戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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クリス?「さて、今日も張り切っていこーう!」

響?「はしゃぐなバカ!」

ガウ「がうがう」
※ただいまシンフォギア装者の中身がいれかわってます


第91話 サンジェルマンの思い

サンジェルマン(カリオストロ…プレラーティ。二人の犠牲は無駄にしない…そしてお母様。全ての支配を革命するために私は…私は!!)

 

カリオストロ、プレラーティ、そして遥か昔に死んでしまった母のことを思いだし、己の目的を達成しようとするサンジェルマンの強い意思に呼応するようにサンジェルマンたちのいる神社を中心にレイラインの龍脈の力が吸い寄せられ、鏡写しのオリオン座に位置する神社も光だした。

 

ティキ「開いた!神出ずる門!」

 

神出ずる門が開き始めたのを感じたティキは興奮する。

 

サンジェルマン「レイラインより抽出された星の命に従順にして盲目なる恋乙女の概念を付与させる…」

 

サンジェルマンが言うとティキも金色の柱に包まれると口や目に神の力が入ってくる。

 

ミズノエノリュウ「リャアァァァァァオォォォォォォォォン!!」

 

龍脈の流れの異変に気付いたミズノエノリュウが姿を現した。

 

ミズノエノリュウ「リャアァァァァァオォォォォォォォォン!!」

 

姿を現したミズノエノリュウはサンジェルマンのいる方角に向かっていく。

 

サンジェルマン「じゃ…邪魔は…させ…ない!!」

 

接近してくるミズノエノリュウを見てサンジェルマンは魔法陣を手の平に展開するとテレポートジェムを2つ、ミズノエノリュウに向かって放った。

 

?「シェリャガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

?「キュウゥゥゥオォォォォォォォォォォォ!!」

 

見た目が不気味で、背中には左右に3本の合計6本の突起物があり、体の至る所にアルカ・ノイズの発光器官がある巨人と頭足類の脚のような複数の触手とゴジラに似た鰐を思わせる大顎を備えた姿をした植物と動物を組み合わせた怪獣―『超合成分解獣人 ノイズゼルガノイド』と『バイオ分解怪獣 ノイズビオランテ』が現れた。

 

ノイズゼルガノイド「シェリャガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

現れてすぐにノイズゼルガノイドは両腕を十字に組んで『ソルジェント光線』を放った。

 

ミズノエノリュウ「リャアァァァァァオォォォォォォォォン!!」

 

ソルジェント光線に対してミズノエノリュウは額の龍玉を光らせたソルジェント光線の軌道をずらす。

 

ミズノエノリュウ「リャアァァァァァオォォォォォォォォン!!」

 

ソルジェント光線の軌道をずらしたミズノエノリュウは尻尾の方の首8本の口から八頭激衝光を放とうとした。

 

ノイズビオランテ「キュウゥゥゥオォォォォォォォォォォォ!!」

 

そこへノイズビオランテが頭足類の脚のような複数の触手でミズノエノリュウの8本首に絡みついて八頭激衝光を封じ込んだ。

 

ノイズゼルガノイド「シェリャガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

八頭激衝光を防がれたミズノエノリュウの本体の首を締め上げる。

 

このままノイズゼルガノイドがミズノエノリュウを締め上げて殺そうとした時だった。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ゴジラが上空から降りてくるように現れ、ノイズゼルガノイドに向かって放射火炎を放った。

 

ノイズゼルガノイド「グアァァァァァァキャシャアァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

不意打ちとも言える放射火炎を喰らいノイズゼルガノイドはミズノエノリュウから手を放して吹き飛ぶ。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

着地したゴジラはすぐにノイズビオランテの顔面に尻尾攻撃でダメージを与えた。

 

ノイズビオランテ「キュウゥゥゥオォォォォォォォォォォォ!?」

 

顔を尻尾で殴られたノイズビオランテはミズノエノリュウに絡めていた触手を放して数歩下がった。

 

切歌「すごいことになってるデス!鏡写しのオリオン座デス!」

 

響「あれが…鏡写しのオリオン座…」

 

そこへS.O.N.G.のヘリで上空から全体を見て響と切歌は尋常じゃない状況に驚く。

 

その近くで戦っていたミズノエノリュウの危機にガウは飛び出して空中でゴジラになり参戦したのだ。

 

 

 

藤尭「尚もレイラインが神出ずる門に集中しています!」

 

モニターでレイラインが神出ずる門に集中しているのを確認しながら言う。

 

八紘『合わせろ弦!』

 

官僚室でも状況を確認していた八紘は鍵を見せながら弦十郎に言う。

 

弦十郎「応とも兄貴!」

 

弦十郎も同じ鍵を持って言う。

 

弦十郎・八紘「『決議、執行!』」

 

要石起動!!

 

同時に鍵を差し込むと『要石起動』の文字が浮かび上がると要石に配置されていた刀を持った男性たちが一斉に要石に巻かれていたしめ縄を斬った。

 

しめ縄が斬られた瞬間、要石が紅く光り出した。

 

藤尭「各社のレイラインポイントに配置された要石の一斉起動確認!」

 

友里「レイライン遮断作戦成功です!!」

 

要石が発動したことにより神出ずる門を囲むように流れていたレイラインが完全に遮断された。

 

八紘「手の内を見せ過ぎたな錬金術師。手の内が分かっていれば神社本庁を通して先に手が打てる。お役所仕事も馬鹿にできまい!」

 

八紘はそう笑っていた。

 

 

 

サンジェルマン「くっ…なぜ…レイラインが遮断されたのか!?」

 

レイラインが遮断されたことにより地面に落ちてしまったサンジェルマンは突然のことに驚く。

 

響「Balwisyall Nescell gungnir tron…」

 

切歌「Zeios igalima raizen tron…」

 

そこへギアを纏った響と切歌が着地した。

 

切歌「そこまでデス!」

 

サンジェルマン「シンフォギア…ゴジラ…どこまでも!」

 

響たちに気付いたサンジェルマンはファウストローブを纏う。

 

響「やっぱり戦うしかないんですか!」

 

サンジェルマンの銃を受け止めて響は言う。

 

サンジェルマン「私とお前、互いが信じた正義を握りしめてる以上他に道などありはしない!」

 

あくまで響の言葉を否定しながら攻撃するサンジェルマン。

 

対して響と切歌は互いの歌を重ね合わせユニゾンしながら戦う。

 

サンジェルマン「信念の重さなき者に!」

 

銃から剣を出しながらサンジェルマンは接近する。

 

サンジェルマン「神の力を持ってして月遺跡の管理者権限を掌握する!」

 

響に受け止められながらもサンジェルマンは言い続け、

 

距離を取る。

 

サンジェルマン「これによりバラルの呪詛より人類を解放し支配の歴史に終止符を打つ!」

 

狼のような弾丸を放つ。

 

響「だとしても!誰かを犠牲にするやり方は!」

 

狼の弾丸をぶん殴り消滅させる。

 

サンジェルマン「そう!3万2831の生贄と4万0977の犠牲!背負った罪とその重さ…心変わりなど最早許されないわ!!」

 

今の今まで犠牲や生贄にしてきた数を数えていたサンジェルマンは自身の罪の重さを言いながら跳躍し、足裏や銃から放たれ弾幕を張った。

 

そんな中、ブーストした響の足裏に切歌は足裏を合体させて2人分の勢いを得た技『心愛デュオシャウト』を繰り出した。

 

サンジェルマンの弾幕を搔い潜った2人はサンジェルマンの腹部に心愛デュオシャウトを叩きこんだ。

 

サンジェルマン「がはッ!!」

 

心愛デュオシャウトを喰らいサンジェルマンは地面に墜落し、叩き付けられた。

 

サンジェルマン「この星の明日の為に…誰の胸にも二度と…!」

 

立ち上がろうとするサンジェルマンだがなかなか立てなかった。

 

サンジェルマン「あのような辱めを刻まないために私は支配を…革命する!」

 

奴隷時代での嫌な思い出が脳内に過った。

 

響「私もずっと正義を信じて握りしめて来た。だけど拳だけでは変えられないことも知っている」

 

サンジェルマン「!」

 

敵でありながら手を差し伸べている響に驚く。

 

響「だから…握った拳を開くのを恐れない。神様が仕掛けた呪いを解くのに神様みたいな力を使うのは間違ってます。人は人のまま変わっていかなきゃいけないんです」

 

サンジェルマン「『だとしても』…いつだって何かを変えていく力は『だとしても』という不撓不屈の想いなのかもしれない」

 

響の思いを知ったサンジェルマンは響の手を取ろうと差し伸べた。

 

アダム「そこまでにしてもらうよ。茶番は」

 

「「「!?」」」

 

声を聞いて3人は上空を見上げるとそこにはアダムの姿があった。




調(切歌)「やっぱり私たちだけが入れ替わってるわけじゃなかったデース」

切歌(調)「私たちだけだと流石に酷いよ」

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