ストライクウィッチーズ~異世界から舞い降りた翼~   作:疾風海軍陸戦隊

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op「INNOCENCE」

ED「Fly Away」



第93話「並行世界へpart3」

『・・・・・・並行世界?』

 

「ああ、信じられないかもしれないがな。俺たちは1945年つまり1年先の未来のそして並行世界から来たんだ」

 

と俺はみんなに自分たちが並行世界から来た人間で俺自身はその世界とはまた違う別の世界の住人だということ、そして502の基地があるペテルブルグへ向かう途中謎の雷に打たれて気が付いたらこの世界に来たことを話した。そしてそれを聞いた坂本さんたちは信じられないような顔をしていた

 

「た、確かに信じられないが、否定するにもエイラやサーニャがその証拠になるな・・・・・」

 

と坂本さんは納得したようにそう頷く。確かに疾風の言葉の他にも501の集合写真やそして何よりこの場にいるはずのないもう一人のエイラとサーニャが確実な証拠になっているのだ。

 

「・・・・・で、なぜここが並行世界だと言い切れるんだ?というより貴様は誰だ?」

 

義姉・・・・・・いやバルクホルンがいまだに疑ったようなまなざしでそう言う。その言葉でみんな俺のほうを見る。

 

「あ、あのそれ私も気になったんですが・・・・エイラさんやサーニャさんはわかるんですけど・・・・」

 

と、宮藤がそう言う

 

「そう言えばまだ名乗っていなかったな。俺は疾風村正階級は大尉だ。で、さっきの質問だが、この世界に疾風大尉なんて人物ストライクウィッチーズのメンバーにいないだろ?」

 

「ああ、だが大尉。それと並行世界 何の関係があるのかしら?もしかしたら後にあなたと出会う可能性があるんじゃないかしら?」

 

と、ペリーヌが首をかしげると

 

「俺がここが並行世界だと確信したのはこの世界の年月だ。俺がこの世界に来たのは今の日付から数か月前だ。だがこの世界では俺は存在しない。だからここは並行世界だというのがわかったのさ。それに俺はこの世界とはまた違う別次元の人間だ。そう同じことが起きるとは限らない」

 

「なるほど・・・・そう言うことか」

 

と、俺の言葉を聞きみんなは納得したように頷く。すると

 

「そう言えばエイラ、お前奇麗な指輪をはめているな。そう言えば疾風だったけ?そいつと同じ指輪だけど?」

 

「あ、本当だとてもきれいですねエイラさん!」

 

と、シャーリーと宮藤が俺とエイラがお揃いの指輪をはめていることに気付く

 

「ア、アンガトナ。これは疾風がプレゼントしてくれたんだ////」

 

と、並行世界のシャーリーと宮藤の言葉にエイラは嬉しそうに顔を赤らめてそう言う。すると並行世界のエイラはジーと俺を見る。

 

「あ、あの・・・・・・何か俺の顔についているのか?」

 

と俺がそう言うと並行世界のエイラは

 

「お前・・・・・やけに別の世界の私と仲がいいみたいだけど。どういう関係なんダ?それにその子は誰なんだよ?」」

 

とジーと俺とエイラを睨む。するとエイラは

 

「あ、あの・・・その・・・・・・私にとって疾風は・・・・・その///」

 

少し顔を赤くしもじもじし始め口をもごもごさせる。

 

「おい、なにもごもごしてんダ~?」

 

並行世界のエイラが怪しそうな目で見る。すると

 

「疾風さんはエイラのの恋人であり夫で、アイちゃんは疾風さんとエイラの娘なのよ」

 

サーニャの言葉にみんなは目を丸くし

 

「なっエイラの恋人!それに夫って!?」

 

「それに娘って!?」

 

「エイラさん!?結婚していたんですか!?」

 

みんなが驚く中リーネがエイラにそう言うとエイラは顔を赤信号みたいに赤くし

 

「まだ結婚式上げていないんだけど・・・・近々というかなんというか・・・・///」

 

とエイラはもじもじしながらそう言い並行世界のエイラはなんか複雑そうな顔をしていた。するとみんなはアイの方を見て

 

「それにしてもエイラの娘か~」

 

「確かに言われてみればこの子、エイラに少し似ている・・・・」

 

と、みんながそう言う中坂本さんが

 

「ちょっと待て。娘ってこいつの年齢と貴様がその世界にやって来た年月数えても勘定合わないぞ?」

 

「そう言えばそうね。その子の年齢を見るからに明らかに不自然だわ・・・・・・エイラさん?どういうこと?」

 

と、疑問に感じた坂本さんとミーナがそう言うとアイは一歩前に出る

 

「アイ?」

 

「大丈夫ですお父さん・・・・・坂本さん・・・・ミーナさん。私はお父さんとお母さんの本当の子ではありません・・・・私は・・・・・信じられないと思うけど・・・・その・・・・・ネウロイなんです」

 

『っ!?』

 

その言葉を聞いた瞬間、みんなは驚きバルクホルンはホルスターから拳銃を取り出しアイに突きつけようとしたがアイの前に疾風が立ちはだかりワルサーをバルクホルンに向けエイラやサーニャはアイを庇うように楯となる形で前に出ている

 

「何のつもりだバルクホルン大尉?」

 

「それはこちらのセリフだ。なぜネウロイを庇う。そいつは敵なんだぞ。そんな敵を娘にしているとはどういうつもりだ」

 

「アイは確かにネウロイだが敵じゃない」

 

「ネウロイはすべて敵だ」

 

と、互いに睨み合う。すると

 

「やめなさい二人とも。それとバルクホルン大尉、拳銃をしまいなさい。それと疾風大尉も」

 

と、ミーナさんがそう言いうとバルクホルンは渋々研ううをしまい俺もワルサーをホルスターに戻す

 

「疾風大尉。詳しく説明してくれないかしら?なぜその子がネウロイなのか。そしてなぜネウロイを自分の娘にしているのか?」

 

と、ミーナさんがそう言うと

 

「それなら言葉で聞くよりも自身の目で見たほうがいいと思います。いいかエイラ?サーニャ?」

 

「え?それって・・・・・・」

 

と、リーネがそう言うと俺はエイラとサーニャを見ると二人は頷く。それにここは並行世界。多少のことは話しても別に影響は出ないだろ。そう判断した俺は

 

「アイ。例の奴おねがいできるか?」

 

「はいお父さん」

 

と、そう言いアイは俺やエイラの記憶を使って映像を出した。

 

「わっ!?ナンダコレ!?」

 

「これって映像か?」

 

と、初めて見るアイの能力にみんなが驚く。そして最初に映し出されたのは俺とエイラの出会い。そして俺と義姉さんが義姉弟になった時、そして疾風とエイラが恋人になった時の映像が流れた。ただしルッキーニのズボン事件の後のウォーロック事件のことは省いた。無駄な心配事を抱えないためであるいくら並行世界だとしてもこちらの世界で俺たちの世界で起きた事が起きるとは限らないからだ。そして最後に写ったのはアイとの出会いであった。ペテルブルグの森で出会い、そして記憶消失になっていたアイが二人を両親として慕い、そしてしばらくの間そこで暮らしていたこと、そして謎の地下遺跡でアイの記憶が戻り彼女が穏健派と呼ばれるネウロイに過激派と呼ばれるネウロイが放った瘴気を浄化するために作られた人工ネウロイだということ。そしてアイがネウロだとわかっても二人はアイのことを実の娘のように可愛がっていることを・・・・

 

「これがアイと俺たちの出会いです」

 

「だから私たちにとってアイは私たちの大切な子供なんダナ」

 

『・・・・・・・』

 

映像を見終わりみんなは黙っていた。すると並行世界のエイラが

 

「でもネウロイを娘ってなんか違和感あるナ~」

 

と、複雑そうな顔を浮かべる。まあそれが普通の感情だ。するとエイラが

 

「お前も大切な恋人や娘が出来たらいずれわかるって。サーニャを愛するのと同じようにナ」

 

「そんなもんカナ~?」

 

とエイラの言葉に並行世界のエイラは首をかしげる。すると

 

「疾風とその子の間柄はわかったけどさ、まさか別世界のトゥルーデと義姉弟関係になっていたんだね~まあ向こうの世界のトゥルーデも私たちの知っているトゥルーデと変わらないね~」

 

「どういう意味だハルトマン?」

 

「だってさ、前にトゥルーデさ宮藤に自分のパンツを・・・・・」

 

「わあぁ-!!わあぁー!!それは言うな!!」

 

と、ハルトマンの言葉にバルクホルンは顔を真っ赤にし大声をあげる。するとルッキーニが

 

「・・・で、これからどうするの?」

 

「そう言えばエイラたちは事故に会ってこの世界に来たんだよな?戻る方法とか考えているのか?」

 

とシャーリーの言葉におれたちはハッとなる。そう俺たちはあの雷に打たれてこの世界に来た。ならどうやってあの世界へ戻るかそれが問題であった。するとアイが

 

「その件なら問題ないと思います」

 

「え?アイ。戻り方知っているのアイちゃん?」

 

「はい、サーニャお姉ちゃん。あの世界へ戻るにはまたあの雷に会うことです。またあれに当たれば元の世界へ戻ることが出来ます」

 

「でも、いつ何時にあの雷が起きるかわからないんダゾ。アイ?」

 

「そうだ。この時代天気予報とかそう言うのはないんだぞ?」

 

「大丈夫です。風邪や湿度や気温を計算に入れてまたあの時と同じ威力の雷が発生するのは七日後の午後、ガリアの海岸地点で発生します」

 

と、アイがそう言う。さすがネウロイというかなんというか・・・・・

 

「七日後・・・・つまり一週間後か・・・・・」

 

確かその日は、赤城がブリタニアに入港した日、そしてキューブ型が現れるその日であの穏健派の人型ネウロイが現れる三日前の日だ。するとミーナさんが

 

「じゃあ、その日まで・・・あなた達が元の世界に戻れるまで私たちが保護します」

 

「え?いいんですか?」

 

「ええ、それにここにいたほうがいろいろと便利でしょ?」

 

と、ミーナさんがニコッと笑う。この世界のミーナさんも変わらないな・・・・・

 

「で、どうかしら?」

 

と、ミーナさんがそう言うと俺とエイラトサーニャは互いに顔を見合わせ。そして頷き

 

「わかりました。ミーナ中佐。改めて名乗らせていただきます。俺は日本国海軍大尉、疾風村正」

 

「私はスオムス空軍中尉、エイラ・イルマタル・ユーティライネン」

 

「オラーシャ帝国陸軍中尉 サーニャ・V・リトヴャク」 

 

「穏健派ネウロイのアイです」

 

「以下4名、その日までお世話になります」

 

俺たち4名は敬礼し、ここに厄介になることになった。すると・・・・・

 

「ん?中尉?。エイラ。お前少尉じゃなかったのか?」

 

と、坂本さんが首をかしげてそう言うと

 

「えっとなんだナ・・・・」

 

と、エイラは自分が少尉から中尉になった理由を話すのであった。

 


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