ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

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OP「STRIKE WITCHES 2 〜笑顔の魔法〜」

ED「虹の音」


第64話「海底に眠る宝箱」

「やっほー!!」

 

「うにゃー!!」

 

翌日、空は快晴で太陽がまぶしく輝く中501のメンバーは海水浴を楽しんでいた。

 

「ほら、トゥルーデも早く!」

 

「わっ!?ちょっと待てハルトマン!!準備体操くらい・・・・」

 

ハルトマンも久しぶりの海水浴で楽しいのかバルクホルンの手を取り海へ引っ張る。そしてシャーリーとルッキーニは泳いだりハルトマンとバルクホルンは水の掛け合いなどをして遊んでいた。

 

「お母さん!サーニャお姉ちゃん!見てください!砂のお城ができましたよ!」

 

「お~アイ!上手くできてるな~」

 

「上手ねアイちゃん・・・」

 

と、アイとエイラとサーニャは砂浜でお城を作って楽しんでいたがその中に疾風の姿はなかった。

 

「いいか!訓練だからって絶対気を抜いてはいかんぞ!」

 

すると向こうの崖の方で坂本さんの声が聞こえエイラたちはそこに顔を向けると、そこには崖の下に坂本さんとミーナさんがいてその上には宮藤とリーネにペリーヌそれに疾風とエミリアがいた。

 

「久しぶりだから気を付けてね」

 

と、ミーナさんが言う中、崖の上では

 

「この訓練だったんだ・・・・・」

 

「また、やるんですか・・・・」

 

「なんでわたくしまで・・・・」

 

と、宮藤は不安そうな声を出し

 

「あれか・・・・・またやるとは思わなんだ・・・・」

 

「あんたから聞いたけど・・・・これ下手をすれば命墜とすかもね・・・・」

 

後ろでエミリアや疾風もため息をついてそう言うと

 

「さっさと飛び込め!!」

 

と坂本さんの怒鳴り、疾風たちはいっせいに飛び降りる。そして飛び降りた所を坂本さんがストップウォッチのスイッチを押した。

 

「いい天気ね~」

 

「そうだな」

 

のどかにそう言う二人、すると・・・・・

 

「「「ぷはぁ!」」」

 

ペリーヌと疾風、エミリアが水面から顔を出したのだった。

 

「おっ!早いな三人とも。さすがだな」

 

「き、きつかった・・・・」

 

「殺す気か!?・・・・・少佐はゲシュタポか?」

 

と、疾風とエミリアがぜーはーと息を切らしている中、ペリーヌは

 

「はい。日頃の・・・・」

 

と、ペリーヌが言いかけた時、水面からにゅっと手が伸びペリーヌの髪や肩をつかむそして水面から宮藤とリーネが出て来た

 

「ちょっ!?重いですわ!」

 

「ぺ、ペリーヌさん助け・・・・」

 

「お、溺れ・・・・」

 

と、そう言い二人はペリーヌとともにまた海の底に沈んでいく。それを見た疾風とエミリアは

 

「・・・・・仕方がないな・・・・・」

 

「手がかかるわね」

 

二人はため息をつきまた潜り始め三人を救出しに行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「訓練終了!!」

 

しばらくしてやっと訓練が終わり俺は砂浜に座る。すると

 

「お疲れ~」

 

「お疲れ様です」

 

と、エイラとサーニャがやって来た。

 

「ああ、エイラ、サーニャ・・・・・あれ?アイは?」

 

「ああ、アイなら・・・」

 

「ん?」

 

と、エイラは自分の後ろを見る。俺はそこを見ると。そこにはアイがいた

 

「お、お父さん・・・・・どうかな?この水着・・・」

 

と、アイはもじもじしながら出てくる。アイが今着ているのはピンク色のビキニで黒いリボンがあるのが特徴の奴だ。正直言ってめっちゃ可愛い!

 

「アイ!似合ってるじゃないか!可愛いぞ!!」

 

「良かったなアイ」

 

「うん♪」

 

俺がそう言うとアイが嬉しそうに笑いエイラやサーニャも嬉しそうな顔をした。しばらく俺たちはアイと一緒に砂でお城を作ったり、水かけをして遊んでいた。

 

「・・・・・あれ?エイラは泳がないのか?」

 

「スオムスじゃ海水浴なんてやらないからさ」

 

ああ、そう言えばスオムスって北欧か・・・・・じゃあ海水浴になじみがないのは当然か・・・

 

「あれ?疾風さんは泳がないんですか?」

 

「泳げないわけじゃないが・・・・まあ、海にあまりいい思い出がなくてな」

 

海軍軍人である俺が泳げないのはいろいろと問題だからな。しかし幼い頃、華琳義母さんと一緒に海水浴に言った時、クラゲに刺されるわ、サメに襲われるわ。さんざんな目に合ったことがありそれ以来、海水浴や泳ぎとかは嫌いではないがほんの少しトラウマなのだ。

 

「そうなのか・・・・」

 

すると、アイが

 

「お父さん。お母さん」

 

「ん?なんだアイ?」

 

「ちょっと、あっちまで行ってもいい?」

 

と、アイが指さしたところは見晴らしのいい崖がある場所だった。

 

「一人で大丈夫カ?」

 

「大丈夫です!宮藤さんもいますし」

 

俺は崖の上の方を見るとそこには宮藤がいた。あれなら大丈夫かな

 

「ああ。いいぞ。だけどあんまり遠くまで行くんじゃないぞ?それと危ない所には絶対に行くんじゃないぞ。わかったか?」

 

「はぁ~い!」

 

そう言ってアイは嬉しそうに崖の方へ行った。すると

 

「アイ・・・・大丈夫かな。まあ、宮藤たちがいるなら大丈夫・・・・・かな?」

 

「疾風も心配性だな・・・・気持ちはわかるけど、ここはアイを信じてみろよ」

 

「・・・・・それもそうだな」

 

そう言い二人はアイのことを見守ることにしたのだった。一方、崖の上では宮藤、リーネ、ペリーヌが座って海を眺めていた。

 

「疲れたね~」

 

「うん。久しぶりだったしね」

 

「ペリーヌさんがいて助かりますた」

 

リーネがペリーヌにそう言うと

 

「おかげでわたくしが溺れそうになりましたわ。それにお礼を言うのは疾風大尉とエミリア大尉に言うべきではないのですか?」

 

「ああそうか。後でお礼を言わないと・・」

 

と、宮藤がそう言うと

 

「宮藤さん」

 

後ろから声が聞こえ宮藤たちが振り向くとそこにはアイがいた

 

「あ、アイちゃん?どうしたの、こんなところで?」

 

「?景色を見に来たの」

 

「そうなんだ・・・・あ、アイちゃん。その水着とってもかわいいね!」

 

「本当だ~」

 

「なかなか似合っていますわね」

 

と、宮藤とリーネがアイの着ている水着をほめるとアイは嬉しそうに笑う。するとアイは

 

「あ、あとね。きれいな貝殻見つけたの」

 

と、そう言いアイは崖に向かう途中に見つけた貝殻を宮藤に見せる

 

「うわー奇麗!」

 

「これ宮藤さんたちにあげるね」

 

「え?いいの?」

 

「うん」

 

「ありがとねアイちゃん」

 

と、宮藤とリーネが嬉しそうに貝殻を受け取る中ペリーヌは基地と大陸を繋ぐ石造りの街を見ていた

 

「…立派な橋」

 

「ペリーヌさん?どうかしたの?」

 

ペリーヌが橋を見て深刻そうな顔をするのを見てアイが心配そうに顔をのぞかせる

 

「え?いや、なんでもなくてよ」

 

と、アイに無駄な心配をさせたくないのか笑って誤魔化した。すると  

 

「うにゃあ!」

 

海面からルッキーニが顔を出した

 

「ルッキーニちゃん!?」

 

「何してるのー!?」

 

リーネが驚き、宮藤がルッキーニに訊くとルッキーニが両手を振って

 

「あのね、あのね!少し深い海の底に箱があった!」

 

「え?箱?」

 

「うん!おっきくってね、鍵がついててね、なんか宝箱みたいなやつ!」

 

「え?」

 

「宝箱!?」

 

「宝箱ですって!?」

 

ルッキーニの言葉を聞いて驚く4人。中でもペリーヌが驚いていた

 

「もしかして海賊さんが隠した宝物ですか?」

 

アイも興味津々に訊く。するとペリーヌが考え始め

 

「確かに…このアドリア海は昔から海上貿易が盛んなところであり時たま海賊船が現れたこともあります…宝箱の一つや二つ海の底へ沈んでいてもおかしくは無いですわね…」

 

「そうなんだ!面白そうだねリーネちゃん!行ってみよう!」

 

「うん!」

 

と、二人は海に飛び込もうとするが

 

「お待ちなさい!宝箱ってそんな馬鹿な話を信じるですの?」

 

「え?ペリーヌさんがあるって言ったじゃない」

 

「あるなんて言ってません!あくまで可能性の話ですわ!」

 

「でもとにかく行って見よ」

 

「そうだね!」

 

と、そう言い宮藤とリーネは海に飛び込んだ。

 

「まったくもう・・・・・仕方がないですわね。アイさんは危ないので下の方で待ってくださいね」

 

「うん」

 

そう言ってペリーヌも宮藤の後を追いかけるのであった。そしてルッキーニを先頭に三人は海の深いところへどんどん潜る。潜り続ける中古代遺跡の柱や建物を通り過ぎた時。太陽の光に照らせれ鎖で縛られた大きな宝箱らしきものを見つけた。そして4人はその宝箱を囲むような陣形を取り鎖を引っ張って宝箱を取ろうとする。しかし鎖は頑丈でなかなか外れない。するとさすがに呼吸を止めるのに限界が来たのか

 

「(わ、わたし・・・・もうダメ・・・)」

 

と、リーネとルッキーニがリタイアし浮上する。宮藤も頑張って引っ張っていたのだが

 

「(私ももうダメ・・・・)」

 

と、限界が来て宮藤も浮上する。そして一人になったペリーヌは諦めずに鎖を引っ張るのだった。しかし彼女も人間やはり息を止め続けるのに限界が来ていた。だが・・・・

 

「(で、でも・・・・・この宝があれば・・・・・橋が!)」

 

と、ペリーヌが思い出したのは先ほどの壊れた橋だった。子供たちのためにも何としてもこの目の前にある宝がどうしても必要だ。そのためにも諦めるわけにはいかない!そう思ったペリーヌは使い魔を発動させて・・・・

 

「(トネール!!!)」

 

彼女の固有魔法であり必殺技であるトネールを発動させるのであった。そしてその瞬間宝箱を固定していた鎖がちぎれるのであった。

 

 

 

 

 

 

一方、海上の岸では宮藤たち4人が待っていた・・・・

 

「ペリーヌさん遅いね・・・・・・」

 

「大丈夫かな・・・・・」

 

「心配です・・・・・」

 

「食べられてなきゃいいけど~」

 

と、宮藤、リーネ、アイが心配する中、ルッキーニがそう言うと三人は驚く

 

「「「え!?」」」

 

「だってほら、海の中っておっかない生き物がたくさんいるじゃんか」

 

「「え~!!」」

 

「おっかない生き物ってサメとかウツボですか?」

 

「う~ん・・・・それもあるけど。ダイオウイカとか~ダイオウナマコでしょ?ダイオウヒトデでしょ?」

 

と、ルッキーニがそう言うとリーネの顔が青くなるするとアイが

 

「ルッキーニさん。ダイオウイカは浅瀬にはいませんし、ナマコやヒトデは人を襲いませんよ?」

 

と、首をかしげてそう言う

 

「あ、アイちゃん・・・・・詳しいんだね」

 

「うん。前に本で読んだ・・・・・」

 

と、そう言った時、いきなり緑のもじゃもじゃで赤い目をした何かがうなり声みたいなのを出して水面から飛び出てくる

 

「だあぁー!!!」

 

「うにゃぎゃー!!!」

 

「「「っ!?」」」

 

いきなり未知のものが現れたので、4人はびっくりしルッキーニはリーネのアイは宮藤の後ろに隠れた

 

「ネ、ネウロイ!?」

 

「宮藤さん!ネウロイは私です!それにあれはネウロイじゃなくて502で本で読んだ河童だと思います!」

 

「海に河童はいないよアイちゃん!?」

 

宮藤の言葉にアイがつっこむと

 

「だ・・・誰がネウロイ・・・もとい・・・カッパですの?」

 

「・・・・・・あ、ペリーヌさん?」

 

と、宝箱を大きく担いだその未確認生物の髪らしきものが取れるとそこにはペリーヌの顔だった。どうやら海藻が髪の上に乗っかって妖怪のように見えたらしい。するとペリーヌは重たそうに担いでいた宝箱を放り投げて宝箱はずしんと重い音を立てて浜に落ちる。それを見たルッキーニは

 

「そ、そんなにお宝が欲しかったのか?」

 

と、冷や汗をかきながらそう言うと

 

「や・・・やった・・・・お宝・・・・・ゲットです・・・」

 

と、そう言いペリーヌはばたりと倒れてしまう

 

「あ!?」

 

「ぺ、ペリーヌさん!?」

 

「しっかりしてください!!」

 

と、倒れたのを見て宮藤たちは駆け寄るがペリーヌの顔はどことなく少し嬉しそうな顔をしていたのだった。

 

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