殆どの生き物が眠りについた深夜、満月の夜空を飛翔する影がいた。
影は赤い光弾を繰り出すと獅子ヶ丘の街を爆撃するように破壊し始めた。
マリア「なに!?」
爆発音を聞いてマリアは起き上がってカーテンを開けると街の建物が空から降ってくる光弾に爆破され、炎と瓦礫が人を襲っていた。
?「ピリャアァァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!!」
光弾が降ってくる上空に視線を移すと、夜空を飛び回りながら背中に二対の羽を持ち、カマキリを模した外見をした怪獣がいた。
マリア「また見たこともない怪獣!」
怪獣を見てマリアは叫ぶ。
少女「ガルルルル!!」
少女も喉を鳴らして威嚇していた。
マリア「友好的な怪獣…って訳じゃなさそうね。いくわよ!」
怪獣を威嚇する少女を見て、マリアは寝間着の浴衣のままで部屋を出た。
少女「ウォウ!!」
少女もマリアの後を追いかけて部屋を出ていった。
バジリス「ピリャアァァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!!」
上空から爆撃するように『骨翼超獣 バジリス』が口から『バルバリボール』を吐いて獅子ヶ丘の街を破壊する。
ホロボロス「ガルウォオォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!」
バジリス「!?」
爆撃を続けていたバジリスの真下が光ったかと思いきやホロボロスが飛び付いてきて首に噛み付いた。
ホロボロス「ガルウォオォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!」
バジリスの首に噛み付いたホロボロスはそのまま着地して投げ飛ばした。
ホロボロス「ガルウォオォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!」
投げ飛ばしたバジリスにホロボロスは走り出して接近する。
バジリス「ピリャアァァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!!」
接近してきたホロボロスにバジリスは起き上がってバルバリボールを吐き出した。
ホロボロス「ガルウォオォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!」
バルバリボールをホロボロスは跳躍して回避して、上から爪を振り上げて攻めかかる。
バジリス「ピリャアァァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!!」
攻めてきたバジリスを翼を広げて飛翔することでホロボロスの攻撃を回避した。
回避されてホロボロスは地面に激突しながらも体勢を立て直す。
バジリス「ピリャアァァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!!」
ホロボロスの攻撃を回避したバジリスは上空からバルバリボールを吐き出した。
ホロボロス「ガルウォオォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!」
流石の上空からの攻撃ではホロボロスは走って回避するしかなかった。
内1つがホロボロスへの直撃コースになっていた。
マリア「Seilien coffin airget-lamh tron……」
バルバリボールがホロボロスに命中しかけた時、マリアが詠唱を唄い、ギアを起動させてアームドギアでバルバリボールを両断して守った。
マリア「はあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
バルバリボールからホロボロスを守ったマリアはアームドギアを蛇腹状にしてバジリスを攻撃するが、バジリスは素早く回避した。
バジリス「ピリャアァァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!!」
攻撃を回避したバジリスはマリアにバルバリボールを吐き出していた。
マリア「くっ!!」
攻撃をかわされて吐き出されたバルバリボールを回避するマリア。
マリア「やっぱり空が飛べないんじゃ向こうに分があるわね」
マリア(空を飛んでいる相手は翼を折るのがセオリーだけど、アガートラームには飛行能力は無い…どうすれば)
いつもならクリスのロケットに乗って空中戦闘を可能にはしていたが、今クリスは切歌と調の2人と共に海外へ出張しに行っているために日本にいなかった。
その為、空中戦闘ができなかった。
バジリス「ピリャアァァァァァァァーーーーーーーーーーーッ!!」
旋回したバジリスはホロボロスに向かって急接近してきた。
接近してきたバジリスにホロボロスは回避する仕草をしなかった。
マリア「危ない!!」
回避する仕草をしないホロボロスにマリアは叫ぶ。
ホロボロス「ガルウォオォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!」
それと同時にホロボロスは跳躍して回避してバジリスの喉元に思いっきり噛み付いた。
バジリス「!?」
回避されたバジリスは驚いてしまい、踠いた。
しかし、ホロボロスは絶対に離すまいと顎に力を入れ、さらに直接電撃を流し込まれた。
バジリス「ピリャアァァァァァァァ……………」
直接電撃を流し込まれてしまったバジリスは煙を上げてダラリとなり、動かなくなった。
ホロボロス「ガルウォオォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!」
バジリスを倒したホロボロスは死骸を離して勝利の雄叫びを上げた。
マリア「なんて無茶を…でも、よくやったわ」
ガウやリルみたいに一歩間違えたら大ダメージになり得るような危険な戦法に呆れながらも誉める。
ホロボロス「グルルルル♪」
誉められたホロボロスは嬉しそうに鳴いた。
ノワール星人「おい、負けたではないか!!」
ホロボロスに倒されたバジリスをモニターで見ていたノワール星人は人物に言う。
?「失敬だね、アレはお試しだと言ったじゃないか。私の協力を了承してくれるなら、もっと強い怪獣を実体化させようじゃないか。そうだねぇ…例えば、あの怪獣を麻痺させて連れてこさせることができる怪獣とか」
ノワール星人「なんだと?」
人物の言葉を聞いてノワール星人は顎に手をやって考え始めた。
確かに自分一人ではマリアを相手にしながらホロボロスを攫うことなど不可能に近かったからだ。
ノワール星人「見返りは?そんな都合がいい怪獣を出すのだ。それ相応の見返りがあるのではないか?」
あまりにも都合が良すぎる内容にノワール星人は聴く。
?「話が分かる人は好きだよ」
ノワール星人の言葉を待っていたのか人物はそう言うとノワール星人の装置を弄ると1人の少年の画像を写し出した。
?「この子を完全に洗脳したい。そのための装置を作ってはくれないだろうか」
ノワール星人「この人間のガキをか?」
普通の人間の少年にしか見えないのか、洗脳したいという人物にノワール星人は意外そうな顔をして言う。
?「彼は人間じゃない。人間であり、怪物である狭間の存在。自然界では決して存在を許されない禁忌の命だよ」
ノワール星人の質問に人物は言う。
ノワール星人「……いいだろう。貴様の協力を受け入れてやる」
少し考えてこれ以上は聴かない方がいいだろうと判断して協力を受け入れた。
?「協定、成立だね」
ノワール星人の受け入れに人物は嬉しそうにしながら右手を差し出して握手したのだった。