ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

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OP「courage 」

ED「Over Sky 」


今回は日常的な話を書いてみました


第78話「フロントラインパーティー!!」

休暇を終えて俺たちがスオムスから帰った後、501基地はネウロイの襲撃もなくいたって平和であった。すると、

 

「は~い。みんな集まったわね」

 

と、今俺たちは談話室にいる。そしてその中ミーナさんが真ん中に立って手を叩く。そして

 

「今日は日ごろの激務を労うため我が501基地内でレクレーションを行う事となりました」

 

『レクレーション?』

 

と、いきなりそう言いみんな頭に?マークを出す。するとミーナさんはにっこりと笑い

 

「要するに基地内の隊員で演芸大会を開催します。基本として参加は自由としていますがこの機会だからウィッチお隊も参加しようと思うの」

 

「おっ、面白そうだな!」

 

「そうね。たまには娯楽とかも必要ね」

 

「お父さん、お母さん。演芸って何?」

 

「ん?それはだな、みんなでお芝居や歌を歌って楽しむイベントだよ」

 

「わぁ~!!とても楽しそうです!」

 

と、みんなやる気満々な声でそう言う。するとミーナさんが

 

「なお、参加する演目は皆さんから募集しますので何かいい案がありましたら、私のところまで来てくださいね♪」

 

と、ミーナさんがそう説明してその後、もはや501基地内はすっかりお祭りムードとなった。そして俺たちはどんな演目をするか話し合うことにした。

 

「どんなのがいいかな~」

 

「みんなが楽しんで、全員が出演する者がいいな!」

 

「確かにそうだな宮藤、で、何かいい案はある?」

 

「う~んそうですね・・・・・あ、私、安来節踊れます!」

 

「安来節か・・・・案外受けるかもなアハハハ!!」

 

宮藤の提案に坂本さんが笑い、エミリアが

 

「ヤスギブシって、確かドジョウ掬いのことよね?日本・・・いや扶桑のアンコウ踊りと対をなす伝統の踊りの?確か成人した女性はみんな必ずやるとか・・・・?」

 

「エミリア。それ間違ってるぞ。てか今時ドジョウ掬いをやる奴いないよ。しいて言えば忘年会とか、宴会でおっさんがやるものだよ。それとアンコウ踊りは茨城県の罰ゲームに使われる踊りだ」

 

「あれ?そうなの?」

 

と、エミリアの言葉に俺がつっこむ。てか宮藤、安来節って女の子がやるもん・・・・あ、そう言えば昔うちの戦闘隊の宴会の時、うちの紫電改の整備をよくしてくれた中嶋整備長が一回だけやっていたっけ・・・・・中嶋整備長て今思えば変わった人だったな。雨の中歩くのが好きな人で、しかも見た目とは裏腹に実は大企業のお嬢様だということを知った時は驚いたな。今思えば懐かしい・・・・・俺がそう思うと

 

「たるんでいるぞ宮藤!」

 

と、義姉さんがつっこむ。

 

「軍人たるもの、そんな軟派出し物はいかんぞ!ここは日ごろの成果を見せるため編隊飛行やアクロバット飛行なんかを・・・・」

 

「また始まった」

 

「そうねフラウ。でもアクロバットとかは少し面白そうね」

 

と、義姉さんの隣にいるハルトマンとエミリアがため息をつく。すると義姉さんが

 

「大体なんだ!その何とか節というのは!そこでやってみろ!」

 

「え!?い、今からですか!?えっ・・・と民謡に合わせてドジョウを救う動きを踊りにした演芸会で・・・・」

 

とそう言い宮藤は恥ずかしそうな顔をするも義姉さんの前でやって見せる。結果は何ともかわいらしい踊りでなんというか・・・・・和むそう思っていると

 

「いだっ!?」

 

誰かが俺の足を踏む。その踏んだ相手はエイラだった

 

「エ、エイラ何すんだよ」

 

「すまんちょっと足が滑った」

 

と、頬を膨らませたエイラがいた。なんか俺怒らせるようなこと言ったか?そう言い俺は首をかしげるのであった。すると義姉さんに変化が起きた。最初は黙ってみていたのだがしばらくすると鼻から真っ赤な何かが出てくる。あれってもしや・・・俺がそう思っていると

 

「あー!トゥルーデ。なに宮藤の踊りを見て鼻血を出して興奮してるんだ~?」

 

ハルトマンが冷やかしてそう言うと宮藤が

 

「え!?バ、バルクホルンさん!?」

 

「ご、誤解だ!わ、私は別に・・・・!?」

 

と、そう言い誤魔化そうとする義姉さんだったのだが・・・

 

「ねえ、伯母様!」

 

「ん?どうしたんだ。・・・・っ!?」

 

アイに声をかけられて振り向く義姉さんそして目にしたものは

 

「どう?宮藤さんの真似だけど上手い?」

 

と、アイが宮藤の真似をしてなんと義姉さんの前でドジョウ掬いをする。たぶん宮藤のあの踊りを見て真似したくなったんだろうすると義姉さんが・・・・

 

「ぐはっ!!!」

 

そう言い口から血を吐き倒れる。しかも満足そうなニヤケた顔で倒れる。本当に時たまなんだが義姉さんこの頃キャラが崩壊しているような気がするのだが・・・・まあ、義姉さんが倒れるのもわかる。あれはすごく可愛い。現にエイラも鼻血が出そうなのを手で押さえているしな

 

「あ・・・・あの・・・伯母様?」

 

と、心配そうにそう言うがハルトマンが

 

「大丈夫、大丈夫。放っておけばすぐに元に戻るから」

 

と、そう言うと

 

「・・・じゃあ、ほかに案がある人いませんか?」

 

と、そこへミーナさんが気を取り直して言うとペリーヌが立ち上がり

 

「お~ほほ!やっぱりここは私の出番のようですわね!ここは貴族である私の規律を示すべく歌劇を提案しますわ!」

 

「お、ミュージカルか」

 

「それならみんなが出られますね」

 

と俺とリーネがそう言うと

 

「もちろん皆さんにも出番がありますわよ。何せ上演時間が四日間以上の超大作ですから。もちろん脚本は私で主演も私ですわ」

 

「よ、四日間!?」

 

なんだよそれ長すぎるんだろう。てか脚本ってペリーヌの書くものだから絶対、坂本さん関連のストーリーだなこれは・・・・

 

「それはちょっと、無理かもね・・・・」

 

と、ミーナさんも苦笑してそう言いペリーヌの案は却下された。

 

「じゃあ、ほかに誰かいませんか?」

 

とミーナさんが言うと今度はルッキーニが手をあげて

 

「はいハ~い!私マジックショーがいいと思う!」

 

「ほ~それは面白そうだな。どんなマジックにするんだ?」

 

俺がそう訊くとルッキーニは

 

「じゃじゃーん!シャーリーの入った箱をこの板で仕切ります!。シャーリーが無事なら大成功!」

 

ルッキーニがギロチンみたいな板をもってそう言う。すると箱に入っているシャーリーが

 

「な、なあルッキーニ。ちゃんとタネとか仕掛けとかあるんだろうな?」

 

シャーリ-が心配そうに言うと

 

「え?タネ?仕掛け?なんのこと?」

 

「無計画!?」

 

「切断するだけで私は無事じゃないのかよ!?こんなマジックがあるかー!!」

 

「わ~♪シャーリーが怒った~!!」

 

と、シャーリーはルッキーニを追いかけてミーナさんは

 

「却下です!却下!誰かまともな提案はありませんか!?」

 

ミーナさんがそう言うとするとエミリアが

 

「じゃあさ、無難に仮装大会なんてどうだ?」

 

「仮装大会?」

 

「ええ、みんないろんな格好になってコスプレするんだよウサギとかサムライとか。結構受けると思うけど」

 

「あら、それは面白そうね♪で、エミリアさん。衣装とかあるんですか?」

 

「はい。もちろんいろんなものを用意したわ!」

 

そう言い、エミリアはどこから持ってきたのか大きい袋を持ってくる。

 

「コスプレ衣装に小道具、なんでもあるわ!!」

 

「へ~いろんなのがあるね~」

 

「そうだね・・・なんか面白そう」

 

と、そう言いみんなエミリアの持ってきたコスプレ衣装なんかを見たり試着してみたりする。リーネと宮藤は可愛らしいお姫様風のコスプレで、シャーリーはカウボーイ。ルッキーニは小悪魔風の格好、そしてペリーヌはリボンに騎士風な格好に坂本さんは侍(しかも桃太郎)。ミーナさんは和服美人、サーニャは猫の着ぐるみを着てエミリアとハルトマンはマ〇オとル〇ージー。そして俺とエイラも着替えた。みんな似合っている中でもアイは・・・・

 

「わぁー!!アイちゃんとっても似合う!似合う!」

 

「不思議の国のアリスの格好ね」

 

宮藤とリーネがそう言う。そう、アイが来ている服装は不思議の国のアリスの格好だった。

 

「お父さん!お母さん!どうどう似合う?」

 

と、アイが笑顔で二人に訊くと二人は抱き着き

 

「アイ~!!」

 

「すごく可愛いぞー!!」

 

「う~お母さん、お父さん。くすぐったいです」

 

と、見たこともない顔でアイを撫でまわす。そのあまりの溺愛する二人の様子を見んな少し引いたような顔をする。そのなか、エミリアは

 

「はいはい。二人ともアイちゃんを溺愛するのはここまでにしなさい」

 

と、あきれ顔でそう言う。すると宮藤が俺とエイラの着ている衣装を見て

 

「あ、そう言えばエイラさん、疾風さんの衣装お揃いですね」

 

「そう言えばそうですね。その首に巻いてあるスカーフも色違いですがお揃いですわね」

 

と、宮藤たちが俺たちの方を見る。

 

「そうだな!まるで漫画に出てきそうな地球防衛軍みたいだよ」

 

「うジャー疾風、エイラかっこいいー!!」

 

「お父さん、お母さん。かっこいいです!」

 

と、シャーリーとルッキーニがそう言う。そう今俺たちの着ている服はどこかの防衛軍を思わせる制服だった。しかも首には俺が城でエイラは黄色のスカーフを巻いている。まあ言われてみれば確かにかっこいい。でもこの衣装、どこかで見たことが・・・・

するとエミリアが胸を張って

 

「へ、へ~んどう?二人とも私の自信作であるこの衣装は?」

 

「ま、まあ、悪くないかな?」

 

「ソウダナ。着心地もいいし・・・・」

 

お、俺とエイラがそう言うと、エミリアがにやりと笑い

 

「じゃあさ、じゃあさ。このセリフを二人で言ってみてくれる?あと、そこに書かれているしぐさも真似してね」

 

そう言いエミリアはメモ帳にある文字を書いて俺とエイラに渡す。そして俺とエイラは深呼吸して俺とエイラは思いっきりハイタッチしてエミリアの書いたセリフを言う

 

「「ウルトラ・ターッチ!!」」

 

と、そう叫んだ。するとエミリアが

 

「はいオッケー!いいのが撮れたわ」

 

そう言い、エミリアがスマホで録画しながらそう言う・・・・まさかさっきのセリフといい子の制服といい、もしや

 

「おい、エミリア・・・・もしかしてお前それだけの為に・・・・?」

 

「そだよ。いや~一度でいいからこういう場面撮ってみたかったんだよ」

 

「「おいおい・・・・」」

 

俺とエイラはジト目でエミリアを見る。すると・・・・

 

「おっと、エミリア。私いいもの見つけちゃったんだけど~♪」

 

「え?なになに?」

 

と、ハルトマンがエミリアが持ってきた袋の中をごそごそしていると何かを見つけエミリアにそう言う。・・・するとハルトマンが俺の方を見てにやりと笑うと

 

「疾風もきっと気に入ると思うよ♪」

 

なんだろう・・・なんかすごく嫌な予感がする・・・・俺はそう思ったがそれは見事に的中した

 

「じゃっじゃ~ん!メイド服~!!疾風に着せたら絶対に似合うよこれ!」

 

「それは名案ね・・・・さすがだわフラウ」

 

ハルトマンが取り出したのはメイド服だった。ああ・・・・またこれかよ。ここは急いで退散したほうがいいな・・・・俺はそう思い逃げようとするが

 

「どこへ行くんだ疾風?・・・・いや疾子ちゃん?」

 

と、ルッキーニとシャーリーに捕まった。やばいなんかシャーリーの目。完全にいたずらウサギの目だ

 

「え?い、いや・・そのちょっと用事が・・・・」

 

「お前に用事なんてないだろ?あるとしたらここで疾風から疾子ちゃんに変身するだけだよ~」

 

「ヘアブラシや化粧道具あるから。レッツメイクアップよ!」

 

と、ハルトマンやエミリアはじりじりと俺に迫ってくる。こうなったら宮藤・・・リーネ。ヘルプ!そう思い俺は二人を見るが

 

「疾風さん!絶対に似合いますよ!」

 

「久しぶりに見てみたいです・・・・」

 

ダメだった俺は義姉さんの方へと見るがいまだに鼻血を出して倒れているし、坂本さんやミーナさん、サーニャは微笑ましそうに見ているから無理。アイは何が何だかわからないがなんか面白そうと期待の込めた目で見ている。こうなったらエイラだ。俺はエイラの方へ顔を向けて助けてっと言いたかったのだが・・・・

 

「疾風・・・・・絶対に似合うぞ///」

 

顔を真っ赤にしてどことなく期待を込めた目でそう言うエイラ・・・・あ、もうこれ詰んだな・・・無理に逃げようとしてもエミリアの固有魔法である縮地ですぐに掴まりそうだし。ここは観念するしかないか・・・

 

「いいぞ・・・もうこうなったら自棄だ」

 

「あ、それじゃあさ・・・・」

 

と、ハルトマンが俺に耳打ちをする

 

「・・・・本気か?ハルトマン」

 

「うん♪」

 

「・・・・・・・・・はぁ~コンカイダケダカンナ・・・・」

 

そう言い俺はエミリアたちに更衣室へつ連れてかれるのであった。そしてしばらくして

 

「あ・・・・あれ・・・私は一体・・・・・」

 

と、今まで悶えて気絶していた義姉さんが目を覚ます。すると・・・・

 

「伯母様。大丈夫?」

 

と、アイが心配そうにのぞき込むしかも不思議の国のアリスの格好でそれを見た姉さんは

 

「な。ななん!アイがとても可愛らしい服を!?私は夢を見ているのか!?」

 

と、義姉さんが嬉しそうな声をあげていると、

 

「あ、トゥルーデ目が覚めた?」

 

「は、ハルトマン?」

 

「丁度良かった。トゥルーデに見せたいものがあるんだよ」

 

「ん?何をだハルトマン」

 

と、義姉さんがそう言うとハルトマンはにやりと笑い

 

「ふっふっ~♪トゥルーデが見たら絶対に喜ぶものだよ」

 

と、そう言うとハルトマンはマイクを取り、ドアの前に立つ。すると部屋の明かりが消えてドラムが鳴りスポットライトがドアを照らす

 

「さて、では再びご紹介しましょう!!疾子ちゃんです!!」

 

そう言いハルトマンはドアを思いっきり開ける。するとそこから

 

「うっ・・・・やっぱ恥ずかしいな…これ」

 

と、そこから黒いドレスを着て長い髪のかつらをかぶった疾風の姿であった。

 

「なっ!?は、疾風!?なんだその格好は!?」

 

と、義姉さんが顔を赤らめてそう言うと

 

「まあ・・・・その・・・・仮想大会だからってハルトマンがな」

 

俺が目を泳がせてそう言う。そしてみんなは

 

「お父さん可愛いです!」

 

「疾風、似合ってんゾ~」

 

「可愛いです疾風さん!」

 

と、それぞれ言う。すると義姉さんは身体をプルプルと震わせる。あれ?もしかして怒っているのか?そう思っていると義姉さんはガシッと俺の両肩をつかむ

 

「・・・・・疾風」

 

と、少し重みのある言葉でそう言う…やばい。怒っている絶対に怒っているよな。あれ!?

 

「ね、義姉さん!?怒ってるなら謝るよ!」

 

そう言うのだが義姉さんは俺を見て

 

「お姉ちゃんて呼んでくれ!!妹…いや弟よー!!」

 

「わぷっ!」

 

と、急に抱き着いてきた

 

「なんなのだこの可愛さは!クリスに負けず劣らず可愛い!柏葉剣付騎士鉄十字章モノだ!!」

 

と、鼻血をたらしとても幸せそうな顔で疾風を揉みくちゃにするのであった。そしてその後、アンケートの結果レクレーションの演目は仮装大会となりみんなそれぞれの仮装をし、そしてそこを訪れた軍人記者が撮影し、写真集として全世界に出版されることとなった。中でも大人気だったのが女装をした疾風の写真だったことはまた別の話・・・・

 

 




疾風の女装姿はGGOのキリ子を想像してください
次回もお楽しみに

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