ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

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第221話「異世界人の密談」

宮部久・・・・階級は海軍大尉。黒髪のセミロングで右目の下に泣きほくろがあるんが特徴であり、扶桑海事変から戦い続けたベテランウィッチ。

そして現在は扶桑本土を防衛する特別部隊、第742本土防衛隊NAC

通称『ガーディアンウィッチーズ』の副隊長であり戦闘隊長である

しかし・・・彼女には大きな悩みがあった

 

 

 

 

 

 

喰らい闇夜の中、彼女は一人ぽつんと立っていた

 

「ここは・・・・」

 

そう呟く彼女に突如彼女を取り囲むように血まみれのウィッチたちが現れた

 

「あ・・・あなたたちは・・・」

 

顔を青ざめる宮辺に対し、ウィッチたちは

 

「宮部久!なぜまだ生きているんだ!」

 

「そうだ!いつも逃げてばかりのくせに!!この扶桑海軍のつらい汚し!」

 

「なぜ私たちを見捨てた!恥さらし!」

 

と、宮辺を取り囲み罵声を上げるウィッチの亡霊たち

 

「やめて・・・やめて!!」

 

宮辺は手で耳をふさぎ、しゃがみ込む

だが亡霊たちの声は響く

 

「貴様はまた逃げて仲間を死なせるだろうな!!」

 

「次は何人だ?何人見捨てる気だ?」

 

「あの戦場でも腕があったのに私たちを見殺しにした!」

 

「この卑怯者!!」

 

声は大きくこだまし彼女の頭の中に響き渡る。まるで呪いの呪文のように

 

「やめて・・・聞きたくない・・・・やめて‥‥やめて!!」

 

彼女は絶叫に近い声を上げるのだった

 

 

 

 

 

 

「はぁ・・・はぁ・・・・夢・・・?」

 

勢いよく飛び起き、眼を見開くとそこは自分の部屋だった。そして先ほどの夢を思い出し

 

「なんで・・・・私だけ生き残っちゃったのかしら・・・・」

 

悲しい表情でつぶやくと宮部はベットから立ち上がり、軍服に着替えるのであった。そして身なりを整え部屋から出ると

 

「あ、宮辺大尉。おはようございます」

 

と、そこへこの基地の衛生長である永琳とそしてその見習いということでこの基地に配属になった、疾風の同僚であり元501統合戦闘航空団の宮藤がいた

 

「あ、八意大尉。宮藤少尉・・・・おはようございます」

 

と、彼女が挨拶すると宮藤が

 

「あの・・・宮辺さん。顔色悪いですけど大丈夫ですか?」

 

「え?」

 

「本当ね?顔色が真っ青だけどどこか具合でも悪いの?悪いのなら医務室に来ますか?」

 

「い…いいえ。大丈夫です。ご心配をおかけしました」

 

と、二人が心配そうに言う中、宮辺は首を横に振り苦笑いしながらそう返事する

 

「ところで…隊長は?」

 

「疾風さんですか?疾風さんなら・・・・・」

 

「今朝、大本営の茅場中将に呼ばれて出かけましたが?」

 

「茅場中将に?」

 

二人の言葉に宮辺は上層部で何かあったのかと疑問を持つのであった・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、疾風は・・・・

 

「ショッカー・・・・・まるで特撮番組に出てくる悪の秘密組織の代名詞なネーミングだ・・・・それで?今のところ動きは?」

 

「一応工作員はキーラが妨害してくれているそうだが、最高幹部が着任した今。そうはいかないと思っている。恐らくネウロイと共同で何か大きなことをしでかすと思う」

 

「なるほど…話は分かった。本土にいるウィッチや陸海軍の航空兵力にネウロイの注意を強化させよう。そして工作員も特高警察・・・我々の言う公安警察に協力して何とかしよう」

 

「軍と公安は違う組織だろ?」

 

「幸いにも公安には知人がいる。彼に協力してもらうつもりだ。無論キーラ君の指示に従うようにと付け加えてな」

 

「すまない・・・・ところで茅場中将。一つ訊いてもいいか?」

 

「何だね?」

 

「なんでこういう重要な話をしているのに場所が蕎麦屋なんだ?」

 

と、疾風は呆れた目でそう言う。二人が今いる場所は東京の下町の蕎麦屋であった。疾風はかけそばを食べながら天ぷらそばを食べる茅場に訊くと

 

「ああ・・・言う堅苦しい場所での会議はあまり好きではない。しかも軍のお偉いさんに聞かれても困る。だがここなら問題はない。幸い客は少ないから問題はない

 

「なぜ蕎麦屋なんだ?」

 

「本当はラーメン屋がよかったのだが、調べればこの世界の歴史では中国に該当する大陸国家は謎の怪異によって滅ぼされたらしい。よってラーメンも扶桑に伝来することなく、あるのはうどんか蕎麦だ。疾風君はラーメンは嫌いかね?」

 

「いや。俺もラーメン好きですけど?」

 

「ほう・・・・因みに何味が好みかね?」

 

「え?あっさりの喜多方派だけど・・・」

 

「なるほど…確かに喜多方も悪くはないが私は東京ラーメンが好みだな・・・・」

 

「はぁ・・・・」

 

一体なんの話しているのだろうと首をかしげる疾風

 

「それにしても蕎麦と言い日本の味をこの世界で食べられるとは嬉しい限りだ」

 

「向こうでは食わなかったのか?」

 

「言ったろ?私はSAOで長い時間、ヒースクリフとしてその世界にダイブしていたと・・・・・あそこでもラーメンに似たものはあった。しかしあれはラーメンであってラーメンではない。いわば醤油のないラーメンであった。あの時、醤油があれば・・・・・もしかしたら」

 

「あんた、創設者だったんだろ?だったら作ればよかったんじゃないのか?」

 

「世界観は西洋なうえ異世界だったからな。そんな世界に味噌だ醤油を出したらおかしいだろ?」

 

「だったら、さっき言ったラーメンみたいなものが出てる時点でおかしいだろが、それ以前に一万名をデスゲームに閉じ込めるなら、日本人が好む醤油や味噌の味の娯楽くらい保証しろ。ラーメンが好きなプレイヤーからすれば中将はラーメン好きなのにラーメンを奪ったラーメン好きたちの敵になるぞ」

 

「それについては耳が痛いな・・・・だが、ここでもラーメンが食べられないとなると残念だ」

 

と茅場はがっくりと肩を起こすが疾風は

 

「材料さえあれば作れますよ。ラーメン」

 

「何!?本当かね疾風君!!」

 

と、茅場は勢いよく席を立つと客の視線が茅場に向く。それを見た茅場は軽く咳をし、静かに座ると

 

「ええ・・・・俺もラーメンが好きでして、それに義母から料理を教わってますので可能です」

 

「素晴らしい・・・・ならば醤油ラーメンが食べたい」

 

「構いませんよ。醤油は扶桑にもありますし、でき次第連絡しますよ」

 

「ふふ…楽しみにしている疾風君」

 

と、茅場は嬉しそうに言いそして二人はそばをすする。

 

「まあ、それはともかく。今のところ部隊の様子はどうだね少佐」

 

「今のところ順調といったところですよ」

 

「聞けば宮藤博士の娘であり君の同僚であった宮藤芳佳君も隊員になったとか?」

 

「衛生兵としてですがね。彼女も何かの役に立ちたいと俺に相談してきて、考えた末、永琳さんの助手ということで入隊を許可しました」

 

「八意君か…確かに彼女のところなら医術の修業にはもってこいだな。彼女は医学の本場であるヘルウェティアでも優秀な成績を残し、かのジャンヌ・ドーセと並ぶ名医だ・・・・ドーセ先生のことは知っているな少佐?」

 

「ああ。506の医師だ。彼女がいなければ多分足一本では済まなかったろうな」

 

と、疾風はそう呟く。茅場や疾風の話すドーセとは506の主治医であり、キングジョーダークで負傷した際、疾風の治療をしてくれた人だ

 

「・・・・で、軍の方はどうなっていますか?」

 

蕎麦のつゆを飲み疾風は茅場に訊くと

 

「今は詳しくは言えないがこのそばの味の分だけ答えよう。今現在。大本営陸海軍は、硫黄島を占拠するネウロイ撃滅のための準備を進めている。聞けばリベリオン海軍の空母艦隊も参加することになっている・・・・」

 

「なるほど・・・・つまり奪還作戦は扶桑だけではなくリベリオン・・・しかも空母艦隊となると508JFWも参加する可能性があるってことだな」

 

疾風の言う508JFW通称「マイティウィッチーズ」というのは太平洋全域の防衛を主任務とする航空母艦を拠点とする唯一の航空機動部隊であり、リベリオン海軍のエンタープライズ、扶桑海軍の翔鶴、ブリタニア海軍のヴィクトリアスの3艦の合同空母艦隊を拠点に活動してる部隊である

 

「その可能性はある。まあ、詳しい作戦は決まり次第すぐに連絡する。疾風君はいつも道理にネウロイやそのショッカーなるものの侵略を防いでくれ」

 

「言われなくてもそのつもりです・・・」

 

そう言い、そばのどんぶりを静かに置く疾風

 

「そうか。それを聞いて安心した・・・・・・・大将」

 

「はい」

 

「お勘定」

 

「畏まりました」

 

二人はそばを食べ終わり話し合いも終わると茅場は店主に勘定を言う。そして財布の中を見て少し顔をしかめると

 

「‥‥‥割り勘でいいか疾風君?」

 

「・・・・・・」

 

その言葉に疾風は微妙な表情を浮かべるのであった




次回「月夜の黒猫」

次回は宮辺を主人公にした話を書こうと思います
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