戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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獅子ヶ丘に連日出現した怪獣たち。

マリアと少女はお土産を買いながら観光を楽しんでいた。
しかし、そこへ毒煙怪獣 ベノラが出現する。

迎撃で出るホロボロスだったが、同時にギブゾーグとディドラスが出現。

ベノラの毒ガスでホロボロスの中枢神経を麻痺させ、ギブゾーグが自身の能力で足元の地面を軟化させてバランスを崩させる。

反撃しようにもディドラスの能力で、全ての攻撃がすり抜けて無力化されてしまう。

助けに入るマリアだが、ベノラの毒で気絶してしまった。


第758話 想いと愛

マリア「ん…ここは…?」

 

目が覚めたマリアは起き上がって自身の状況を確認した。

 

首に下げていたコンバーターユニットは無く、体には鉄のような金属の光沢を放つロープが巻かれて動けなくされていた。

 

そして今いる場所は見たこと無い機械が明滅しながら動いていた。

 

?「目が覚めたようだな」

 

声が聞こえてみるとノワール星人が立っていた。

 

マリア「ノワール星人!」

 

ノワール星人を見てマリアは睨み付ける。

 

ノワール星人「また会ったなシンフォギア。しかしこれが無くてはただの地球人と変わらんようだな」

 

マリアから奪われたコンバーターユニットを見せながらノワール星人は言う。

 

?「すまないが、長話をされるとこっちが迷惑するんだがね」

 

ノワール星人がマリアと話し始めた時にマリアの後ろから怪獣を実体化させていた宇宙人が現れた。

 

マリア「アナタは…?」

 

ノワール星人とは違う宇宙人を見てマリアは警戒して聞く。

 

アレクシス「あぁ、君は初めましてだったね。私はアレクシス・ケリヴ。異世界から来た生命体…みたいなものかな」

 

マリアに聴かれて『アレクシス・ケリヴ』は丁寧に名乗った。

 

アレクシス「それで。今回の協定の条件…クリアしてくれたかな?」

 

ノワール星人「無論だ」

 

アレクシスが聞くとノワール星人はマリアのコンバーターユニットを持っている手とは逆の手から四角い箱を取り出した。

 

ノワール星人「要望通りの物だ。持っていけ」

 

箱をノワール星人はアレクシスに差し出した。

 

アレクシス「では、遠慮なく」

 

ノワール星人が差し出した箱をアレクシスは受けとるとマリアの方を見た。

 

アレクシス「またいつか会おう。お嬢さん」

 

またも丁寧にアレクシスはマリアに言うとその場を去っていった。

 

ノワール星人「さて、邪魔者がいなくなったところで始めるとしよう」

 

アレクシスが去ってノワール星人は言うと後ろの壁が開き、広い空間が露になると中央には台座に拘束されているホロがいた。

 

マリア「ホロ!!」

 

台座に拘束されているホロを見てマリアは叫ぶが、ホロは気絶しているのか起きようとはしなかった。

 

ノワール星人「こいつにメカレーター化させ、帝国軍に我らの怒りを思い知らせてくれる!」

 

台座に拘束しているホロに、ノワール星人はパネルを操作すると天井からメスやドリルなどの工具が付いたマニュピレーターが降りてきてホロに近づく。

 

マリア「くっ!ぐっ!!」

 

このままではホロがメカレーター化されてしまうとマリアはロープをほどいて助けようとしたが、ほどけずに踠けば踠くほどきつく縛り始めていた。

 

ノワール星人「止めておけ。その特殊ロープはもがけばもがくほど強く締め付ける。下手をすると体が真っ二つに千切れるぞ」

 

ロープを外そうとするマリアにノワール星人は言う。

 

マリア「それでもあの子を改造なんてさせるもんですか!」

 

体がどんどん締め付けられながらも諦めずにマリアはロープを外そうとする。

 

ノワール星人「なぜ他の種族の為に自らを犠牲にする?」

 

血も繋がっていない、ましてや同じ人間でもないのに必死になって助けようとするマリアにノワール星人は理解できなかった。

 

マリア「命を資源としか見ない貴方には分からないでしょうね…例え種族や形が違っていても、誰かを愛するってことを!」

 

命を資源としか見ていないノワール星人にマリアは"愛"を語る。

 

ノワール星人「ふん、くだらんな…ホロボロスのことを調べていた時に分かったが、貴様と伝説にある姫は顔がよく似ていた。それ故に懐いていたのだろう。だが、それだけだ!貴様など伝説に出てくる姫と顔が同じだけで、それ以外全てが別人だ!」

 

マリア「そうよ…私はあの子が生きていた時代の姫と顔が同じだけ…でも、同じことは他にもある!それが誰かを愛するということよ!!」

 

確かにノワール星人の言う通り、マリアはホロボロスが昔生きていた時代の姫と顔だけしか似ている…。

 

しかし、例え顔だけしか似ていなくても時代など飛び越えるモノがあると叫ぶ。

 

瞬間、ホロが目を開いた。

 

ホロ「グルルルル!!!」

 

自身に迫り来るマニュピレーターとマリアの危機を見てホロは体を蒼く発光させると電撃を放ち、マニュピレーターを破壊し、ガラスを砕いてノワール星人とマリアを縛る特殊ロープに命中させた。

 

ノワール星人「ぐおっ!?」

 

ホロの電撃を喰らいノワール星人は手からコンバーターユニットを離してした。

 

マリア「Seilien coffin airget-lamh tron………」

 

特殊ロープが電撃で千切れた瞬間にマリアは立ち上がってコンバーターユニットをキャッチして起動詠唱を唄いギアを纏った。

 

だが、その形は変化していた。

 

マリア「このギアが変化してる!?」

 

腕には手甲鉤、頭はホロボロスの顔をも要した兜、両肩から胸部にモフモフの毛があり、脚部分は蒼とオレンジの装甲となっていた。

 

マリア(感じる…あの子(ホロ)の思いが…)

 

マリア「これでぇー!!」

 

変化したアガートラームこと『ホロボロスギア』となったマリアは手甲鉤から雷撃を放ってホロの拘束を破壊した。

 

ホロ「ウォウ!!」

 

自由の身になったホロは立ち上がってマリアの方へ跳躍した。

 

ノワール星人「しまった!!」

 

拘束を破壊されてノワール星人は驚愕する。

 

マリア「いくわよ、ホロ!」

 

ホロ「ウォウ!!」

 

マリアとホロはノワール星人に構えるのだった。

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