ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~ 作:疾風海軍陸戦隊
ED「ブックマーク・アヘッド」
第2話「事情聴取と異世界」
ブルタニア501統合戦闘航空団基地
「・・・・バルクホルン、ペリーヌ。例の機体はどうだった?」
「ああ、整備員の話によれば機体名は『紫電』、製造元は『新明和工業』、計器類はすべて扶桑語で書かれていたみたいだが・・・『日本国』という聞いたことのない国が書かれていたっとのことだ。」
「新明和・・・・聞いたことのない会社だな・・・・武装の方は?」
「機関砲は20ミリ長砲身4門。その内1門が破損、機首に13ミリ機銃が2丁です。整備員の話だとフラップが妙だと言っておりましたわ坂本少佐」
「かなりの重武装だな・・・・そういえばミーナ、例の戦闘機のパイロットはどうした?」
「今、部屋に監禁しているわ」
「彼にはいろいろと聞かなきゃいけないことがあるな・・・・」
とある部屋
「・・・・檻じゃなくてちゃんとした部屋。しかも簡単な施錠だけで手錠も見張りもいない、これが監獄と言えるのか?」
最初は地下牢に入れられるのかと思ったが、部屋は百均で売っていそうな南京錠・・・破壊して逃げ出そうと思えば簡単に逃げ出せる・・・・・まあ逃げようとは思わんが。
そう考えているとドアが開いた。
入ってきたのは旧海軍の将校服を着た女性とドイツの将校服を着た赤髪の女性が入ってきた。
最初に思ったこと・・・・・・・なぜズボンをはいていないんだ?・・・
「ごめんなさいね、待たせて」
「早速で悪いが質問に答えてもらうぞ」
「別にいいが、あんたたちがここの指揮官か?」
「ええ、私はカールスラント空軍JG3航空団司令、501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズ隊隊長ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐です」
「私は扶桑皇国海軍遣欧艦隊第24航空戦隊288航空隊、同じくストライクウィッチーズ隊所属の坂本美緒。階級は少佐だ。お前の出身国と部隊名を教えてもらおうか?」
「日本国海軍第343航空隊501戦闘隊『抜刀隊』隊長の疾風村正。階級は大尉だ」
「日本?先ほども日本と言っていたが君は扶桑人ではないのか?」
「(扶桑?扶桑というと戦艦扶桑しか知らんが・・・・)いや、俺は日本人だ。少佐殿も日本人ではないのか?」
「・・・・・疾風大尉、悪いけど日本っていう国はどこにあるの?」
とミーナ中佐は世界地図を取り出し日本はどこかと聞く。
「ここです」
と俺は東の島国で自分の祖国である日本を指さした。
「なに!ここが日本国だと!どう見ても扶桑にしか見えないが・・・・」
「もしかして・・・・・」
ミーナ中佐は何か悟ったかのようにつぶやいた。
「疾風大尉、あなた今年は何年だと思いますか?」
「えっ・・・・・2017年の8月1日だと思いますが・・・」
「!?」
「やっぱり・・・・あの疾風大尉、非常に言いにくいことなのだけれど・・・・・・・今は1944年なの」
「!? 1944年だって!!第二次世界大戦中の頃じゃないか!!73年も昔の話だぞ!!」
「第二次世界大戦?なんだ、その第二次世界大戦とは?」
「第二次世界大戦っていうのは・・・・」
俺は知っている限り話した1939年のドイツのポーランド侵攻から始まる電撃戦。1941年に日本がアメリカに宣戦布告。独ソ戦、そして1945年に連合国の勝利、日本敗戦。そして次に話したのが戦後60年後ドイツ国内でナチスが復活し第3次世界大戦になったこと。しかし使用武器は第2次大戦中に使用また試作されたものを使用する誓約など話せるだけ俺は話した。
「第2次世界大戦に第3次世界大戦ね・・・・・」
中佐の顔がどんどん暗くなる。当たり前だ。自分が話しているのは人と人との殺し合いの戦争だからな
そして俺は彼女の話を聞いて驚いた。この世界では1939年に人間同士の戦争はなく、代わりに謎の生命体ネウロイと戦争をしていて、そのネウロイに対抗できるのは魔力を持ったウィッチだけという。
「となると、あなたは異世界の住人ってことになるわね」
「信じられないが、噓をついている目ではないな・・・」
「あの・・・俺はどうなるんですか?」
「とりあえず上に報告します。処置が決まるまで申し訳ないけどこの部屋にいてください。あと、あとで魔力検査をしてもらいます。」
「ん~、まあ仕方がないか・・・あと一つ聞いていいか?」
「ん?なんだ?」
「なんで、ズボンをはいてないんだ?」
「あら、何を言っているの?ズボンならはいているじゃない」
「・・・・・・・・・・・異世界とはいえ・・・これはひどいな」
と俺は頭を抱えた。
ブリーフィーングルーム
バルクホルン「・・・・でどうだったミーナ。例のパイロットは?」
「えぇ、一応、聴取はできたのだけど・・・・・」
「何か問題でもあったんですか?」
「えぇ、宮藤さん。本人曰く『異世界から来た』そうよ」
「異世界?」
「ワーオ♪ 面白そう!!」
「なんですのそれは・・・・ふざけているのですか?」
「本人はいたってまじめなようなんだけど・・・・」
「嘘をついているんじゃないか?ミーナ、少佐」
「あいつの目を見たが、決して嘘をつく者の目ではなかったな。」
「サーニャンとエイラはどうなの?二人とも会ったんでしょ?」
ハルトマンが二人に訊く
「ん~悪い奴じゃないと思うんだな・・・・」(命助けてくれたし‥‥////)
「私も悪い人じゃないと思います」
「とりあえず私は上層部に報告してきます。皆さんは何かあるまで待機してください。」
ざわ ざわ ざわ
「異世界の人か~どんな人なんだろうね、リーネちゃん」
「怖い人じゃないといいけど・・・・・」
「私はそいつが乗っていた戦闘機に興味あるな!どのくらいでるんだろ?」
「コラ!!リベリアン!!お前はスピードのことしか頭にないのか?」
「虫好きかなー?」
「・・・・・・・・」
「どうしたの、エイラ?」
「えっ!あぁいや何でもないよ、サーニャ」
「?」
「(・・・・・あいつの名前なんて言うんだろ?・・・・)
「あ~暇だな・・・・・」
コンコン(ノック音)
「疾風大尉。入りますよ」
疾風「ミーナ中佐?どうぞ」
と入って来たのはミーナ中佐と坂本少佐だった。
「疾風村正大尉、あなたの魔力検査の結果ですがあなたには魔力があることがわかりました。そしてあなたの処置は、ウィザードとして501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」の臨時隊員としてあなたを仲間にすることが決まりました」
つまりウィッチに仲間入りせよとのことだ
「・・・・・ということでどうかしら?」
俺は目をつぶり考えた・・・・そして俺は決意した。
「日本国海軍大尉、疾風村正。今からウィザードとして501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」の臨時隊員に任命されました!!」
と俺は海軍式敬礼をして答えた。
「よろしくお願いします!!ミーナ中佐、坂本少佐」
「はっはっは!!元気のいい奴だな!!気に入った!!ビシバシ鍛えるから覚悟しろよ疾風」
「ようこそ、ストライクウィッチーズへ、疾風さん」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
「あと、これあなたの機体に入っていたのだけれど・・・・・」
そういいミーナ中佐が渡した物は、戦国時代、鞘でも敵を倒せるように作られた『薩摩太刀』だった。
「この刀は・・・・・」
「ん?疾風、それは大切なものなのか?」
「はい・・・・・・これは大切な人から受け継いだ刀なんです」
「そうか・・・・」
俺は『薩摩太刀』を握った。
(・・・・・姉さん、俺、頑張るよ・・・・)
それから数時間後ブリーフィーングルーム
「これから会議を始める」
「・・・・もう知っていると思いますが。この隊に新しい仲間が増えます。」
「早速紹介する。入ってこい」
と入って来たのは黒髪の少年だった。
「あ、あいつは・・・・!」
「ミーナさんが言っていた異世界の人かな?」
「・・・・・・・・・」
「日本国海軍343航空隊501戦闘隊『抜刀隊』隊長、疾風村正。階級は大尉だ。本日付けで第501統合戦闘航空団の臨時隊員となりました。どうぞよろしくお願いします。」
と互いに自己紹介をし始め、その後は交流会になった。
疾風視点
最初は不安に思ったけど・・・基地の人たちも、俺が異世界人だということを受け入れてくれた。・・・・本当にうれしいと思った。けど、やはり女性の下の光景は慣れないな~。
っで、彼女たちから見て俺の評価は‥‥
「日本って疾風さんの世界の扶桑のことですよね?今度日本のこと教えてください!」
俺も扶桑について知りたいからよろしくな宮藤
「あ、あの私は・・・リ、リーネです」ガクブル
・・・・・あまり無理しないでくださいね
「自由ガリア空軍のペリーヌ・クロステルマン中尉ですわ。あとその服装どうにかしてくださいまし!」
いや、替えがないし、もともとこういう色の制服だから・・・・・(カーキーブラック)
「これからビシバシ鍛えていくからな、覚悟しろよ。はっはっは!」
なんかこの人見ていると、源田司令に似ているな・・・・・(苦笑)
( 源「疾風!これからもよろしくな!! はっはっは!」 )うん、そっくりだ・・・
「頼りにしてるわよ」
上層部の根回し本当にありがとうございました中佐。
「ゲルトルート・バルクホルンだ・・・・・まだ貴様を信じたわけではない。変な行動はするなよ」
普通はそうですよね。俺だってまだ信じられません・・・まあ後者は善処します。
「よろしくね~。疾風♪」
とりあえず中尉は、ぱんt・・・・じゃなくてズボンをはいてくれ。
「あとであの機体について教えてくれ」
・・・・なんかいろいろとでかい人だな・・・・
「女の子みたいな顔だねー、あと虫好き?」
やめてくれ、ちょっと気にしてるんだ。あと虫は虫取りなら好きだ。
「おはよう・・・ございま・・・す・・・zzz」
なにこの可愛い生き物
「よ!よろしくナ!!あと、あの時は助けてくれてあんがとな!!」ニッ
どういたしまして。この子の顔をみているとなんか元気出る。
「こちらこそ、よろしくお願いします。エイラ少尉」ニコッ
「!」ドキッ」(な、なんだ?今の感じ?)
「少尉?どうかしましたか?」キョトン?
「エ?あぁなんでもないんダナ(近い!顔が近い!////)え、えっと大尉」
「疾風でいいですよ。少尉」
「じゃ、じゃあ、私もエイラでいいんダナ。それで疾風」
「?」
「ようこそ、ストライクウィッチーじゅ、へ・・・」
「・・・・」
「/////」カンジマッタ
「あぁ・・・・・ありがとう・・・・エイラ」
俺は不敵な笑みで答えた。
「//////////!?」
「エイラが噛んだ!!」
「顔が真っ赤だな!」ハハハハハ
「あらあら」
「はわわ・・・」
「ニッシシ」
「な!なんダヨ!何がおかしンダー////////!」顔真っ赤
「なあなあ、疾風、お前の乗っていた戦闘機なんだけど。名前はなんていうんだ?あと性能は?」
シャーリーが俺に機体について聞く
「あぁ・・・俺の乗っていた機は 『紫電三一型改』通称『紫電改』だ。速度はエンジンを改良しているから平均速度は700キロ最大速度は815キロ、最大高度は10,000メートル。」
「スゲー、私のムスタングより速い!!今度乗せてくれないか?」
「え!?あの、いやそれは・・・・」
俺が返答に迷っていると、一人の整備士が入って来た。
「た、大変です。ヴィルケ中佐!!」
「!?どうしたんですか?」
「例の戦闘機が急に光りだしまして、ストライカーユニットになりました!!」
「・・・・・・・・・へ?」
「「「「「「「えぇ――――」」」」」」」
続く
次回「旭日のウィザード飛翔する」
どうも疾風海軍陸戦隊です。
さーて女顔の疾風がどんな活躍をする・・・
疾「だれが女顔だって?」
誰ってそれは・・・・
疾「少しお話ししようかな?」黒笑み
では私はこれにて・・・・・(ダッシュして逃げる)
疾「まーでぇ!!ごらぁ!!」