交錯する世界   作:奇稲田姫

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こんにちは♪
お待たせしました奇稲田姫です♪

艦これサイドの続き書けました←

まだまだまだまだシリアスさんは主の頭から離れてくれないので、多分しばらくはシリアス続くかも……。
どこでこれがシリアルさんになるかは…………お楽しみにww

ちなみに今回も視点は金剛さんです←

おそらくあと数話は金剛さん視点で行くかもしれないです、ハイ。



Side A 暁の水平線へ 第5話

……昨日。

 

ワタシは提督からとあることを聞いた。

 

本人は記憶が無いとの事だが、おそらく………………「真」か「偽」で判断するなら……「真」か。

 

ワタシは自室で考え込んでいた。

 

もし…………もし、アレが本当だとして、知っている者がいるとしたら秘書艦の球磨、それからその妹で監視長官の多摩、北上、大井、木曾…………か。

 

ということは…………少し調べてみる必要があるかもしれませんネ。

 

しかし…………あの5人がそう簡単に口を割るとも思えませんガ。

 

ワタシは部屋の机の前に座って顎に手を当てて唸っていた。

 

そんなワタシに不信感を抱いたのか…………いや、抱くのも当然だろうか、同室の比叡が訝しげに声をかけてきた。

 

「あの、お姉さま?さっきから変な唸り声をあげてどうしたんですか?」

 

……ワタシはそんな変な声を出していたのデスカ?

 

「いや、何でも無いですヨ~?でも、ワタシそんな変な声出してましたカ?」

 

「はい。それはもう」

 

「アハハ……」

 

「昨日の出撃からそうでしたけど、何かあったんですか?」

 

比叡が僅かにまゆを寄せる。

 

「別に何も無いデース。ワタシもこの鎮守府に来てから日が浅いですからネ~。ココの戦力把握は急務なのですヨ。なにせ、第一艦隊の旗艦にされてしまいましたカラネ~」

 

「あぁ、そうでしたね。でも、移動先でもすぐに第一艦隊の旗艦になれてしまうなんてやっぱりお姉さまは凄いですよ!」

 

「アハハ、そんなコトないですヨ~。ただ、運が良かっただけネ~」

 

そう、運が良かっただけ……。

 

「それでも凄いですよ」

 

「比叡や榛名、霧島だって第一艦隊じゃないですカ~。お互い様ですよ」

 

「おぉ!お姉さま~! 」

 

「W、What!?比叡!?いきなり抱きついてくるなんて…………!?」

 

ワタシはいきなり抱きついてきた比叡に驚きながらも、頭の片隅には例の事が渦巻いていた。

 

やっぱり、思い立ったが吉日……デスカネ。

 

今日はたまたま出撃は休み。

動くにはもってこいの日かも知れない。

ただ、これが偶然なのか提督が仕組んだことなのか、どちらかは分からないデスガ。

 

「Hey、比叡?ちょっといいデスカ?少し離れてくれるとありがたいネ~」

 

「?お姉さま?」

 

「今日は休日だからワタシはこれから鎮守府を見て回ることにしマース。比叡は昨日の疲れもあると思うからゆっくりしてていいヨ」

 

「?それなら私も一緒に行きますよ?」

 

「あぁ…………申し訳ないんですケド、今日は1人でもいいカナ?」

 

「お姉さまがそう言うなら……分かりました、けど。悩みがあるなら…………」

 

「分かってるネ。ちゃんと頼りにしてますヨ」

 

「お姉さま」

 

「じゃあ、行ってくるネ」

 

「…………」

 

と何か言いたげに口を結ぶ比叡を背に、ワタシは部屋を後にするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………

戦艦寮棟廊下。

 

 

 

……とは言ったものの、どこから手をつけるべきなのかイマイチ掴めない。

 

ストレートに聞いた方がいいのか。

 

遠まわしに行けばいいのか。

 

まぁ、どちらでも同じかもしれないデスネ。

 

そんなことを考えながら戦艦寮の廊下を顎に手を当てつつ歩く。

 

確か今日の出撃メンバーは大鳳、翔鶴、瑞鶴、北上、大井の5隻だったはず。

それで、艦隊の指揮は球磨が行う予定だから残っているのは………………多摩と木曾、か。

多摩なら今の時間は監視塔の方に居るはず。

ほかの3人がいない今彼女らにコンタクトを取るのがベストか。

だらけ切っているようで頭が妙に切れる軽巡洋艦。

彼女なら間違いなく何か知っていると言っても過言ではないと思う。

それに、今日は演習のためメンバーから外れた木曾。

彼女もおそらく何か知っている。

 

やはり………………。

 

順番に聞いて言った方がいいのか…………。

 

ワタシは軽く身だしなみを整え、屋外演習海域の方に足を運ぶのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

演習海域。

 

 

「ン~。木曾は…………」

 

ワタシは右手を目の上で日よけのようにさせながら目を凝らして演習海域を眺める。

 

海域では主に新規に着任した艦や練度が低い艦がいくつかのグループに分かれて海上演習をしていた。だいたいひとつのグループに4人位、それが……1、2、3……………4班に別れて訓練している。

 

確か一つ目のグループは主に砲撃訓練…………教官は川内型軽巡洋艦の2番艦「神通」が行っていた。

 

鎮守府内では「鬼の神通」の異名を持つ…………訓練と言えど何事にも絶対に手を抜かず、妥協を一切許さない。そんな艦娘だと提督は言っていた。

 

確かに彼女の班はメンバーの体力を限界ギリギリまで引き出す、そんなメニューとなっているのが遠目でも分かった。

 

続いて第2班。

こちらは主に敵潜水艦を攻撃対象とした対潜水艦攻撃の訓練を行うグループのようだ。

教官は長良型軽巡洋艦2番艦「五十鈴」。

タイプとしては神通に近いが、笑顔でサラリと恐ろしいことを口にする神通に対し、五十鈴はストレートに物事を伝えるタイプだと言っていた。

 

そのせいで駆逐艦の娘達からは神通に継いで恐れられているのだとか。

 

そして第3班。

この班は敵の艦載機を攻撃する対空攻撃をメインに教えるグループのようだ。

教官は高雄型重巡洋艦3番艦「摩耶」。

五十鈴と違って素の口調から結構キツめな印象があるが、その裏、表情や仕草、観察眼などに優れているのと同時に対空攻撃に関しては砲撃戦の教官を務める神通ですら右に出ることを許さないほどの腕の持ち主。

 

そして最後に……1番異色な訓練を行っているのが第4班。

木曾が教官を務める砲撃、対潜、対空、その他もろもろ総合的に訓練をする班だった。

そこではほかの班が艤装で砲撃、もしくは爆雷投射や対空射撃を行っている中、何故だか全員が艤装を外しており、海上に浮くための主機だけを装備した状態で近接戦の訓練を積んでいた。

 

…………いやいや、

 

「(あれは異色というより…………)」

 

もはや意図がよく分からない。

 

一応メンバーをざっと見渡してみると、なるほど、確かに演習しているメンバーの大半は陽炎型の駆逐艦娘のようだ。

 

木曾の班には

陽炎型のネームシップ「陽炎 」

同じく2番艦「不知火」

そして朝潮型のネームシップ「朝潮」

の3人だだけのようだ。

 

…………そう言えば提督が言ってたっけ。

 

 

 

────

 

「あ、言い忘れてた。総合演習担当の木曾がまとめる班なんだけどね~。これがまた…………なんというか……ある意味問題児の集団なのよ。機会があったら見てみると面白いわよ?クククク」

 

────

 

 

「まぁ……(近接格闘演習の時点で問題なんですガ……。この際置いときますカ。)」

 

しかし、用があるのは木曾だ。

 

かと言って演習の邪魔だけはしたくないので、とりあえず終るまで見学でもしていよう。

 

見たところ今は2人ずつに別れてあれは…………確か格闘技とかで良くやるスパーリングってやつかな、お互い拳や蹴りの打ち合いをやっている。

 

…………その絵面もおかしいが、もういい。

 

ペアになっているのは陽炎と不知火、木曾と朝潮と言った感じだった。

 

「……確かにワタシが見ても彼女達の身体能力は目を見張るものがありますネ」

 

陽炎が不知火に向けて右のストレートを1発、2発、3発目は若干フック気味に振る。それを屈んで避けた不知火に向けて空振りした右腕のスピードを殺さぬまま左足の回し蹴りにつなげる陽炎。不知火は屈んだまま左腕で受け、こちらも回し蹴り、しかし胴体ではなく狙ったのは陽炎の軸足。足払いによって若干宙を舞うがすぐさま海面に手を付き、宙返り。そして攻守交代。

 

流れるようにそしてしなやかに体の筋肉を使いながら模擬戦を行うふたり。正直驚きを隠せないワタシがいた。

 

木曾と朝潮の方も同じだ。

 

まずは朝潮。

初撃は朝潮の右足。それを木曾が左手で受け、続けざまに振るわれる左足のローキック。木曾は軽くジャンプしてこれを避ける。一瞬驚いた表情をした朝潮もすぐに表情を戻すと、木曾が着地すると同時に右脚の回し蹴りを正面に叩き込んだ。木曾も両腕を目の前でクロスすることでこれを受けるが若干体勢が崩れた。それを好機と見た朝潮は続けざまに2発、3発、4発と回し蹴りを正面に連続で叩き込んでいく。そして、5発目がヒットしたその瞬間、異変は起きた。……木曾が朝潮の足を掴んだのだ。

その一瞬で攻守が入れ替わり、掴んだ右足を左に軽くひねりながら朝潮を文字通り倒した。

 

「流石最古参だけなことはあるネ」

 

そんなことを言っていると、不意に木曾と目が合う。

声までは聞こえないが、なんでかため息をついたような仕草を見せた木曾にワタシは手をヒラヒラと振って見せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

演習海域付近の港。

 

「いやぁ、驚いたヨ~。総合演習ってこういう事だったんデスカ」

 

ワタシは木曾の隣に腰掛けながらそんな言葉を漏らす。

 

「まぁな、艦娘が砲撃戦じゃなくて近接戦をするなんておかしいとは思っているんだがな」

 

「まぁ、そうですよネ」

 

「でも、今ではしっくりきちゃってるんだがな」

 

不意に木曾が小さく笑う。

 

「そもそも、前は総合演習なんて訓練項目は無かったんだ」

 

「Why?そうなのデスカ?」

 

「あぁ、ちょっと色々あってな。あの3人がこの鎮守府の問題児って言われてるのは知ってるか?」

 

「ハイ、提督から」

 

「……なるほど。あの提督はおしゃべりが過ぎるな。ハハハ」

 

「聞いたらまずかったカナ?」

 

「いや、そんなことは無いさ。いずれは知ることになる事だしな。ま、そんな訳で問題児が集められたのがあの総合演習木曾班って訳だ」

 

「……何があったのか聞いてもいいデスカ?」

 

問題児と言われるくらいだ、何か個性が強すぎて何かしでかした、とかだろうか?

 

「…………ふっ、あはははは♪いやいや、そんな深刻な顔されても困る。あんたの考えてるようなことは何一つ無いからな」

 

「っ……」

 

ワタシはそんなに深刻そうな顔をしていたのか。

しかし、それを指摘されるのは結構恥ずかしいな。

 

「う、うるさいデース!いいから続き頼むネ!」

 

「わかったわかった。でも、あの3人はどいつもこいつもほかの班でヤンチャしてた奴らだからな。ある意味悩みの種って奴か」

 

「ほかの班って事は……」

 

「そう。まずは…………あいつ、陽炎。あいつは元々摩耶のところの対空班にいたんだ」

 

「対空班デスカ?」

 

「あぁ、でもな、あいつ、対空射撃の腕がてんでダメでな。どうやっても艦載機一つとして落としたことはないんだ」

 

「oh......」

 

「そんな陽炎だったんだがな、ある時、演習中に何がきっかけになって何を思ってそんな考えに至ったんだか知らないが、いきなりこう言ったんだとよ。

 

-『……そうだ!下から撃って落とせないなら…………上から直接叩き落とせば良いじゃない♪』-

 

ってな。それからというもの陽炎は対空機銃を一切使わなくなって、代わりに飛行している艦載機を空中で直接叩き落とし始めたんだと。流石にそれじゃあ……な?」

 

「……演習の意味が無いデスネ、突っ込みたいところはありますガ」

 

「だよな。 それから朝潮だが。こいつも陽炎と似たようなタイプでな。前は五十鈴の対潜班にいたんだ」

 

「爆雷投射……」

 

「いや、こいつに関しては爆雷はちゃんと人並みには発射出来たんだが…………なぜだか近接戦を好んでてな。普通に爆雷を落とせばいいものをわざわざ直接攻撃を入れるために強制的に主機の回転数をゼロにして海中に潜って殴りたがるんだ。海上で主機の回転数を0にするって事は…………」

 

「……一歩間違えれば浮上すら出来なくなる可能性もある、という事デスネ」

 

「そういう事だ。で、最後に不知火なんだが。こいつはどちらかと言うと陽炎とは真逆で優秀過ぎる問題児だな」

 

「優秀過ぎる…………別にいいのではないデスカ?」

 

「まぁ、それ自体は特に問題じゃないんだ。 問題なのは神通の砲撃班だったってことだ。アンタも神通の訓練風景見ただろ?あいつは限界ギリギリまで消耗させてその状態からどう乗り越えていくかによって伸ばすタイプだ」

 

「それは見ててわかりました」

 

「しかし、だ。不知火はそんなメニューなのにも関わらず息一つ乱さずに平然とやってのけるんだ。こいつに関しては神通の方が音を上げた。まさかあいつの方から直接頼み込まれたのは初めてだったな」

 

「…………そ、それはワタシも驚きデース……」

 

流石に「鬼の神通」の異名を持つ神通に音を上げさせたとなると……。

 

ハハハ…………笑いしかでてきまセンネ。

 

口元がピクピク痙攣するのが自分でもわかった。

 

「そんな経緯で出来たのがこの総合演習班って訳だ」

 

「驚きデース」

 

「まぁ、陽炎も朝潮も不知火も要は「このまま班にいても演習にならない」からこっちに来たって感じだしな。結果としてはいい方に転んだが」

 

「その個人にあった訓練方法は大事デスヨ」

 

「あぁ」

 

その一言のあと私たちの間に少しばかり沈黙の時が訪れる。

 

「………………とまぁ、こんな話をしたが。本題はここじゃないんだろ?」

 

「……やっぱり分かりマスカ?」

 

「逆になぜわからないと思った?」

 

「……」

 

逆に問われ、ワタシは肩を落とした。

 

「…………そう、デスネ。単刀直入に言いマスと、提督のことについてデス」

 

その一言に木曾はやっぱりかと言ったふうに息をひとつついた。

 

「知っていマスヨネ?」

 

「…………」

 

そしてひとつ間を開けてから木曾がゆっくりと口を開いた。

 

「まぁ、隠すのも今更か」

 

木曾は軽く頭を掻きながら続けた。

 

「この鎮守府の発足当時の話は聞いたか?」

 

「えぇ、提督から聞きました」

 

「そうか。なら早いな。この鎮守府が建てられた当時は俺達姉妹と提督の6人しか鎮守府にいなかったんだ」

 

総合演習班の3人を見ながらどこか懐かしさを感じる声色で語る木曾。

 

……昨日のワタシだったらここでカッとなってたはずだが、生憎今日はアルコールが入っていない。

 

「前に話しただろう?「以前は」あんな深海化の中和のためとかじゃなくて本気で深海棲艦との共存を望んでたって」

 

「そんなこと言ってたネ」

 

「そうだな。何から話すべきか…………」

 

木曾は顎に手を当てて考え込む仕草を見せた。

 

「あぁ、やっぱり最初の方がいいな」

 

「最初?」

 

「そうだ、最初だ。ここに着任した当時の提督からな。ふふ、懐かしいな。あの時はなんでこんなちゃらんぽらんな奴が提督なんだって思ったものだ」

 

「そんなデスカ?」

 

「あぁ、だってよ……ククク……着任した当日の開口一番言った一言が……。「言っておくけど、私は深海棲艦と戦う気はサラッサラ無いから!絶対に共存させてみせるわ!だって、可愛いじゃない」……だぞ?そりゃあ、俺もそうだがほかの姉ちゃん達もそう思ったからな」

 

そう言いながら肩を震わせる木曾。

 

「確かに、それはまた……独特デスネ」

 

「だろ?でもそれはそれで楽しかったさ。やっぱり当時の俺達は戦闘しか脳の無かったからな。新鮮だったのかもしれない。しかも、提督…………真昼は本気でそれを目指してた。だから、俺達もそれに乗っかることにしたんだ。だが…………」

 

木曾の表情が一瞬にして曇る。

 

「?何かあったのデスカ?」

 

「…………まぁな。ちょっとした事件が、な」

 

ここからが本題か。

ワタシは息を飲んだ。

 

「確か、真昼が鎮守府(ココ)に着任してから4ヶ月くらいがすぎた頃だったかな。いきなり真昼が深海棲艦のヲ級を連れてきた時があったんだ」

 

「What?ヲ級って空母ヲ級デスカ?」

 

「それ以外に何がある?」

 

「いや、何でもないネ」

 

「まぁ、それ自体は問題じゃなかったんだがな。連れてきたヲ級もヲ級でそれほど好戦的でも無かったんだ。あの頃は結構馴染んでいたな」

 

「深海棲艦が…………なのにデスカ」

 

「あぁ、深海棲艦なのに……だ。でも…………事件は起きた。ある日……本当に突然だった。なんの前触れもなく真昼が苦しみ出したんだ」

 

「Why?」

 

「さぁな。一つだけ言えることはあの時から真昼の体は深海に侵食されていたのかもしれないな。その話は置いといて、まだ当時は外傷が全く無かったから少し休めば治ると思ったんだ。医務室に寝かせて一夜明けた次の日………………俺達が医務室に向かうと、ベッドにあいつの姿はなかった。ついでにヲ級も。………………ここまで言えば何となく察しは付いたんじゃないか?」

 

「…………」

 

確かにその状況で考えられることは……。

でも、流石に考えすぎか?

可能性の一つとしてこの考えはあるが、今の条件だけではこれ以外にも可能性は多い。

 

だが……

 

「考えられる可能性はいくつかありマース。…………しかし、あまり言いたくは無いデスケド……。話の流れから察するに、当時の提督にとって最悪のケースは…………」

 

ワタシがそう言うと木曾はフッと小さく笑った。

 

「あぁ、おそらくあんたが今考えているとおりさ。俺達が真昼を見つけた時には遅かった。既に……あいつは……」

 

そして、唇をキッと結びながら片手で顔を覆う。

その指の隙間から透明な雫が流れ落ちたのをワタシは見てしまった。

 

「…………」

 

「……済まない。今日はこれくらいで勘弁してくれ。これ以上は俺のメンタルが耐えられそうにないみたいだ」

 

なるほど……。

思っていたよりもコトは大きいみたいダネ。

流石にこれ以上は聞かないでおく方がいいかもしれない。

 

「わかったヨ~。なんか辛い話を思い出させてしまって悪かったネ……」

 

「…………こっちこそ、力になれなくて済まない」

 

「そんなこと無いネ~。話してくれて感謝してマスヨ、木曾」

 

「あぁ。…………さてと、俺はあいつらの特訓に戻るとするか。流石に休ませすぎたからな、少しハードにメニューを組んでやるか」

 

そう言って木曾は立ち上がると同時に大きく伸びをした。

 

「……ホドホドにネ」

 

「そうだな……おい!3人とも!休憩は終わりだ!今から俺と1対1の練習試合を行う!少しでも手を抜いたやつはもう二度と海面に浮上できなくしてやる!それが嫌だったら、全力でかかってこい!」

 

港の橋からぴょんと水面にジャンプして木曾が着水すると、ゆっくり3人の方へ歩き出して行った。

 

その背中を見送りながら、ワタシはため息を漏らした。

 

「…………はぁ、海面に浮上出来なくなったらそれこそ大惨事デ~ス……。しかし……」

 

貴重な情報は手に入ったと言ってもいいだろう。

 

さて、次に行くのは、今の時間なら………………

 

 

 

「…………多摩、デスカ」

 

 

 

ワタシは深呼吸を一度してから彼女のいる監視塔へと歩を向けるのだった。




さてさて、今回から球磨姉妹による「謎多き提督の秘密暴露大会」がスタートしますね←(笑)

当然正位置ィィ!!!!

じゃなくて……

当然シリアスゥゥ!!

みたいな←(笑)
そんな事言ってるとそのうち……

アルカナフォースエクストラァァァァ!!!

とか言いたくなりますよね?←(笑)
姫だけでしょうか……。

そんなことはどーでもいいんです!

今回からセリフは無かったですけど
総合演習の木曾班の面々が出ました♪
陽炎のキャラは書いてて個人的に好きなキャラですw

だって

「下から撃って当たらないなら、
上から直接叩き落とせばいい」

ってwwww
何をどう考えたらそうなるんでしょうねww

とそんな感じで艦これサイド第5話の後書きでしたw

こんな駄文でも読んでくれる人がいてくれるだけでめちゃくちゃ嬉しいです♪
これからも宜しくお願いします(_ _)
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