ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~ 作:疾風海軍陸戦隊
ED「Over Sky 」
ヴェネチアに近い小さい島のゴルゴダ島から救難信号が発せられその救難信号をキャッチした疾風たちはゴルゴダ島へ向かう。しかしそれはヴェネチアを占領する過激派ネウロイによる罠であった。そして彼女たちの目の前に完全武装した殺し屋の人型ネウロイ、バラバが現れるのであった。
「ストライクウィッチーズ!このゴルゴダ島が貴様らの墓となるのだ!」
と、その人型ネウロイことバラバがそう言う。なんだろう・・・なんかあのネウロイ、お約束のセリフを言ったような気がしたんだが・・・・そしてそんなことを考えている中シャーリーたちはルッキーニやリーネを閉じ込めたカプセルを必死に壊そうとする。機銃で撃っても義姉さんが怪力魔法力で殴っても坂本さんが烈風まるで切り付けても傷一つ付かない
「無駄よ、無駄!私の能力の一つであるこのカプセルはどんな攻撃でも壊れない頑丈なものそう簡単には破壊できないわ!そして、そのカプセルに閉じ込められたものは生きたままブロンズ像になる。まさに生き地獄よ!」
「な、なんだと!?ヤロウ!ルッキーニたちを解放しろ!」
「そう言われて解放する人間・・・・あ、いやここはネウロイがいるものか!貴様らも509のウィッチたち同様にブロンズ像にしてやる」
「何!?ではギリシアにいる509のウィッチたちをブロンズ像に変えたのは!?」
「そう、私だ。あのウィッチたちはさほど脅威ではなかったのだがそれでもいずれは我がネウロイヴェネチア軍団に立ちはだかる小さな芽。今のうちに刈り取る必要があった。まあ、おかげで貴重なデータが手に入ったけどなククク・・・・」
「貴様~!!人の生命をなんだと思っているんだ」
と、バラバはそう言い笑うすると義姉さんが怒りだす。するとバラバは
「生命?わからない。生命とは何か?私はただ相手を殺すことのために生まれたネウロイ。今更、命の重みを訴えられても理解できないし、理解しようとも思わないわ」
そう吐き捨てるとバラバは左手に持つネウロイビームで作った鎌や右手に持つ鉄球を持ち構え
「話は終わりよ。ほら!早くしないとそこに閉じ込めている二人がブロンズ像になるわよ。二人を助けたければ私のコアを打ち砕くことね!来なダークブルーメ!!」
そう言いバラバは足をネウロイユニットに変え飛び立つ。そしてその瞬間彼女の背後から巨大なクラゲ型ネウロイが現れる。
「くそ!逃がすか!!行くぞハルトマン。エミリア!!」
「うん!」
「ハイル!」
「くそ!よくもルッキーニを!!
そう言いバルクホルンとハルトマンとエミリア。そしてシャーリーが飛び立ち
「私たちも行くわよ!」
「ああ!宮藤とサーニャとペリーヌ!はあの大型ネウロイを!私たちはあの人型をやる!」
「「「了解!」」」
「行くぞ!エイラ!」
「わかった!」
坂本さんやミーナさんたちはクラゲ型大型ネウロイの方を宮藤たちに頼みバルクホルンたちの後を追った。そして一足先にバラバに追いついたバルクホルンとハルトマンとエミリアが機銃掃射をする。するとバラバはまるでほくそ笑むかのような笑いをし
「ふふ・・・馬鹿め」
そう言うとバラバは三人の攻撃をすらりと攻撃を躱す。そして腕からナイフ状のレーザーを出す。
「く、こんな攻撃!」
と、バルクホルンはそう言う言いその攻撃を躱し攻撃態勢に移るのだが・・・
ドガッ!!
「ぐはっ!?」
いつの間にかバラバは彼女の目の前に現れバルクホルンの腹に膝蹴りをする。
「バルクホルン!?くそーよくも!!」
そう言いシャーリーが攻撃をしようとするがバラバはバルクホルンの体をつかむと
「ほら!その女貴様に返すよ!」
と、そう言いバラバはバルクホルンをシャーリーに向けて放り投げる。そして二人の体がぶつかるのであった
「わっ!」
「なっ!?」
そして二人がひるんだすきにバラバは腕を振り下ろす。するとバルクホルンやシャーリーの真横からカプセルが現れ、二人を閉じ込めた。
「なっ!?しまった!」
「くっそ!!・・・」
「ふふ・・・・いっちょ上がり。意外とあっけなかったわね」
「シャーリー!トゥルーデ!?」
「よくもトゥルーデとシャーリーを!!行くよエミリア!」
「ああ!同時攻撃だ!!」
そう言い二人はバラバに攻撃を仕掛けた。するとバラバは二人の動きをじっと見る。そして彼女の目には赤いウィンドウが現れそこから二人の攻撃パターンが表示される。
「・・・・なるほど、今から4秒後に一人が私の注意をそらすため動く。そしてもう一人が攻撃を仕掛け私を倒すつもりね・・・・・・」
と、そう言う中、ハルトマンが
「もらった!トゥルーデやシャーリーの仇!」
と、Mg34を撃ち正面攻撃をする。そしてバラバはそれを避ける。
「ふっ…これがウィッチ最強の称号を持つと言われるエーリカ・ハルトマンか・・・ぜんぜんたいしたことないね・・・・」
と、そう言うバラバ。だがハルトマンは
「かかったわね。私は囮だよ!」
「なに!?」
バラバが驚くとその真下から
「喰らえ!バラバ!!」
「なっ!?しまった!!・・・・・・・・・と言うと思ったのかしら?」
「「っ!?」」
そう言うとバラバはその攻撃を躱し、そして彼女はエミリアに向かってビームを放つそれをシールでで防いだがその隙をついてバラバは彼女をカプセルに閉じ込める
「エミリア!?」
「隙ありだ!!」
そう言いバラバはハルトマンに急接近し、ハルトマンの腹を殴る
「ぐはっ!!」
「ふっ…無様ね。最後にいいことを教えてやるわ。私には相手の攻撃パターンを予測するシステムが備え付けてあるのよ。だからあんたたちの行動なんて手に取るようにわかるのよ・・・ククク」
「くっ・・・・そ・・・・・」
ハルトマンが悔しそうにそう呟く中、バラバはカプセルを出しそしてハルトマンを閉じ込める。
「ふふ・・・これであとは・・・・・」
と、そう言うバラバ。すると
「烈風斬!!」
「っ!?」
頭上から声が聞こえバラバは上を見るすると、何かのエネルギー弾みたいなのが彼女に迫っているそれを見たバラバは左手の鎌でそれを防いだ。そう、坂本少佐が必殺技の『烈風斬』を放ったのだ。
「そこまでだバラバ」
「倒されたくなければみんなを解放しなさい!」
と、坂本さんやミーナさんがそう言うとバラバは
「ふん!そんなことを言われ素直に言うことを聞く敵がいるか!喰らえ!!」
そう言い、彼女らの頭上にカプセルが現れ二人に降りかかる。しかし二人はその攻撃を躱す
「何!?馬鹿な!」
そう言いバラバは空から無数のカプセルを召喚させると、
「美緒。くるわよ!」
「ああ!」
そう言い二人はそのカプセル攻撃を避ける。そしてミーナ中佐の固有魔法である三次元空間把握能力で敵の出すカプセルの位置を知らせそれを聞いた坂本がそれ置避ける。
「くっ!なぜだ!?なぜ避けられるんだ!?・・・・クソ!敵の動きを予測しなければ・・・・」
と、バラバがそう言い相手を予測しようとするのであったのだが、急に彼女の目線がホワイトアウトし、そして『エラー発生。予測不可能』という表示がされた
「な、なに!?行動予測が表示されないだと!?な、なぜだ!?」
とバラバが驚き焦る中、その瞬間、坂本さんが
「貴様の能力は確か、相手の動きを予測するものだったっけな?だが裏を返せばそれはあくまで予測だ。予測したものが予想外のことは必ず起きる。それにな先読みをする能力を持つ者はお前だけじゃないぞバラバ」
「なにっ!?」
バラバが驚くと上空から二つの影が急降下してくる。その二つの影はエイラと疾風だった。
「「喰らえ!!」」
そう言いその二人から機銃掃射を受けるバラバはその攻撃を喰らい体勢を崩す。そして
「烈風ーーー斬!!」
「ぐわわぁぁぁ!!」
バラバが体勢を崩したその隙をついて坂本さんが必殺技である烈風斬を放つそして烈風丸から放たれた気段はそのままバラバの体に命中したそして彼女の胸の部分が砕けコアが見えそして先ほどの烈風斬を喰らった衝撃でひびが入っていたのであった。
一方、宮藤たちは大型ネウロイでダークブルーメと戦っていた。最初ではダークブルーメが優勢であったが三人もこれまでにいろんな強敵と戦ってきたため、だんだんと押し返し三人力を合わせてダークブルーメにダメージを与えていた。そして・・・・
「トネール!!」
ペリーヌが雷技であるトネールを放ち、ダークブルーメの動きをわずかながら止め、そしてサーニャがフリーガーハマーをダークブルーメの頭部あたりに撃つ。するとダークブルーメの装甲がはがれ、その中から赤く光る決勝。コアが露になる。
「コアが見えましたわ!」
「私に任せて!!」
ペリーヌがそう言うと宮藤がそう言いダークブルーメに向けて直進しそのコアに向けて13㎜機銃を撃つ。そしてその中数発の弾丸がコアを撃ち抜き、コアを破壊されたダークブルーメは白い破片となって砕け散ったのだった。
「やりましたわね」
「やったね芳佳ちゃん!」
「うんやったよ!サーニャちゃん!ペリーヌさん!」
と、そう言い、勝利を喜ぶ三人。そして遠目でそれを見たバラバは息絶え絶えに
「ダークブルーメがやられ、私ももはや風前の灯火か・・・・・だがなぜだ・・・なぜ私の敵予測システムがあいつらの動きを予測する際ホワイトアウトしたんだ・・・・」
と、そう言うと彼女の目にあるものが写った。それはエイラや疾風の首にぶら下がるクリスタルであった。
「そのクリスタルは・・・・・なるほど。通りでホワイトアウトするはずだな・・・・・・」
と、そう言うとバラバの体がだんだんと崩れ始める。そんな中バラバは坂本さんたちの方を向き
「・・・・どうやらこのゴルゴダ島は貴様らではなく私の墓になりそうだな・・・・・だが、ストライクウィッチーズ。これで勝ったと思うなよ。まだヴェネチアには私よりも強いネウロイが巣にいる。来るべき決戦に備えてな。ストライクウィッチーズせいぜい限り少ない魔法力で無駄死にしないように頑張るんだな。破滅の未来で待っているぞ!!」
と、そう言った瞬間、バラバのコアが砕け散り光の粒となって消えるのであった。そしてバラバが消滅した瞬間。バラバにとらえられたウィッチを閉じ込めていたカプセルが消えるのであった。
「あ、カプセルが消えた」
「良かった~助かった~」
「命拾いした・・・」
と、カプセルに閉じ込められていたみんなは安堵の声を漏らすのであった。そしてその後みんなは全員が無事なのを喜び会うので合い基地に帰るのであった。そして夕暮れの中隊長室の中では坂本さんとミーナさんがいた
「先ほど、軍病院から聞いたんだけどブロンズ像にされたウィッチが元に戻って意識も回復したみたいわよ」
「そうか・・・・それにしても相手をブロンズ像に変えるとは敵も恐ろしい手を使うな・・・・」
「ええ、そうね・・・・・・そう言えば美緒。先ほど上層部が明日の朝来るように言ってきたわ」
「上層部が?いったい何の用でだミーナ?」
「ええ、なんでも近々おこなわれる。ヴェネチア奪還作戦のことについてらしいのよ」
と、ミーナがそう言うと坂本さんの目が変わり
「とうとうこの時が来たのか・・・・・」
と、そう言い手に持っていた茶を一口飲み空を見上げる。するとその中彼女が背中に差していた烈風丸が怪しく光るのであった。
一方。そのころ先ほどのゴルゴダ島の戦いの様子をヴェネチアから見ているものがいた。その正体とはヴェネチアを占領する過激派ネウロイのボス。ヤプールであった
「ふっ・・・・馬鹿なウィッチたちだ。これで勝ったと思っているのか?あいつらは貴様らの力を分析させるための貴重な犠牲者だ!ストライクウィッチーズ。ヴェネチアが貴様らの最期の舞台となるのだ!!」
そう言うと彼女の目の前にデータのようなウィンドウが現れる
「なになに・・・・・・・・・501の戦法に坂本少佐の烈風斬の威力に501のウィッチたちの固有魔法の威力・・・・・これは私の想像をはるかに超えているな・・・・だがこのデータがあれば対ウィッチ兵器が完成する。我々ネウロイの科学力をもってすればウィッチの一人や二人作ることぐらい造作もない。この『ウィッチキラー』があれば。もはやウィッチなど敵じゃないわ!」
そう言い彼女はある方向を見る。そこにあったのは何かの液体に入ったカプセルを見る。その中には人型ネウロイがいたのであった。
「ウィッチーズ・・・・ヴェネチアで相まみえようぞ・・・・・・」
と、不気味にそう笑うのであった。