戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第771話 新たな前触れ

弦十郎「あの子供が変身しただと?」

 

コウモリアマゾンをガンマ=リュイが撃破した後、本部にとんぼ返りした響たちは弦十郎に一連の経緯を話していた。

 

未来「はい。私たちの目の前で変身して蝙蝠の怪人を倒したんです」

 

弦十郎「にわかには信じられないと言いたいが、回収された腕輪からして真実と捉えていいだろうな」

 

流石の弦十郎も10才に満たないリュイが変身して戦うなど信じられなかったようだが、現場にて回収された腕輪をメインスクリーンに映して言う。

 

響「あの腕輪から何か分かったんですか?」

 

弦十郎「君たちの話が真実とすれば、その子供が握りつぶしたために原型を留めていなかったが3Dで復元するとこうなる」

 

リュイが破壊した腕輪を3D映像にして再現するとリュイが左腕にしているものと全く一緒で、内側に鋭いトゲがびっしり付いていた。

 

未来「こんなのを付けていたんですか?」

 

トゲがびっしり付いている腕輪を見て未来は少し引いて聞く。

 

弦十郎「そうなるな。それと、僅かながら腕輪内部に液体が確認できたからエルフナインくんが調べている」

 

残された腕輪を見て中身に液体が入っていることを報告する。

 

未来「リュイくんも、確かこの腕輪してたよね…」

 

響「誰がこんな物を…」

 

弦十郎「まだ分からんが、機械獣を操っている奴との関係性を考慮して調査を行っていくつもりだ」

 

幼いリュイも同じ腕輪をしていて、誰が何のために作ったのか謎が残されることになった。

 

すると発令室の扉が開いた。

 

リル「かうかう~」

 

響「リルくん!」

 

入ってきたのはリルで、響がいの一番に出迎えた。

 

響「傷、残っちゃったね」

 

左頬を見て縦一閃に入った傷痕を見て言う。

 

リル「かうかう~」

 

しかし、リルは全く気にしてはいないらしくいつものように嬉しそうにしていた。

 

弦十郎「それで、あの子はどのこにいるんだ?」

 

未来「今は翼さんと一緒に医務室にいます」

 

リュイがどこにいるのかと聞くと未来は医務室にいることを伝えた。

 

 

 

翼(あの怪人、リュイと同じ腕輪をしていた…この腕輪はいったい何なのだ?もしかして、リュイもあの怪人と同じ存在なのか?)

 

医務室のベッドで眠っているリュイの隣に座っている翼は腕輪を見てコウモリアマゾンと同じなのかと考える。

 

リュイ「しぐまま……」

 

涙を流し、小さな声でリュイは誰かを呼んでいた。

 

翼(しぐまま…母親を呼んでいるのか?)

 

リュイの流した涙を拭ってやりながら翼は思っていた。

 

翼(母親が見つかるまでは私がこの子の面倒を見なくては)

 

コウモリアマゾンと同じだろうと人間にしか見えず、まだ幼いリュイを翼は決意していた。




?「先の作戦、失敗したらしいな」

とある場所にて『ジェイデッカーの世界』にてテロリスト『キム・ジェイン』に寄生生物『プラーガ』を改良を依頼していた少年が膝を付いている右半身が女性で左半身が男性である人物に言う。

男・女「「申し訳ない。怪獣王とシンフォギアが想像以上の実力を有していた為に…」」

?「だから言ったんだ。この世界は貴様らの元居た世界とは違うとな」

言い訳をする人物に少年は言う。

男・女「「先の失敗でそれは身に染みて分かった」」

ミレニアムゴジラとシンフォギアの力を目の当たりにして人物は言うと後ろから足音がして新たな人物が現れた。

?「ならば、今度は私が直々に出ようではないか」

軍服を着て、首を自身の胴体に小脇に抱えさせた独特のポーズをしており、コウモリアマゾンをけしかけた人物だった。

男・女「「き、貴様も蘇っていたのか!?」」

軍服の人物を見て人物を見て驚いていた。

軍服の人物「そうだ。さて、今度は私自らが指揮を執ってキャツめを捕らえて見せよう」

?「ならば少しは期待させてもらうとしよう。今回の実験にはどうしてもあの子供が必要だ。何としても連れてこい。そうすればお前らの主人を地獄から蘇らせてやる」

自身たっぷりの軍服の人物に少年は言う。

軍服の人物「その言葉、違えるでないぞ」

少年の言葉を聞いて、軍服の人物はそう言って踵を返して去っていった。



軍服の人物「ふん、あの小僧め調子に乗りおって。だが、あのお方を蘇らせるには奴の力は必要…ならば我々は我々の与えられた役目を果たすまでだ!」

格納庫のような場所に来た軍服の人物は少年に陰口を叩くが、目的を達するために必要だと割りきっていた。

軍服の人物「すでに場所は分かっている!行け、ジェノサイダーF9、デスクロスV9!」

そう軍服の人物が叫ぶと2体の機械獣、ジェット機に顔や手足を付けた『ジェノサイダーF9』と手足は無く、四枚の鋭い刃物であるウイングを持つ『デスクロスV9』が目を光らせて開いた壁から出撃したのだった。
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