少女が目を覚ますと布団の中にいた。
少女「?」
見知らぬ場所で目を擦りながら辺りを見回していた。
マリア「あら、起きたのね」
少女「!」
マリアの声を聴いて少女はピクリと反応して布団の中に潜り込んだ。
マリア「怖がらなくていいわよ」
布団の中に潜り込んだ少女にマリアが言うと、少女は布団から少し顔を出してマリアの顔を見た。
マリア「貴女、名前はなんて言うのかしら?」
少女「ウォウ?」
マリアに聴かれて少女は首をかしげる。
マリア(もしかしてこの子、ガウやリルみたいにこっちの言葉は分るけど、こっちが向こうの言葉が理解できなくて意思疎通がしづらいんじゃ…それに頭にある耳と尻尾…)
少女の反応を見て、マリアはガウやリルみたいに意志疎通は出きるが、言葉が分からないと考えていた。
少女「くぅ~ん…」
考え込むマリアを心配して、少女は布団から出てきて顔を覗かせてる。
マリア「な、なに?」
顔を覗かせてきた少女にマリアは驚いていると、少女のお腹が"ぐうぅ~"っと鳴り出した。
マリア「お腹すいたの?」
少女「ウォウ!」
お腹の音を聴いてマリアが聴くと少女は元気よく鳴いた。
マリア「じゃあ、少し待ってて」
少女の返事を聴いてマリアはウィンクして言った。
数十分後、中居人が朝食を運んできた。
朝食は焼き鮭、ベーコン、ほうれん草のおひたし、かぼちゃ、豆腐、白米、味噌汁(具:豆腐、ワカメ、ネギ)、梅干し、こんにゃくとゴボウの和え物などである。
少女「ウォウ?」
テーブルに並べられた料理を見て、少女はあまり見たこと無いのか少し警戒していた。
マリア「大丈夫よ。ほら、あーん」
警戒している少女にマリアは箸で焼き鮭の身をほぐして少女の口に持っていく。
少女「ウォウ…」
マリアに差し出されながらも少女はまだ警戒しながら焼き鮭を食べた。
鮭の油と塩加減、焼き加減が丁度よかった。
マリア「美味し?」
少女「ウォウ!」
マリアに聴くと少女は嬉しそうに鳴いた。
マリア「あ、こら!ちゃんと野菜も食べなさい!」
次の料理を食べさせたがほうれん草を舌に乗せて出したのを見てマリアは注意する。
?「くぅ~ん……」
母のように言うマリアに注意されて少女は耳を垂らし、嫌な顔をしていた。
マリア「ちゃんと野菜も食べないと駄目よ。ほら、お肉と一緒に」
新たにベーコンを乗せると食べるように言う。
?「ウォウ……」
マリアに言われて少女は少し嫌な顔をしながらも食べた。
マリア「飲み込んだ?」
しっかりと少女が野菜も飲み込んだのを確認するマリア。
マリア「よし、じゃあご褒美よ」
少女「?」
頑張って食べた少女にマリアはあるものを差し出した。
本体が黄色で、天辺辺りが黒に近くこゆい茶色、プリンであった。
少女「……」
プリンを見て少女は鼻を近づけてスンスンと匂いを嗅いでいた。
マリア「これはプリンって言うのよ。食べられるから安心して」
プリンを警戒する少女にマリアはもう一個のプリンを食べて安全であることを示した。
そんなマリアの姿を見て少女は一口プリンを食べた。
少女「!!」
甘い味が口に拡がり、少女は目を輝かせた。
マリア「気に入ったみたいね」
少女の目を見て、マリアは気にいたことを悟り言う。
少女「ウォウ!」
マリアに言われて少女は頷きながら鳴いた。
?「ケフ…」
数十分して、少女はマリアの膝の上に乗るとくるりと猫のように丸くなった。
マリア「ちょ、ちょっと!?丸くなって寝ちゃった…」
丸くなって眠った少女にマリアはどうしたら良いか分からず、反応出来なかった。
マリア(本当にこの子はいったい何者なのかしら…)
ガウやリルのように人外部分がある少女の正体が何者なのかマリアは考えていたのだった。