戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第762話 疑問

翼「ただいま戻りました」

 

東京湾の一角に停泊しているS.O.N.G.本部の発令室に翼が入ってきた。

 

弦十郎「ご苦労だった。それで被害は?」

 

発令室にいた弦十郎が戻ってきた翼に被害を聞いてきた。

 

翼「やはり廃工場にいたのは例の機械でした。廃工場であった為に人的被害はありませんでしたが、身元不明の子供を1人保護しました。立花とリルが付き添いで医務室に」

 

先の戦いに関することと保護した男の子のことを報告する。

 

弦十郎「子供の報告は聞いている。それにしても何故戦闘区域に、しかも人気がない山奥の廃工場に…」

 

保護した男の子が何故山奥の廃工場に1人でいたのか、疑問が残っていた。

 

翼「それで機械については何か分かりましたか?」

 

話を変えて戦闘で倒した機械について話をする。

 

弦十郎「いや、さっぱりだ。エルフナインくんに回収した機械を解析してもらってはいるが…」

 

翼「そうですか」

 

エルフナインですら解析しても正体が分からない機械であると聞いて翼は未知の敵をまた相手にするのかと感じていた。

 

弦十郎「宇宙大怪獣帝国の地球駐留軍にも相当な被害が出ているようだ」

 

翼「駐留軍にもですか?」

 

意外な所で被害が出ていると聞いて翼はキョトンとして聞き返した。

 

弦十郎「あぁ。最近になって軍艦とSBFの整備施設に例の機械が現れてパーツを食っているそうだ。この事を受けて帝国軍は日本政府を通じてS.O.N.G.に合同捜査を申し出てきている」

 

帝国の地球駐留軍にも機械が出現して被害を受けており、事件の調査を行っているS.O.N.G.に合同捜査を申し出てきていることを言う。

 

翼「帝国軍施設にも現れるとは…その申し出を受けるのですか?」

 

弦十郎「今は何かと言い訳を立てて回避している」

 

先の第二次地球攻防戦争で何とか勝利を得ていたおかげで言い訳をして合同捜査を回避していると言う。

 

先の大戦から帝国と地球は講和して、同盟を結んでいる。

 

しかし、一部の帝国軍の中には宇宙にまともに出られない三流星間国家である地球との講和を快く思っておらず、今回の事件を利用して再度帝国と地球を戦争状態に陥れようとする輩がいる可能性があったからだ。

 

翼「そうですね…」

 

弦十郎と同じ意見である翼は頷いて言う。

 

 

 

その頃、S.O.N.G.医務室では気を失っている男の子の治療が行われていた。

 

響「大丈夫かな?」

 

男の子を心配そうに響は見ていた。

 

見た目からして男の子はまだ10歳かそれ未満だろうと思っていた。

 

自分達より幼い子が何故両親や家族と一緒におらず、人気が全く無い廃工場に1人でいたのかという疑問が響にもあった。

 

リル「かう…」

 

同じく男の子をリルも心配していた。

 

響たちと同じく幼い子があんな所に1人でいたのかという疑問があったが、それよりリルは何だかあの男の子がただの人間のようには思えなかった。

 

まるで半分人間で、もう半分は怪獣や宇宙人とは違う人ならず者の気を感じていた…。

 

男の子「しぐ…まま…」

 

ポソリとうわごとを男の子は呟いた。

 

響「しぐままって…お母さんなのかな?」

 

リル「かう?」

 

男の子のうわごとを聞いて響とリルはお互いに顔を見合わせて首を傾げるのだった。

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