戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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ガル「大変ガル!ラッキー!」

ラッキー「どうしたガル?」

ガル「オリオン座が悪用されちまったぁ!」

ラッキー「なに!?そんな奴、ゆるさねー!行くぜガル!」

ガル「おう!」

ツルギ「いや、異世界の話だろ!?」


第92話 だとしても!!

ティキ「アダム…アダムが…来てくれた」

 

アダムの出現を感じたティキが言うと再び金色の柱が現れて体が浮かび上がった。

 

再びレイラインが神出ずる門に流れ出したのだ。

 

アダムの上にオリオン座の星座があり、そこから赤い光の粒が線のようにオリオン座に吸収されていた。

 

 

 

エルフナイン「これは…天を巡るレイライン?まさか!?」

 

映像を見て作業をしていたエルフナインはアダムの行動に驚いた。

 

エルフナイン「アダムはこの星からではなく天の星々から命を集めるためオリオン座そのものを神出ずる門に見立てて…マクロコスモスとミクロコスモスの照応は錬金思想の基礎中の基礎だというのに…僕は!」

 

基礎中の基礎のことを忘れていたことにエルフナインは自身を責めた。

 

 

 

八紘「星の海にて開かれる…」

 

弦十郎「もう一つの神の門!?」

 

オリオン座を天の星々の命をレイラインとして現れた天に出来た神出ずる門に驚愕した。

 

 

 

アダム「遮断できまい。彼方にあっては」

 

自信満々にアダムは言う。

 

響「だとしても!!」

 

神出ずる門を破壊しようとする響。

 

アダム「させるか!!」

 

アダムは自身の帽子をブーメランのように放った。

 

響「うわっ!!」

 

アダムのブーメラン帽子を喰らって墜落する響。

 

サンジェルマン「教えてください統制局長!この力で本当に人類は支配の軛より解き放たれるのですか!?」

 

アダム「できる!んじゃないかなぁ。ただ僕にはそうするつもりがないのさ。最初からね」

 

戻ってきた帽子をアダムはキャッチして被るとそう言う。

 

サンジェルマン「謀ったのか!カリオストロも…プレラーティも…革命の礎となったすべての命を!」

 

アダム「用済みだな、君にはね。僕が用があるのは…」

 

視線をサンジェルマンからノイズゼルガノイドとノイズビオランテをミズノエノリュウと共に戦っているゴジラに移した。

 

アダム「お前の命だ!ゴジラ!!」

 

そう言ってテレポートジェムを2つ投げた。

 

?「ギガグオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

?「キシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

アダムの投げたテレポートジェムから長い髪を束ねた人型のドラゴンのようなフォルムをしており、白いボディと相まって神秘的な印象を与えるロボット『シビルジャッジメンター』や『奇機械改竜』などの肩書きを持つ『ノイズギャラクトロン』とブラックホール第三惑星人が造り出した地球侵略用ロボット怪獣『ノイズメカゴジラ』が出現した。

 

ノイズギャラクトロン「ギガグオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

ノイズメカゴジラ「キシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ノイズギャラクトロンとノイズメカゴジラの2体はミズノエノリュウを無視してゴジラに向かって行く。

 

ノイズギャラクトロン「ギガグオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

ノイズメカゴジラ「キシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ノイズゼルガノイド「グワアァァァァァァァァァァァァァァ!?」

 

ノイズビオランテ「キュウゥゥゥオォォォォォォォォォォォ!?」

 

ノイズギャラクトロンとノイズメカゴジラの2体は進路上にいたノイズゼルガノイドとノイズビオランテを弾き飛ばしてゴジラに向かっていく。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」

 

仲間(ノイズゼルガノイドとノイズビオランテ)を弾き飛ばしたノイズギャラクトロンとノイズメカゴジラに驚くゴジラ。

 

ノイズギャラクトロン「ギガグオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」

 

ノイズメカゴジラ「キシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ノイズギャラクトロンは眼と胸部からの『閃光光線』、ノイズメカゴジラは目からはスペースビーム、両腕の指にフィンガーミサイルを放った。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」

 

2体の攻撃は全てゴジラやゴジラの周りに命中する。

 

ゴジラの周りは赤い物質に変化されて消滅してしまった。

 

ミズノエノリュウ「リャアァァァァァオォォォォォォォォン!!」

 

自信を無視した2体のノイズ怪獣にミズノエノリュウは接近する。

 

ノイズメカゴジラ「キシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ミズノエノリュウの接近を感じたノイズメカゴジラは首を90°回転してスペースビームを発射した。

 

ミズノエノリュウ「リャアァァァァァオォォォォォォォォン!!」

 

ノイズメカゴジラのスペースビームを喰らってミズノエノリュウは後退した。

 

ゴジラと違いミズノエノリュウは体のあちこちが赤い物質に変化して消滅し始めていた。

 

ノイズメカゴジラ「キシャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ミズノエノリュウは相手にならないと判断したノイズメカゴジラは首を戻してノイズギャラクトロンと共にゴジラを攻撃した。

 

 

 

響「ガウくん!!」

 

切歌「ガウくんにだけ集中攻撃だなんて卑怯デース!」

 

ゴジラのみを攻撃するノイズギャラクトロンとノイズメカゴジラを見て言う。

 

アダム「他人の心配をしている暇があるのかな?」

 

アダムが言うと神の力を吸収していたティキの口が開いたかと思いきや破壊光線が発射された。

 

破壊光線が響たちの姿を包んでしまった。

 

だが爆風と熱は響とサンジェルマンの2人には来なかった。

 

切歌「Gatrandis babel ziggurat edenal…Emustolronzen fine el baral zizzl…Gatrandis babel ziggurat edenal…Emustolronzen fine el zizzl…」

 

切歌が絶唱して巨大化させた鎌をプロペラのように回転させて爆風と熱から響とサンジェルマンの2人を守っていたのだ。

 

切歌「確かに私はお気楽デス!だけど誰か一人くらい何も背負ってないお気楽者がいないと…もしもの時に重荷を肩代わりできないじゃないデスか!!」

 

流血しながら切歌は自分の思いを言う。

 

 

 

調「駄目、切ちゃん!!」

 

絶唱している切歌を見て調は涙を流した。

 

 

 

爆風と熱を絶唱で受け止め、相殺した切歌は地面に落ちた。

 

響「切歌ちゃん!!」

 

地面に落ちた切歌に駆け寄り、抱き上げる響。

 

響「絶唱で受け止めるなんて無茶を…」

 

切歌「響さんはもうすぐお誕生日デス…誕生日は重ねていくことが大事なのデス…」

 

響「こんな時にそんなことは…」

 

切歌「私は…本当の誕生日を知らないから…誰かの誕生日だけは大切にしたいのデス…」

 

響「!!」

 

切歌の言葉に響はその意味が分かった。

 

切歌は4月13日だがそれはF.I.S時代に付けられたもので切歌自身は本当の誕生日を知らないのだから…。

 

響が切歌の気持ちに気付いた時、切歌の足元からゴロゴロと何かが転がる音がして見るとそこには空っぽになった小瓶が3つあった。

 

響「リンカー…?」

 

 

 

エルフナイン「まさかリンカーの過剰投与で絶唱に負荷を最小限に…だけど体への薬害が!」

 

弦十郎「ただちに切歌君を回収するんだ!救護班の手配を急げ!体内洗浄の準備もだ!!」

 

緒川「はい!」

 

それぞれモニターを見て状況を確認していたエルフナインたちは一斉に指示を出した。

 

調はマイクに向かって切歌の名前を呼んでいた。

 

 

 

アダム「しぶといね…でも次で終わりだ」

 

自身満々に言うアダム。

 

サンジェルマン「2人には手出しさせない!」

 

アダム「ほう。それが答えかな?君が選択した」

 

サンジェルマン「神の力…その占有を求めるのであれば貴様こそが私の前に立ちはだかる支配者だ!」

 

アダム「実に頑なだねぇ君は。忌々しいのはだからこそ…だけど間もなく完成する!神の力は!そうなれば敵わないよ。君に止める事など!!」

 

チラリと防戦一方になっているゴジラを見て言う。

 

サンジェルマン「私達は互いに正義を握り合い終生わかりあえぬ敵同士だ」

 

響「だけど今は同じ方向を見て同じ相手を見ています」

 

サンジェルマン「敵は強大、圧倒的。ならばどうする立花響!』

 

響「いつだって貫き抗う言葉は一つ!」

 

響・サンジェルマン「「"だとしても!!"」」

 

並び立ってサンジェルマンと響は言うのだった。




ラッキー「オリオン座が…くっ、こうなったら俺がアダムを倒す!」

シシキュータマー!

セイ☆ザ☆チェーンジ!!

ラッキー「スターチェンジ!」

シシ「スーパースター!シシレッド!待ってろアダムー!!」

スティンガー「おい、誰かラッキーを止めろ」

チャンプ「無理だろ」

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