戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第807話 前倒し

シグナム「ぐっ!!」

 

アギトとユニゾンしたシグナムは自身に迫り来る槍のをレーヴァテインで受け止める。

 

スペース「だいぶ動きが良くなったな」

 

槍を持っているスペースはシグナムの動きを見て言う。

 

シグナム「これくらいどうということはない」

 

アギト『アタシとシグナムのコンビを嘗めるなよ!』

 

スペースに誉められたシグナムとアギトは言い返すように言う。

 

スペース「そうか…どうやら他の奴らも訓練は上手くいっているようだな」

 

シグナムとアギトの言葉を聞いて、スペースは槍を引くと空間に映像を浮かび上がらせると響たちとダブルマジンガーの訓練を待て言う。

 

リル「まあ、1人を除いてだけどね」

 

少し離れた場所でヒサメとシディの相手をしていたリルがとある人物を見ながら言う。

 

カゲチヨ「うるせーよ!俺はヒサたちと違って、戦闘は苦手なんだからよ!!」

 

リルに見られた人物であるカゲチヨが泣きそうな勢いで叫ぶ。

 

実はヒサメやシディたちはかなり動きが良くなりつつあるが、カゲチヨだけは全くと言っていいほど上達していなかった。

 

スペース「だが、貴様の血液操作やウィルス操作は中々のものだ。訓練して使い勝手を良くすれば前線に出なくとも後方支援としては役立つはずだろ」

 

カゲチヨの能力を聞いていたスペースはその有用性を話して、励ましていた。

 

カゲチヨ「だから!俺みたいな陰キャに運動なんて性に合わないんだよ!!」

 

ヒサメ「子供みたいな駄々を…」

 

シディ「カゲチヨ、これもリュイを助けるためだ。頑張ってくれ」

 

駄々を捏ねるように叫ぶカゲチヨにヒサメは呆れ、シディは励ます。

 

カゲチヨ「そ、それはそうだけど…」

 

仲間に言われながらも文句を言うカゲチヨの顔をあるものが掠めた。

 

カゲチヨ「へ?」

 

自身の顔を顔を掠めたものを見たカゲチヨはそれが槍であることを確認する。

 

スペース「ほお、口を動かすだけの元気があるようだな」

 

槍の持ち主であるスペースがカゲチヨに対して、不適な笑みを浮かべながら言う。

 

リル「あれ?おーい、スペース?」

 

そんなスペースをリルは呼ぶが聞こえていないのか、スペースは淡々と続けた。

 

スペース「その減らず口、兄者に代わり叩き直してくれる!」

 

槍を振るい、スペースはカゲチヨに襲い掛かる。

 

カゲチヨ「うおっ!?勘弁してくれぇ!!」

 

スペース「逃がすかぁ!!」

 

襲われたカゲチヨは急いで逃げだし、スペースはそれを追い駆け始めた。

 

どうやらカゲチヨを軟弱と判断したスペースの気に触ったようだった。

 

ヒサメ「カゲ…だから真面目にって言ってるのに…」

 

スペースに追い駆けられるカゲチヨを見てヒサメは呆れながら言う。

 

シディ「ようやくカゲチヨもやる気を出したか」

 

シグナム「前から思ったが、お前はさっきから少しずれてはいないか?」

 

少しずれたシディの感覚にシグナムは聞くが、シディ本人は首をかしげていた。

 

するとスペースたちのいる訓練場に1人の人物が慌てたようすで入ってきた。

 

ヴィズ「総統閣下!一大事デス!!」

 

ヒサメ「えっと、あの人誰?」

 

リル「あぁ、あの人はヴィズ。帝国の副総統だよ」

 

シグナム「つまり帝国のNo.2か」

 

慌てて入ってきた宇宙大怪獣帝国副総統『ヴィズ』のことを聞かれて、リルは話した。

 

スペース「ん?ヴィズか。一大事だと?」

 

カゲチヨを追うのを止めて、スペースはヴィズの方を見て聞いてきた。

 

ヴィズ「先程、我ガ軍ノ地球駐留軍偵察隊ヨリ緊急電ガ!ベヒモスノ変異ヲ確認!地球怪獣軍団ト日本軍ヲ圧倒シテ日本国首都マデ目前トノコトデス!!」

 

スペース「なに!?」

 

ベヒモスが変異して地球怪獣軍団と自衛隊を圧倒し、東京目前まで迫っていることを聞いて驚く。

 

スペース「訓練は中止だ!ヴィズ!」

 

ヴィズ「ハッ!」

 

スペース「すぐに各部隊・艦隊の指揮官を集めろ!最優先だ!!」

 

ヴィズ「ハハッ!」

 

訓練を中断し、ヴィズに各部隊と艦隊の指揮官を招集するように指示を出した。

 

 

 

訓練を中止して、緊急招集を受けた各部隊と艦隊の指揮官が集められていた。

 

ヴァロルド「地球時間の昨夜未明、日本国地域の一つ神奈川にて自衛隊と地球怪獣軍団極東方面軍が機械獣・魔導機兵と交戦中、後方にいたベヒモスが突如変異。現在はこの姿になっております」

 

会議室の中心部にヴァロルドが言った通り、ベヒモスがベロニカに変異している姿が映し出された。

 

EXタイラント「最初と全く形状が違うではないか」

 

ガモス「しかもデカさも変わってんじゃねーか」

 

ベロニカを見てEXタイラントとガモスは表情には出していないが、内心は驚いていた。

 

ヴァロルド「ベヒモス変異に伴い、人質の位置も変化したものと思われ、現在はどこにいるかは不明です」

 

ベロニカに変異したためにリュイの位置も変わってしまい、どこにいるかは分からなくなっていることを報告する。

 

シグナム「そんな…」

 

アギト「嘘だろ、おい…」

 

リュイの位置が分からなくなってしまったことを聞いたシグナムとアギトは動揺してしまっていた。

 

ヴァロルド「残念ながら事実だ。現在、日本軍と地球怪獣による遅滞戦術でなんとか抑え込まれてはおりますが、首都東京までは約100kmを切っております」

 

東京まで100kmまで迫りつつあるベロニカ、機械獣軍団、魔導機兵を報告に入れる。

 

スペース「くそ、敵は遅滞戦術に対応する準備をしていたということか…」

 

ベヒモスが動かなければリュイが取り込まれないと考えていたが、それでも取り込まれるように細工していたことに気づけなかったことにスペースは奥歯を噛み締めていた。

 

ヴァロルド「いかがなさいますか?」

 

スペース「出撃を前倒し、明日出撃する!それまでに準備を済ませろ!」

 

『ハッ!』

 

出撃を明日に前倒しすることに決め、各部隊と艦隊の指揮官は返事をする。

 

響「それじゃあ、私たちも訓練を急がないと!」

 

スペース「そうだな。六王たちよ、時間がないため今度のは本気で殺しに行け」

 

響たち『え?』

 

明日に出撃を前倒しになって訓練を急がないと言った矢先、スペースがさらりととんでもないことを言ったのだ。

 

EXタイラント「わかりました」

 

ガモス「よっしゃぁ!殺していいなら、本気で殺るぜぇ!!」

 

ブラックエンド「馬鹿者。本当に殺すことなどないわい」

 

ムルロア「この脳筋に言っても無駄ですよ、ご老体」

 

ルガノーガー「要するに、殺すつもりでやれってことよね。マーゴドンの絶対零度を浴びせれば死ぬかしら?」

 

マーゴドン「ルガノーガーさん、殺しちゃダメですよ?」

 

スペースの指示を聞いて六王たちはある程度手加減していたが、本気を出せると聞いてやる気を出す。

 

響「じ、地獄がパワーアップした…」

 

翼「こ、殺す気で…」

 

未来「私たち、生き残れる?」

 

なのは「あははは…」

 

はやて「遺書、残そうかの…」

 

フェイト「ふ、2人の目が…」

 

リイン「死んでるです…」

 

やる気を出す六王たちを見て、片や響たちは青ざめてしまった。

 

甲児「こうしちゃあ、いれねえ!2人とも俺たちも特訓再開だ!」

 

シロー「おうよ、兄貴!」

 

鉄也「ふっ、ならこっちも本気で行くぞ」

 

響たちとは逆に甲児たちは六王のようにやる気を見せていた。

 

スペース「そういうことだ。今度は殺す気で行くからな」

 

不適に笑いながらスペースは言う。

 

カゲチヨ「勘弁してくれよおおおおおお!!」

 

ヒサメ「諦めろよ」

 

シディ「これもリュイのためだ」

 

シグナム「さあ、行くぞ」

 

本気で戦うと聞いて物凄く嫌がるカゲチヨをヒサメたちが首根っこを掴んで連行したのだった。

 

リンディ(なんだろう、この温暖さ…)

 

各面々のやる気の温暖さを見て弦十郎たちのかわりにいるリンディは苦笑いしていたのだった。

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