響「いったた…みんな、大丈夫?」
頭を抑えながら響は周りにいる皆に聞く。
謎のエネルギー(ディメンションストーム)から逃れようと本部に飛び込んだが、すぐに衝撃波に襲われて気絶してしまったのだ。
未来「う、うん」
リル「かう!」
翼「あぁ、なんとか」
なのは「私たちも大丈夫です」
ヒサメ「こっちも大丈夫」
響に呼び起こされて、他の面々が起き上がって返答する。
シグナム「それにしてもさっきのはいったい…」
カゲチヨ「状況が分かんねーなら急いで発令室へ行った方がいんじゃないか?」
フェイト「確かに、お母さんや風鳴司令、マジンガーの無事も確認しないと」
色々と気になることがあるが、発令室にいるリンディや弦十郎、マジンガーたちが気になって向かうことになった。
響「師匠、皆さん!無事ですか!」
弦十郎「君たちか、こっちは全員無事だ。マジンガーたちも通信で無事を確認している」
発令室に入ると起きていた弦十郎たちとメインスクリーンに甲児、鉄也、シローの3人が映し出された。
甲児『だが、状況は最悪だ』
全員が無事だと分かり、安堵していると険しい顔をした甲児が言う。
ヒサメ「最悪って、どう最悪なんですか?」
シロー『どうやら、俺たちは次元の裂け目に飛ばされちまったみたいだ』
甲児の言葉を聞いてヒサメが聞くとシローが答えた。
シディ「次元の裂け目?」
聞き慣れない言葉を聞いてシディが首を傾げて聞いてきた。
甲児『空間と空間の間にあると言われる裂け目だ』
翼「どうしてそんな所に…」
通常では絶対に行けない場所である次元の裂け目にいることに言葉がなくなりそうなる。
鉄也『恐らく、俺達を狙ったかのように放たれたエネルギーだろうな』
はやて「っとするとそのエネルギーは敵が意図的に発射した公算が高いってことやな」
シグナム「いったい誰が…」
次元の裂け目に飛ばされてしまった原因が敵によるものだと考え始めた時、爆発音と揺れが起きた。
弦十郎「なんだ!?」
突然の爆発音と揺れに弦十郎が聞く。
藤尭「本艦とマジンガー前方に艦影多数確認!!」
友里「メインスクリーンに出します!」
メインスクリーンに映し出されたのは周囲にいくつもの人面パーツが付いている円盤7隻と白を基調としたカラーで、グールのような翼に加え全身に大砲がハリネズミの如く付けられるなど禍々しい姿の戦艦だった。
リンディ「なに、あれ!?」
メインスクリーンに映し出された円盤と軍艦に驚く。
?「見つけたぞ、マジンガー!!」
1隻の円盤の上に乗っている龍人の巨人がマジンガーたちを指差して言う。
甲児「お、お前たちは!?」
円盤と軍艦、そして巨人たちを見て甲児は驚いた。
怪鳥の巨人「久しぶりだな、兜 甲児!剣 鉄也!」
鳥を擬人化したような姿をして、頭部にある顔だけでなく、腹部に顔がある怪鳥の巨人。
猛獣の巨人「貴様らに倒された恨み!」
鬣を持つネコ科の猛獣を思わせる風貌で、下半身は四足のケンタウロスのような姿で、腹部にも顔がある巨人。
武人の巨人「貴様らに味わされた屈辱!」
武人を思わせる人間型の風貌で、髪飾りが炎上していて、人面も髪飾りについている巨人。
甲虫の巨人「今こそ、我らミケーネ帝国七大将軍が!」
甲虫のような姿をして、胸部に顔がついている巨人。
魚類の巨人「あの時恨みと屈辱を!」
頭部はチョウチンアンコウを模しており、頭部の誘引突起の先端が人間の顔になっている魚類の巨人。
悪霊の巨人「晴らしてくれる!」
悪霊を思わせ姿で、左手に持っている頭から喋っている巨人。
龍人の巨人「覚悟するのだな、マジンガー!!」
東洋の龍に似た風貌をし、腹部にも顔がある龍人の巨人だった。
彼らはダブルマジンガーを見るなり、そういって憎悪の目線を向ける。
甲児「み、ミケーネ七大将軍!?」
鉄也「貴様らも蘇っていたのか!」
7隻の円盤に立っている巨人たちを見て、『ミケーネ七大将軍』と呼び、2人は驚く。
?「七大将軍だけではない」
戦艦の上に立っている甲冑姿の武人を模している巨人が言う。
この巨人も頭にある顔だけでなく、腹部に顔がありそこから喋っていた。
暗黒大将軍「この暗黒大将軍も蘇ったのだ!」
ミケーネ帝国七つの軍団こと七大将軍を纏め上げる武人『暗黒大将軍』が叫ぶ。
暗黒大将軍「行けぇい!ミケーネの戦士たちよ!マジンガーとその協力者たちを皆殺しにするのだ!!」
戦艦『無敵要塞 デモニカ』の上から暗黒大将軍がダブルマジンガーたちに剣を向けて言うとミケーネ帝国七大将軍たちが叫んだ。
暗黒大将軍が叫んだのと同時に七大将軍たちが動き始めた。
バーダラー「行くぞ、鳥獣型戦闘獣!!」
鳥類型戦闘獣を率いる将軍『怪鳥将軍 バーダラー』。
ライガーン「バーダラーに遅れを取るな!」
猛獣型戦闘獣を率いる将軍『猛獣将軍 ライガーン』。
ユリシーザー「マジンガーの首を取るのは我々だ!」
人間型戦闘獣を率いる将軍『超人将軍 ユリシーザー』。
スカラベス「なんお、マジンガーを討取るのは我々だ!」
昆虫型戦闘獣を率いる将軍『大昆虫将軍 スカラベス』。
アンゴラス「他の奴らに遅れるな!」
魚類型戦闘獣を率いる将軍『魔魚将軍 アンゴラス』。
ハーディアス「いくぞ、マジンガーの体を切り刻んでくれる!」
悪霊型戦闘獣を率いる将軍『悪霊将軍 ハーディアス』。
ドレイドゥ「復讐の炎をたぎらせよ!」
爬虫類型戦闘獣を率いる将軍『妖爬虫将軍 ドレイドゥ』の乗る各『万能要塞 ミケロス』の顔部分から各自の配下の戦闘獣たちと共に七大将軍たちが出撃、ダブルマジンガーとイチナナ式、S.O.N.G.本部へ向かっていくのだった。
ミケーネ帝国が響たちに襲いかかっている頃、アーテルがベヒモスを建造した場所にビークラッシャー、あしゅら男爵、ブロッケン伯爵らが来ていた。
たどり着いた場所にはベヒモスと少年がいた。
少年「首尾は上々のようだな」
振り向いた少年が言うと面々は笑って戦果を誇っていた。
デスコーピオン「ああ、これで奴らの邪魔は無い」
ムカデリンガー「例え、ミケーネ帝国から運良く逃げ切って次元の狭間から脱出できたとしても」
ビーザック「その先は広大な宇宙空間」
キルマンティス「どうあがいてもこの星へ帰っては来れない」
ディメンションストームで次元の裂け目に飛ばしたS.O.N.G.やダブルマジンガーを見ていたビークラッシャーは言う。
あしゅら男爵「「そしてマジンガーも宇宙での戦うの為の整備が行われていなければただの鉄屑にしかならん」」
ブロッケン伯爵「その間に貴様の作戦が成功するというわけだ」
邪魔が消えたことで少年の作戦が成功することをあしゅら男爵とブロッケン伯爵が言う。
少年「そうだ。初代怪獣王 ゴジラとガングニールがシェム・ハと戦った時に神殺しの呪いを上書いて手にした祝福…それはミレニアムゴジラにも受け継がれている。あれがいてはコイツに施した改造も無駄になってしまうからな」
報告を聞いた少年は一番の懸念としていたリルと響がいなくなったことを喜んだ口調で言いながらベヒモスを見上げた。
ベヒモスの額には黒く四角い箱のような物を埋め込まれ、金属であるベヒモスと両手と下半身が混ざり合い、顔にはバインダーが付けられ、そこからコードが何本も伸びて、ベヒモスと繋がっているリュイがいた。
少年「ノワール星人に作らせた有機物と無機物を融合させる装置…予想通り、アマゾン細胞といい具合に溶け合っている」
リュイの変わり果てた姿を見て、少年は言うと再度ビークラッシャーたちの方を向き直った。
少年「さあ、お前ら。この作戦の最終段階だ!これを成功させれば、お前たちの望みを叶えてやろう!!」
『おう!!』
少年に言われて、ビークラッシャーたちは威勢良く返事をする。
少年「お前らもしっかり働いてもらうぜ」
士気が上がるビークラッシャーたちを見て、少年はある一角を見て言う。
そこには檻に入れられたみこととアーテルがいた。
少年(ここで失敗しても、すでに次の実験の準備に入っている。せいぜい良いデータを収集させてくれよ)
しかし、少年の内心はそう考えていたのだった。