ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

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番外編「ペテルブルグの夏パート1」

ここは扶桑より遠く離れた北欧の地、オラーシャ帝国のペテルブルグ。

そのペテルブルグに一つの基地があった。その基地は502統合戦闘航空団の基地であった。

その基地には疾風の恋人であり婚約者であり仮妻であるエイラと二人の養子でありネウロイであるアイがいた。

そして一室でエイラは寝ていたが・・・・

 

「うわぁっ!!!」

 

急に飛び起きた

 

「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・またダ・・・・」

 

冷や汗をかきながらそう呟くのだった

 

 

 

 

 

 

 

「「「悪夢を見る?」」」

 

「・・・・うん」

 

朝食が終わった後、エイラは悪夢に悩まされていることをサーニャとニパとサーシャに相談した

 

「この頃っというか・・・・疾風が扶桑で防衛隊の隊長になったって聞いた時からカナ~いやな夢ばかり見るんダヨ」

 

「どんな夢なの?」

 

サーニャが質問すると、エイラは少し黙るが小さく答えた

 

「・・・・・疾風が死ぬ夢」

 

「「「え?」」」

 

「あいつが死ぬ夢ばかり見るんだよ・・・・・この前なんか・・・・・」

 

 

エイラの悪夢

 

『くそ!貴様まだそんな力が残っていたのか!!』人型ネウロイ

 

『へへっ!俺も一緒に死んでやるぜ!!!』

 

疾風が人型ネウロイを羽交い絞めにしていた

 

『離せ!!もう地球は狙わない!!』

 

『騙されるもんか!エミリア!!』

 

『ああっ!!待たせたわね!!覚悟はいいな!!』

 

指から火花を散らせるエミリアに対し悟・・・疾風は

 

『ああっ!!やれー!!!!』

 

『ま…待て!!』

 

疾風の言葉にエミリアは指先を疾風が羽交い絞めしているネウロイに向けて

 

『喰らえっ!!!魔貫光殺砲っ!!!!』

 

とエミリアの指先かららせん状のビームが放たれそのネウロイの腹部に直撃しそのまま羽交い絞めしている疾風の胴体を貫き、疾風は死ぬのだった

 

 

 

 

 

「と…まあ、こんな夢ばっかりなんダナ・・・・」

 

「「「エイラ(さん)(イッル)。それ疲れてるんだよ・・・・・」

 

と、三人が呆れた顔でそう言う

 

「何で疾風さんがドラゴン〇ールみたいな展開になってるの?」

 

「それにウィッチは指先からビームは出ませんし」

 

「そうだよイッル。それに疾風さんがそんな簡単に死ぬわけないじゃない」

 

「それは・・・・わかってんだけど・・・・・でも心配で…それにガリアでも死にかけたらしいし・・・・それに今は魔法力も失って飛べなくなったって聞いて・・・・・心配で」

 

ともじもじしながらエイラはそう言う。その姿を見た三人は

 

「「「(エイラ…すごく可愛い・・・・)」

 

いつものさばさばした性格のエイラが子犬のような可愛いそのしぐさに三人は笑顔になってしまう

 

「まあ、ユーティライネン中尉の気持ちもわかりますけど…ここは疾風大尉…今は少佐でしたね。彼を信用しないと」

 

「それにイッル。昨日、電話したでしょ?それに手紙も何通か出してたし」

 

「うん…この前、電話した時は元気そうだったけど・・・・でもな・・・」

 

そう言いエイラはタロット占いをすると表情がまた怪しくなった

 

「今度は何のカードが出たのエイラ?」

 

「・・・・・・・死神のカード」

 

「「「縁起でもない・・・・」」

 

カードの内容に三人はため息をつくのだった

 

「キュイ・・・・・?」

 

一方、4人の傍にいたアイは菅野から借りた図鑑を見ていた。そして、とあるページに乗っている生き物を見て首をかしげる

 

「どうしたんだアイ?」

 

「あ、お母さん」

 

その様子にエイラはアイに聞くとアイはある生物を指さす

 

「お母さん。これなんて言う虫なの?」

 

「え?虫?」

 

アイの言葉にエイラはアイの指をさす虫を見ると。その虫はネウロイのように真っ黒で立派な角が生えていた

 

「ああ、これはカブトムシだよアイ」 

 

「カブトムシ?」

 

「そうだぞ。立派な角があってかっこいいみたいだぞ?私も小さいころ姉ちゃんと一緒に森を散歩したときは見たナ~」

 

エイラは懐かしそうに言うとアイはカブトムシの写真を見る。そして下の欄にはこう書かれていた

 

『カブトムシは『「力」や「成長」、「幸運」といったスピリチュアルメッセージを持つ昆虫です』

 

「(幸運・・・・・・)」

 

幸運という言葉を見てアイは

 

「ねえねえ、お母さん。ここにもカブトムシいるのかな?」

 

「え?ここに?ソウダナ~?時期的にはまだいると思うけどペテルブルグにいるかな?」

 

アイの言葉にエイラは頬を掻いて考える。まだ夏なのでおそらくはカブトムシはまだいる。しかしここは北欧のペテルブルグ寒い地域でカブトムシがいるかどうかはエイラにもわからなかった。しかし

 

「ジ~」

 

「(うっ・・・ア、アイが期待を込めた目で私を見ている。ここはアイの母親として期待に応えないと!!うん!!きっと疾風がいたらそうする!!)」

 

そう力強くうなずくとエイラは立ち上がり

 

「よぉーし!じゃあアイ。これからカブトムシ取りに行くゾ!」

 

「うん!」

 

「じゃあ、森に向かってエイ!エイ!オー!!」

 

「オオーーー!!」

 

エイラの言葉にアイも嬉しそうに言う。こうしてエイラとアイは母娘二人でカブトムシ取りをすることになったのであった

その光景をサーニャたちは微笑ましく見る

 

「「「「・・・・・・」」」」

 

一方、その二人の会話を盗み聞きしていたものがいるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、ネウロイ軍ベルリン支部のネウロイの巣では

 

「これは・・・・・」

 

ネウロイ軍の総指揮官であり皇帝である。レミリア・スカーレットはある本を読んでいた。それは地球の書物でありベルリン近くの廃墟となった本屋で見つけたものだった

それはアイが見ていたのと同じ虫図鑑だった

 

「閣下・・・・どうかされたんですか?」

 

ベルリン支部支部長でありネウロイ軍四天王の一人であるジブリールが話しかけると

 

「あら、ジブリール。実はこれを見ていたのよ」

 

そう言いレミリアはある虫を指さす

 

「これは…カブトムシ。しかも北欧に生息する種類ですね?それが?」

 

「あら?わからないのかしら?この色。この艶・・・・まさに宝石のようで芸術的な生き物だわ・・・・・私のコレクションにぜひ欲しいところね」

 

「(・・・・また始まった。閣下の悪い趣味が・・・・)」

 

ジブリールはため息をつく。悪い趣味とはレミリアは自身の気に入ったものを自分お手元に置きコレクションにするのが趣味なのだ

 

「それよりもジブリール。これは北欧にあると言ったわね?北欧のどこかしら?」

 

「え?確か・・・・ペテルブルグのはずですが・・・・ですがあそこは」

 

「ペテルブルグ…確かあそこは・・・・ふふ・・・さらに都合がいいわ」

 

「え?」

 

「至急、ペテルブルグに行くわ。ついてきなさいジブリール!!」

 

「え!?ちょ、ちょっと待ってください!!」

 

とレミリアはジブリールを引っ張り出しペテルブルグへと向かうのであった

 

 

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