翼のない天使   作:クッキーガール

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私はその子供(というよりか幽霊?)を連れて我が家に戻りました。私には2人の姉がいる。1人目の姉は頭がとてもよく、学校の成績はいつも一番をとっていた。今は東京で暮らしながら大学に通っている。2人目の姉は性格がきつく私にとって苦手なタイプだった。勉強しながら音楽を聴いているときでも、いつも学校の友達の悪口を聞かされた。一番ひどかったのが修学旅行の話だったかな。あんまり聞いていなかったからわかんないや。今は一番目の姉が住んでいる東京の大学に行くため塾に通ったりしている。私も今年3年生だから進路決めないといけないな。その前になりたい職業が...。うーん...いまだに決めていないからヤバイ...。そういや天使ってなに食べるんだろう?CMとかで天使の格好をした女の子が美味しそうにチーズを食べていたからチーズとか好きとか?いや、そんなわけないか...。とりあえず何か適当なものでも作って食べさせようか。私はすぐさま服に着替え夕食の準備を始めました。

 

 

「ふぅ~、おいしかったぁ~。君料理上手なんだね。」

天使はさも満足げに言った。

私は「そう?」と聞き照れ笑いを浮かべました。

「うん、僕の住んでいる世界にもおいしいものはたくさんあるけど、君が作った料理のほうが一番最高だよ。」

「そんなにほめてもらっては照れますなぁ。」

「あ~あ、君みたいな人が僕の側にいてくれたらなぁ。」

そうつぶやき、天使はゴロゴロしながらテレビのスイッチをつけた。テレビでは今先月やっていたものまねの再放送がやっていた。まぁ私は興味ないからみないけど...。天使はそれをみながら

「ふふ、この人面白いねー。」と微笑を浮かべながらいっていた。そういえば気になることがいくつかあった。なぜ天使には羽がないのか。名前はあるのだろうか。聞きたいことが山ほどあったのだ。聞くなら今しかない。そう思い私は口をひらいて聞いてみた。

「ねぇ、あなた名前はあるの?なんで羽がないの?」

すると、

「あるよ。あるけど僕達の世界では人間に話しちゃいけないっていう掟があるんだ。それに羽がないのは元々だよ。君達の世界では天使には羽があるって思いがちだけどそれは違うよ。」

「どうして?」

「羽はあってもなくても僕達には関係ないからさ。」

それは一体、どういう意味?だが聞く前に天使は眠ってしまった。相当疲れていたのか、でもあまり疲れているようには見えなかったから、少しだけびっくりしてしまった。私は起こさないように2階のクローゼットの中から毛布を一枚だけ取ってきてそっと天使の体にかぶせてあげた。スー、スー、ととても気持ちよさそうな顔で眠っているのをみるとなんだかホッとした。

「私もご飯食べて、お風呂入って、歯磨きをしたらもう寝ようかな。」

そうつぶやき、自分の分の料理を作ることにした。そういえば明日は日曜日だったかな?カレンダーをみながら確認した。うん、日曜日だ。よし、明日天使を連れてどこかにでかけにいこう。そう思うと胸がはずむ思いだった。明日どんな服を着ていこうかな?ルン、ルン、ルン♪

 

翌日、私はいつもより少し早めに7時に起きて、朝食を作っていた。天使が食べるものなんてわからないけど、こんがり焼いたトーストと、目玉焼きと焼いたベーコンとスープを作った。皿に盛り付けていると、

「ふぁ~、よく寝た~。」

と天使が起きてきた。少し眠そうに目をこすりながら食べ物の近くに行き、くんくんと臭いをかいでいた。

「これ、食べ物なの?」

と不思議そうな顔で聞かれたので、私は

「そうだよ。」

と答えた。なんだか食べ物を食べ物だよ。と答えるのは変な感じだった。だがこういうものは天使達が住む世界にはきっとないんだろうなぁと思った。そして天使と向かいあって座り、いただきます、と手を合わせて食べ始めた。

 

今日もまた何気ない1日が始まる。

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