ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~ 作:疾風海軍陸戦隊
ED「Over Sky 」
いよいよあの偽伯爵に怒りの鉄槌が下ります
スオムスで休暇を楽しんでいたエイラと疾風とアイ。ある時街中を歩いていると初めて二人とお出かけにアイは嬉しそうに走り回ると、誰かにぶつかってしまう。そのぶつかった相手とは502のウィッチであるクルピンスキーとロスマンであった
「久しぶりね三人とも」
「ロスマンさんもお元気で何よりです」
「おひさ~」
ロスマンと疾風やエイラは互いに挨拶し、話し合う
「アイちゃん久しぶりだね~アイちゃんも少し背大きくなったんじゃないかな?」
「うん!クルピンスキーお姉ちゃんも元気そう・・・」
と、そう言いクルピンスキーはアイの頭を撫でてアイは嬉しそうに笑顔で答える。するとクルピンスキーは二人の方へ顔を向き
「やあ、久しぶりだね疾風君にエイラ君・・・・・いやこの場合お父さんとお母さんって呼んだ方がいいかな?」
クルピンスキーがお茶らけて言うと二人はクルピンスキーに歩みより、そしてガシッと肩をつかむそして・・・・
「「誰がお義父さん(お義母さん)だって?お前にそう呼ばれる筋合いはないぞ、クルピンスキー?」」
「・・・あ、いや、別にそう言うつもりでそう言ったんじゃないけど。てか二人とも顔が怖いよ!?」
「「アイは絶対にやらん!!」」
少し青筋を立ててそう言う二人、それを見たクルピンスキーは冷や汗をかきながらそう言う。するとロスマンはコホンと咳ばらいをし、
「それよりも三人はなんでヘルシンキに?もしかして合同会議に出席しているミーナ中佐の随行人としてきたの?」
「え?ああ、違いますよ俺とエイラとアイは休暇で来ているんですよ」
そう言えばミーナさん。義姉さんやハルトマンを連れてヘルシンキで何やら会議をするって言っていたっけ・・・・
「そうなんですか・・・・それよりも疾風さん。トライヤヌスの時は心配しましたよ・・・もしかしたらあなたとアイちゃんになにかあったんじゃないかとみんな心配していましたし」
「そうですか・・・・すみません心配をおかけしてしまって」
「いいえ、こうして無事なのを確認できれば、それに越したことはありません」
と、そう言いロスマンは安心したように笑顔でそう言う、一方、クルピンスキーはアイの持っていたぬいぐるみを見て
「あれ?アイちゃん。そのぬいぐるみって確か502を出るときアウロラ大尉が君にプレゼントしたあの手作りのぬいぐるみだよね?」
「うん・・・・アウロラ伯母様が暮れた大切なもの・・・・・クルピンスキーお姉ちゃん、アウロラ伯母様は元気?」
「うん。とっても元気だよ」
と、そう言うと
「それにしてもアイちゃんは可愛いね~大きくなったら絶対にエイラ君に絶対に似るよ」
「ほんと?」
「うん。この僕が保証するよ」
と、話をしていると・・・・
「お~い!」
と、通りの向こうで誰かが呼ぶ声が聞こえ、みんながそこに振り向くと
「あれ?あれって・・・・・ハルトマンさん?それにバルクホルン伯母様も」
「あ、ほんとだ。そう言えばハルトマンとね・・・バルクホルン大尉はミーナさんの随行に行くって言ってたっけ・・・」
「お~い!!フラウ!!」
と、クルピンスキーは手を振るのだった。
少し時間をさかのぼって、
「ふわぁ~」
「また、あくびかハルトマン。だらしがないぞそれでもカールスラント軍人か?」
と、バルクホルンとハルトマンが街中を歩きハルトマンは眠たそうにあくびをし、それをバルクホルンが叱る
「トゥルーデは相変わらず硬いな・・・・軍人だよ一応」
「だったらシャキッとして背筋を伸ばして歩け」
「だって、疲れたよ~朝早く叩き起こされた上飛行時間は長いし・・・・何で一昨年の合同会議と同じ私とトゥルーデなんだよ」
「ミーナが決めたことだ文句言うな。それに随行に選ばれるなんてなかなかないんだぞ?」
「基地で寝てるかエミリアの持っているスマートホンを借りてマ〇オのゲームしてた方はいいよ~!!」
「一昨年もそうだがなんでいつもそう怠けたがるんだ!!」
ハルトマンのその言葉にバルクホルンがさっらにそういう。因みにハルトマンとエミリアは結構仲が良くたまにスマホに保存していたマ〇オのゲームをしたりしている。
「眠気には逆らわないほうがいいよ?」
「いつも寝てるばかりではないか!?まったく・・・お前って言うやつは」
「あ、あそこにお菓子屋がある。ねえトゥルーデちょっと寄らない?」
「だめだ。お前というやつは遊ぶことしか考えないのか?」
「そうじゃないよ。クリスやアイのお土産にっと思ってさ」
そう言うとバルクホルンが立ち止まり、そしてお菓子屋の窓にあるお菓子をじっと見て、そしてため息をすると
「・・・・・それもそうだな。クリスやアイになんかいいお菓子でも買ってあげるか」
「二人には甘いんだね…トゥルーデって・・・」
「ま、まあ、かわいい妹と姪だからな・・・・たまにはいいだろう」
そう言い二人は店に入り、お菓子を買って外に出る。するとハルトマンが
「そう言えばアイちゃんは今、疾風とエイラと一緒にスオムスに行っているんだっけ?」
「そう言えばそうだったな・・・・今、スオムスのどこを行っているんだろうな」
「そうだね。でも同じスオムスだからどこかで会えるかもね・・・・・・・・ん・・・・あれ?ねえトゥルーデ」
「なんだ?またどっかの店に行きたいのか?」
「いや、あそこあそこ!」
「ん?書店があるな・・・・・・・あ、それに疾風やエイラにアイもいる!三人とも楽しそうだな・・・」
と、ハルトマンが指さしたところをバルクホルンが見ると、そこには書店があり、そのそばにはエイラや疾風、アイがいて誰かと話していた。するとハルトマンが首を振って
「疾風たちもそうだけど、ほら疾風たちと話している人」
「ん?・・・・・・・・ん~!?」
そう言われバルクホルンがよーく見る。するとバルクホルンは目を見開きそして頭を抱える
「あ、あ~すまないハルトマンどうやら私もつかれているようだ・・・・」
「そうなの?」
「一昨年のと同じいるはずもないウィッチの幻覚が見える・・・」
「ロスマン先生と伯爵だよ。ラル少佐と一緒に来たんだ!」
「先生はともかくあの女ったらしは絶対に幻覚だ!…帰るぞハルトマン!」
「でも伯爵、アイと話をしているよ?」
「なんだと!?あの女たらしめ!アイを口説く気だな!!アイの伯母として絶対にさせないぞ!!」
「まあ、まあ、落ち着いてそんなことしてたら疾風たちがとっくに殴ってるよ。とにかく行こうよ。お~い!!」
そう言い、ハルトマンは声をかけ5人に近づきそれに気付いたのかクルピンスキーが手を振ってこたえる
「フラウ!久しぶりだね~一昨年の合同会議の時以来か?」
「うん!伯爵も!先生もこんなところで会えるなんて!」
「ハルトマン中尉の活躍も聞いているわよ。前のマルタ作戦でマルセイユ大尉と一緒に活躍したみたいね」
「うん。それよりも奇遇だね疾風、エイラ」
「ああ、そうだな。ハルトマンたちは買い物か?」
「うん。そうだよ、疾風たちも?」
「まあ、そうだよ」
俺たちとハルトマンが話しているとクルピンスキーが義姉さんの方を見る。義姉さんはそっぽを向いてクルピンスキーを見ないようにしている。
「あれあれ?トゥルーデはなんでそっぽを向いているのかな~」
「き・こ・え・な・い~!!」
「トゥ・ル・ーデ~?」
と、そう言い義姉さんの顔を覗き見る。すると義姉さんは指を耳に入れてそう言うのだがクルピンスキーは耳元で大きい声で言うと義姉さんが呆れたというかうんざりした顔で
「ああ、一昨年に続いてまたか・・・・幻覚だけではなく幻聴まで併発したか・・・・・」
「トゥルーデ・・・相変わらず奇麗だね~一昨年に続いてまた会えるなんて嬉しいよ~」
と、クルピンスキーが義姉さんを口説く。まあ、義姉さんが奇麗なのは認める。うん美人だ。すると義姉さんは嫌そうな顔で
「私は嬉しくない!お前の声を聞くと死にたくなって・・・・・・ん?」
そう言うと誰かが義姉さんの服の袖を引っ張る。義姉さんがそこを見るとアイがいた
「伯母様・・・・?クルピンスキーお姉ちゃんと喧嘩しているの?」
伯母である義姉さんと知り合いのクルピンスキーが喧嘩しているように見えたのだろうかアイが涙目でそういう。まあ、アイにとっては大好きな二人が喧嘩しているのは見たくないのだろう。それを見た二人はさすがに慌てる
「え!?い、いや…別に喧嘩しているわけじゃ・・・・」
「大丈夫だよ。ただじゃれているだけだからね、アイ君」
そう言うと、ロスマンが
「・・・ん?そう言えばアイちゃん。今バルクホルン大尉のことを伯母様って?どういうこと?」
と、そう訊くとアイは首をかしげて
「?バルクホルン伯母様はお父さんのお姉さん・・・・・だから伯母様」
「「っ!?」」
アイのその言葉を聞いてロスマンとクルピンスキーが驚いて目を丸くする
「へ~疾風大尉ってトゥルーデの弟だったのかな?」
「は、疾風大尉?バルクホルン大尉!?どういうことですか。説明してください!?」
「え・・・とまあ・・・・それは」
と、俺はロスマンさんに俺と義姉さんが姉弟になった経緯を話す
「なるほど・・・・・そんなことが」
「まあ、良いじゃないか~そうか~トゥルーデは疾風君の姉になったのか~。ねえ、アイちゃん。トゥルーデ伯母さんのことは好きかい?」
「うん♪」
アイがそう言うとバルクホルンはその言葉を聞いて少し顔を赤める。すると・・・
「それにしてもやっぱ、アイちゃんは可愛いね~お持ち帰りしたいぐらいだよ~」
と、クルピンスキーがそう言うとバルクホルンが
「それはだめだ!それとなるべくアイには近づくなクルピンスキー」
「え~そんな別にいいじゃないかトゥルーデ~」
「わたしをトゥルーデと呼ぶな。それにお前が変な事を教えてアイが変人になったらどうするんだ!」
「変な事?僕が教えるのは人生を楽しむためのコツしかないよ?」
「嘘をつくな!!JG52の時ハルトマンに変な事を教えるから入隊時、私と似てまじめな性格だったのがお前のせいでここまで堕落したのだぞ!」
え?ハルトマンって昔は義姉さんみたいにまじめな性格だったのか?あの部屋を見ても昔真面目だったって言うのは想像しにくいな・・・・・という以前にハルトマンをあそこまで緩いキャラにした元凶はクルピンスキーだったのか
「いいじゃないかずっとまじめにやりすぎちゃうと肩がこっちゃうでしょたまには緩い方がちょうどいいんだよフラウは」
「あれがちょっとに見えるのか!?・・・・先生!どうしてこんな女と一緒にいるんだ!?」
「訊かないで大尉。私も不思議でたまらないのよ」
「そんな先生たら~相変わらずツンデレさんだね~」
「いつ私がデレタンですか!?」
クルピンスキーの言葉にロスマンさんがそう言うとハルトマンがニコニコと笑い
「二人は仲いいね~」
「ハルトマン静かにしていろ・・・・」
「友達以上の関係なのさ♪」
「あなたも黙るのよクルピンスキー」
と、そんな会話がなされているとアイはポンと手を叩き
「わかりました!ロスマンお姉ちゃんとクルピンスキーお姉ちゃんてユリカップルというものですか?」
「「「「っ!!??」」」」
アイの突然の言葉に俺たち(ハルトマン、クルピンスキーを除く)が驚いた
「アイ、アイちゃん!?」
「ア、アイな、なな!そ、その言葉!?」
「なっ!?」
「どこで覚えたんダヨ、アイ!?」
ロスマンさんに俺、義姉さんとエイラが驚いてそう訊くと
「だって前502にいた時クルピンスキーお姉ちゃんに教えてもらったんだ♪『女の子同士の恋は燃え上がる』とか『ベットから始まる恋もある』だとかいろいろ教えてくれたんだよ♪」
「「「「ほお~#」」」」
無邪気に言うアイをよそに4人は体からどす黒い怒りのオーラを出しクルピンスキーの方を見るその時4人の目がギラリと光っていた。そしてクルピンスキーはというとこっそりと逃げ出そうとしていたのだがその瞬間
「「「「待て#」」」」
と、4人に両腕両肩をがっしり掴まれる。
「な、・・・・何かな?4人とも?」
と、顔を青ざめ冷汗をかくクルピンスキー。するとバルクホルンが
「ハルトマン。ちょっとアイのことお願いできないか?こいつと少し話をしたいからな」
「え?なんで?」
ハルトマンが首をかしげる中、俺は財布からお札を二枚出して
「アイのも含めてお札二枚。これであそこにあるお菓子好きなの買ってもいいからお願いできないか?」
俺がそう言いハルトマンはちらっとクルピンスキーの方を見るその顔は「help」と書かれていたのだが・・・・
「うん・・・・・いいよ♪」
結果賄賂成功!ハルトマンはアイを連れてお菓子屋さんへ行くのであったそして残ったウィッチとウィザードは怒りの炎をめらめらと燃え上がらせアイに変な言葉を教えた張本人を見る
「さて・・・・・クルピンスキー#?」
「アイに変な事教えやがってそれでもカールスラント軍人か?・・・#」
「覚悟はできているんでしょうね偽伯爵さん?#」
「ちょっと路地裏で、お・は・な・しをしようか中尉殿?」
「え。ちょっと!?まっ・・・・は、話せばわかるから!?」
と、クルピンスキーはそう言い弁解しようとするも4人は聞く耳を持たずにずるずると引きずられて路地裏の方へと連れて行かれる。そして・・・・・
「ぎょぇぇぇぇー!!」
路地裏からすさまじい悲鳴とそしてその悲鳴が上がった瞬間、ヘルシンキ中の木に止まっていた鳥たちがぎゃあぎゃあと声をあげて一斉に飛び立つのであった・・・・・
一方アイとハルトマンは
「ハルトマンさん…これ美味しそう」
「どれ?あ、本当だ!」
と、二人仲良く買い物を楽しんでいたのだった。
アイの父、母、伯母、姉貴分である4人に制裁されたクルピンスキーその後の消息は・・・・・・
さて次回はミーナたち司令官同士の話となります!次回もお楽しみに!!