ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~ 作:疾風海軍陸戦隊
ED「Over Sky 」
ヴェネチアを占領した過激派ネウロイ、ヤプールが放った最後の刺客ウィッチキラーを倒した疾風、そして彼の目の前に現れたのはそのヴェネチア過激派ネウロイ軍団のボス、ヤプールであった。そしてついに人類とネウロイのヴェネチア、いや世界をかけた最終決戦が始まるのであった。そして疾風は人型ネウロイヤプールと激しい戦いを繰り広げていた。そして二人は今鍔迫り合いの状態になっていた。すると
「疾風よ・・・・・貴様がこの世界に現れてからよくもこの私を苦しめてくれたな・・・・いよいよ貴様を葬り去る時が来たようだな!!」
「なんだと?どういう意味だ!?」
「ふふ・・・・今だからこそ教えてやる・・・・・・・・私こそ過激派その者なのだ!!」
「っ!?・・・・・やっぱり貴様が過激派のボスか!?」
「ふふ・・・・その通り。もし貴様がこの私を倒せば、過激派の大半が壊滅する・・・・・まあ、そんなことはありえんが・・・・な!!」
そう言いヤプールは疾風を押し出しその鎌からビームを放つ。その攻撃を俺は避ける。すると・・・・
ドグンッ!!
「ぐっ!!」
急にまた俺の体に痛みが走りそして俺の体は若干透け始める。くそ・・・・・こんな時に・・・・・するとヤプールが
「無駄なあがきだ疾風村正。あのクリスタルで体力と魔法力が戻ったとはいえそんな病んだ体では私を倒すことはできん。貴様の体のことは知っているぞ。貴様はもはやこの世界から消え去る定めなのだ!!」
「ならば消える前にお前を倒す!!ロマーニャ・・・いやエイラたちのいる世界のためにも!!」
そう言い俺は剣技「ホリエンタル・スクエア」を放つがヤプールは俺の4連撃を全て受け止める。
「なっ!?」
「ふふふふ・・・・それで全力か?」
「うるせぇ!!これならどうだ!!」
そう言い俺は速さを活かした突進武器破壊技の「ソニック・リープ」を放つ。しかしヤプールは俺の刀を素手で止める
「っ!?」
「武器破壊・・・・無駄なあがきだな」
そう言いヤプールは片手を広げるとそこから衝撃波が出て俺はその衝撃波に吹き飛ばされる
「ぐわぁ!!」
俺は奴の衝撃波に吹き飛ばされたもののすぐにホバリングをし態勢を整える
「貴様の剣技はすべてウィッチキラー戦・・・・・いや、貴様がこの世界に来て我が同胞と戦っている時から使っている技をすべて見せてもらった・・・・・貴様に俺は倒せない」
「だがなヤプール。宮藤たちがあの巨大コアを破壊すればどの道お前の負けだ」
「馬鹿め。冥途の土産に教えてやる我々を止めるにはあのコアを破壊するだけでは意味がない。あのコアは私のコアと繋がっている。例えあの小娘共たちが巨大なコアを破壊できたとしても私を倒さねば我がヴェネチア軍団は消滅しない!!」
「なるほど・・・・・あのコアだけではなくお前も倒さねばないけないのか」
「そうだ!さあ、疾風。私を倒せるものなら倒してみろ。だが私にお前の技は通用しないぞ!!奥の手である二刀流を使いたければ使うがいい。だがそれを使えば貴様の体がどうなるかわかっているはずだ」
と嘲笑うかのように言うヤプール。その言葉に俺は押し黙る。確かにヤプールの言う通り二刀流技は北郷流剣術の禁断の技。精神力や体力がある義母さんとは違い俺はまだ二刀流を完全には極めていない。あのマルタ島で放った二刀流剣技『スターバーストストリーム』もまだ二刀流の技ではまだ下級の技だ。そんな技でさえ俺は生死の境をさまよった。もしも二刀流の技を使えば奴を倒せるかもしれないだが、もしそれを使えば俺は命を落とすかもしれない。いや、もし生きていても。ジブリールが言っていたようにここにいるためのエネルギーが無くなり俺はこの世界から消滅するかもしれない。だが、俺はここでやめるわけにはいかない。ここでやめれば奴は人類を滅ぼすだろう。そうなればエイラたちは・・・・・・しかし・・・・・俺がそう考え悩んでいると
「(何を悩む必要がある?)」
「・・・・・・え?」
急にどこからか女の声がし俺はあたりを見渡す。すると周りの景色は灰色になりまるで時間が止まったかのようにヤプールも含めすべての者の動きが止まっていた。
「何がどうなっている?」
俺が不思議な気持ちでそう言うと
「おい、後ろだ。後ろ」
と後ろから声が聞こえ俺は振り返るとそこには黒い秋田犬のような犬がいた
「・・・・・・あんたは・・・・・・秋田犬?てか犬が喋った!?」
「犬ではない!!狼だ!ニホンオオカミ!!お前、自分の使い魔を忘れたのか!?」
「え?使い魔?」
とその秋田犬…いや、ニホンオオカミは唸ってそう言う。
「そうだ。私はお主の使い魔だ!!まったくお主とは幼い頃に会っているというのに犬扱いとは・・・・」
こいつが俺の使い魔だっというのはわかったが、だが最後に聞こえた言葉の意味が分からなかった。幼い頃会った?あのニホンオオカミと?そんなはずはないニホンオオカミはとうの昔に絶滅しているはずだ。もしこいつの言う通りならニュースになっているはずだ。すると
「よく思い出してみろ。お前が幼き日。山での修行を・・・・・」
「山の修行・・・・・」
俺はそう言い記憶を探る・・・・・そう言えば昔、義母さんの修行の一環として3日間、山でのサバイバルをしていた時一匹の野良犬に会ったことがある。しかもそいつはやせ細って今にも餓死しそうだったため、エサとか水とか与えて介抱したことがあったけ。それでそいつは別れ際に俺の尻を突っついて山の奥に帰って行ったけ・・・・
「・・・・・もしや」
「どうやら思い出したようだな。そうだ私は・・・・」
「あの時の野良犬!?」
「そう、野良いn・・・・・て、違うと言っておるだろうが!!コホン。まあそれはいい。してお主はなぜ本当の力を出さない?」
「本当の力?」
「そうだ。今のお主は実力の半分も出ておらん。お主気付いていないのか?まあ無理もない本来人間は自分の力を完全に引き出すことはできないからな」
「・・・・・どうやったら完全に力を出すことが出来る?」
「簡単なことよ、我と再び使い魔契約をすればいい。あの時は完全な契約ができていなかった。だからもう一度契約を結ぶのだ。そうすればお前の体の中に眠る潜在能力が解放され本来の力を出すことが出来る」
その言葉に俺は目をつぶる。俺は護りたい・・・・・この世界を・・・・大切な仲間を・・・・そして愛する人を・・・・・家族を。
「どうやら決めたようじゃな」
「ああ、俺は大切な仲間や家族のためお前と契約する」
「よか!よか!交渉成立じゃな!!我の名は宗近。よろしくの村正」
「ああ、こっちこそよろしくな」
と、俺と宗近は握手し使い魔の契約が成立した。まあ、握手といっても他の人が見てれば犬がお手をしているように見えないのだが、それは黙っておこう。
「では行ってこい村正。異次元の悪魔を倒してこい」
と、宗近はそう言うと、宗近は消え。そしてあたりは元の景色に戻る。するとヤプールが何事もなかったかのようにしゃべりだした。
「さあ、どうする?もたもたしていると大切な仲間が死ぬことになるぞ?貴様を殺しロマーニャを殲滅して人類を滅亡させてやる。ただ貴様の親しいやつらは一番最後に殺してやろう。そしてじわりじわりと死ぬよりも辛い生き地獄を味合わせてやる」
「・・・・・いろんなことを喋っているが随分と余裕なんだな?」
と、俺は怒る気持ちを抑えつつ冷静にそう言うするとヤプールは
「ふ、当たり前だ。私が下等生物に負けるはずはなかろう」
とまたも嘲笑うかのように言うヤプールに俺はふっと笑い
「人間なめんじゃねえぞヤプール。そう言った慢心が命取りになるぞ」
そう言い俺はエミリアから借りた刀を抜く。
「ほう・・・・ついに二刀流で戦うか・・・・これで貴様の運命も決まったな」
「俺の運命が決まったかどうか。試してみるか?」
「面白い・・・・・掛かってきな!!」
そう言いヤプールは鎌を持ちこちらに向かい俺は二刀の刀を構え
「来い!今までのただの二刀流とは思うなよヤプール!!」
と俺が言った瞬間、俺の体からすさまじい炎のような赤いオーラと魔法陣が現れる。それを見たヤプールは
「な、なんだ!?何が起きた!?!?なぜ貴様のような奴がこんな魔法力を!?」
今までは雰囲気が違う疾風にヤプールは驚くそして疾風は刀を構え
「行くぞ!」
一方、宮藤たちは坂本さんを救出するべく巨大コアへと向かい宮藤は大和の艦首に突き刺さっている烈風丸を見て宮藤が前に坂本さんが話していた真烈風斬のことを思い出し大和艦首へと向かうその間小型ネウロイの攻撃にあったが501の皆の援護のおかげで無事大和艦首のところまでたどり着くことが出来た。そして宮藤は甲板に突き刺さっているネウロイ化した烈風丸を見る
「烈風丸・・・・・・お願い。力を貸して」
と、そう言い宮藤は烈風丸を掴みそして引き上げようとするが烈風丸はびくともしない。
「(お願い・・・・・抜けて)」
と、そう願い必死に引っ張る宮藤。するとだけかが宮藤の手をそっと握る。そして
「あなたならできる。きっとみんなを救うことが出来るわ」
「え?」
宮藤が隣を見るとそこには前に大和の船内で出会ったあの女性士官がいた
「あなたは・・・・あの時の」
「話はあとよ。とにかく今は烈風丸を抜きなさい!私も手伝うわ」
彼女の言葉に芳佳は頷き震電にありったけの魔法力を注ぎ烈風丸を引っ張る。すると震電の排気口から煙が少し出る
「震電・・・・・頑張って」
そう震電に言いさらに力強く引っ張る。すると烈風丸は大和から抜け出してネウロイ化によって真っ黒であった刀身が白銀に輝く刀身へともどり そこからまばゆい光を放たれた
「やった!抜けた!!」
宮藤が嬉しそうに言い、そして
「あ、あの!ありがとうございます!」
と、先ほどの女性士官にお礼を言うと彼女はにこっと笑い
「さあ、行きなさい。行ってネウロイのコアを打ち砕き仲間を助けるのよ」
「はい!」
そう言い宮藤は烈風丸を持ち 空へと飛びあがるのであった。そして宮藤はまっすぐ坂本さんの所へ向かう
「坂本さん!!」
宮藤がそう言い向かうが坂本さんが
「宮藤よせ!!烈風丸はお前の魔法力を吸い尽くすぞ!!」
と、坂本さんがそう言う。実際芳佳の持つ烈風丸は宮藤の魔法力を吸い尽くそうとしているのか宮藤のユニットが止まったりまた動いたりとしている。しかし宮藤は
「かまいません!!それでみんなを守れるなら・・・・・・みんなを守れるという願いをかなえられるのなら!!」
そう言い巨大コアの真上にまで上昇するそして宮藤は烈風丸を構え
「(お願い烈風丸。私の魔法力を全部上げる。だけどその代わりにネウロイを倒して・・・・・真烈風斬を撃たせて!!)」
そう言い宮藤は巨大コアへと目掛けて突っ込むと巨大コアは宮藤レベルの巨大シールドを張るが宮藤はそのシールドを烈風丸で突き破り
「真 ・ 烈 風 斬 ッ ! ! ! 」
宮藤は全ての魔力を使い、坂本さんの必殺技である烈風斬を巨大コアへとぶつける。そして彼女の放った真烈風斬の威力に巨大コアは白い破片となって砕け散るのであった。
そして同じ時、疾風はヤプールに向かって行くのであった。そしてヤプールは右手に持っている鎌を振りかざすと俺は二刀でそれを防ぎそれを薙ぎ払う
「ぬわっ!」
一撃を受け止められたヤプールは疾風に薙ぎ払われた。そしてその瞬間俺は片方の刀に魔力や気をためて一刀流8連撃技「ハウリング・オクターブ」を放ちヤプールに攻撃する。ヤプールはその攻撃を8連撃目でやっと止める
「ふっ・・・だから、貴様の一刀流の技はこの俺には通用・・・」
と、ヤプールが言いかけた時だ
「ここだ!!」
とそう叫ぶと同時にヤプールが掴んだ刀の光が消えその代わりにもう片手に持っていた刀が光りだし三連撃技「サベージ・フルクラム」を放つ。いきなりのに弾攻撃にさすがのヤプールも防ぎきれずその技をもろに喰らう。しかし疾風の攻撃は止まらない。そのまま得意剣技の4連撃「バーチカル・スクエア」を放った。
「ぐわぁぁー!!」
すべての攻撃を もろに喰らったヤプールは深刻なダメージを喰らい奴の胸についている赤いコアにひびが入る。攻撃を喰らったヤプールは
「なぜだ・・・・・貴様が私に・・・・勝てるはずが・・・・それに今の二刀流は・・・」
と、息絶え絶えに言うと俺は
「あれは二刀流じゃない。ただ単に気や精神力ためた刀を交互に変えて攻撃した俺独自に編みだした二刀流の代理技
そう今はなった技は二刀流ではなく。ただ単にただ単に気や精神力ためた刀を交互に変えて攻撃した技である。二刀流と比べて威力は若干下がるが二刀流による危険度は半減する。この技を編み出すことが出来たのは前にエミリアに頼んで特訓した上にできた物なのだ。するとヤプールは苦しそうに自信の胸をつかみ
「くそ・・・・・私がこんな下等生物に負けるとは・・・・」
「地球人の・・・・・いや、人の意志の強さの力を甘く見たなヤプール」
俺がそう言うとヤプールは俺を睨み
「おのれ・・・・・おのれ!!・・・地球の奴らめ覚えていろ!ヤプール死すともネウロイ死なず!!怨念となって必ずや貴様らに復讐せん!!」
と最後の力を振り絞り呪いの言葉を発した瞬間、やつの胸についた赤いコアが砕け散りヤプールは白く光りそして消滅したのであった。俺は二刀の刀を鞘に納め
「・・・・・終わったか・・・全部、」
そう言い俺は自分の手を見るのであった。すると透けていたはずの俺の手は元に戻っていた。
「あれ・・・・元に戻っている」
俺が不思議に思っていると、何かの気配を感じる。この気配はとても懐かしい。とすると・・・・
「いるんだろ・・・・・・姉さん」
俺がそう言うと俺の目の前に真だ姉さんが現れた無論死んでいるから足は見えない
「久しぶりね正ちゃん。ガリアの時以来ね」
「ああ・・・・・そう言えば前に宮藤が大和で会った女性士官の話をしていたけど、あれは姉さんか?」
「ええ、そうよあの時は宮藤のお父さんに少し頼まれてね。だから幽体ながらも少しの間だけこの世界に来れたのよ」
「そうか・・・・・」
「で、正ちゃん。あなた私に訊きたいことあるでしょ?」
「ああ、姉さん。俺はなんで消えていないんだ?ジブリールやヤプールの話では俺はこの世界にとどまるエネルギーが無くなっていたはずなんだ」
俺がそう言うと姉さんはにこっと笑い
「ああ、その理由は二つあるよ。まず一つはあなたが使い魔と完全に契約を結んだこと。それによってあなたはここに留まるに必要なエネルギーが平均値より多くなって消えずに済んだこと。そしてもう一つ。これが一番大きいんだけど、あなたがここにいたい。大切な人と一緒にいたいという強い気持ち。そしてあなたを愛する人の気持ちが一つになりその強い絆があなたをこの世界に留まらせた。だから消えかかっていた正ちゃんの体が元に戻ったんだよ」
そうか・・・・そう言うことだったのか・・・・
「それじゃあ、わたしはそろそろ行くよ。正ちゃん。自分の花嫁さんと娘さんを大切にね・・・・・それと私よりも一杯長生きして一杯幸せになってね」
「ああ、もちろんだよ姉さん」
「それを聞いて安心したわ。じゃあね正ちゃんあの世で見守っているからね」
そう言うと姉さんは空をを蹴ってそして消えるのであった
「ああ、またな・・・・・姉さん」
俺がそう言うと・・・・・
ババババ・・・・・
「へ?」
急に俺のユニットが変な音を出したかと思ったらユニットのプロペラ部分が完全に止まる。これって魔力切れかよ・・・・・つまり
「と、言うことは・・・・・」
俺がそう言った瞬間。俺はユニットを履いたまま自然落下する。ああ、やっぱこうなったか・・・・俺がそう考えていると
「あ、疾風さん」
「おお、疾風お前もか」
「宮藤、坂本さん」
と、落下している最中、同じく自然落下してユニットを装着していない宮藤と坂本さんがいた。
「宮藤。とうとうやったんだな」
「はい!疾風さんもやっつけたんですね!」
「ああ、これでロマーニャは救われたな。というより宮藤。ユニットを履いていないな・・・・・まさか」
「はい。烈風斬を撃って魔法力を失いました。でも後悔はしていません。それでみんなをたすけることができたんですから」
「そうか・・・・」
「そう言えば疾風さんは・・・・・」
「俺はさっきの戦いで魔力切れだよ」
と俺は両腕を頭に組んで呑気そうに言うと坂本さんが
「それよりも二人とも大丈夫なのか?我々はいま空を飛べない状況だ。どうする?」
「ま、何とかなるんじゃないですか?」
「そうですよ。疾風さんの言う通り大丈夫です。私たちは13人なんです」
「そうか‥‥そうだよな」
と、坂本さんはゆっくりと頷くと
「芳佳ちゃーん!!」
「宮藤ー!!」
「少佐!!」
「疾風!!」
と、真下から声が聞こえ下を見るとそこには501の皆がいた。そして俺たちは海面にたたきつけられる前に宮藤はリーネと義姉さんに坂本さんはペリーヌとハルトマン。そして俺はエイラやエミリアにキャッチされた。そして坂本さんは二人に支えられながらミーナさんの方へ顔を向け
「ミーナ。命令通りに私は帰って来たぞ」
と、不適の笑みでそう言うと先ほどまでしかめっ面だったミーナさんの顔が柔らぎ
「おかえりなさい!!美緒!!」
と、涙を流し抱きしめそう言うのであった。そしてルッキーニはというと
「やったー! やったよー!! ロマーニャが解放されたよーーーー!!!」
ぐるぐると空を飛び回り、嬉しそうに言う。すると・・・・
「疾風・・・・・」
エイラが俺の顔を見る。俺はエイラの顔を見て
「エイラ・・・・・・ただい・・・ムグ!?」
俺がいいかけた瞬間。その口はしっとりとした柔らかい何かが押し付けられるような感覚がする。そうそれはエイラが疾風に口づけをしているのだ。その姿を見て一部の者は顔を赤らめ、もう一人は微笑んでいたりした。そして長いようで短いようなキスが終わりエイラは俺から顔を離すと目に涙が溜まってはいるものの今まで見たことないような美しい満面な笑みをしていた。そして
「おかえり・・・・・・村正」
と、そう言うのであった。そしてそれを見た坂本は微笑んで
「ミーナ。これで終わったんだな」
「ええ、終わったのよ美緒」
と、ミーナさんが言うとミーナさんは一呼吸入れて
「任務完了!!ストライクウィッチーズ帰還します!」
『了解!』
その後俺は大切な人や家族とともにロマーニャ基地へと帰った。そして俺とエイラは基地で待っていた大切な娘であるアイに出迎えられるのであった。
その時の空は奇麗なほど澄んで青く輝いていたのであった。
おまけ
アフリカ基地
「何読んでいるのティナ?」
アフリカの砂漠にあるテントの中で一人の少女が新聞を読んでいるマルセイユに言うと
「何でもない」
と、そう言いマルセイユは新聞を放り投げる。そして放り投げられた新聞を少女が拾い内容を見るとにこっと笑うのであった。その内容は『501。ヴェネチア奪還に成功。ネウロイの巣を撃破し完全勝利!!』と書かれていた。そしてマルセイユは
「勝負じゃ次に持ち越しだなハルトマン。それにエミリアや疾風大尉。必ずあなたたちに模擬戦を挑むからな』
と、小さく呟くのであった。
504基地
「と、言うわけでヴェネチア、ロマーニャ防衛は私たち504になることになりました」
と、竹井さんがそう言うと
「当然よ。ロマーニャを守るのはロマーニャ人でなきゃ」
「あ、あのフェル隊長。501にもロマーニャ人がいると思いますが?」
「まあ、そんなことよりフェル隊長!ルチアナ!ロマーニャへ買い物に行こうよ」
と、マルチナがはしゃいでいる中、竹井が微笑むと
「ジュンコ!やったわ!遂に完成したわ!!」
と、ドアからハルが入ってきて
「過激派が放った猛毒の瘴気を浄化させる薬品。とうとう出来たわよ!!」
「本当ハル?」
「ええ!まだ数は少ないけど。これで希望が見えたわ!!」
とハルの言葉に竹井さんは嬉しそうな笑みを漏らすと
「竹井大尉!!」
と、滑走路から扶桑陸軍の少女二人が走って来た
「竹井大尉!お手紙です!!」
そう言い眼鏡をかけた少女は手紙を出して走ってくるのだが段差につまずいた
「きゃ!?」
「危ない天姫!!」
と、隣にいた扶桑陸軍の少女がそう言い助けようとするのであった。