ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

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最近忙しくてなかなか投稿できない・・・・



OP「courage 」

ED「Over Sky 」


第81話「死刑!ストライクウィッチーズ 空に散った13の星(前編)」

隊過激派ネウロイとしてギリシャに結成された509『ハリケーンウィッチーズ』はヴェネチアを占領する過激派ネウロイ。ヤプールの派遣した刺客のネウロイによってたった一日で壊滅した。そのことはヴェネチアを攻略を考えていた連合軍上層部を驚かせた。そしてその情報は501にも知らされた。そしてその知らせを書いた報告書を見たミーナと坂本さんは驚いた。

 

「まさか・・・・あのラウラ中佐が率いる509が壊滅するなんて・・・・・」

 

ミーナさんはそう驚く。

 

「ラウラ中佐って言うと前にミーナが言っていたあのラウラ中佐か?」

 

「ええ・・・・で、美緒。509はどうなったの?生存者は?」

 

「ああ、聞いたところによると、509統合戦闘航空団のウィッチの生き残りは鳳柑奈少尉。基地が襲撃された時、命かながら脱出して近くにあった連合軍基地に知らせたみたいだ。今、彼女は病院で入院して養成している」

 

「そう・・・・で、ほかのウィッチの皆は?」

 

「ああ、鳳少尉が報告をした後、すぐに連合軍の兵士たちが調べに行って残骸になった509基地の中からラウラ中佐を含め残りのウィッチたちを見つけたんだが・・・・全員ブロンズ像となって発見されたみたいだ」

 

そう言うと坂本さんは少し険しい顔をする

 

「ブロンズ像に?」

 

「ああ・・・・恐らく。過激派ネウロイの仕業だろう・・・・・・人間をブロンズ像に変えるとは恐ろしいことをする。」

 

「で、そのブロンズ像になったウィッチたちは?」

 

「すぐに大きい病院に移されて今、医師や科学者たちが必死にブロンズ像にされた彼女たちを元に戻す方法を探しているが今のところ見つかっていないようだ」

 

坂本さんが困ったようにため息をついてそう言う

 

「前にアイちゃんが言ってたように過激派ネウロイの力がどんどん強くなっているわね・・・・ねえ、美緒私たち本当に勝てるかしら?」

 

「わからない・・・だがウィッチに不可能はない。必ず勝って見せる」

 

「美緒・・・・・」

 

そう言い坂本さんは空を見上げそう言うがその顔は何かを焦っているような顔にも見えるのであった。

 

 

 

 

 

 

「はあー!!」

 

一方、基地の森の中では、疾風が朝早く起きて剣術の稽古をしていた。そして疾風はあることを考えていた。それは前の悪魔型ネウロイと戦った時のことだ。あの時は禁じ手である二刀流の技を使って何とか勝てた。だが次に行われるはずのヴェネチア奪還作戦の時、過激派ネウロイはあの悪魔型よりも強いネウロイを出してくるはず。そのためにはもっと自分の技を磨かなければならない。二刀流を頼らず一刀流の技で・・・・・すると

 

「朝早くから刀の素振りとは、感心するわね疾風」

 

と、そこへエミリアがやって来た。しかも日本刀を腰に下げて

 

「そう言うお前だって、剣の素振りか?」

 

「ええ、まあね。・・・・で、疾風。最近。エイラ中尉とはどう?指輪渡せたの?」

 

「ああ・・・渡した」

 

「その顔を見るとどうやら奥さんに喜んでもらえたみたいね若旦那さん。で、その時の夜はどうしたのかしら?もしかして・・・・・」

 

「バーロー。俺とエイラはまだそこまで行ってねえよ///」

 

エミリアの言葉に俺は少し顔を赤くする。それを見てエミリアはフフっと笑う。

 

「それよりも疾風・・・・剣の素振りなんかして。もしかしてこの前の509が壊滅したっという情報が原因?」

 

「ああ・・・・これは俺の勘だが、次に行われるはずであろうヴェネチア奪還作戦。今までの戦いとは比べ物にならないと思っているんだそれも俺たちのいた世界の大戦よりも・・・・・」

 

「だから、自分の腕を上げるため素振りをしていたと?」

 

「ああ、あの悪魔型ネウロイと戦ってわかったんだよ。今の俺の腕じゃあな・・・・」

 

俺がそう言うとそれを見ていたエミリアはふっと笑いそして刀を抜き

 

「そうか・・・じゃあ、疾風。私と剣の勝負をしろ」

 

「え?」

 

「昔の感覚を思い出す・・・・いやそれ以上の力を身に着ける必要があるのでしょ?付き合うわ」

 

「・・・すまない」

 

そう言い疾風とエミリアは朝食の時間まで模擬戦をするのであった。この時、疾風は思った『持つべきものは良き宿敵(ライバル)』だということに。

 

 

そしてしばらくして朝食を取った後、とある出来事が起きた。その出来事というのはブリーフィングルームに全員が集まった時のことだ。今回集まったのは近々共同でヴェネチア奪還作戦に参加するはずだった509が過激派ネウロイの奇襲によって全滅した事であった。そのことを聞いたみんなは驚いた。それはそうだ一個の精鋭部隊がたった一日で全滅したというのだから。だが、それとは他に別の知らせが届いたことをミーナさんが知らせた

 

「ゴルゴダ島から救難信号?本当かミーナ?」

 

と、バルクホルンが首をかしげてそう言う。そう実は先ほど基地の通信室からここから少し遠いい所ヴェネチア寄りのところにゴルゴダ島っという小さな島から救難信号が発せられたというのだ。ゴルゴダっというと俺の知っているゴルゴダはイスラエルにある土地にある丘でかつてはイエス・キリストが十字架にかけられた場所であるが調べたところによるとこの世界にはキリスト教はおろかイスラム教徒などの宗教はないらしい。

 

「ええ、その島から501に救助を求める信号が発せられたの」

 

「いったい誰からなんですか?」

 

「それがわからないのよ。」

 

「わからない?そう言えばこのゴルゴダ島は過激派ネウロイに占領されているヴェネチアのすぐ目と鼻の先にある島だが、ミーナ。もしかしたら罠じゃないか?」

 

「でもバルクホルンさん、もしその島で本当に助けを求める人がいたら放っておくわけにはいきませんよ!」

 

と、バルクホルンの言葉に宮藤がそう言いうとミーナさんは頷き

 

「どっちにしても放っておくことはできないわ。直ちに出動する必要があるわ。」

 

と、言うことで俺たちは直ちにゴルゴダ島へ行く準備を始めるのであった。そして俺は部屋で黒服黒コートを着ていつでも出撃する準備をしていた。因みに今回出撃するのは夜間任務のエイラやサーニャも今回の救助に出撃することになった。そしてその島で怪我した人がいた場合に備え回復魔法を持つ宮藤が治療道具をもって行くことになった。

そして今俺たちはゴルゴダ島へ向けて発進するのだった。そしてゴルゴダ島へ向かう中俺の隣を飛んでいたエイラは

 

「なあ、疾風・・・」

 

「なんだエイラ?」

 

「ゴルゴダの救難信号。あれ本当だと思うか?」

 

「正直言って半信半疑だ。あの島はただの岩山がある無人島。人が住んでいるなんて話聞いたことがない」

 

「お前、いつの間に調べたのか?ゴルゴダ島のこと?」

 

「まあな。ちょっとした好奇心ってやつだ」

 

あの後俺はゴルゴダ島のことについて本で調べた。本によるとゴルゴダ島はかなり小さい島で岩山ばかりの無人島でしかもそこは切り立った崖が多く海も荒れているとてもじゃないが人が住めるような島ではなかった。そんな島から救難信号が出るなんておかしな話だ。

 

「そうなのか~実はわたしもなんダヨ。出撃前タロット占いをしたんだよ」

 

「へ~で、結果はどんなのが出たんだ?」

 

「・・・・死神のカード」

 

「縁起悪いな・・・・・何かが起きなきゃいいんだけどな・・・・そう言えば・・・・」

 

「ん?どうしたんだ疾風」

 

「そう言えばアイがやけに不安がっていたよ」

 

「アイが?」

 

「ああ、でさ。これもらったんだよ。」

 

そう言い俺は胸ポケットから二つのソーダ色クリスタルを出す。

 

「ナニコレ?きれいな色だけど?」

 

「さあ?アイはお守りって言ってたぞ、あ、あとエイラの分もあるぞ」

 

俺がそう言いいエイラにクリスタルを渡す。

 

「アンガト。後で会いにお礼を言わないとな」

 

「そうだな・・・・」

 

と、そう言い俺たちはゴルゴダ島へ向けて飛ぶするとエイラが急に真剣な顔で俺を見る

 

「なあ、疾風・・・・・」

 

「ん?なんだエイラ?」

 

「言っておくけどあまり無茶なことはやめろヨナ。特に二刀流はもう使うなよナ。もうあれで死にかける疾風の姿を見たくないから・・・・」

 

と、不安そうにそう言う。

 

「わかっているよ。俺もさすがに家族を置いて死ぬのは嫌だからな」

 

「は、疾風・・・///」

 

俺が不適の笑みでそう言うとエイラは顔を赤くする。すると

 

「また始まった・・・・」

 

「青春ね~」

 

「まったくこれから救出作戦だというのにたるんでいる」

 

「まあ、まあ。いいじゃないの」

 

と、その光景を見ていた11人は苦笑交じりにそういう。そうした中、しばらく飛んでいると

 

「見えたわ!あの島よ!」

 

と、ミーナさんが指さしたところは小さな無人島だった。そうあれが救難信号が発せられたゴルゴダ島だ。俺たちは降下しその島に降り立つ。

 

「中佐。本当にここが救難信号が出てたゴルゴダ島なのか?」

 

「ええ、地図の方角ではここであっているみたいだけど・・・・・」

 

「でもあたりは岩山だらけだよ。建物どころか小屋もないよ?」

 

「うじゅ~岩だらけ・・・・」

 

と、ミーナの言葉にシャーリーやハルトマンやルッキーニがそう言う。

 

「人の姿も見えないし・・・・変だな?」

 

「もしかしてガセ?」

 

と、みんなが首をかしげる中

 

「あ、あれ!?」

 

「どうしたんだルッキーニ?」

 

「シャーリー。あそこの丘に何かあるよ?」

 

「ん?どれどれ?あ、本当だ。て、あれは・・・・」

 

「十字架?」

 

ルッキーニの言葉にシャーリーたちは目を凝らしてよーく見るとその丘に13個の十字架があった。

 

「あれってお墓ですか?」

 

「だが・・・誰の墓だ?」

 

「わからない。とにかく行ってみよう」

 

と、そう言い俺たちはその丘に向かう。そしてその丘につくと坂本さんは十字架の傍に近寄り十字架を見るするとそこには誰かの名前が刻まれていた。しかもその名は自分がよく知っている名であった。それを見て彼女は目を丸くする

 

「っ!?」

 

「どうしたんですか坂本さん?」

 

坂本さんの驚きに宮藤がそう訊くと

 

「これは・・・・私の墓だ。私の名前が刻まれている・・・・」

 

「え!?少佐の!?」

 

「そんな馬鹿な!?」

 

そう言いみんなも他の十字架を見る。するとその十字架には扶桑後はおろかオラーシャ語、カールスラント語、ロマーニャ語、スオムス語、ガリア語、ブリタニア語でみんなの名が書かれていた

 

「これって私の名前!?」

 

「私のもある」

 

「私もだ」

 

「私のも」

 

十字架に自分の名が刻まれていることにみんなは驚く。それを見たミーナさんは

 

「なんで、こんなものが・・・・・」

 

と、そう呟くと

 

『それはお前たちの墓よ!501戦闘航空団ストライクウィッチーズのウィッチたち!!』

 

「「「っ!?」」」

 

突如声が聞こえたかと思うと急にルッキーニやリーネの真上にカプセルみたいなのが降ってきて彼女たちを閉じ込める

 

「なっ!?」

 

「うにゃっ!?」

 

「リーネちゃん!」

 

「ルッキーニ!!」

 

カプセルに閉じ込められた二人を見てシャーリーと宮藤は二人のもとへ駆け寄りカプセルを破壊しようとするがカプセルはびくともしない。

 

「くそ!びくともしないぞ!!」

 

「やっぱり罠か!?」

 

すると

 

「ふはははは!!!」

 

と、急に笑い声が聞こえみんなは武器を構える。そしてバルクホルンが

 

「誰だ!出てこい!!」

 

と、そう言うとそこからまるで幽霊みたいに人型ネウロイが現れた。しかもそのネウロイは片手に鎌、もう片手に鉄球を持った完全武装をした人型ネウロイであった。

 

「ネウロイ!?」

 

そう言いみんなは武器をその人型ネウロイに向ける

 

「貴様は誰だ!!」

 

と、坂本さんがそう言うとその人型ネウロイの目の部分である赤い瞳がギラリと光り

 

『我が名はバラバ。貴様らウィッチたちを殺すために生まれたウィッチの死刑執行人だ」

 

と不気味な笑い声でそういうバラバ。その声は機械的な声であった。

 

『ストライクウィッチーズ。このゴルゴダ島が貴様らの墓場になるのだ!!』

 

 




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