ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~ 作:疾風海軍陸戦隊
ED「虹の音」
「いい湯だったね~」
「あ~気持ちっ良かった~
「あとでシャーリーともう一度行こ♪」
「はあ~早くサーニャ起きてこないかな?」
「次はお父さんと一緒に入りたいです」
と、ご機嫌に風呂から出てくる女子組。
「まったく!どうしてあなた方はマナー良く入らないんですの!?」
とペリーヌは注意するがみんなは服を着替え始めた。すると・・・・
「アイ?どうしたんだ?」
エイラがアイを見るとアイは少し震えていた。
「(・・・・やっぱり感じる…気のせいじゃない。この気配は・・・過激派のネウロイ!?)」
姿は見えないが同じ同族の気配を感じたアイ。そしてアイは自分のコアにつけられているステルスシールドを強化させてどこかに潜んでいるネウロイを警戒していた。すると宮藤が
「どうしたのアイちゃん?湯冷めしちゃったの?」
「あ・・・・あの」
と、アイがそう言った瞬間。
「きゃあぁぁー!!」
『っ!?』
急にリーネが悲鳴を上げ、みんながそこに注目する
「ど、どうしたのリーネちゃん?」
「ひゃう!…ズボンの中に何か居るの…」
リーネが顔を真っ赤にしてプルプル震えていた。するとリーネのズボンの中で何かがうごめいていた。
「何これ?虫?」
「む、虫!?いやぁぁぁ!!」
リーネが悲鳴をあげてズボンを脱ぐと黒い虫みたいなのが飛んでいく。その時アイはそれを見てネウロイ反応を感じた
「(あ、あれだ・・・・あれって、小型偵察型?)」
「あ、出た!」
「な、なんとおぞましい・・・・」
「どったの?」
アイは虫型を目で追う。今すぐビームを撃って撃墜したいところだが、つまりそれはネウロイパワーを使うこと、敵にパワーを感知され、ここに私が居ることがバレてしまう。するとエイラはため息をついて・・・・
「ナンダヨー、虫ぐらいで騒ぐ、な……んっ///」
エイラは急に顔を赤くし尻を抑える
「エイラさん?」
「ズ、ズボンの中に、何かが…///」
「え?それって・・・・」
「きっと虫です!」
「ムシー♪!」
「見せて!」
といって宮藤たちがエイラに近づくが・・・・
「く、来るナ…///」
そういって後ずさるが、
「えい!!」
とアイはエイラのズボンに手を突っ込み、虫を捕まえようとする。
「ア、アイ!?何してんだよ///!?」
「お母さん。動かないでくださいあともう少しで取れそう・・・・」
と、アイは奥へ奥へと手を突っ込みエイラのズボンに入っている小型ネウロイを取ろうとする。そしてエイラはっというと・・・・
「ひゃ///ひう・・・アイ……そこは…///」
と、エイラは顔を真っ赤にして身もだえる。そして
「アイ!パン・・・・・ズボンを脱がせ!!」
と、エミリアが言うとアイは頷きエイラのズボンを脱がし、そして虫型はエイラのお尻にぴったりくっついていた
「ア、アイ!?何するんだ///!?」
と、エイラが言った瞬間
「虫!!覚悟ぉ!!」
とエミリアはそう言い右手を大きく振りかぶって、
バチィーン!!
「ギャァァッ!!///」
エミリアがエイラのお尻を思いっきり叩いた。そしてその結果は
「ちっ・・・・失敗か。やっぱりハエたたきかキンチョールじゃないと・・・・・」
「お、お前ら・・・・・・」
と、エイラが涙目でそう言うと
「……何やっとるんだ、お前ら」
と、そこへ坂本さんがやって来た。
しばらくして・・・・
「なに!?虫型偵察ネウロイだと!?ほんとかアイ!?」
「はい坂本さん。あれを見てコアを探知しましたので間違いありません」
「じゃあ、すぐにでも捕まえないと!!」
「そうだな!!それがいい!!」
「ふふ・・・私の苦手な虫に化けるなんてね・・・・ふふ・・私の二刀流ハエたたきをお見舞いさせてあげるわ・・・・」
と、脱衣所にいたウィッチたちは偵察型ネウロイを探しに行ったのだった。
一方、疾風は・・・・
「だいぶ片付きましたね・・・・」
「そうね。これも疾風さんが手伝ってくれたおかげね・・・・・ん?この書類は・・・・」
「どうしたんですか?」
「この書類は・・・・3日後の・・・・またヘルシンキで会議ね・・・・」
「ん?」
「ああ、いえ。なんでもないわ。疾風さんあとはこのもう大丈夫よ。あとはこの書類一枚だけだから。それにそろそろアイちゃんを起こさないといけないでしょ?」
「ああ、もうそんな時間か・・・・これ以上だとアイ、夜寝られなくなるな。わかりました。では」
そう言い疾風はミーナさんに敬礼をして部屋を出た。そしてミーナは・・・
「はぁ・・・・またグンドュラに顔を合わせないといかないのね・・・これを終わったら美緒や疾風さんの言う通りお風呂に入ろうかしら」
と、頭を抱えて言うのであった。
そして宮藤たちは潜入した小型ネウロイを探すため廊下を走っていた。すると
「何を騒いでいるんだ!」
501のお姉ちゃんことバルクホルンが部屋から出てきました
「バルクホルンさん!」
「伯母様・・・・」
「アイ。お前もか宿舎の廊下で騒ぐのは軍規違反だ!」
「あれ?私カールスラントの教本読んだけどそんなの書いてあったけ?」
と、バルクホルンの言葉にエミリアはそう言うとバルクホルンの周りに例の虫が現れた。
「あっ!いた!」
「虫!」
「虫?虫がどうした?こんな騒ぎを誰が、ぁぁぁ///」
「あ、大尉のズボンに入ったナ」
そう先ほどの小型ネウロイがバルクホルンのズボンの中に潜り込んだのだ。そしてバルクホルンの顔は赤くなる。そしてみんなが騒めきだすと
「静まれい!戦場では、常に冷静な判断力が・・・・・」
生死を左右する、と言おうとしたその瞬間
「えいっ!!」
「なぁああ///!?」
アイがいきなりバルクホルンのズボンを降ろした。そしてバルクホルンはどっちにしろ脱ぐつもりではあったようだが、他人に脱がされるのはさすがに恥ずかしかったのか顔を赤くし悲鳴を上げた。そしてアイは虫型を叩こうとしたが・・・・・
「「もらったぁー!!」」
と、Wハルトマンがハエたたきを手にバルクホルンのお尻をひっぱたいた
「ぎゃあぁー!!!?///」
無論にこのハエたたきで思いっきりひっぱたかれたバルクホルンは悲鳴を上げる。そして虫型ネウロイは・・・・・・
「「あ・・・・失敗」」
まんまと逃げられてしまったようだ。
「は、ハルトマン・・・・」
と、バルクホルンはWハルトマンを見る。すると虫型はまたどこかへと逃げて行った。そして宮藤たちはその虫を追うのだった
「お、お前ら・・・・」
と、バルクホルンが言った瞬間、ポンとバルクホルンの肩に手を置くエイラ
「?」
「仲間だな」
「・・・・・はぁ」
「アイ?起きているか?」
一方、疾風はミーナさんの手伝いが終わり自室に戻りアイの様子を見た疾風は部屋を除くがアイの姿はなかった。
「あれ?いない…‥とするとエイラの部屋かな?」
そう言い、エイラの部屋に向かう。すると
「そう言えば今日は露天風呂が仕えるんだったけな・・・夕方、入って見るか」
そう言い、疾風は歩き出す。そして廊下を歩く時電気がちかちかっと消えたり点いたりとしていた。
「なんだ?停電か?」
疾風がそう呟く中、そのエイラの部屋の中では・・・
「えっと・・・確かこの辺に」
と、エイラは自室で何かを探していた。実はあの後談話室に集まったエイラたちなのだが、あそこでひと騒動があり、また別々になって探しあっていた。その時何が起こったかっというと、宮藤のズボンにネウロイが入り込みパニックになった宮藤が探知機を持ったシャーリーに激突ということがあった。その時の宮藤は若干幸せそうな顔をしてエミリアが『もしかして狙ってた?』と言っていた。
「あ、あった!これなら電気が無くても探せるゾ」
そう言いタンスから出したのは一組のダウジング棒。棒はくるくる回った後、ある一点を指した。それは・・・・・
「さ、サーニャ?…いや、サーニャのもっともっと向こう、だよ、ナ…?」
そう、サーニャのズボンの位置だった。そしてダウジング棒はまるで何かに引き付けられるかのように、棒はサーニャを、正確にはサーニャのお尻を指した
「違う、絶対に違う…よナ?……でも、もしかしたらそうかもしれないから…」
震えるエイラの手が、サーニャのズボンに伸びるそしてエイラは生つばを飲み込みサーニャのズボンに手をかけた。すると、いきなりサーニャの使い魔の耳と尻尾、魔導針を発現させ、サーニャが目を覚ました
「あ…さ、サーニャ」
虚ろな意識の中、サーニャは尻尾を使って自身のお尻辺りにあるものを探る惑うことなきエイラさんの手だった。
「ち、違うこれは…!」
「エイラ…」
エイラは何か言おうとするがサーニャに睨まれる。
「宮さん~宮さん~お馬の前で~」
一方疾風は歌を歌いながら廊下を歩き、エイラの部屋につく。そしてドアをノックし
「エイラ?いるか入るぞ?・・・・・・てどうしたんだ?」
と、エイラの部屋に入る。するとエイラが頭を押さえながらうずくまっていた
「あ、あはは、いや~、二段ベッドに頭ぶつけちゃって……」
と、笑って言うエイラだがサーニャはそっぽを向いていた。何があったんだ?
「どれ、見せてみろ…あ~、たんこぶできてるな」
「あ、やっぱり?」
「ああ。後で一応、宮藤かアレッシアさんに見てもらえ」
と俺はエイラの頭をなでる。無論たんこぶじゃないところを。因みにアレッシアさんはここの医務の女の先生である。
「そう言えばエイラ。アイを見なかったか?」
「アイ?・・・・・・あっ!?そうだ!忘れてた!!」
「?」
それからしばらくして俺とエイラ、サーニャは坂本さんたちといたアイと合流した。
「と、サーニャがネウロイの気配を感じたらしいんダ」
「まだ、はっきりしないけど、建物の中と、それから上」
「建物の中に居るのは、あの虫型だな」
「エイラ、サーニャ、アイ、エミリア、疾風。お前たちは協力して、建物の中を探してくれ」
『了解!』
「バルクホルンとハルトマンは、上空の迎撃準備」
『了解っ!』
そう言いバルクホルンとハルトマンは格納庫に急いだ
「私たちも探すぞ疾風」
「ああ、それとアイ」
「なんですかお父さん?」
「ネウロイを捕まえるとはいえ、人のズボンを突然脱がすのはやめような」
「そうだぞアイ。びっくりしたんだからな」
「・・・・・・人のこと言えるエイラ?」
俺の言葉にエイラはそう言うがサーニャにジト目で見られた。それからその後、俺たちは二手に分かれて探した。なぜならそのほうが効率がいいからだ。因みに俺と一緒にいるのはエミリアとアイだ。
「なかなか見つからないな。てか、エミリアその虫型ネウロイってどんな奴だ?」
「テントウムシ型。で、人の尻の中に忍び込んでくる女の敵よ!!」
「そ、そうか・・・・」
「エミリアさん怖い顔・・・・」
俺とアイはエミリアの顔に少しビビった。てかそのネウロイはなんで人の尻の中に?それは知りません。しばらく基地内走り回ると、エイラと合流した。
「あ、エイラ!?いたか?ていうかやっつけたか?」
「いいや、花畑にいたんだけど逃げられた。でもサーニャがお風呂場の方にいるって!?」
「風呂場だな!よし、行こう!!」
と、その後坂本さんやシャーリーたちとも合流し俺たちは風呂場に向かう。・・・・ん?そう言えばっとそして風呂場から100メートルの地点で俺はないかを思い出し立ち止まった。そしてみんなは立ち止まった俺には気にせず風呂場へと入った。すると
「お父さん・・・・どうしたの?」
一緒に立ち止まったアイがそう訊くと
「い、いや・・・・今あそこは俺が入っちゃいけないんだよ・・・・」
「え?それは・・・」
と、アイが聞きかけた時
「きゃあぁぁー!!!」
と、風呂場からミーナ中佐の悲鳴が聞こえた。ああ、やっぱり・・・・ミーナさんいたのか。書類終わったら風呂入るとか言っていたからな・・・・・・そして風呂場から
「見事だ、ミーナ」
「流石ですわ!」
「うわーん!私の虫~!」
と、賞賛の声だったり、泣き叫ぶ声だったりが聞こえてきた。そしてその後その場にいたエミリアの話では『中佐殿がネウロイをキュッとして倒した』っと言っていた。きゅって何だろう?ミーナさんに訊けばわかると思うが、聞けば命の保証はないような気がしたため聞かなかった。そして上空に現れたというネウロイはその時の悲鳴とともに爆散したと義姉さんが言っていた
「やれやれ・・・これで一件落着だな」
俺の出番ほとんどなかったけど・・・・・それよりもあのネウロイ・・・・何の目的で基地に侵入したのだろうか?それもなんでウィッチたちのズボンの中に入るのか、それはネウロイにしかわからない・・・・・
因みにだがミーナさんはこの事件でネウロイ撃墜数200機となりカールスラント政府から赤と黒と白の縞模様のパン…ゲフンゲフンッ!!ズボン型の勲章が贈られたという。その時のミーナさんの顔はどこか上の空のような感じの顔だったとか・・・・・