昨日の夜、慧音が突然倒れた
体を壊すも昼は寺小屋の先生として、夜はワーハクタクとしての勤めを果たしていた彼女の体はもう限界なのだろう
彼女はもう長くまい
そして私は大切な友人を失う事になる
私がこの幻想郷に来てから私を支えてくれた友人を
黄昏ていると輝夜が病室に入ってきた
輝「永琳からの伝言、慧音を起こしたいなら起こせるらしいけど・・・どうする?」
確かに最期に慧音と話したい、だがひたすら私が話して終わってしまう気がする
慧音もそんな最期は望まないだろう
私が「大丈夫だ」とだけ言うと輝夜は小さく頷いて病室を出て行った
更に数時間が経った
慧音の心拍は少しずつ弱くなっている
「退屈だよな・・・昔話でもするか」
あれから何年経っただろうか
私はどこかも分からない島で1人暮らしていた
いや、捨てられたと言う方が正しいだろうか
帝の薬を盗み飲んだ私は本来なら打ち首だが薬のせいで死ねなくなってしまった私は代わりにこの何処かもわからない島に流されたのだ
独学で泳ぎを覚えようとするもこれっぽっちも泳げない私には海は余りにも難易度が高すぎた
だから今はずっと島の中で何も考えずに空を見ている
これが夢なのか現実なのか、それさえも曖昧になってくる
辺りが暗くなってきた
いつも静かな森がより静かになる
竹の葉の隙間から見える月が私を見下すように照らし・・・竹?
私は思わず跳ね起きた、しかし何ヶ月、何年も体を動かしていなかった為かよろけて前に倒れる
何とか動く首を動かして周りを見るとここは確かに竹林だ
私はとうとう死んだのか?それともここは夢の中か?
混乱している頭を働かせようと一度深呼吸する
しかし頭は働かない、働ける訳が無い
取り敢えず辺りを確認しようと這いずって動く
しかし辺りの景色が変わっているようには見えない、やはりこれは夢なのだろうか
動くのを辞め、地面にうつ伏せになっていると
?「そこに誰か居るのか?」
紛れも無い人の声が聞こえてきた、女の声だ
こんな所に人が、それも私を知らない者が居るはずが無い
やはりこれは夢なのだろう、だが夢なら覚めないでほしい
そう思いながら私は寝てしまった
目が覚めると知らない家の中に居た
これは夢の続きなのだろうか
起き上がると私が寝てた布団の横で聡明そうな女性が胡座をかいて座って居るのに気がついた
どうすればいいんだ、お礼もせずに立ち去るのはあれだし、いやそもそもここは何処だ
どうすればいいかわからないでいるとその女が起きた
?「あ、先に起きてたのか、大丈夫、私は人を取って食ったりはしない」
人間を取って食う?という事は目の前のこの女は人間では無いのか?
?「あ、そもそもここに来たばかりなのか?服装的にこの辺りの人間じゃ無いしここに来て直ぐに人喰い妖怪に襲われた哀れな人間かと」
・・・やはり自分は夢を見ているのか?それとも御伽話の世界に迷い込んだのか?
?「その顔を見る限りそうみたいだな、じゃ順を追って説明するよ、私は上白沢 慧音、慧音って呼んでくれ」
取り敢えずここで終了
後編が想定より短くなった場合この話に追加する形にします
ここまで読んで下さりありがとうございました
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