ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

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番外編「ペテルブルグの夏~魔王と少女~2」

アイと一緒にカブトムシ探しに行ったエイラたち、502ファミリー。

しかし愛とはぐれてしまい。必死に探すエイラたち。

そしてエイラが出会ったのは・・・・・・

 

 

ネウロイであり、ラルの宿敵であるジブリールであった

 

「あのぉ~縄をほどいてほしいんですけど・・・・・・」

 

管野によってきつく縄で縛られたジブリールが苦笑いで懇願するのだが

 

「ダメに決まっているだろ・・・・で、何しに来たジブリール?」

 

ラルにダメと言われ、そして来た目的を聞かれるのだが・・・・・

 

「質問に答える前に・・・・ラル少佐?あなた。なかなかいい趣味ですわねwww。軍人をやめて、サーカスの道化に転職したのですか?もしくは遊園地の着ぐるみバイトでも始めたのですか?プ~クスクス♪」

 

吹き出し笑いをしながらジブリールはカブトムシのコスチュームをしているラルを見る。

その表情に何時も無表情のラルの眉間に珍しく青筋が立っていた

 

「どうやら、コアを破壊されたいようだなジブリール。ならばお望みどうりにしてやろう」

 

と、拳銃を出そうとしたのだが、コスチュームを着ているため出すことができなかった。そしてこの場にいる全員も拳銃を所持していなかったため、ジブリールを撃つことができなかった。まあ、それ以前に拳銃の弾ぐらい彼女なら難なく受け止められるため効果がない

 

「さて…揶揄うのもこのぐらいにして・・・・」

 

そう言うと、ブチッ!!という音とともに縄がほどけ、ジブリールは立ち上がった

 

「ふぅ・・・・少しだけ息苦しかったですわよ少佐?こんなもので私を縛り上げるなんて…」

 

「嘘をつけ。ネウロイの大幹部であるお前があんなロープ。たやすく切れて逃げ出せたただろうに」

 

「おやおや。バレていましたか・・・・まあ、それはさておき質問にお答えしましょう・・・・私が来た目的は・・・・」

 

軽く咳払いし、ジブリールが話そうとした瞬間・・・・・・

 

「お前ぇーーl!!アイをどこにやったんダァー!!誘拐犯めぇーー!!」

 

「ぐえっ!?」

 

エイラがジブリールの胸ぐらを揺さぶり、ぶんぶんと振り回す

 

「ちょっ!?ユーティライネン中尉!?お、落ち着いてください!?落ち着いてください!!これじゃぁ話せませんよ~~!?ちょっと誰かこの人引き離して!?」

 

「ちょっ、イッル!落ち着いて!ジブリールさん困ってるでしょ!?」

 

「気持ちはわかりますけど落ち着いてくださいエイラさん!」

 

眼を回すジブリールを見て、二パたちは慌ててエイラをジブリールから引き離す

 

「はぁ・・・・死ぬかと思いました・・・・」

 

首を押さえ安堵の息をつくジブリールにラルは再び質問をした

 

「・・・・で、何しに来たんだ?ジブリール。まさか…本当にあの子を誘拐・・・・」

 

「いや、違いますよ!それに私があの子に危害を加えて何のメリットがあるんですか?バッドエンドの結末しかないじゃないですか!」

 

「それもそうだな・・・・で、何しに来た。・・・・それとジブリール。なぜ目をそらす?」

 

ラルはジブリールを見るとなぜか彼女は目を背け笑うのをこらえるようなしぐさをする

 

「い…いえ…真面目に質問しているところ申し訳ないのですが、その姿で言われても笑いを誘うだけで・・・ぷっ・・・くすくす」

 

どうやら、ラルのカブトムシ姿がツボにはまってしまったらしい、必死に抑えているのだが笑ってしまっていた。

その姿にラルは

 

「なあ・・・・私の姿そんなにおかしいか?」

 

とみんなに聞くと、みんな頷いていた一部では笑いをこらえてる人もいた

 

「・・・・・・はぁ・・・」

 

ラルはもう諦めたのか、がっくり肩を落としため息をつく。

彼女とてすきでこの格好をしているためではない。もともとアイにカブトムシを捕まえてあげて喜んでもらおうとカブトムシの格好をし、カブトムシをおびき寄せて捕らえるつもりだったが、結果は不発。

それどころか背中のファスナーが壊れ今現在脱げない状況となってしまっている

 

「さて・・・・あなたをからかうのもそこまでにして、私がここに来た目的は人探しよ」

 

「人?・・・・・誰だ?」

 

「この世で最も高貴で尊いお方ですわ・・・・・・」

 

とジブリールはニヤリと笑うのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、その高貴なお方というと

 

「はくしょんっ!!」

 

「あ…あの・・・大丈夫ですか?」

 

「ええ…誰か私の噂でもしているのかしら?」

 

森の中、アイが出会ったネウロイ、レミリアは鼻をすすりそう言う

 

「・・・・・」

 

「アイ。今あなたネウロイがくしゃみをしそう言うこと言うなんて変に思ったでしょ?」

 

「っ!?」

 

「ふふ・・・・びっくりしているわね。私たちだって進化している。戦闘機型、戦車型などのネウロイも数々の戦闘データを取り入れ、対ウィッチ戦へと強化型が作られている。そして感情模倣機能を取り付けられている個体もね・・・・あなた同様に・・・・・まあ、私や大幹部はそういう物じゃないんだけどね?」

 

「どういうこと?」

 

「あら?あなたのことだから我が種族のこと知っているはずじゃないの?」

 

「私が与えられた情報は、ネウロイは遠い宇宙から来た生命体ということしか知りません」

 

「そう・・・なら私たちのルーツまでは知らないのね?では訊くわアイ。なぜ人型の一部だけが人の言葉を理解でき会話する個体がいるのか…?」

 

「それはあなたが生み出したから・・・・ではないのですか?私みたいに?」

 

「そう・・・確かにあのヤプールや貴女を生み出したユキとハルみたいに人工的に作り出し、人工知能を付ければ人間と大した差のない生命体を作り出すことは出来るでしょうね……ただ。その答えは残念ながら外れよ」

 

「じゃあ・・・・どういうことですか?」

 

アイは首をかしげてレミリアに訊くと・・・・

 

「それは…今のところ秘密よ。だけど近いうちにあなたは知ることになるわ。我が一族のルーツを・・・・その誕生をね」

 

「キュ?」

 

レミリアの意味深は笑みにアイは首をかしげるのだった。ネウロイの誕生の真実…アイは興味を持った。だが今のレミリアは教える気はないみたいだ

 

「さて・・・・アースクリーンプログラム・・・・いいえ。アイ」

 

くるりと振り向きレミリアはアイの顔を見て

 

「あなたから見てあの人間・・・・・あなたの両親はどんな人?」

 

「お父さんとお母さん?」

 

レミリアの言葉にアイは首を傾げ

 

「お父さんとお母さんは、お父さんとお母さんですよ?」

 

「実の親ではないはずだけど?あなたはネウロイ彼らは人間・・・・種族が違うわ・・・・」

 

「関係ありません!」

 

「っ!?」

 

いつもおとなしいアイが珍しく大声を出し、その声にレミリアは少し驚く。

 

「お父さんとお母さんは・・・・私を助けてくれました。『私たちの子供だ』ってそう言ってくれたんです。だから私にとってのお父さんとお母さんなのです。」

 

「そう・・・・」

 

「そして502の人も501の人たちもみんないい人たちです。私は人間と友達になりたい。そう思っています」

 

アイは笑顔でそう言うがレミリアは

 

「ふ~ん…人間と友達ね・・・・・一見聞こえはいいけど、我が種族と人間は戦争中。よって怨恨も深い。ネウロイを敵だという人間は大勢いるわ。あなたの夢は何度か裏切られることになるわよ」

 

レミリアは真剣な目でアイを見る。するとアイは

 

「優しさを失わないでくれ、たとえその気持ちが何百回裏切られようとも・・・・・」

 

「ん?」

 

「お父さんが教えてくれた言葉です。私は最後まで人を信じ自分の気持ちを貫きたいと思っています」

 

アイの強い言葉にレミリアは

 

「そう・・・・・疾風大尉の・・・・ね」

 

「え?お父さんを知っているんですか?」

 

突然の父親の名に驚くアイはレミリアに訊くと

 

「当たり前でしょ・・・・なんてったって数々の同胞を倒し、大幹部であるヤプールも倒しているんだから知らない方がおかしいわ」

 

少し呆れ声で言うレミリアは会いにこういった

 

「なるほど・・・・・・アイ。一つ訊いてもいいかしら?」

 

「何ですか?」

 

アイが首をかしげるとレミリアは

 

「あなたはいったい何者かしら?」

 

「え?」

 

「簡単な質問よ。あなたは人間?それともネウロイ?」

 

その言葉にアイは少し考える。そしてレミリアに対しこう答えた

 

「両方です。私はアイ。人間の心を持ったネウロイです」

 

力強くそう言うとレミリアはふっと笑い

 

「いいお返事だわ。父親以上に期待させてくれるわね・・・・・・」

 

と、小さく笑うのだった

 

 

 

 

 

「お母さん!!」

 

「アイッ!!心配したんダゾっ!!」

 

日も暮れ、数分後レミリアは、アイを連れエイラのもとへと連れて行った。エイラたちを発見できた理由は彼女の探知能力で発見したからだ。

そしてエイラはアイを思いっきり抱きしめていた

 

「ごめんなさい・・・・・」

 

「ほんとうによかった~~!!」

 

と、涙を流しながらアイに抱き着きアイもエイラに抱き着き謝る。

その光景を見て

 

「アイちゃん。無事でよかったですね」

 

「やれやれ・・・・・だな」

 

「でも、なんだかんだでいい親子ですね」

 

と、502メンバーは少し微笑ましく見ていた。するとあることに気づく

 

「あれ?そう言えばジブリールさんは?」

 

ニパの言葉にラルはあたりを見渡すと、ジブリールの姿はなかった

 

「逃げたか・・・・・・それに・・・・」

 

「どうしたんですか隊長?」

 

「先生。アイを見つけた時アイの傍に誰かいなかったか?」

 

「え?」

 

「いや・・・どうやら気のせいだったみたいだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すまなかったわねジブリール。忙しい中、着き合わせちゃって」

 

「いえいえ、構いません。ベルリンの要塞化も順調。私が現場指揮をしなくても問題はありません・・・・・それで陛下。目的の物は?」

 

「カブトムシを見つけることは出来なかったけど大きな収穫はあったわ」

 

「アイのことですね?」

 

「ええ。中々肝の据わっている娘だったわ。さすがわあの男の娘だけあるわね」

 

「気に入ったのですね?珍しいですねあの男に続いて・・・」

 

「同族だからそう言うだけよ。他意はないわ・・・・・」

 

「ツンデレっという奴ですか・・・・」

 

「誰がツンデレよ・・・・・・まあいいわ。あの男と言い退屈はしなさそうね」

 

とため息をつきながらレミリアは先ほどアイと話した充実な時間を思い出し笑うのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

502基地

 

「いつになったら脱げるんだろうな」

 

アイちゃんのカブトムシ探しの後ファスナーが壊れ脱げなくなったラルはしばらくの間カブトムシのコスチュームで事務仕事をしなけらばならなくなったのは別の話・・・・・・・

 

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