ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

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OP「STRIKE WITCHES 2 〜笑顔の魔法〜」

ED「虹の音」


第66話「お宝発見と疾風の災難」

一方、ルッキーニを探しに行った坂本さんたちはというと先ほどの大きな空洞のところにいた。そしてバルクホルンが地べたを触る

 

「どう?」

 

「暖かい・・・ちょっと前に誰かが歩いている。この奥に入って行ったんだろう」

 

「どっちに行ったんだ?」

 

「二手に別れるか……」

 

「いえ、別れるのは危険だわ。右から行きましょう」

 

そう言いミーナたちは右側の洞窟を行くのであった。

 

「まったく手間かけさせるなぁ……」

 

「でも、探検みたいで楽しいなぁっ」

 

「確かに、何か財宝がありそうでウキウキするわね」

 

「おっ、気が合うじゃんエミリア」

 

「お前ら・・・遊びじゃないんだぞ」

 

「アイ。大丈夫かな・・・・・」

 

シャーリーやエミリアの言葉にバルクホルンが注意すると疾風はアイのことが心配なのかそう呟く。すると坂本少佐があたりをきょろきょろと見渡し

 

「人工の洞窟のようだが・・・」

 

「私達が基地にしている所は元々は古代のウィッチの遺跡だったから、この洞窟もその一部じゃないかしら」

 

「ほう・・」

 

しばらく歩くと大きい暖炉のようなところにつくしかもその上にはこれまた大きい壺が置かれていた。坂本達は思わず足を止めて壺を見上げる

 

「これは・・・随分立派な壺ね」

 

「我々の大先輩の技か。素晴らしいな」 

 

「本当ね」

 

「これ売ったらいくらになるんだろう?」

 

「エミリア・・・・お前な」

 

「はぁー。そんなのどうでもいいじゃん」

 

興味なさげな顔でハルトマンは軽くため息を吐き、近くの壁に寄りかかる すると

 

「へ?」

 

寄りかかっていた壁がいきなりへこんだ。すると先ほどまでの壺が落下し、真下に居たミーナを押し潰そうとする。それにいち早く気づいた坂本さんが

 

「危ない!!」

 

そう言いミーナさんを突き飛ばし代わりに坂本が壺の下敷きになってしまったのだ。

 

「少佐!?」

 

「少佐っ!」

 

「坂本さん!?」

 

「も、もっさん!」

 

「いやああああああああっ!!」

 

ミーナさんの体に血のように真っ赤な液体が大量に付着する。まるで血のようだ。それを見たミーナさんは悲鳴を上げる

 

「何コレ・・・・・美緒!美緒ォ!!」

 

「はわわ・・・・・・」

 

皆さんが坂本さんの呼び、ハルトマンは自分が寄りかかったあれが罠のスイッチだと思い、自分せいで坂本さんが下敷きになったと思い顔を青くする。するとバルクホルンは使い魔を発動させて壺をたたき割った。すると壺の中から大量の赤い液体が散乱する。そしてその中に坂本がいた。 どうやら壺が落下する際にひっくり返り、中に入る形で下敷きになった為に事なきを得たようだ。壺の大きさが救いになった。それを見たミーナさんがすぐに駆け寄る

 

「美緒!大丈夫美緒!?しっかり、美緒!」

 

と、心配そうに言う。すると・・・

 

「ちょっと待て・・・・・何だ?この匂いは・・・」

 

「・・・・ん?あれ?この臭いどこかで・・・・」

 

「血の匂いじゃないわね・・・これって・・・」

 

俺は何か違和感を感じエミリアはさらりと怖いセリフを言う。すると義姉さんも飛び散った赤い液体の匂いを嗅ぎ、異変に気ずくミーナさんも自分に付着した赤い液体の匂いを嗅ぐ

 

「あれ、血じゃない・・・?」

 

「この匂いペテルブルグで嗅いだことがあるな・・・?」

 

「まさか、これ」

 

「・・・ああ」

 

「ワインだね」

 

「そうねそれもかなり年代物・・・・・もったいないことしたわね・・・・」

 

そう、あたりに飛び散った赤い液体の正体は赤ワインだった。それを知るとエミリアはとても残念そうな顔をしていた。もしここにクルピンスキーがいたら同じ反応をしていただろう

 

「え?美緒?」

 

ハルトマンの言葉を聞きミーナさんが坂本さんの顔を覗く。すると坂本さんがぴくぴく動き、そして・・・・

 

「わっしょおおおおぉぉぉぉいっっ!!!」

 

「「「「「「っ!?」」」」」」

 

いきなり大声で俺たちは驚いた。あれ?もしかして坂本さん酔っているのか?なんか性格が変わっているような?

 

「え?美緒いや少佐、大丈夫・・・?」

 

突如変貌した坂本さんに戸惑いながらも、ミーナさんは坂本さんに問い掛ける。すると坂本さんは顔を赤くし呂律の回らない声で

 

「ん・・・勿論・・・・らぁ~いじょぶだぁ!」

 

「っ!?」

 

そう言ったとたん坂本さんはミーナさんにキスをしたしかも大人のキスをだ。ミーナさんは最初は驚きそしてみるみる顔を紅揚し目をとろんとさせる

 

「しょ、少佐ぁ?///」

 

「な、な、な・・・///」

 

「・・・・・おろ・・・」

 

「スマホ持って録画すればよかった・・・・」

 

そう個人個人そう言うと坂本さんがミーナさんから離れた。するとぐるりと俺の方を見た

 

「わっはっはははっ!疾風!」

 

「え”!?」」

 

俺の頭に危険を知らせるアラームが鳴り響く。いやな予感がした

 

「おまえ~結構柔らかそうな唇だな~!そこでだ!」

 

と、妖艶な顔で俺にどんどん近づき俺は後ずさる。な、なんだこの感じ、源田司令官に無理やり女装されたときと同じ感じがした。すると

 

「お前はいろいろよく頑張っているし、ご褒美をやろう~!!」

 

「うわっ!?」

 

いきなり坂本さんが飛びつこうとし俺はそれを回避した

 

「むぅ・・・逃げるろか」

 

「お、落ち着いてください!坂本さん!!」

 

「私から逃げるなろ許さん・・・・・褒美からお仕置に変更ら~」

 

そう言い坂本さんの目が怪しく光った。・・・・・やばいこのままじゃやられる・・・こうなったら!

 

「て、撤退!!」

 

「待て逃げるら~!!アハハ!!ワッショーイ!!」

 

俺はその場から逃げ出し坂本さんが追いかけるのであった

 

「あ、疾風!!」

 

「しょ、少佐!!待て少佐!!」

 

バルクホルンがそう言うがもう二人は洞窟の奥へと走り去ってしまったのだった・・・

 

「どうする!ミーナ!!・・・・・・ミーナ?」

 

と、バルクホルンはミーナさんを見るのだが・・・・・

 

「ミーナはちょっと無理・・・・」

 

「あ・・・・」

 

「う~ん・・・・もはや指揮不能だな。疾風の奴大丈夫かな?」

 

「大丈夫でしょ?あいつ足が速いし・・・・何とかなるんじゃないか?」

 

と、4人は苦笑して坂本さんと疾風が走って行ったところを見るのであった。

 

「どうかしたんですか?」

 

「ん?お、お前は・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

そして疾風はというと・・・・

 

「アハハハ!!待て~!!」

 

「待ちません~!!」

 

坂本さんに追われていた。すると目の前に壁が行き止まりであった。

 

「やべ!」

 

疾風が立ち止まった瞬間、坂本さんに捕まる

 

「アハハハ!!捕まえた~!!」

 

「ひい!」

 

酒臭い息でそう言うと坂本さんは疾風の顔を両手でガッチリ捕まえて固定し、そしてどんどん顔を近づけさせた

 

「お、おい・・・冗談だよな?」

 

「手間をかけらせて~それじゃあいたらきまぁ~す」

 

疾風万事休す!そう思いきや

 

「とうりゃー!!」

 

「へぶ!!」

 

誰かが坂本さんの頭をぽかりと殴り気絶させた。そしてその気絶させた相手とは

 

「エ、エイラ!?」

 

「疾風、こっちだ!」

 

と、そう言いエイラは疾風の手を取りそこを離れた。すると坂本さんがまた起き上がり

 

「あれ~どろいった~?絶対に見つけるぞ~わっはっはっはっはっはははっ!わっしょーいっ!!」 

 

と、再び笑い声をあげながらまたどこかへ走り出すのだった。そしてエイラと疾風は岩陰に隠れていた。

 

「はあ・・・はあ・・・助かったエイラ・・・・・それよりもエイラ。お前なんでこんなところにいるんだ?確かサーニャと一緒に砂浜にいたんじゃないのか?」

 

「ああ…あの後、嫌な予感がしてな。サーニャと一緒にあとついていったら、疾風が少佐に襲われて口づけされそうになるのを見て・・・・」

 

「そうかありがとな・・・」

 

と、そう言うとエイラは疾風にぴとっとくっつく、そして疾風の顔を見る

 

「・・・・良かった・・・疾風が他の誰かに口づけされなくて・・・・///」

 

「・・・・エイラ?」

 

「少佐が疾風にキスしようとしたとき、胸がもやもやし手苦しかったんだぞ・・・・」

 

「エイラ・・・・」

 

と二人はいつの間にか顔を見合わせていたしかもその距離役20㎝。するとエイラは疾風の耳元で

 

「疾風・・・・・疾風の唇を奪っていいのは私だけだかんナ///」

 

「ああ・・・・もちろんだエイラ///」

 

とそう言い二人は顔を赤らめて目をつぶりどんどん顔を近づける。周りもなんか甘いムードというかそういうbgmみたいなのが流れる雰囲気になっていた。すると・・・・

 

「ゴホン!!」

 

「「っ!?」」

 

急に後ろで誰かが咳をする。二人が振り向くとそこにはバルクホルンやサーニャたちがいた。

 

「ごめんね若夫婦さん。いいムードを邪魔して悪いけど今そう言うことやっている場合じゃないだろ?」

 

と、エミリアは申し訳なさそうな笑みでそう言う

 

「あ、ああ!そ、そうだったな///!」

 

「ソ、ソウダナ!は、早くアイたちを見つけないと///!!」

 

と、そう笑って誤魔化し再びサーニャ、エイラと合流した捜索隊(一人は再起不能でもう一人は失踪)はルッキーニたちを探しに行くのであった。しかしそのさなかエイラは『もう少しだったのにな~』と非常に残念そうな顔をしていたのだった。

 

 

 

 

一方、隠された宝を探すペリーヌたちは地図を見ながらどんどん進んでいた。すると・・・・

 

『アーハハハハ!!!』

 

と、洞窟中不気味な笑い声が響いた。それを聞いてみんな顔を青くし震えた

 

「な、なんですの!?あの不気味な声は!?」

 

「わかりませーん!!」

 

そう言う中、笑い声はどんどん近づいてくる

 

「ち、近づいてくるよ!?」

 

「うにゃにゃにゃ!!」

 

「ミ、みんな!とにかく隠れよ!」

 

アイやルッキーニが震える中、宮藤がみんなにそう言いすぐそばにあった小さな洞窟に入り隠れる

 

『アハハハァ~!!!』

 

すると先ほど通った道から先ほどの不気味な笑い声とともに何者かの影が通るのを宮藤たちは見た。

 

「み、見た?」

 

「う、うん・・・・人間?」

 

「ま、まさか、古代人の怨霊?」

 

「怨霊!?」

 

「ひやぁ!もう帰ろう!!」

 

「こ、怖いです!」

 

「あ、アイちゃん。ルッキーニちゃん!大丈夫だから私たちがついているから!!」

 

と、怯える二人を宮藤は励ます

 

「ね、ねえ、ペリーヌさん!二人の言う通りに帰りましょう!」

 

と、リーネがそう言うが

 

「いいえ!私は行きますわよ!・・・・・・待ってなさいお宝~!!」

 

「あ、待ってください!ペリーヌさん!」

 

「あ、ペリーヌさん!アイちゃん!」

 

「まって~」

 

「おいてかないで~!!」

 

と、そう言いペリーヌは走り出し、それに続き宮藤たちも追いかけるのであった。そしてしばらく歩くとさすがにみんな疲れの色が見えて来た

 

「ね~どこまで行けばいいの?」

 

「頑張ってルッキーニちゃん」

 

「もう少しですわ。この光の先に必ず」

 

「ほんと?・・・・でもまた罠だったら・・・・あ、そうだアイちゃん。さっき浜でやった透視能力で罠があるか見てくれない?」

 

「それなんですが、さっきからそれをやっていたのですが何かの魔法力でわからなくしているのか透視しても洞窟全体ノイズしか出ててこないんです」

 

「そっか・・・・」

 

そう言い、光が差し込む空洞に入る5人。するとそこにはかなり広い遺跡があり正面には鎧を着た大きな石像が座っていた。

 

「うわ~広ーい!!」

 

「ここが地図にあった宝の部屋?」

 

「間違いありませんわ!」遂にたどり着いたんですの!」

 

そう言いペリーヌは宝のある広場にたどりついたことを喜ぶ。すると宮藤たちは正面にあった大きな石像を見て驚いていた

 

「おっきな石像。鎌倉の大仏くらいあるよ」

 

「なんかよっと怖いね」

 

「今にも動き出しそう・・・・」

 

とそう言う中ペリーヌは地図を確認して

 

「あそこですわ・・・・あの石像の奥にお宝が眠っているはず!・・・行きましょ!」

 

そう言いペリーヌはその石像に向かう

 

「どこ??どこですのお宝は?いいえ、子供たちの橋」

 

ペリーヌは石像の周りをうろうろして宝を探しているが宝物どころか宝が隠されているような部屋も見当たらない。一方ペリーヌが宝を探している間、アイたちは

 

「ディッディディーン!!どう?かっちょいい?」

 

ルッキーニは偶然見つけたレイピアや楯を手にポーズをしていた。それを見た宮藤とリーネとアイは

 

「かっこいいですルッキーニさん」

 

「ほんと似合う似合う!」

 

「ルッキーニちゃん。かっこいい!」

 

そう言い笑ってルッキーニのかっこいいポーズに拍手していた。すると・・・・・

 

「きゃあ!」

 

「「「っ!?」」」

 

急にペリーヌの悲鳴が聞こえ4人はそこに顔を向けるとそこにはさっきまで座っていた戦士の石像がいきなり動き出しペリーヌに襲い掛かって来たのだ。

 

「せ、石像が!?」

 

「動いた!?」

 

「ペリーヌさん!逃げて!!」

 

宮藤たちがそう言がペリーヌは

 

「だめですわ!橋を架けるまでは諦めるんなんてできませんわ!」

 

そう言いペリーヌはその石像の攻撃を躱す。しかし丸腰だといささかペリーヌの方が分が悪い。どうすれば考えていると

 

「ペリーヌ!」

 

ルッキーニがそう言い、そしてペリーヌにさっき自分の持っていたレイピアを投げ渡す。そしてペリーヌはジャンプしてそのレイピアを受け取ったのだった。そしてその瞬間石像はペリーヌに向けて拳をふるう

 

「(お父様!お母さま!そしてガリアの皆!私は負けませんわ!)」

 

ペリーヌは亡き両親や仲間にそう言い、そしてその石像の攻撃を躱し使い魔を発動させレイピアを石像に向けて突撃しその胴体を刺しそして・・・・

 

「トネール!!」

 

必殺技であるトネールを発動させた。電撃が石像に走り、石像は粉々に砕けたのだった

 

「やった!勝ちましたペリーヌさん!」

 

「ペリーヌさんすごーい!!」

 

と、宮藤たちは大喜びをしたするとその石像が座っていた椅子の像の所から扉が開く

 

「あんなところに扉が・・・・・お宝!」

 

そう言いペリーヌは扉の方へと走りだす苦労してここまでついたペリーヌ。ガリアにいる子供たちが渡る橋を直すためにお宝を探して数時間。ようやく念願の宝部屋についたのだった。しかしその宝の部屋が入って言うはずの部屋に入ってみるとそこには

 

「これが宝の間?」

 

その部屋には金銀財宝はなく会ったのは奇麗な園庭であった。そしてペリーヌはそこに咲いてある草を見る

 

「これはハーブ。クローブにローリエ・・・・オレガノ、ソフラン。それにこれは胡椒?・・・・まさかこれがお宝?」

 

お宝の正体を知ったペリーヌはがっくりと項垂れる。そう、その園庭に植えられていたのは数々の香辛料となる草や実であった。恐らくこれが宝ものなのだろう。大昔では香辛料、特に胡椒なんかは金銀よりも値打ちがあり、ローマ帝国時代では彼の皇帝、カエサルも胡椒を一粒づつ銀の入れ物に細かく数えて厳重にしまうほど高価なものだった。

ペリーヌが項垂れていると

 

「ペリーヌ!」

 

と、草原から坂本少佐が現れた。

 

「しょ、少佐!?え?どうして少佐がここに!?」

 

ペリーヌは驚くそれはそうだ。出入口があの門だけだったのにどうやって入ったのかそれ以前に浜にいるはずの坂本さんがいたことに彼女は驚いたのだ。

 

「・・・・ん?ペリーヌ?泣いているのか?」

 

坂本さんにそう言われペリーヌは頷き、そのわけを言う

 

「だって・・・・これがわたくしの探していたお宝だったなんてどれもただの香辛料。昔なら貴重な財産だったかもしれませんが、今では簡単に手に入るものばかり。これではガリアの復興支援には到底なりませんわ!」

 

そう言い涙をこぼすペリーヌ。すると坂本少佐はポンと手をペリーヌの肩に置き、こう優しく言った

 

「泣くんじゃないペリーヌ。大切なのは気持ちだ。お前のそのガリアを思う気持ちが一番大切な宝なんだ」

 

「少佐・・・・」

 

その言葉にペリーヌは感動する。すると部屋の外では

 

「おっ!ルッキーニがいたぞ」

 

「宮藤やアイもいるぞ!行くぞハルトマン!エミリア!」

 

「お、重い・・・・・手伝ってエミリア」

 

「はいはい」

 

「アイ!」

 

と、シャーリーたちがやって来た

 

「あ、シャーリーさん!」

 

「お父さん!お母さん!」

 

夜、宮藤たちやアイたちはやってくる疾風たちに手を振るのであった

 

 

 

 

 

 

その後の夜、皆、基地に戻りそれぞれの時間を過ごしていた。そして宮藤たちはペリーヌの部屋で先ほどのことを話していた

 

「あそこは古代の遺跡で古代のウィッチが宝物を守るため、かけてあった魔法がまだ残ってたんじゃないかって。だからペリーヌさんが襲ったあの石像もそれかも」

 

「まったく・・・迷惑な話でしたわ」

 

「あ、ペリーヌさん。ペリーヌさんに手紙が届いていたよ」

 

ペリーヌは宮藤から手紙を受け取りそれを読む

 

「あら?ガリアからですわ・・・・・それにこれは」

 

「橋だ!」

 

「みんなで作ったんだね」

 

ペリーヌは手紙と一緒に入っていた写真を見る。そこにはあの壊れた石橋に木の橋が立てたれその上には子供たちが笑顔でピースサインをしていた。

 

「(みんなで作った橋・・・・これが本当の復興なのかもしれませんね・・・・よかった)」

 

ペリーヌはそう微笑んでその手紙を胸に抱く

 

「良かったねペリーヌさん」

 

「ええ、わたくしも一刻でも早く過激派のネウロイを倒してまたガリアに・・・・」

 

「私も行きたいな~」

 

「うん。行こうよ!」

 

「ま、その時は道案内くらいはして差し上げてもよろしいわよ」

 

「ありがとうペリーヌさん!」

 

宮藤がそう言うとペリーヌは嬉しそうに微笑むのであった、一方、談話室では

 

「それでねそれでね!お父さん、お母さん、サーニャお姉ちゃん!私ね宮藤さんたちといろんな冒険をしたんだよ!」

 

「そうか~アイはすごいな~」

 

「ほんとだナ。楽しかったんだなアイ」

 

「良かったねアイちゃん」

 

「うん♪」

 

と、エイラと疾風とサーニャはアイの冒険話を聞いて微笑み、そして窓側では坂本さんが月を見て、バルクホルンたちの話を聞いていた

 

「そうか・・・・・謎が多い基地だ・・・・・・・ん?そう言えば中佐はどうしたんだ?」

 

「「「「え”!?」」」」

 

先ほどから姿の見えないミーナさんに気付き坂本さんは4人にそう言うが4人とも何やら言いにくそうな顔をしていた。一方そのミーナさんはというと

 

「・・・・・・」

 

ただ一人ポツンと浜辺に座り波の音を聞きながら月夜を眺めていたのであった。

 

 

 


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