ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~ 作:疾風海軍陸戦隊
挿入曲「Swordland」
ED「Over Sky 」
スレッジハンマー作戦の最中、破壊したはずのマルタ島を占領したネウロイが再生し始め、変に思った疾風はそのドームの中に入る。するとそのドームの中には過激派の革新派ネウロイのメトロンと名乗るネウロイがいた。そして疾風はそのメトロンと話をすると彼女から、ヴェネチアを占領した過激派が何か企んでいるっという情報を手にした疾風。そして疾風が、そのドームを後にし上空に待機していた仲間と合流するのだが・・・・・・・
「な・・・な・・・」
「なんだこいつは・・・・本当にネウロイか?」
「あわわ・・・」
ウィッチ隊はいきなり現れた巨大な獣型ネウロイを見て息を吞む。その姿は今までのネウロイとは違う禍々しい殺気、そして人型とは違うまるで西洋神話に出てくる悪魔のような姿だった。そしてその悪魔型ネウロイは口を大きく開けすさまじい雄たけびを上げる。そしてそいつは右手に持っていた大型の剣を振り上げた。
「っ!?来るぞ!」
と、坂本さんがそう言うのと同時にそのネウロイは剣を振り下ろしみんなは何とかギリギリ回避することができた。だがその時奴が振り下ろした時の衝撃波はすごく、避けた所の後ろにあった岩山が崩れ落ちた
「おいおい・・・・・マジかよ」
「なんだあれは…私の烈風斬と同じ威力か?」
と、みんなが驚いているとミーナさんが
「次くるわ!各自、攻撃開始!」
『了解!』
そう言い、みんな各自攻撃態勢を取り、機銃やらフリーガハマーを撃つ。
「喰らえ!!」
マルセイユがそう言いMg34を撃つ。しかし、その弾丸は弾かれる。
「なっ!?弾かれただと!!」
するとマルセイユがそう言うとその悪魔型がマルセイユを向き、口から極太のビームを発射する。マルセイユがそのビームを躱すが・・・・・
「っ!?」
さっきまで遠くにいた悪魔型が彼女の目の前にいる。そして悪魔型が大剣を振り上げた瞬間
「ハンナ!!」
「大尉!」
疾風とハルトマンが三式13㎜機銃やMg42で撃つ。すると悪魔型は邪魔するなとばかりにハルトマンの方に向きビームを放とうとすると、悪魔型の背中がいきなり爆発する。そう、サーニャがフリーガハマーを撃って、そのロケット数発が命中したのだ。そして悪魔型はサーニャを睨むとサーニャの方へものすごい速さで向かってくる。すると
「サーニャに手を出すなー!!」
そう言いエイラはMg42で攻撃。それに続いて疾風や宮藤たちも攻撃する
「これならどうだー!!」
「くらえー!!」
「れっっぷうーざん!!」
と、ウィッチたちはありったけの火力や固有魔法やらを悪魔型にぶつける。そして海上からも戦艦ビスマルクやキングジョージ5世も砲撃する。そして悪魔型はウィッチの弾丸や固有魔法での技、そして戦艦の主砲弾をありったけぶち込まれ、その周辺は爆雲で見えなくなる。
「はあ・・・・・はあ・・・・・やったか・・・・?」
と、坂本さんやほかの皆も息を切らしながらそう言う。
「さ、坂本さん・・・・もう機銃の弾がありません・・・」
と、宮藤がそう言うと
「ああ・・・・・私もだ」
「私もさっきので全部使っちゃったよ・・・・・エミリアたちは?」
「右に同じよ・・・・」
「私もだ」
「私も・・・・疾風たちも?」
「俺のも今ので弾が切れた」
「私もよ・・・・」
「わたしもダ」
「私も、もうロケットがありません・・・・・」
と、エミリアやバルクホルンがそう言う。そしてみんなは先ほどの悪魔型がいた、所を見る。すると爆雲が晴れてくると・・・・その中には
『グルルル・・・・』
『っ!?』
爆雲が晴れて見えたものはまるで何事もなかったかのように擦り傷状態だがいまだに健在の悪魔型ネウロイがいた。
「な、なんだと!?」
「おいおい・・・冗談だろ!?」
「そんな馬鹿な・・・・・」
「奴は不死身か!?」
みんながそう驚いていると、悪魔型は不気味な唸り声を出し、急速度で宮藤の方へ突進してきた
「宮藤逃げろ!!」
「え!?」
坂本さんの言葉に宮藤が目を見開くと、彼女の目の前に悪魔型が大剣を振りかざし今にも彼女を真っ二つにしようとしていた。宮藤はあまりの恐怖で動けなくなりそしてその大剣は宮藤に振り下ろされた
「宮藤ー!!」
坂本さんがそう叫ぶ中、赤い鮮血が宙を舞った。しかし、それは宮藤のものではなかった。
「ぐうっ!!」
「エミリアさん!?」
そう、その知は宮藤のではなくエミリアの物であった。エミリアは自身の持っていた刀で宮藤をその大剣から守ることができたのだが、振り下ろした大剣は重く、防いだその時大剣の刃が彼女の頬と肩を切ったのだった。そして彼女の頬や肩からは赤い血がだらだらと流れる。そして悪魔型はエミリアを拳で殴り吹っ飛ばした
「ぐわっ!!」
「エミリアさん!」
宮藤がエミリアの所へ行こうとしたとき悪魔型が再度宮藤に斬りかかろうとしたすると
「はあぁぁー!!!」
そこへ疾風が急速度で宮藤のところにつき、その悪魔型が振り下ろした大剣の軌道を自身の持つ刀でずらした
「は、疾風さん!」
「宮藤!ここは俺が引き付ける!早くエミリアの治療を!!」
「は、はい!!」
そう言い、宮藤はエミリアのもとに向かう。そして悪魔型は再度宮藤の所へ行こうとするが
「行かせるか!!」
と、疾風が悪魔型に斬りかかり傷を負わせる。すると悪魔型はターゲットを変えたのか宮藤から疾風の方へ攻撃に移る。疾風はその攻撃を躱したり受け止めたりするが向こうの剣筋が早く、背中や肩、そして足なんかにかすり傷を負う。
「疾風!!」
エイラがそう叫び、ほかのウィッチは機関銃が弾切れなので拳銃で応戦しようと思ったのだが
「相手が速すぎて、下手をすれば疾風さんに当たってしまう・・・」
「くそ・・・これじゃあ攻撃ができない!」
そして疾風は悪魔型の剣を躱す
「(くそ・・・・・このままじゃ・・・・・・っ!?)」
疾風がそう思った時、悪魔型が大剣を振り下ろし疾風がそれを受け止める。そしてミシミシと体の骨が悲鳴を上げる。そして疾風はその剣を押し上げ躱す。もはや体力の限界が近づいているのか息を切らしていた。
「ぐぅ!!」
「疾風!」
「疾風さん!!」
みんながそう叫ぶ中、疾風は悪魔型を見て
「(こいつは、一刀流じゃ勝てない・・・・・勝てるとすればもうイチかバチかあの技しかない・・・・・・だが・・・・あの技は)」
と、疾風は何やら悩む。そして頭の中では育ての親であり剣の師匠である北郷華琳の言葉が浮かんだ。
「(疾風、あの技はかなり危険なものよ。それを使えば、下手をすれば命を落とすことになるわ。だからその技は何があっても絶対に使うんじゃないわよ)」
とそう言う言葉を思い出す。しかし、このままではみんな死んでしまう
「(くっ・・・・・迷っている場合じゃない!!)」
そう何かを決断したのか、疾風はエミリアの方へ向く
「エミリア!」
「な、なんだ疾風?」
と、今、宮藤の治癒魔法を受けているエミリアがそう言うと
「お前の刀を貸してくれ!!」
と、疾風に言われ最初は目を丸くし驚くがすぐに頷き腰に差していた刀を取り、
「わかった受け取れ疾風!!!」
そう言いエミリアは愛刀を疾風に向かって投げた。そしてそれを受け取ると疾風はそれを抜く、そして
「はああぁぁー!!!!」
と疾風はそう気合を入れるかのようにそう叫ぶと、急に彼の体から青い光のオーラが出てきて彼の体を包みそして周りにはすごい風が吹き上げる。それを見たウィッチたちは驚く。
「な、なんだ!?」
「あれは二刀流か!?」
「疾風さんの体が青く光っている・・・・」
「何が始まろうとしているんだ?」
と、そう言うのだった。そして疾風は
「(義母さん、すまない・・・・・・今俺は、大切な人を・・・・・・仲間を守るため、あなたとの約束を破ります!!)」
そう思った瞬間、疾風の体の光がやみ、その代わり彼の持つ二本の刀が青白く光るのであった。
挿入曲「Swordland」
そして、そんなこともお構いなしと悪魔型はさらに疾風に向かって剣を振り下ろそうとしたが疾風はその一撃を二本の刀で防ぎそして払いのけた。そして疾風はその悪魔型ネウロイを睨み、そしてこう叫んだ
「スター・・・バースト・・・・・・ストリーム!!」
と、そう言い疾風は目にもとまらぬ速さで悪魔型を二刀流で斬る。そして斬られた悪魔型は初めて悲鳴みたいな声をあげるそれを見た坂本さんは
「な、なんだあの技は・・・・」
と、驚き、疾風は攻撃の間を与えず早い剣撃で悪魔型ネウロイを攻撃する。するとその悪魔型も負けじとばかりに大剣で攻撃しその大剣は疾風の頬を掠る
「(くっ・・・・・もっと・・・・速く・・・)」
そう言い疾風さらさらに加速度をあげて悪魔型を斬るが負けじとばかりに悪魔型も疾風を殴る
「(もっと・・・・速く!!)」
そう言い先ほどよりももっと早い剣撃で悪魔型を着るが、悪魔型のネウロイが早tの刀の一本を握り受け止める。そして悪魔型は剣を振り下ろし、疾風もそれと同じ刀を振りかざす。
「はあぁぁー!!!」
そう言い疾風は残された剣にを悪魔型に振る直前、彼の刀が青白く強く輝き、そして互いに相手を斬る。そしてみんなはどっちが勝ったのか見守る、そしてその中エイラは特に疾風のことを心配そうに見ていた。すると悪魔型のネウロイに異変が起きた。熊型の体に徐々にひびが入りそして粉々に砕け散ったのだった。
「やった!疾風が勝った!」
と、みんなが嬉しそうに言う、その中疾風は体中、傷だらけの中、
「(やったのか?・・・・・・みんなの声を聞くとやったようだな・・・・・ははは・・・・良かった・・・・エイラを・・・・みんなをまも・・・・・れて・・・・)」
疾風がそう思った瞬間、意識が遠のいていく、そして彼のストライカーが止まり空の水平を保てなくなり速度と高度がドンドン落ちていく。そして疾風はそれに抵抗する力もなくただ単に空を落ちそして全身を海面に叩きつけらる。そして、意識が完全に飛ぶほんの少し前、最愛の恋人であるエイラの声が、聞こえたような気がしたのだった・・・・・