交錯する世界   作:奇稲田姫

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今回は金剛さん視点ですね♪


Side A 暁の水平線へ 第4話

………

 

「…………」

 

ワタシは……。

 

 

ザァーー……

 

主機が水上を滑走する音がやたらと大きく聞こえる。

それが、気のせいなのか本当にそうなのか、今のワタシには考えることすらも出来ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの日……。

 

 

北上に呼ばれ、木曾に連れられて見た……見てしまった白い部屋。

 

 

そこで見たのは……。

 

 

白い診察台の上で苦しそうに呻き声をあげる提督とその胸に半分程まで埋まった赤いコア。提督から視線を離さないまま脈をとる大井に僅かに俯き加減な北上とそれをなだめる多摩、そして、左手に主砲を握った球磨の姿だった。

 

 

 

 

そんなことを考えていては戦場では枷にしかならない。戦場では一瞬の判断ミスや挙動の遅延が大怪我に繋がりかねない。出来るだけ私情は持ち込みたくなかったのだが……。

 

まさか…………。

 

 

 

行われていたのは深海コアの人体移植。

聞いた話によると、まだ現在みたいに艦娘建造の技術がなかった時代に行われていた、艦娘の原型ともなる人型兵器の開発をしていた時の技術だという。

 

それは…………つまりは……

 

 

「………………人体実験……デスカ」

 

思わず口に出してしまった自分に驚き、咄嗟に口を抑えた。

 

「?お姉さま?どうしました?」

 

「なんか、今日は朝から顔色が悪いですよ?休んだ方が……」

 

「もし悩みとかなのであれば、是非榛名達に話してくれませんか?」

 

「Oh……、大丈夫デスヨ。体調も絶好調デース」

 

「…………それならいいのですけど」

 

他言無用…………。

地下室に入る前に木曾が念を押した意味がハッキリと理解出来た。

確かにあんなことを秘密裏に行っている事が公になったら……。

 

しかし、その後を考える前に後方から索敵機を飛ばしていた翔鶴から通信が入る。

 

「''敵艦発見しました!2時の方角!艦種は旗艦から戦艦ル級4隻に駆逐艦ハ級2隻です!戦艦ル級4隻のうち旗艦の戦艦はflagship、2隻がeliteです!まもなく敵の侵攻中核艦隊と接触します!''」

 

「金剛了解ネ!こちらも目視で確認出来たヨ!翔鶴と瑞鶴はこのまま航空戦を頼むネ!比叡!榛名!霧島!砲撃戦の用意!」

 

「''了解しました!''」

 

「''任せて!''」

 

「いつでも行けます!」

 

「はい!榛名は大丈夫です!」

 

「ま、私達が出た以上勝率が100%を切ることはないわ」

 

素早く指示を飛ばし、返ってきた返事を聞きながら自分も距離を測る。

 

自分が初撃を与えてもいいのだが、恐らく空母の一撃と自分の一撃、気づいていない相手に対して有効なダメージを入れられることを考えて天秤にかければ自分より翔鶴と瑞鶴に任せた方が得策だ。そもそも、敵艦隊に空母がいないのだから制空権を取るのは容易だろう。後は弾着で一気に決められる。

 

弾着とは弾着観測射撃の略で発艦させた偵察機の位置情報と主砲の角度を合わせる事で高火力の一撃をピンポイントに与えることが出来る。

戦艦系統の艦娘の特殊砲撃のようなものだ。

本来の砲撃ならば確実に相手に命中させるためには勘の途轍も無く鋭い天才肌の艦を除けば最低でも2発は必要とする。まず一撃目の砲撃での着弾地点と敵艦との距離を計算し、砲塔の角度を微調整していくのだ。

それをしなくて済むため、無駄弾を撃たなくて済むあたり重宝される技術だったりする。

 

それでも、満たしていなければならない条件も存在するわけだが……。

 

「比叡!榛名!霧島!偵察機は持ってるネ!弾着で一気にケリをつけるヨ!!」

 

それと同時に通信機から瑞鶴の声が聞こえてくる。

 

「"制空権取ったわ!ついでにオマケの駆逐艦は沈めておいたから、残った4隻のル級、頼むわね!''」

 

「了解ネ!行きマスヨ!」

 

偵察機から敵艦の位置情報が受信される。

その情報を元に主砲の角度が微調整されていく。

そして……

 

発動!

弾着観測射撃!

 

「全砲門!Fire!!!!!」

 

「撃ちます!当たってぇ!!!」

 

「勝手は!榛名が許しません!!」

 

「距離、速度、よし!全門斉射!!!」

 

4人の主砲が同時に火を吹いた。

下腹部に重く響くような轟音と共に弾丸は狙い違わず4隻のル級に一発づつ命中させた。

 

それにはさすがの戦艦と言えど撃沈を余儀なくされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作戦司令室。

 

ワタシはその扉の手前で立ち止まっていた。

この部屋の中には……。

 

自然と取手を掴む手に力がこもるのがわかった。

 

あの日の事は他言無用。

誰にも言ってない…………言えるわけが……。

 

しかしそれはそれで悩みの種となってしまっている。

 

……人体実験の現場を間近で見てしまったのだ……。

 

そんなことを考えていると、不意に後ろから声をかけられた。

 

「あれ?金剛さん?どうしたの?」

 

「司令官さんのお部屋の前で立ち止まってるなんて何かあったのですか?」

 

「……あ、あぁ、雷に電ですカ。大丈夫デスヨ♪ちょっと考え事してただけネ~♪」

 

「ふぅ~ん。で、入るの?」

 

「は、入りますヨ♪アハハ……」

 

と、無理矢理に笑顔を作ってみたものの………………もしかしたら雷には勘づかれたかもしれない。

なんと言うか……ジト目で見つめられた。

 

なんとか話をそらそうと勢いで扉を開ける。

 

「わっ!?って、金剛さんか~。いきなり扉開けないでくれると嬉しいんだけど。こう見えても私、結構ビビりなのよ~」

 

「そ、それは……済まないネ」

 

明るく振舞おうとは努力するもののどうしても……。

そんなワタシとは対照的に雷と電は無邪気な笑顔を見せている。

 

「しれいか~ん!暁姉と響姉見なかった?」

 

「晩御飯一緒に食べようと思ったのですけど、どこにいるのか分からないのです~」

 

「あら、雷に電じゃない。もうこの鎮守府には慣れた?」

 

「えぇ、バッチリよ」

 

「電もバッチリです」

 

「いや、そんなことより暁姉と響姉知らない?」

 

「暁と響?………………あ、なんか響の艤装に違和感があるとかなんとかで今工廠じゃないかしら?」

 

「工廠ですか?」

 

「分かったわ。ありがと司令官」

 

「はいはい、気をつけてね…………あ、2人とも工廠行くならついでにこれを夕張に渡してくれない?」

 

そう言って、パタパタと部屋を出ようとする2人を呼び止めて提督は一枚の紙を渡す。

 

「ん?良いけどこれ……」

 

「夕張に渡してくれれば分かるから大丈夫よ♪じゃあ、よろしくね~」

 

「…………ま、いっか。了解したわ。この雷にドーンと任せなさい」

 

そんなこんなで駆逐艦の2人が司令室から出ていった。

部屋にしばしの沈黙が訪れる。

先に口を開いたのは…………ワタシだった。

 

「…………第一艦隊旗艦金剛、結果の報告に来たネ」

 

「うん、ありがと。どうだった?」

 

「…………特に問題なく終わったネ。被害も中破以上無し、比叡と霧島、翔鶴が砲弾に1、2発掠ったくらいネ。でも念のため入渠してもらってるヨ」

 

「うんうん。了解。はぁ~、いやぁ~金剛さんたちが来てくれて凄く助かるよ~」

 

そう提督は笑顔を向けるが………………あの光景が脳裏に焼き付いたワタシには、どうしても。

 

「…………」

 

「…………」

 

再びの沈黙。

ここでも先に動いたのはワタシだった。

 

「ほ、報告は終わったネ。ワタシはこれで失礼するヨ…………」

 

そう言って扉に手を掛けたその時。

 

「ねぇ、金剛さん。ちょっと…………付き合わない?」

 

驚いて振り返ると提督はクイッと手でグラスを傾ける仕草をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある居酒屋。

 

ガラガラ。

 

ワタシは提督に連れられてある居酒屋に来ていた。

看板には居酒屋「紅椿」の文字。

 

…………しかも、若干閉店時間過ぎてるネ。

 

「こんばんわ~♪兄貴~、席空いてる?」

 

「提督…………ここ居酒屋……」

 

「何よ別にいいじゃない居酒屋でも。あ、兄貴~、席は?」

 

そう言いながらカウンターの中で作業をする青年に手を振る提督…………ん?

 

「ん?あぁ、なんだ真昼か…………って、お前が誰かを連れてくるなんて珍しい。今日はもうお客は皆帰ったからどこでも空いてるよ?」

 

「そう?じゃあ、どっか適当に使わせてもらうね~」

 

「はいよ」

 

「ちょっと待つネ!!お、お兄さん!?ってどういう事ネ!?」

 

「あれ?言ってなかったっけ?」

 

「初めまして……だな?俺は太陽(たいよう)だ。以後よろしく」

 

「Oh…………ワタシは、金剛デス」

 

割と自然な流れで自己紹介を終えると、提督がため息をついた。

提督に兄妹がいたなんて初耳だった。

でも、確かに、言われてみれば髪色が明るめの茶色な所とか、眼鏡をかけているところとか………雰囲気とかもどこか似てる気がする。

 

「なによ?私に兄貴がいたらおかしい?」

 

「いや、そんなことは無いデスが……なんか新鮮ネ」

 

なんか前にも同じようなやりとりをしたような気がするが…………。

この際気にしない。

 

「じゃあ、いいじゃない。あ、この席でいいか♪ほら、金剛さんも座って座って」

 

「…………」

 

提督に流されるように四人がけのテーブルで相向かいになるように座った。

 

「うんうん。じゃあ、兄貴~、私いつもの~!金剛さんは?」

 

「……ワタシはアルコールはチョット」

 

「そう?じゃあ、私と同じやつもう1個~」

 

「はいはい」

 

カウンターの奥から提督のお兄さんの返事が返ってくる。

 

と言うか、勝手に注文されたような…………、何なのだろうか、提督の『いつものやつ』とは。

 

そんなことを考えていると、提督が話を切り出した。

 

「さてと、ここなら他人に聞かれる心配はないわよ?ほら、悩みがあるならぶちまけちゃいなさい」

 

「…………悩み、なんて」

 

「隠す必要なんてないのに。私は寝てたから分からないけど、大体のことは球磨から聞いたんだから」

 

「…………」

 

なるほど、それで呼び出したというわけか。

 

「まぁ、金剛さんが知るきっかけとか誰が事の発端かって言うのはこの際置いといて、ね?それとも、質問形式でも全然いいわよ?今日は何でも話してあげるよ♪知りたいことで私が喋れる範囲までならこと細かく」

 

なんでも…………だったら。

 

「……そ、そうですネ。ワタシはこの鎮守府に来てからまだ日は浅いデース。この鎮守府の戦力を把握しておきたいネ~」

 

「戦力ね。まずは提督が私。で、その補佐と代理、所謂提督の秘書艦兼不在時提督代理が球磨。続いて監視課のリーダー多摩、監視課には多摩の他に飛鷹と隼鷹も配属されているわ。工廠長兼技術局長の夕張。艦隊演習は砲撃担当の神通、対潜担当の五十鈴、対空担当の摩耶、総合演習担当で木曾。次に艦隊編成ね。第一艦隊が金剛さんたち4人と北上、大井、大鳳、赤城、加賀、翔鶴、瑞鶴を状況に応じてローテーション。第二艦隊は飛龍、蒼龍、夕立、時雨、鈴谷、熊野。第三艦隊は航空隊でね、雲龍、天城、葛城、利根、筑摩、龍驤の6人。で、最後に遠征での練度向上を目的に置いた第四艦隊は天龍と龍田、後は練度を上げる艦を4隻、今は第六駆逐隊の4人がここに配属されてるわね。あとは、鎮守府の防衛にあたってる娘たちが何人かいるわ。具体的には陽炎型の駆逐艦の娘達がメインね。それから甘味処の間宮と食堂の鳳翔に祥鳳、瑞鳳。今現段階うちの鎮守府の戦力はこんなもんね」

 

「……感謝するネ。にしても、ほんとに高火力艦は空母しかいないんだネ」

 

「そうなのよ~!もう何でなのかな~!戦艦用の資材量(レシピ)回しても何故か建造できるのは空母しか出ないのよ!おかしいと思わない!?」

 

提督がバン!とテーブルを叩いた。

それほどまでに深刻だったのか……。

 

と言うか…………戦艦用の資材量(レシピ)で回して空母が出るって……聞いたこと無いデスヨ。

 

「おぉ、毎度のことながら荒れてんなぁ真昼。ほらよ、注文のピーチサワーだ」

 

「おぉ!!キタキタこれこれ♪金剛さんも飲んでみなよ~♪美味しいよ!」

 

「いや、ピーチサワーって……アルコールじゃないデスカ!」

 

「そうよ?別にいいじゃない♪本音を吐き出すにはアルコールの力を借りるのが一番なのよ……んく……んく、ぷはぁ♪美味しい〜」

 

「ったく、お前もそろそろビールを飲めるようになれよ」

 

「ビールは不味い!」

 

「はぁ、そんな事言ってるからお子様扱いされんだよ」

 

提督のお兄さん…………太陽さんはため息一つつくとタバコを1本取り出して火をつけた。

 

「ま、それはそれでいいんだけどな。ん?あ~……、金剛さん……だっけ?アルコールはダメか?なら、水かなんかに変えてこようか?」

 

「いや、大丈夫ネ~。気を使ってくれたこと感謝するヨ」

 

「そうか?ならいいんだが。じゃ、俺は奥にいるからよ、なんかあったら呼んでくれ」

 

「分かりマシタ」

 

ワタシは太陽さんに軽く会釈をする。

太陽さんは天井の換気扇に向けて煙を吐くと、厨房に入っていった。

 

「さて、続きと行きますか。他に聞きたいことは?」

 

「…………他……、あ、そ、そうデス!今までワタシ達が来る前の鎮守府の戦果とか……どうなのデスカ?」

 

「戦果……。そうねぇ、最近の大きな戦果と言ったら先月あった深海棲艦の本土強襲による防衛戦と敵主力艦隊の撃破が1番大きい戦果かしら。まだ、金剛さんたちが来てくれる前だったから、赤城や加賀にだいぶ無理させちゃってね。それの感謝の気持ちを込めて今月は出撃抑えてたのに…………あれよ」

 

「あぁ、そういう事だったんだネ」

 

「そういう事よ。んく、んく。ふぅ……。後は?」

 

「…………あと……デスカ」

 

「そうよ?それで聞きたいこと全部?」

 

提督は若干赤くなり始めた顔で聞いてくる。

 

「………………」

 

聞くことがないと言えば嘘になる……。

 

と言うか……ここで聞かなければならない事柄でもある。

 

「………………出撃の頻度、とか?」

 

「んー?頻度ねぇ。最近は一航戦と二航戦(バカども)のせいでボーキサイト収集のために出撃してもらう機会が多くなってくると思うけど、そうでも無ければそんな頻繁に出撃しなきゃならないようなところでも無いのよ?此処は。先月が異常だっただけよ」

 

「そう……デスカ」

 

「……」

 

提督はグラスの中に残ったサワーを飲み干し、太陽さんに同じものを注文した。

 

ここで……ここで聞かなければ!

 

そう思いはするものの、口をつくのはどうでもいいことばかり。

本題を口にするのがここまで怖いと感じたことは今まで1度も…………。

 

「提督は…………」

 

「ん?」

 

「し、指揮をする時に、心掛けていることとかあるのデスカ?」

 

「そうねぇ。あんまり気にしたことないけど、私の事を信じてくれる娘たちの期待には応えられるように頑張ってるかな~」

 

「…………なるほど」

 

「期待を背負うって言うのは難しいのよ~。あんたは長女なんだからそこの所よく分かってるんじゃない?」

 

「そう、ネ」

 

そう言葉を濁し、ワタシは目の前に置かれたピーチサワーに口をつけた。

 

ピーチベースのリキュールを炭酸水で割ったそれは、口につけた瞬間に広がる炭酸の刺激と、ほんのりと甘く香るピーチ独特の風味と合わさってすんなりと喉を通った。

 

「これ、美味しいネ」

 

「でしょ!私も大好きなのよ、これ」

 

嬉しそうに笑顔を浮かべる提督。

無邪気な程に…………真っ白な笑顔。

 

それを見た瞬間、ワタシの中にあった一つ目の留め金が外れた。

 

「…………提督は……いつからこの鎮守府に?」

 

「いつ?(お、やっと話す気になったみたいね)……んー、今からちょうど半年くらい前かな~。その時はまさかこんなに大きくなるなんて考えもしなかったからね~。だって球磨と球磨の妹たち、それから私の六人しかいなかったんだから♪」

 

「…………その時から、ずっと…………あんなことをしてたのデスカ?」

 

「あんなことって?」

 

その一言にカッと頭に血が登るのがわかった。

 

「とぼけないでクダサイ!!さっき提督はワタシがあの部屋を見た、と言う事を球磨サンに聞いたと言いマシタ!なら分かるデショウ!!?」

 

「…………」

 

言いたい事が次から次へと溢れ出してくるのが分かる…………。

同時に、もうそれを止めることが出来なくなってしまうことも察することが出来た。

 

「だいたい!あの時の指揮からおかしいとは思ってマシタ!海域を突破するなら何故深海棲艦を鹵獲なんてする必要があるんデスカ!!!?しかも、それを連れ帰って…………、北上や大井達もその事になんの疑問を持たないのが不思議でなりませんデシタ!!」

 

「……うん…………それで?」

 

「しかも、その後北上に呼ばれて来てみれば…………今度は深海コアの人体移植と来マシタ……!人体実験をしてるって事デスヨ!!そんな…………そんなの…………急にそんなこと……受け入れられるわけ……無いじゃないデスカ……!!」

 

自分で喋っていて違和感を覚えるほど、今までモヤモヤしていたものを一気に吐き出した。

 

キャラに似合わず大声を出して一気に喋ったおかげで僅かではあるが息切れも起こしているのだ。

 

「はぁ……はぁ……」

 

「はい水」

 

「……はぁ……サ、サンキュー……ネ……」

 

ワタシは差し出された水を受け取ると一気に飲み干した。

 

「っはぁ……はぁ……はぁ~」

 

「どう?落ち着いた?」

 

「……お陰様でネ~」

 

飲み干してカラになったコップをテーブルに置く。

 

「……ふぅ、やっと本音を言ってくれたじゃん?もはやここから朝までずっと隠し通されるんじゃないかって内心ドキドキしてたんだから~」

 

「隠せてないことくらい、自分が1番よく分かってたネ~」

 

ワタシはため息の代わりにピーチサワーに口をつける。

口の中に再び炭酸の刺激とピーチのほんのりとした甘さが広がった。

 

アルコールも案外悪いものでもないかもしれないネ。

 

「んく、っはぁ。さてと、じゃあちゃんと本音をこぼしてくれた事だし、私も全部話してあげるわよ。どうせ、あの日多摩に何か言われてそれを律儀に間に受けてるんだろうし」

 

「ぐ…………」

 

グウの音も出ないとはまさにこの事か……。

 

 

 

 

 

 

 

その後、提督は提督が鎮守府に着任してから今までのことを全て……本当に全て話してくれマシタ。

 

あの部屋のことも……球磨や多摩達のことも……コアの移植の事も…………そして……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そ、そんな…………それは、本当なのデスカ!?」

 

「本当よ…………と言っても実は私自身そこの所の記憶がごっそり無くなってるから、後から聞いた話なんだけどね?」

 

「記憶が無いって…………それではフェイクかもしれないということデスカ!?」

 

「まぁ、可能性はあるけどね。信じるか信じないかはあなたに任せるわ…………金剛」

 

ワタシは……それを聞いた瞬間無意識のうちに唇をかんでいた。

 




艦これサイド
シリアスさんまだ続きます←(笑)

本当はちゃんとシリアス壊してオチまで付けたかったんですけど…………長すぎるので辞めました←

そして、

今回なんと!

提督のお兄さん初登場です!!!w

あ、
本編では都合上出せなかったのでここで説明。

真昼のお兄さん

宵月(よいづき) 太陽(たいよう)

鎮守府から割と近いところにある小さな居酒屋『紅椿』を1人で切り盛りするイケメン店長さんです。
真昼同様明るめの茶色の髪の長さはミディアムショート、目は若干ツリ目で眼鏡。
ちゃんと血が繋がってるれっきとした兄妹です。

となると……………おかしい所が1箇所ありますよね?www

ま、それの答えはネタバレに等しくなってしまうので伏せときますww

と、以上が今回の後書きです♪

最後に…………金剛さんのセリフ、どこにカタカナ混ぜればいいのかさっぱり分からんな…………。

あ、ちなみになんでピーチサワーなのかと言うと、姫が好きなだけです♪
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