ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~ 作:疾風海軍陸戦隊
ED「ブックマークアヘッド」
格納庫前
「・・・・まだかな~」
私は、疾風を待っていた。理由は昨日・・・・
「休みの日、一緒に街に行かないか?」
と、疾風に誘われた。目的は服を買うこと。確かに今の疾風の格好はこっちに来る前に着ていた戦闘機乗りが乗る飛行服だけだったからな。しかもその服は、この前の戦いで穴だらけになったし・・・・それで新しい服を買うため、私に付き添い兼街の案内を頼んだんだ。でも疾風はそれがデートまがいなものに気ずいていない。そして今日の休日、私と疾風は街に買い物に行くことになった。
ちなみに外出許可はあっさりと出た。
「ん~ 思っていた予定とちょっと違うけど・・・・・・(でも、これってデートだよナ・・・///////)」
「何が、違うんだ?」
「ウェィ!?」
後ろを振り向いたら疾風がいた。今疾風が来ている服は、整備員から借りた服で、街中歩いても大丈夫な服だった。
「い、いつからいたんだよ!?」
「たった今、・・・・・待たせたな、エイラ」
「ううん・・・大丈夫なんだナ」
「じゃぁ・・・・行こうか」
「うん♪///////」
基地から1番近くの街に向かうバスの車中
「疾風は、どんな服が欲しいんだ?」
「う~ん、そうだな・・・戦闘でも使えて、こうして外に出るときも着れる服かな…」
「そうか、見つかるといいな」
そういう話をしているうちに、目的地である街に着いた。
「エイラ、服屋ってどっちだ?」
「あ、あっちなんだな」
「そうか」
と向かった先は少し洒落た服屋だった。
「おっ!けっこうあるな」
「ほんとだなー あ、疾風こんなのはどうだ?」
と見せたのは、赤い着物と白い袴だった
「う~ん(これ、絶対、作者の悪ふざけだろ・・・「るろうに剣心」か!)」
「メタな発言はだめだぞ疾風・・・・じゃあ、これは?」
「ん? どれどれ・・・うーんちょっと派手かな・・」
「じゃあ、これは?」
「サイズがちょっと小さいかな、う~んなんか迷うな・・・」
「あ、疾風これがいいんじゃないか?」
と、エイラが見せてきたのは
メイド服
「それだけはかんべんしてください!!」土下座
「土下座するほど!?」
実は、疾風は過去に源田司令官に無理やり女装をさせられメイド服を着せられて、挙句の果てには男性に女と間違われて襲われた(その後襲った奴らは半殺しにした)という嫌な過去がある。
「ゴメン、ゴメン。冗談なんだナ」
「本当に心臓が止まるかと思ったよ・・・・」
「(メイド服姿の疾風もかわいいと思ったんだけどな///////、って違う、違う!!(ブンブン)真剣に探さないと)
「エイラ?」
「ふぇ?」
「どうしたんだ?そんなに頭を横に振って?」
「何でもない。実はあんま男の服とか触ったことがなくて…」
「そうなのか・・・」
すると店員がやってきた。
「お客様?何かお探しでしょうか?」
「ああ、はい。外出着にも使える動きやすい服を、できれば落ち着いた色がいいです」
「かしこまりました。少々お待ちください―」トコトコ
と言って若い女性の店員は、服を探しに行った
「エイラ、ありがとな」
「え?」
「今日は、俺のために付き合ってくれて・・・」
「気にする必要はないんだナ、私も街に行きたかったし」
「そ、そうか・・・」
「それに・・・・疾風と一緒なら・・・・///////」ボソッ
「え? 」
「何でもない、何でもないんだな」ニッコリ
「そうか、よかった」ニッコリ
「「・・・・・・/////////」」
「あの・・・・・」
「「///////!?」」ドキッ!!
「お客様、よろしいでしょうか?」
「あ!すいません・・・////」
「いえ、仲がよろしいのですね♪ それより、これなんていかがでしょうか?」
そう言って差し出してきたのは、黒いワイシャツと黒いコート、同じ色・同じ素材の長ズボンに革ベルトだった。
「お!いいんじゃないか、それ」
「そ、そうか?エイラ?」
「試着室はあちらになりま~す♪」
「どうも」
そのまま、俺は試着室に入り、服を着た。どのサイズもぴったりだ。うん、間違いないあの店員はベテランだな。
「ど、どうかな?」
「けっこう似合ってんじゃないか」
「とってもお似合いですよ~、軍人さんにはぴったりです♪」
て、軍人ってばれてるし。この店員さんエスパーか。
「ちなみにこの商品の名前は、「コートオブミッドナイト」って呼ばれてるんですよ♪」
「へ~そうなんですか・・・」
なんかどっかで聞いたことがある名だな・・・・
店お値段はこちらになります」
俺は表示された値段を見た。うん、高くもないし安くもない、ちょうどいい金額だな。
「よし、これにするか、エイラ、俺はここで精算するから外で待ててくれないか?」
「わっかた」
そう言いエイラは外に出た。
「着て帰られますか?」
「あ、はい。えーと財布はっと・・・・」
「・・・あの子、彼女さんですか~?」
「え・・・・な!違います!!別にエイラと俺はそんなんじゃ////」カァァ
「ちがうんですか~でもお似合いでしたよ♪ 他の方から見るとデート中のカップルみたいでしたし♪」
「で、デート!?それにカップルって///////!?」
い、言われてみれば、確かにそう見えるかもしれない・・・・
「あ、あのすみませんけど俺たちは軍人で、その・・・お互い恋愛に現を抜かす抜かしてる暇なんか‥‥」
「あら、それって、あの子と恋人関係になりたいって言っているようなものですよ~♪」
「////」カァァ
「まあ、これ以上の検索はしませんので、ご安心を♪」
「・・・・(なんかこの店員苦手だ・・・)」
「またの御越しをお待ちしておりますね~♪」
俺は買ったコートを羽織り、店を後にした。
「まだかな~」
私は店のドアの前で疾風を待つ。それにしても・・・
「あいつのかっこ・・・似合ってたな・・・」
「ねえ、ねえ、そこのかわいいお嬢さん?」
エイラ「ん?」
声のする方向を見ると、20歳くらいの4人の男たちがいた
「な、なんだよ」
「まぁまぁ、そんな怖い顔をするなって、俺たちは怪しいものじゃないぜ~」
「そーそー、俺たちはただ、遊びに誘ってるだけじゃんかよ~」
こいつら…チンピラか‥…
「結構だな」
だが、男達はそれで諦めるほど往生際がよくなかった。
「ちょっとくらいいいじゃないか~」
「そうなんだな、」
そういい、チンピラBとチンピラⅮはエイラの両腕をつかんだ。
「な、なにすんだよ、離せよ!!このチンピラ!!」
「ちっ!優しくすれば付け上がりやがって、おい、こいつを路地裏に連れて行くぞ! おい、○○お前も手伝え!」
とチンピラの一人は、もう一人のチンピラに言ったが・・・・・
「ほ~ こいつは○○という名前か・・・・なかなか骨のあるやつだったぞ」
そこには顔面ボコボコにされ倒れたチンピラと、黒服姿の少年がいた。
「さて・・・・その子を離せ。チンピラども」
「な、なんだ、てめえ。このおれをビャクソ様と知っての狼藉か!!」
疾風「歯クソ? ああ、あんた不細工な面を隠すためマスクをしてると思ったけど、歯磨き忘れたのか?」
「歯クソじゃねえ!ビャクソだ!!」
「そんなことはどうでもいいんだよ。それよりもお前ら、俺の大切な仲間に手を出して、ただで済むと思うなよ・・・」ゴゴゴゴゴゴ
疾風の体から殺気が溢れ出す。その殺気はチンピラ3人を戦闘不能にするには十分だった。
「「「ひっ・・・・!」」」
「死にたくなければ、その子を離して、とっとと消え失せろ・・・」ギロリ
「す、すみませんでした!! おい、ずらかるぞ!!」
「ま、待てくれ兄貴!!」
「ま、待ってくれだな・・・・って○○を置いていくとこだった。」
そういってチンピラたちはさっさと逃げていった。
「エイラ、大丈夫か?怪我とかしてないか?」
「うん、大丈夫なんだな、ありがとな疾風」
「別にいいって。そうか・・・よかった」ニコッ
「//////(しかし、似合ってるな、この服)」
これで、バイクがあれば完璧だな・・・・
「生憎、バイクの免許は持ってないぞ。エイラ」
「人の心読むなよ」
「ん?声に出ていたぞ。まあ、免許がないだけで運転とかはできるけどな」
陸戦隊時代に陸王に乗ったことがあったけな・・・・懐かしい・・・あの時の偵察部隊の側車の少女、元気にしてっかな・・・
「そうなのか。なあ、疾風そろそろお昼にしないか?」
そういえば、そろそろお昼の時間だな・・・
「そうだな、そうするか」
「私、いい店知ってるんだ!疾風、こっちこっち!」
「お、おい!そんなに引っ張るなよエイラ」
「~♪」
「・・・まあ、こういうのもいっか・・・・・//////」
その後俺たちは、街やいろんな店を回った。もちろん基地のみんなのお土産も買った。
シャーリーさんがよくいくというバイク用品店でゴーグルも買い、トゥルーデ義姉さんの土産も買った。
エイラはというと始終ご機嫌なようで、事あるごとに笑顔を見せてくれた。
どこか幼さが残るその笑顔に俺は疲れが吹っ飛ぶような感じがした。
こういう安らかな気持ちになったのは久しぶりだな‥‥
夕方
「今日は、たのしかったな」
「そうだな、疾風その服気に入ったか?」
「ああ、動きやすいし、何よりかっこいいだろ?」
「確かにな。背中に剣とか差してるとまさにあれだな」
「? 何がだ?」
「黒の剣士、じゃなっかたら、ビーター・・・かな?」
「・・・・エイラ。それはいろいろとまずいから…・」
「・・・?」
「あ、そうだエイラ」
「ん?ナンダ?」
「ほい、これプレゼント」
と、疾風が取り出したのはリボンのついた小さな紙袋だった。
「なんだよ、それ」
「あの服屋で買ったものだよ。エイラにと思ってな」
は紙袋の中を開けた。その中には水色のガラスをカットしたものがいくつもついている白生地のブレスレットだった。
「これ・・・・私の為に?」
「ああ、エイラに似合うかなっと思ってさ」
するとエイラは顔を赤くしそのまま黙ってしまった。
「エイラ?・・・もしかして気に入らなかったか?」
「違う!そうじゃない、嬉しいんだ。こんな贈り物は初めてだったから・・・」
そういってエイラは顔をあげた
「ありがとな、疾風このブレスレット大切にするよ。」
と夕日の光に照らされながらエイラは笑った。不安など吹キ飛ばしてしまいそうな奇麗な笑顔だった。
「そろそろ帰ろうか、暗くなってきたし」
「ああ、そうだな」
「あ、あのさ、疾風」
「ん?なんだ?エイラ」
「あ、あの、その、バス停に着くまで手をつないでくれないか////」カァァ
エイラは顔を赤くして言った。
「・・・・・・」
「だ、だめかな・・・・?」
すると疾風は手を差し伸べた。
「ああ、いいよ」
といい俺はエイラの手を握った。
「じゃあ、行こうか」
「うん・・・(疾風の手あったかいな・・・)//////」
二人は手をつなぎながら基地に向かうバス停に向かった。
バスの中
しばらくバスに揺られていると、エイラが寄りかかってきた。
「すう・・・すう・・・・」
「寝ちまったか。軍人とはいっても、やっぱり女の子だな」
今となりに寝ている少女は軍人ではなく、どこにでもいる普通の少女だった。
俺も、エイラの方に寄りかかり、目をつぶる。
「・・むにゃ・・・疾風~・・・・」
「////////////」
また、明日から銃をとって命がけの戦いが始まる。
だからせめて、せめて今だけは軍人としてではなく。一人の少女と少年として居たかった・・・
おまけ
疾風とエイラが買い物に行ってる間・・・・・
(むっ!)
キュピーン!!
「どうしたの?トゥルーデ?」
「疾風が何処かでフラグを立てた気がする」
「はい?そういえば今日はエイラさんと一緒だったと思うけど」
「・・・・・・・」ガタッ
「ちょっと、トゥルーデどこに行くの?」
「トゥルーデ?誰だそれ」
そういいバルクホルンはサングラスをかけ、マウザー98kを取り出した。
「私は殺し屋。トゥルーデ13(サーティーン)。宮藤(妹)と疾風(弟)に手を出す奴は私がこの手で・・・・」
「ちょ、落ち着きなさい!フラウも止めるの手伝って!」
「フラウ?誰それ・・・・」
ミーナが見たのはサングラスをかけ同じくモーゼルライフルを持つハルトマンがいた。
「私は殺し屋、エーリカ13(サーティーン)面白そうだから参加するよ♪」
「ちょ、ふたりとも!!」
と、基地内でこういうことが起きたとか起きなかったとか・・・・・
次回「スピードの出しすぎにはご用心」