戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第804話 首都星 バラン

宇宙大怪獣帝国が復活したミケーネ帝国を全滅させた後、響たちはガルバスターに本部を曳航してもらい、次元の裂け目を脱出。

 

通常の宇宙空間へ出ており、スペースを招待でガルバスターへ移り、船内を歩いていた。

 

案内役の若い士官にブリッジまで案内されて入ると、ブリッジ内にいた帝国軍兵士たちが一斉に敬礼して出迎えてくれた。

 

スペース「兄者、よく来てくださった」

 

艦長席に座っていたスペースが兵士たちに作業に戻るように手で合図して作業に戻らせると、席から降りてリルの手を取り、嬉しそうにしていた。

 

リル「スペースも元気そうだね」

 

スペース「えぇ、総統として忙しい毎日ですが充実しておりますよ」

 

リルに言われてスペースは少し皮肉りながら言う。

 

スペース「それにしても、なんでまたあんな所に?」

 

リル「あー、実は…」

 

次元の裂け目内にいたことを聞かれて、リルはこれまでのことを話した。

 

スペース「なるほど、そのような事情が…」

 

リルから事情と経緯を聞いたスペースは少し困った口調になっていた。

 

スペース「すぐに地球へ送りたいのですが、生憎ここは地球から8万4000光年の宙域なんだ」

 

響「ふえ!?」

 

カゲチヨ「んなところまで飛ばされてきたのかよ!?」

 

スペースに地球から8万4000光年離れた宙域だと聞いて驚く。

 

シディ「ウヌ?確かに数字はすごいが、驚くようなことか?」

 

ヒサメ「いい、シディ。光年っていうのは光の速さで何年かかるかを表してるの」

 

未来「光の速さで1年かかる距離を1光年っていうんです」

 

分からないシディにヒサメと未来が解説した。

 

シディ「っということは、ここは光の速さでも8万年はかかる場所なのか」

 

スペース「なかなか理解が速いな。そこで軍の補給がてら、我が首都星 バランへ招待したい。バランならば一回のワープで到着できる。そこからならば、ワープゲートを調整すれば地球へすぐに到達し、援軍も送れるよう手配しよう、どうだろうか?」

 

光年を理解したシディに感心しながらスペースは代案として、帝国の首都星であるバランへ招待すると言う。

 

リル「うん。じゃあ、お願いするよ」

 

スペースの申し出にリルが他の面々の顔を見て、どうだろうかとアイコンタクトで伝え、"大丈夫"と返事を頷きで受け取り了承した。

 

スペース「それでは、全軍に通達せよ!バラン星へ帰還するぞ!」

 

リルが自身の申し出を了承したのを確認したスペースは全軍にワープを指示した。

 

スペースの指示で、ワープの準備が完了した艦から続々とワープして、現宙域から離脱して帝国首都星 バランへ翔んだのだった。

 

なのは「あれが、バラン星…」

 

ワープを終わらせ、通常の宇宙空間へ出たガルバスターのブリッジから見えるルビーのように綺麗な赤色をした惑星『バラン』を見て言う。

 

シロー「人工惑星って言う割には普通の星みたいな見た目だな」

 

想像していた人工惑星と言うように機械みたいなかと思いきや普通の惑星であることを言う。

 

スペース「バランの直径は約28万km。これは地球圏の木星の約2倍だな。星内部には数千億人の臣民が暮らしている」

 

甲児「宇宙規模ともなると1つの星にそんなにいるのかよ」

 

数千億の人間がバランには暮らしていると聞いて甲児は驚いて言う。

 

スペース「っといってもほとんどが母星を寿命で無くした放浪者だがな。そろそろ着艦するぞ」

 

惑星内に入り、見えてきたドッグにスペースは言う。

 

管制官『第805駆逐艦隊は第48ドックへ、第60重巡洋艦隊は第88ドックへ着艦せよ。ガルバスター及び客船は専用ドックへ』

 

ドッグの管制塔から管制官から着艦する場所を指示され、指示されたドッグに続々と艦が着艦する。

 

ガルバスターもS.O.N.G.本部と共に専用ドッグへ着艦した。

 

響「あー!!ガルバスターがもう1隻ある!?」

 

翼「いったい、これは!?」

 

ふと隣にあるガルバスターの専用ドッグと同じドッグがあり、そこにはガルバスターがもう1隻繋留されていることに驚いた。

 

スペース「あれはヴァトルスターだ。今我々が乗っているガルバスターの2番艦だ」

 

弦十郎「2番艦がいたのか…」

 

隣にある超巨大宇宙戦艦が『ガルバスター級超弩級宇宙戦艦2番艦 ヴァトルスター』と紹介され驚く。

 

スペース「っといっても、就役したのはあの大戦から翌週のことだ」

 

驚いている響たちにヴァトルスターは『第二次地球攻防戦争』の翌週に完成したと言う。

 

フェイト「それにしても、宇宙有数の勢力って言う割に軍艦は少ないんだ」

 

はやて「せやね。もしかして少数精鋭なんかな?」

 

宇宙有数と聞いていた割に、軍港に着艦のとは別に元から待機していた艦船を含めて、少ないような気がして言う。

 

スペース「なにを言っている?我々の全軍がここにいるわけないだろ。各重要惑星や資源衛星に防衛艦を、残りの大半は戦線や国境付近に配備している。ここには大体全軍の1~2割程度しかおらんぞ」

 

フェイトとはやての言葉を聞いて、スペースはバランにいるのは全軍の1~2割程度しかいないと言う。

 

なのは「ぜ、全軍の1~2割ってどれくらい」

 

スペース「病院船や工作艦などの非戦闘艦などを含めれば、ざっと2000万だな」

 

鉄也「き、聞き慣れん数字が…」

 

聞かれたスペースは現状いるのが3000万隻の軍艦がいることに流石の鉄也は驚いていた。

 

スペース「それに、今は戦線を4つ抱えているから動かせるとなると、この親衛隊を含めた100万が良いところだがな」

 

カゲチヨ「それでも十分すぎるだろ…」

 

リンディ「っというかすでに複数の戦線を持っているのに地球に送れる戦力があるんですね…」

 

すでに4つも戦線を抱えているのにも関わらず、地球に100万単位の援軍を送れるという帝国軍の戦力にカゲチヨとリンディは言葉を失くしそうになった。

 

スペース「ついて来い。各高官たちも待っている頃だろうからな」

 

ガルバスターの繋留完了を察したのか、スペースは艦長席から降りて、リルたちにそう言うとブリッジを出たのだった。

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