!!

 

そう言い森と因幡は旋回し、それぞれの感想を言う。

 

「確かに旋回性はいいですね」

 

「うん。そうだね・・・・・」

 

「すごい・・・・・」

 

ナックアローの性能を見て椛、麗央、ゆりかは口を開けてそう言う。そして観測班は

 

「現在、990キロ・・・・・アラームが鳴ります!」

 

そう言うと飛行試験をしていた森と因幡の目の前に赤いウィンドウが現れアラームが鳴る。

 

『1000キロ到達、リミッター発動。速度を落とせ』

 

と、警告表示が出される。そして速度が若干遅くなる。それを見た森は

 

「これがリミッターか・・・・警告表示されるっていうのはいいもんだな。」

 

「はい。これがあれば安心して飛べます」

 

森がリミッター装置に関心を抱くと因幡もそれに同意した。

そして基地では観測班が

 

「現在の速度950キロ・・・・・射撃試験を始めてください」

 

「了解!」

 

と、観測班がインカムで指示する。そして指示を聞いた因幡は示唆s区のレーザー兵器であるシルバーシャークΣの射撃試験を始める。

因幡は照準を宙に浮いている気球に向ける。そして狙いを定めて的をめがけて引き金を引こうとした瞬間、突如警報が鳴り響く

 

「「っ!?」」

 

その警報音に試験飛行をしていた森、鈴仙のほかに疾風たちも驚いていた。すると

 

「少佐!」

 

と、そこへレーダー観測班の一人がやってくる

 

「ネウロイか?」

 

「はっ!先ほどと同じ高速爆撃型ネウロイと、同個体がこの基地に向かってきています!現在の敵の速度は800キロ、ここから南西約50キロの距離とのことです!」

 

「となると、すぐにこっちにやってくるな・・・・河城中尉。ナックアローは今すぐ実践に赴かせることは可能か?」

 

それが無理ならば、いつものストライカーに換装させるしかないが今は時間がない。彼女らの乗るナックアローならすぐに迎撃に出れるが・・・・

 

「飛行試験、加速はさっきので合格した。ユニットの状態については問題ないですが、並のウィッチなら慣れるまで最低でも10時間以上の慣熟飛行が必要と言いたいところだね。でも、ベテランの森中尉が一緒なら大丈夫でしょ?」

 

「万が一ってこともある。持ってきたアローはあと何機使えるんだ?」

 

「えっと…8機のうち気はあの二人が使用、後の4機がまだ調整中だからすぐに飛ばせるのは二機だけですね」

 

「二機か・・・・・」

 

「隊長!私が出ます!!」

 

「私も出ます。森さんだけだと苦戦する可能性があります」

 

二機しか出撃できないことに疾風は考えると麗央が名乗り出る。そして同じく宮辺も名乗り出た。

疾風は二人の言葉に小さく頷き

 

「わかった。すぐに滑走路に行け。それと森、鈴仙隊員の武器も持って行ってくれ。森中尉の刀と試作のレーザー銃じゃ不安だ。何が起きるかわからない」

 

「「了解!!」」

 

そう言い、麗央と宮辺はハンガーが設置されている滑走路へと急いで向かい。そして

 

『隊長!ネウロイですか!』

 

「ああ。例の高速爆撃型だ。すまないが試験飛行は中止、残りの実験は実践という形になる。今、鳳と宮辺がそっちに向かっている」

 

『敵の位置は?』

 

「東西に約50キロ先だ」

 

『了解。先に先行して援軍が来るまで時間を稼ぎます』

 

「おい、無茶はするな」

 

『わかってますよ。やばいと思ったらジェットで振り切りますって。少尉。行くぞ!』

 

『は、はい!』

 

そう言い、二人はネウロイとの遭遇予想地点へと向かった。そしてそれと同時に島の絶壁にある隠しゲートが開き、鳳、宮部がジェットストライカーに乗り出撃したのだった。

 

そして疾風は杖を突く、ネウロイ相手に戦いに向かった四人を見る

 

「頼んだぞ。4人とも・・・・・・・」

 

 

 

 

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