戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

1069 / 1283
第806.5話 変異

響たちが訓練を開始した頃、ベヒモス、機械獣軍団、魔導機兵は富士山麓の自衛隊防衛線を突破し、神奈川を進軍ていた。

 

不破「何としてもここで足止めするんだ!」

 

ヘルダイバー改のコックピット内にて『不破 環生』(階級:ニ尉)が叫ぶ。

 

だが、ヘルダイバー改の40mm陽電子速射砲のビームを魔導機兵が障壁で受け止め、機械獣が襲い掛かってきていた。

 

不破「機械獣!!」

 

襲い掛かってきた機械獣軍団を見て先頭のガラセクトV2を40mm陽電子速射砲のビームで撃ち抜いて破壊する。

 

しかし数の暴力と言わんばかりに新たなガラセクトV2が襲い掛かってきた。

 

不破「このっ!!」

 

襲い掛かってきたガラセクトV2の接近を許してしまい、40mm陽電子速射砲が使えない距離だと判断した不破は直ぐに愛機の腰部に装備されているレイバー用のコンバットナイフを抜き放ち、ガラセクトV2の斧を当たる寸前で受け止めると抜いたコンバットナイフを胸部に突き刺した。

 

コンバットナイフを胸部に突き刺されたガラセクトV2は目の光が消えて動かなくなった。

 

不破(S.O.N.G.は何をしている!?こんな時に連絡が取れないとは!)

 

流石に第二次地球攻防戦争時から数は揃ってはいるが、いまだに数が少なく、数的不利な上に魔導機兵により攻撃が阻害され、機械獣軍団に全く問いっていいほどダメージがなかった。

 

加えて後方にいるベヒモスには10歳未満の子供が人質兼生体ユニットとして取り込まれているから手出しができなかった。

 

不破「何としても進行を遅らせないと!!」

 

このままでは東京へ機械獣と共に魔導機兵やベヒモスたちが雪崩れ込んでしまうと考えて、数的不利ながら何としても抑えなければならないと不破は逃げたい気持ちを抑えて愛機を動かす。

 

すると足元が激しく揺れだした。

 

隊員『た、隊長!地底から何か来ます!!』

 

不破「なに!?」

 

僚機からの報告を聞いた瞬間、僚機の足元からドリルのようなものが地面から飛び出してきて破壊した。

 

不破「ぐっ、なんだ!?」

 

僚機が破壊されたのを見て構えると、そこには車輪部分には巨大なスパイクが付属し、巨大な輪軸に顔をくっつけたような姿をしている機械獣が目の前にいた。

 

あしゅら男爵「「ダムダムL2!邪魔な虫けらどもを踏みつぶしてしまえ!!」」

 

『ダムダムL2』はあしゅら男爵の指示を聞いて、木々を車輪でなぎ倒しながら展開していたヘルダイバー改や10式戦車、メーサー兵器郡を踏み潰していく。

 

不破「くそ!」

 

愛機を動かし、ダムダムL2の攻撃を回避して友軍を助けようとしたが後ろから巨大な影が降り立った。

 

不破「!?」

 

振り向くと見た目はギリシア神話に出てきそうな、片方の肩を布で止めた「エクソミス」と呼ばれる衣の意匠をしており、頭部には月桂樹の冠を模したパーツが付け、棍棒を持っている巨大な巨人型の機械獣がいた。

 

巨大機械獣は持っていた棍棒で不破のヘルダイバー改を殴り飛ばした。

 

不破「ぐあっ!?」

 

咄嗟に両腕をクロスして、棍棒の打撃からコックピットを守ったが、両腕が砕けてしまった。

 

両腕が破壊されてしまった不破機に上空から亀のような円形の胴体に、六本脚と三本首を有した機械獣が三本首の目から光線を発射した。

 

不破「くっ!?」

 

脚部に装備された降下用バーニアを吹かして光線を回避した。

 

ブロッケン伯爵「フハハハハ!いいぞ、タイターンG9、ジェイサーJ1!そのまま奴らを皆殺しだ!」

 

巨人型の機械獣『タイターンG9』と三本首の機械獣『ジェイサーJ1』に自衛隊のヘルダイバー改部隊を撃破を指示する。

 

不破「このままでは…」

 

強力な機械獣が新たに現れ、部隊が壊滅寸前になってしう状況に何とかしなくてはと思った瞬間、不破機の後ろが明るく照らされて振り向くとジェイサーJ1が光線が放とうとしていた。

 

不破「しまっ!?」

 

回避が間に合わない状況で覚悟を決めた瞬間だった、赤い衝撃波がジェイサーJ1に命中して光線発射を阻止した。

 

不破「何が…」

 

衝撃波が来た方を向くと機械獣よりも巨大な影が何体もいた。

 

ゴモラ「ギイィィィィシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

EXレッドキング「ピギャシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

地球怪獣軍団陸軍極東方面軍指揮官『古代怪獣 ゴモラ』と同軍団陸軍極東大陸州方面軍指揮官『EXレッドキング』が咆哮を上げて威嚇する。

 

不破「地球怪獣!」

 

地球内で最強クラスの勢力が援軍に駆けつけてくれたのを見て叫ぶ。

 

あしゅら男爵「「虫けらの次は獣どもか!」」

 

地球怪獣軍団を見てあしゅら男爵は言う。

 

ゴモラ「ギイィィィィシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

EXレッドキング「ピギャシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ゴモラとEXレッドキングを先頭に地球怪獣軍団が機械獣と魔導機兵へ向かっていく。

 

あしゅら男爵「「小癪な!機械獣、魔導機兵ども!邪魔な獣どもを黙らせろ!!」」

 

向かって来る地球怪獣軍団に対して、あしゅら男爵が指示を出すと機械獣軍団と魔導機兵たちが地球怪獣軍団に向かっていく。

 

 

 

少年「地球怪獣も動き出したか…だが、遅かったな。ベヒモスは進化する!」

 

後方から全線の様子を見ていた少年が言うとベヒモスは変化を始めていた。

 

リュイ「あ…あぁ……………」

 

苦しそうに呻き声を上げながら、リュイはベヒモスに飲み込まれ始めた。

 

リュイ「しぐ…ま…ま……………」

 

薄れ行く意識の中、地球にいない母を呼んだあと完全にリュイの体はベヒモスに飲み込まれてしまった。

 

ベヒモス?「ギガオォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

リュイを完全に取り込んだベヒモスはその姿を変え、雄叫びを上げた。

 

トリケラトプスに似た姿から悪魔を思わせる姿をした二足歩行の巨人に変異していた。

 

少年「新たな進化を遂げたか。行け、ベヒモス…いや、魔神ロボ・ベロニカ!」

 

ベロニカ「ギガオォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

リュイを取り込み進化したベヒモスこと『魔神ロボ・ベロニカ』は雄叫びを上げ、地球怪獣軍団と自衛隊に向かって行く。

 

ゴモラ「ギイィィィィシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ベロニカに気づいたゴモラは咆哮を上げて向かっていく。

 

ゴモラ「ギイィィィィシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

自慢の角を向けて、ゴモラはベロニカに突進する。

 

ベロニカ「ギガオォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

突進してくるゴモラに大剣を出すと両手でしっかりと柄を持つと一閃、ゴモラと交差した。

 

ベロニカは大剣の汚れ取るように払った瞬間、ゴモラの角が斬り落とされた。

 

ゴモラ「ギイィィィィシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」

 

自慢の角を斬り落とされてゴモラは驚き、慌ててしまう。

 

ベロニカ「ギガオォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

慌てているゴモラにベロニカは口から衝撃波を発射する。

 

ゴモラ「ギシャアァァァァァ…………」

 

衝撃波を喰らい、ゴモラは仰向けに倒れてしまった。

 

EXレッドキング「ピギャシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ベロニカ「!!」

 

ゴモラを撃破したベロニカは鳴き声を聞いて振り向くとEXレッドキングが豪腕を振り上げてベロニカを殴ろうとしていた。

 

ベロニカ「ギガオォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

だがベロニカは元が古代兵器であるロボットとは思わぬ身軽い動きでばく転して回避すると尻尾をEXレッドキングの豪腕に絡ませると電流を流し込んだ。

 

EXレッドキング「グ、グルルルル…」

 

電流を喰らいながらも持ち前のタフさで耐えたEXレッドキングは戦おうとするが、ベロニカは大剣を容赦なく横一閃した。

 

数秒後、EXレッドキングの首がゴロリと落ちて真っ赤な血が傷口から吹き出し、残った体は倒れて大地を汚した。

 

ベロニカ「ギガオォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

ゴモラとEXレッドキングを倒したベロニカは勝利の雄叫びを上げるのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。