戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第810話 心臓部の戦い(前編)

シグナム「こっちだ!」

 

スペースにムカデリンガー、ビークザック、キルマンティスを任せて、魔導機兵を蹴散らしながら、受信機が指し示すリュイが囚われている場所に辿り着いた。

 

カゲチヨ「ここは…」

 

辿り着いた場所はかなり広い空間で、天井には球体の物体がぶら下がっており、"ドクン…ドクン…"っと鼓動を立てていた。

 

ヒサメ「なんだか、気持ち悪い…」

 

シディ「あぁ、だがどうやらここが心臓部ようだな」

 

周囲を見て、ヒサメとシディが言う。

 

?「よくここまで来たな」

 

声がした方を見ると反対側からサソリの怪人が歩いてきた。

 

響「貴方は確か、ビークラッシャーの…」

 

デスコーピオン「デスコーピオンだ」

 

サソリの怪人【デスコーピオン】が現れた。

 

シグナム「リュイはどこにいる!!」

 

デスコーピオン「リュイ?あぁ、あの子供ならそこにいる」

 

シグナムからリュイのことを聞いて、デスコーピオンは人差し指を上に向けて言った。

 

翼「まさか!?」

 

デスコーピオンが指した上を見るとそこには、鼓動を立てている球体があった。

 

?「そう、完全に取り込まれつつある。この魔神ロボ・ベロニカにな」

 

デスコーピオンの後ろからアーテルに協力していた少年が現れた。

 

リル「お前は、あの時の!!」

 

少年「ジェイデッカーの世界以来だな」

 

【勇者警察 ジェイデッカー】の世界にて出会ったことを思い出したリルが叫ぶと少年は言う。

 

未来「やっぱり、貴方が裏で糸を引いていたのね!」

 

少年「まあ、そうなるな。だが、この古代兵器を作り上げたのは、こいつだぞ」

 

未来に言われて、少年は言うとデスコーピオンがその場から少し離れると壁に埋め込まれているアーテルとみことがいた。

 

響・なのは「「みことちゃん!!」」

 

フェイト「それにあの黒い猫…アーテル!!」

 

はやて「なして2人が!?」

 

少年と協力な関係にあるハズのアーテルとみことが囚われていることに驚く。

 

少年「こいつらはベロニカのエネルギーを与える餌だ」

 

囚われていることをアーテルとみことを少年は【餌】と言う。

 

フェイト「餌?」

 

少年「今のベロニカはリュイの生体エネルギーとアマゾン細胞を吸い続け、今も成長している。だが、それはあくまでも成長に必要な栄養袋としてだ。本来の活動に必要な生体エネルギーは別に必要だったんだ。いちいちその辺の人間を捕まえるのも面倒だったんでな、丁度いい餌になってもら…」

 

リュイをベロニカの進化に必要な【栄養袋】、アーテルとみことがベロニカが行動に必要な【エネルギー源】であると説明しているとシグナムが斬りかかるが、少年は槍で受け止めた。

 

シグナム「人の子を…栄養袋だの…好き勝手言いよって!!」

 

自らの大切な息子をモノ扱いする少年にシグナムは怒りを露にして言う。

 

少年「怒ったか?だが貴様こそ、母親として懐いていることを良い事にアマゾンと戦わせているではないか?」

 

シグナム「それは違う!」

 

少年に言われて、シグナムは一旦後ろに飛び距離を取って否定する。

 

シグナム「確かに私とリュイは血は繋がっていない、それどころかこの身は夜天の書の守護プログラム…それでも、私は一度だってリュイを道具やただ単にアマゾンに対する兵器などと思ったことなどない!私を母として慕ってくれる、大切な子供だ!」

 

リュイとは確かに血が繋がっていない、それどころかシグナムははやてが持つ魔導書【夜天の書】の守護プログラムであり人間ですらない。

 

だがリュイはシグナムを、血が繋がっていない彼女を母として慕い、シグナムもリュイをアマゾンとしてでなく、また対アマゾンの生物兵器としてでもなく、本当の息子として彼を慕っていた。

 

2人の中で、本当の血の繋がった母子の絆を持っていた。

 

リル「そうだ!血筋なんて、人間かどうか関係ない!そこにある絆が有る限り、大切な者は奪わせない!」

 

シグナムに続くようにリルが言う。

 

リル自身も父と呼ぶガウとは血が繋がってない。

 

それでもガウはリルを実の息子として、リルはガウを実の父親として慕い、シグナムとリュイのように血の繋がった父子のような絆を持っていた。

 

そして義理の妹となるエウルや第2の母親であるエルザも家族として慕い、家族としての絆を持っているからシグナムの気持ちがリルは良く分かったのだ。

 

少年「なら取り戻してみろよ、その大切な者を、子供を。出来るならだがな」

 

煽るように少年は言う。

 

翼「ふっ、それはどうかな?」

 

少年「なに?」

 

響「確かに今までの私たちだったら勝てなかったかもしれない。でも!」

 

フェイト「今の私たちなら!」

 

少年の煽りを受けず、言うと響、翼、未来のギアが光ったかと思いきや姿が変わった。

 

3人のギアはなのはたちのバリアジャケットと同じになっていた。

 

少年「なに!?」

 

デスコーピオン「魔導師と同じ姿だと!?」

 

なのはたちのバリアジャケットと同じになった響たちのギアに少年とデスコーピオンは驚く。

 

未来「これがシンフォギアのを利用した新しいギア!」

 

はやて「魔導師型ギアや!!」

 

宇宙大怪獣帝国六王との猛特訓の末に得た新たなギア【魔導師型ギア】であると言う。

 

少年「チッ、対抗策を講じてきていたか」

 

少年(ま、そんなものは想定済み。あとはベロニカのあの武装のエネルギーチャージ完了まで足止めできれば、後はどうでもいいか)

 

驚いていたが、少年は内心では新たな手を考えているのか余り焦ってはいなかった。

 

少年「少しは楽しめそうになったじゃないか」

 

魔導師型ギアを見て、少年は言うと上から数十体の四肢の魔導機兵と3体のティラノサウルス型魔導機兵が降りてきた。

 

少年「ここにいる魔導機兵は最大レベルまで防壁と攻撃力を上げている。いくらシンフォギアに魔導師たちの力を与えたとしても破壊は困難だぞ」

 

響「それでも、私たちは立ち向かう!」

 

主力である戦力を投入してきた少年に響は言う。

 

デスコーピオン「行くぞ!」

 

その合図と共に戦闘が勃発したのだった。

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