ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

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番外編「アイちゃんの気になる子 その2」

「実は・・・・最近気になる子がいるの・・・」

 

「っ!?」

 

アイの突然の発言にその場にいたみんなは驚き、そして・・・・

 

「母ちゃん聞いてないゾーっ!!相手はどこの馬の骨だー!!」

 

「ちょっと落ち着けよイッル!?」

 

アイの言葉にエイラは驚いてそう言うとニパがなだめる。

 

「アイちゃんにもとうとう恋が・・・・」

 

「あなたは黙ってなさい!」

 

「ふぎゅ!?」

 

クルピンスキーが何か言おうとしたときロスマンが拳骨をして黙らせる

 

「アイちゃん。どういうことか説明してくれる?」

 

サーニャがそう訊くとアイは頷き説明した。

何でも数日前、森を散歩していたら、ある子に出会ったらしく。それ以来その子とよく会うことがあるということだった。

 

「まさか、アイちゃんに恋人が!?」

 

サーニャがアイの話を聞いている中みんなその人物が男の子で、アイがその子に恋しているのではないかと思い話し始める。すると

 

「なあ、サーシャ」

 

「なんですか隊長?」

 

急にラルがサーシャに話しかけると彼女は若干虚ろな目で

 

「彼氏ってなんだっけな・・・・確か窓の外にある・・・・」

 

「隊長。それは枯木です」

 

ラルが窓外にある枯木を指さすとサーシャは違うと答える。すると

 

「そうだぜ。サーシャ。彼氏というのは平べったい海の魚だろ?」

 

「菅野さん。それはカレイよ。彼氏というのは・・・・」

 

そう言いサーシャは一枚の絵を出し見せる。その絵は枯木にくし刺しになった男性の絵だった

 

「こういうのよ」

 

「「お~~~」」

 

「サーシャさん。それは彼氏Death・・・・・というより二人とも納得しちゃだめです!」

 

と下原が突っ込む。とアイが

 

「皆さん・・・どうしたんですか?」

 

「大丈夫だ。みんなちょっと混乱しているだけだから…アイちゃん。ちょっと二人で散歩しようか?」

 

「うん」

 

そう言いサーニャは気を利かせてアイを外に連れていくことにした。そしてサーニャはエイラたちに一言言って、外に出るのだった

そして・・・・

 

「どドドド、どうしよう!アイに彼氏!?いや、好きな子とかできるのは嬉しいけど、こんな急に!?やっぱり疾風に知らせるべき!?いいやその前にアイにこれ以上、接触するそいつを始末するべきカ!?」

 

「イッル落ち着てよ?」

 

アイは目を白黒させて慌ててそう言うと

 

「でも…アイちゃんもそろそろ年頃ですし、気になる異性に芽生えるのはあり得るかもしれない。でも問題は誰かですね?」

 

「そうだな・・・・この基地周辺の町は疎開してだれもいないはずですし?それに森の中に小屋があるとも思えません」

 

ロスマンとサーシャがそう言う。確かにこのペテルブルグ基地の周辺には町がある。だが、その町の住民は避難してだれもいないし、かといって森にも人家があるわけでもない

 

「もしかして整備士の誰かじゃないですか?男性がいるとしたら整備士の皆さんだけですし?」

 

「確かに・・・・近頃は『アイちゃん。ファンクラブ』なるものが出て来てますし・・・もしかして」

 

「なら、そいつらに話をつけてくるんだな!・・・・」

 

「イッル。まだ整備の人と決まったわけじゃないから」

 

「でも!!他に誰がいるんだよ!はっ・・・まさか?」

 

そう言いエイラはじろっとクルピンスキーを見るとクルピンスキーは慌てて首を横に振り

 

「ち、違うよ!?僕は女だよ!?」

 

「でも、さっきアイに手を出そうとしたじゃないか?」

 

「だからあれは事故なんだって!?それに僕はそんな破廉恥なことしないよ!!」

 

「どの口が言うんですか!」

 

「いででで!先生ほっぺをつねらないでよ~」

 

ロスマンがクルピンスキーのほっぺをつねってそう言う。まあ彼女の日ごろの行いのせいだろう。するとニパが

 

「でもイッル。アイちゃんももう恋をしてもいい年ごろだよ。それに最近は子供でもお付き合いをしているって聞いたことが・・・・」

 

と、そう言いかけた時、エイラは真っ赤な怒りのオーラを発し二パの顔を掴み

 

「おい・・・・子供どうしてどういうことだ?まさかあれか?まだ幼いのに淫らなことやっているのか?今の全人類はそうなってるのカ?いいかな?ネウロイより先に人類滅ぼしちゃっていいのかな?」

 

「いたたたっ!?落ち着いてイッル!?そう言うわけじゃないから!?お付き合っていってもお飯事みたいなものだから!?お遊びだからね!?」

 

そう言い弁明しようとするイッルだったのだが・・・・

 

「ちょっと待て!?」

 

「いだっ!?」

 

今度は管野がニパの顔面を掴む

 

「おい!お遊びってどういうことだ?」

 

「菅野まで!?」

 

「まさか。散々付き合っておきながら、古い本みたいにポイ捨てするつもりなのかよ!?いいのか?俺、そんな真似する奴いたら、剣一閃で思いっきりぶん殴って夜空のお星さまにしちまうぞコラッ!ボコ座にして夜空に永遠と輝かせるぞ!バカヤロ!!!」

 

「いだだ!?落ち着いて管野!!そう言うんじゃないから!?それより管野。キャラ間違ってない!?」

 

「今はそんな事関係ねえだろ!!!」

 

「イダダダ!?」

 

「落ち着いて管野さん!いくらニパさんに自己回復魔法があるからって二パさんの顔が潰れちゃいますよ!?今後モザイクで出演することになっちゃいますから!?」

 

「菅野さん!気持ちはわかるけど、落ち着いて!!これ以上は二パさんの顔が本当に潰れます!」

 

ニパの顔を今にも握りつぶしそうな管野にひかりとジョゼが止めに入るのだった。そして何とか引き離し、エイラと菅野を落ち着かせる一同。

 

「落ち着け。二人とも。気持ちは私にもわかる。だが、ここはアイの恋を応援してあげるべきなんじゃないか?特にユーティライネン中尉。お前はアイの母親だろう?」

 

「そうですよエイラさん。複雑なのはわかりますけど、ここは応援してあげましょう」

 

「それにまだ恋と決まったわけじゃありませんし」

 

「それは・・・そうかもしれないけど・・・・・・わかった。私も大人にならないといけないナ・・・・」

 

みんなアイのことを本当に可愛がっている。可愛いからこそ、ここは彼女のことを応援してあげるべきなんじゃないかとエイラに諭し、エイラも若干複雑な表情をしつつも頷く、本当はエイラもネウロイでありながらも本当の娘のようなアイを本当に心から愛しているため、ここは自分も母親として応援するべきだと感じ了承するのだった

 

「そう言えば、今アイはリトヴァク中尉と一緒に散歩に出ているんだなサーシャ?」

 

「はい」

 

「なら、彼女が返ってくるまでに、アイの彼氏になるかもしれない人物の対策会議を始めよう・・・・・」

 

「「「了解!!」」」

 

こうして、502で緊急の作戦会議が始まろうとするのであった・・・・

 

 

 


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