翼「本編と違ってこっちには作者のオリジナルが含まれているからな」
マリア「じゃ、第96話をどうぞ」
藤尭「現場に複数の怪獣が出現!」
友里「これだけの数が一度に現れるなんて…」
一度に姿を現したアンギラス、モスラ、チタノザウルス、モスラ、クモンガ、カマキラス、エビラ、赤いラドンの7体の怪獣たちに驚く。
?・?「「どうやら間に合ったようですね」」
声がしたかと思いきや発令室の一角に光が集まるとフェアリーに乗ったマナとヒオが現れた。
マリア「貴女たちは…」
ヒオ「お久しぶりです。皆さん」
調「どうして貴女方が…」
マナ「アダムが神の力の具現…ディバインウェポンを完成させようとしたからです」
弦十郎「だがそれは既に完成して…」
マナ・ヒオ「「あれはまだ不完全体です」」
翼「どういうことだ?」
マナ「本当に神の力の具現に成功したのなら…」
ヒオ「神殺しですら殺せないからです」
クリス「神殺しですら…」
友里「殺せない!?」
藤尭「そんな相手とどう戦えって言うんですか!?」
マナとヒオの話を聞いて全員が驚く。
マナ「だからです」
ヒオ「だからモスラは羽化してゴジラを倒すよりも先に他の怪獣たちと共に神の力を倒すことを優先してくれたんです」
マリア「じゃあ、戦えない私たちの代わりに?」
ヒオ「その通りです」
マナ「怪獣たちとモスラは命を懸けて戦います」
アダム「忌々しい怪獣共め…邪魔させないよ、僕の計画を!!」
現れた怪獣たちを見てアダムが言うとディバインウェポンが光線を放った。
赤いラドン「ギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」
光線を放ったディバインウェポンに赤いラドンが口から赤紫色の熱線―『ウラニウム熱線』を放って光線を相殺した。
クモンガ「ギギギギイィィィィィィィィィィィィィィィィ!!」
赤いラドン…いや、ラドンの強化体『ファイヤーラドン』のウラニウム熱線がディバインウェポンの光線を相殺したのと同時にクモンガがネット状の糸を噴射して動きを鈍らせようとする。
ティキ『ヌアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!』
だがディバインウェポンは素早く移動してクモンガを殴り飛ばす。
カマキラス「キュルガアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
ディバインウェポンがクモンガを殴り飛ばした時、背景が揺らめいたかと思いきや後ろからカマキラスが現れて飛翔しながら斬り付ける。
さっきのはカマキラスの得意技『擬態』だ。
だが無かったことになるダメージによりディバインウェポンは無傷になってしまう。
上空に飛翔したカマキラスに光線を放とうとする。
チタノザウルス「クワワアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
エビラ「ギヤオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」
そこへチタノザウルスとエビラがタックルを喰らわして光線の発射を妨害する。
アンギラス「ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!」
続けざまにアンギラスが暴龍怪烈弾を繰り出す。
ティキ『ヌアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!』
すぐに立ち直ったディバインウェポンは転がってきたアンギラスを殴り返した。
モスラ「キュウゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーー!!」
ファイヤーラドン「ギャオォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!」
アンギラスが殴り返されて離れた瞬間、モスラのクロスヒート・レーザーとラドンのウラニウム熱線が強襲した。
アダム「つけ上がるな怪獣共!!」
ガウ「がうがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ディバインウェポンにダメージを与えられていないとは言え互角に渡り合う怪獣たちに苛立ったアダムはテレポートジェムを出してノイズ怪獣を放とうとするがガウがアダムの腕に嚙みついて阻止する。
アダム「この死にぞこないが!!」
噛みつかれたアダムはガウを掴むと投げ飛ばした。
アダム「手こずらせてくれたね。でもこれで本当に終わりだ!!」
指先に光を集めてガウを殺そうとする。
響「そうは…させない!!」
アダム「ぐおっ!!」
立ち直った響がブーストしてアダムの顔面をぶん殴った。
ティキ『アダムを傷つけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
殴られたアダムを見てディバインウェポンは光線を響とガウに向かって放った。
響「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
放たれた光線を拳で殴ると撥ね返した。
ティキ『ガアァッ!?』
撥ね返された光線を喰らいディバインウェポンは転倒する。
その箇所はヒビが入っていて無かったことになるダメージが発動していないことに誰も気づいていなかった。
響「くっ…」
ダメージがまだ残っているのか膝を着いてしまう。
ヒオ「マナ、もしかして神殺しは…」
無かったことになるダメージが発動しないのを見て気づくヒオ。
弦十郎「無為に天命を待つばかりか!」
?『諦めるな!あの子ならきっとそう言うのではありませんか?』
弦十郎がそう言った時、誰かが通信してきたのと同時に何かがモニターに映し出された。
友里「発信源…不明。暗号化され身元も特定できません…ですがこれは!?』
藤尭「解析されたバルベルデ・ドキュメント!?」
モニターに映し出された何か―それはアダムにより旧風鳴機関ごと消滅した『バルベルデ・ドキュメント』の解析された資料だった。
?『我々が持ち得る限りの資料です。ここにある神殺しの記述こそが切り札となり得ます』
クリス「神殺し!?なんでまた…』
緒川『調査部で神殺しに関する情報を追いかけていた所彼らと接触、協力を取り付けることができまし』
クリスの疑念に答えるように緒川が通信に入ってきた。
マリア「これは…」
?『かつて神の子の死を確かめるために振るわれたとされる槍です。遥か昔より伝わるこの槍には凄まじき力こそ秘められてたものの本来神殺しの力は備わってなかったと資料には記されています』
調「それなのにどうして…」
?『2000年以上に渡り神の死に関する逸話が本質を歪め変質させた結果であると』
翼「まさか哲学兵装…?先のアレキサンドリア号事件でも中心にあったという…」
?『そう、前大戦時にドイツが探し求めたこの槍こそ…』
『GUNGNIR』…まさに響が纏うギアだ。
弦十郎「ガングニール…だとぉ!?」
?『ですが、この槍にはもう一つの逸話があります。伝説の黒き龍と共にあってこそ効力を発揮する。その龍こそが…』
『GODZILLASARUS』…ガウのかつての名だ。
弦十郎「ゴジラザウルス…だとぉ!?」
?『この二つが揃って互いに呼応してこそ神殺しは完成します!』
ガングニールとゴジラザウルスが揃ってこその神殺しであると事を話す。
響『そう…なんですね』
翼「立花!!」
話を聞いていた響とそれを感じたガウは立ち上がる。
響「まだなんとかできる手立てがあって…それが私の纏うガングニールと…ガウくんだとしたら…」
アダム「気取られたのか…」
響「もうひと踏ん張り…やってやれないことはない!!」
ガウ「がう!!」
立ち上がった2人は気合を入れ立ち上がったのだった。
セレナ「どうして…どうしてですか…」
奏「セレナ…」
セレナ「どうして…どうして…どうして私より先に奏さんのXDのイベント(復刻)をするんですかー!!」
奏「お、落ち着けって!」
セレナ「早く私にも出番をくださーい!!」
リズ(あの子…私たち(DEBAN村)側に引き入れようかしら?)
シリカ「リズさん?変なこと考えてません?」